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Windowsのバッテリーリフレッシュに効果はある?診断ツールを入れずに劣化を数字で確認

パソコンパソコン・スマホ教室
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  1. バッテリーリフレッシュ(0%まで使い切って満充電)は、公式がすすめていない操作です
  2. 当サイトの実機は、新品のときの72.8%まで減っていました
  3. 3年分の記録を見ると、容量の数字は上下しながら下がっていました
  4. 「持ちが悪くなった」の原因は、電池とは限りません
  5. 本体がふくらんできたら、持ち時間と関係なくすぐ使うのをやめてください
  6. 自分のパソコンの減り具合を数字で見るには
  7. 電圧はレポートに載っていません(別の調べ方があります)
  8. 電源プランに、メーカー独自のものが入っていることがあります
  9. これ以上減らさないために、公式が案内していること
  10. 「バッテリーリフレッシュ診断ツール」はどのパソコンにもあるわけではありません
  11. この記事のまとめ(今日からできること)
  12. よくある質問
    1. 0%まで使い切って充電し直せば、容量は戻りますか?
    2. 残り時間の表示がおかしいときも、リフレッシュで直りますか?
    3. 72.8%というのは、交換したほうがよい数字ですか?
    4. CYCLE COUNT がハイフンで、充放電の回数が分かりません
    5. 電源につないだまま使い続けても大丈夫ですか?
    6. 前に調べたときより容量の数字が増えていました。回復したのでしょうか?
    7. バッテリーを回復させるソフトを入れたほうがいいですか?
    8. 使わないときはバッテリーを外しておいたほうがいいですか?
    9. 「省エネ機能」をオンにすると、パソコンが遅くなりませんか?
    10. 何年で交換するものなのでしょうか?
  13. 出典・引用サイト

バッテリーリフレッシュ(0%まで使い切って満充電)は、公式がすすめていない操作です

ノートパソコンを何年か使っていると、「買ったころは半日もったのに、今は2時間で切れてしまう」という状態になってきます。電源コードを抜いたとたんに残り時間がみるみる減っていく。外出先で使うつもりが、結局コンセントを探して座る場所を決めることになる。リビングから寝室へ持っていくだけなのに、電源アダプターも一緒に持ち歩く。せっかくのノートパソコンなのに、これでは据え置きのパソコンと変わりません。

そこで多くの方が思いつくのが、いったん電池を0%まで使い切って、そこから100%まで充電し直すという方法です。「バッテリーリフレッシュ」「バッテリーの再調整」「キャリブレーション」などと呼ばれています。インターネットで調べると、この手順を紹介しているページがいくつも見つかります。

この方法が広まったのには理由があります。ひと昔前の携帯電話やノートパソコンに使われていた電池は、途中まで使って充電することを繰り返すと、その途中の残量を「空」と勘違いしてしまう性質があると言われていました。だから一度きちんと使い切って、あらためて満タンにすれば元に戻る、という考え方です。

ただ、いま販売されているノートパソコンの電池は、当時のものとは種類が違います。この記事では、いまの電池でその操作をする意味があるのかを、公式に書かれていることと、当サイトが実際に3年使ったパソコンで測った数字の両方から見ていきます。

結論からお伝えします。いまのノートパソコンで使われているリチウムイオン電池では、この操作はすすめられていません。当サイトではこの操作を実際に試していませんので、「やれば戻る」「やっても戻らない」のどちらも断定はいたしません。ただ、マイクロソフトの公式ページを読むかぎり、戻るという説明はどこにも書かれておらず、むしろこれとほぼ同じことを「避けてください」という趣旨で案内しています。

公式ページ「Windows でのバッテリーの取り扱い」には、次のようにそのまま書かれています。

バッテリーの劣化を遅くするには、頻繁な深い放電を避け、可能な限りバッテリーを中程度の充電範囲内 (約 20%から 80%) に保つことをお勧めします。

「深い放電」というのは、残量をごくわずかなところまで使い切ってしまうことです。バッテリーリフレッシュは、まさにこの深い放電をわざと行う操作にあたります。公式が「避けてください」と書いている操作を、電池を元気にする目的でわざわざ行うことになってしまいます。

同じページには、しまっておくときの扱いについても書かれています。

デバイスを保存する場合は、バッテリーを約 40 ~ 60% に充電 したままにし、完全に充電または完全にドレインされた状態でバッテリーを保存しない

「ドレイン」は「空にする」という意味です。満充電のまま置いておくのも、空のまま置いておくのも、どちらもよくないという案内になっています。「100%まで充電してから0%まで使い切る」というリフレッシュの考え方とは、方向がまったく逆です。

当サイトがお伝えできること・できないこと

バッテリーリフレッシュをすると容量が回復するのかどうかについて、当サイトの実機では確かめていません。電池を空にしてから満充電にする作業には何時間もかかるうえ、公式が避けるよう案内している操作を電池に対して行うことになるためです。確かめていないことを、効果があるかのようにお伝えするわけにはいきません。

そのかわりに当サイトでお伝えできるのは、同じパソコンを3年使って、電池が実際にどれだけ減ったのかという数字と、その数字をどう読むと判断を誤らないかです。この記事はそこに絞ってお伝えします。

当サイトの実機は、新品のときの72.8%まで減っていました

まず、当サイトが実際に使っているノートパソコン(Windows 11 Home・ビルド26200)で測った数字をそのままお見せします。Windowsには、電池が新品のときと比べてどれだけ弱ったかを数字で出す機能が標準で入っています。

当サイトの実機のバッテリー容量をまとめた表。新品のときの容量と今の満充電の容量、その割合、失われた分、充放電した回数、電池の名前と種類が並んでいる
当サイトの実機のレポートに出ていた数字をそのまま書き写しました。新品のときと比べて72.8%まで減っています。充放電した回数はハイフンのままで、数字が出ませんでした。

この数字は、ご自身のパソコンでも出せます。コマンドプロンプトを開いて powercfg /batteryreport と入力して Enterキーを押すだけです。キーの押し方から順に、この記事の後半「自分のパソコンの減り具合を数字で見るには」でご案内します。

読み取った数字は次のとおりです。

1. 新品のときの容量(DESIGN CAPACITY)= 48,741 mWh

2. いま満充電にできる容量(FULL CHARGE CAPACITY)= 35,470 mWh

3. 失われた分 = 48,741 − 35,470 = 13,271 mWh

(いずれも2026年8月7日に測った値です。電池は日々変わるので、測る日によって数字は少し動きます)割合を出すと、35,470 ÷ 48,741 = 0.7277240926… となり、新品のときの72.8%まで減っていたことになります。裏を返すと27.2%、つまり4分の1以上が失われています。この割り算はご家庭の電卓でもそのまま確かめていただけます。

この「mWh(ミリワットアワー)」という単位は、電気をためておける量を表すものです。48,741だったコップが35,470しか入らないコップになった、と考えていただくと分かりやすいと思います。コップが小さくなったので、同じ使い方をすれば同じだけ早く空になります。

ここで、画面の右下に出ている「100%」という表示との違いを整理しておきます。多くの方が混同されるところです。

1. 画面右下のパーセント表示= いま入っているコップの中身の割合。小さくなったコップの中でも100%になります

2. この記事の72.8%= コップそのものの大きさが、新品のときと比べてどれだけ残っているか

つまり、右下に100%と出ていても、それは「小さくなったコップが満タン」という意味でしかありません。だから「100%と表示されているのに1時間で切れる」ということが起こります。故障ではありませんし、表示が壊れているわけでもありません。

当サイトの実機の場合、失われた13,271 mWhというのは、新品のときに入っていた電気の4分の1以上にあたります。単純に考えれば、新品のときに8時間使えたパソコンが6時間程度になる計算です。3年でこれくらい、という一例としてご覧ください。

ここで大事なのは、この数字は使い方に左右されないという点です。その日重い作業をしたかどうかに関係なく、電池そのものがどれだけ弱ったかを表しています。電池の劣化を判断するなら、この数字を見るのが確実です。

なお、この数字を自分のパソコンで出す手順は、当サイトの別の記事で画面つきでご案内しています。Windowsでバッテリーの劣化率を確認する方法|batteryreportの見方と交換の目安をご覧ください。劣化率が何パーセントならどういう状態か、という目安の表も載せています。

3年分の記録を見ると、容量の数字は上下しながら下がっていました

ここまでは「いまいくつか」という1点の数字でした。ところがこの記録には、満充電容量が過去にどう変わってきたかが、日付つきで残っています。当サイトの実機には、2023年5月1日から2026年8月6日までの176回分が入っていました。

この記録を見ると、何もしなくても容量の数字は上下するということが分かります。これは「リフレッシュをしたら数字が増えた」という話を考えるうえで、とても大事な前提になります。

満充電容量の3年分の推移を示した折れ線グラフ。2023年の50,437mWhから2026年の35,413mWhまで、上下を繰り返しながら全体として下がっている
当サイトの実機に残っていた176回分の満充電容量の記録です。まっすぐ下がったのではなく、上下しながら3年で50,437mWhから35,413mWhへ下がりました。

この記録は、後半の手順で作るレポートの中の Battery capacity history(バッテリー容量の履歴)という見出しの下にあります。日付と、そのときの満充電容量が並んだ表です。ご自身のパソコンでも同じように何年分か残っています。

いちばん古い記録が 50,437 mWh、いちばん新しい記録が 35,413 mWh でした。3年で 15,024 mWh、最初の記録と比べて70.2%まで減っています。ただしまっすぐ下がったわけではありません。細かく上下しながら、全体として下がっています。

ただし、正直にお伝えしておきたいことがあります

この176回の記録を1回ずつ前と比べたところ、72回は前の記録より容量が増えていました。1回で2,337 mWhも増えていたところもあります。これは3年ぶんの減少(15,024 mWh)の15%以上にあたる、決して小さくない数字です。

上の図をよく見ていただくと、線が細かく上下しながら下がっているのが分かります(この図は当サイトが表の数字をもとに描いたものです)。つまり「昨日より数字が増えた」ということは、実際に起こります。

おそらく、バッテリーリフレッシュをした方が「やったら容量が増えた」と感じるのは、このためです。たまたま数字が上がったタイミングと重なれば、効果があったように見えます。

ただ、増減を繰り返しながら、3年では 50,437 mWh から 35,413 mWh まで下がりました。直近も2026年8月5日の35,224 mWh から8月6日は35,413 mWh へ189 mWh 増えています。数字は増えることがあるので、1回や2回の増減では何も判断できません。たとえば2026年でも、3月2日の36,052 mWh から5月18日には36,743 mWh へ691 mWh 増えましたが、8月6日には35,413 mWh まで下がっています。1回や2回の数字の上下で判断すると、この記事の前半でお伝えした「持ち時間の1週だけを見て判断する」のとまったく同じ間違いをすることになります。

もう一つ、この記録から分かったことがあります。当サイトの実機は、いちばん古い記録(2023年5月1日)の時点で 50,437 mWh あり、設計上の容量 48,741 mWh を上回っていました(103.5%)。しかも最大はその3週間後の2023年5月22日で 50,526 mWh です。設計値ぴったりで出荷されるわけではなく、使い始めの時期は数字が上がることもあります。

ですので「新品と比べて何パーセントか」は、どちらの数字を分母にするかで少し変わります。設計値を分母にすれば72.8%、いちばん古い実測を分母にすれば70.2%です。当サイトでは、どのパソコンでも同じ基準で比べられるように、記録に載っている設計上の容量(48,741 mWh)を分母にした72.8%をお伝えしています。

「持ちが悪くなった」の原因は、電池とは限りません

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

この記録は「バッテリーレポート」と呼ばれるものです。バッテリーレポートには、容量の数字だけでなく、週ごとに「何時間もったか」という推定の記録が何年分も残っています。この表を見て「昔は9時間もったのに今は2時間しかもたない」と考え、電池の交換やパソコンの買い替えを決めてしまう方がいます。

当サイトの実機で、この表に入っている記録を全部(112週分)取り出して数えてみました。すると、そう単純ではないことが分かりました。

同じレポートに残っていた持ち時間の記録を年ごとにまとめた棒グラフ。2023年6時間57分、2024年5時間51分、2025年3時間59分、2026年5時間8分と並び、2026年だけ赤く示されている
同じレポートに残っていた全112週分を年ごとにまとめました。当サイトの実機では2025年より2026年のほうが長く出ています。電池は1年ぶん弱っているはずなので、この数字は劣化の判断には使えません

この記録は、同じレポートの Battery life estimates(持ち時間の推定)という見出しの下にある表です。週ごとに1行ずつ並んでいます。レポートの作り方は、この記事の後半「自分のパソコンの減り具合を数字で見るには」の手順をご覧ください。

年ごとに真ん中の値(中央値)を出すと、次のようになりました。

1. 2023年(14週分)= 中央値 6時間57分

2. 2024年(52週分)= 中央値 5時間51分

3. 2025年(35週分)= 中央値 3時間59分

4. 2026年(11週分)= 中央値 5時間8分

お気づきでしょうか。2025年より2026年のほうが、持ち時間が長くなっています。電池は1年ぶん確実に弱っているはずなのに、記録の上では逆に増えているのです。

2026年の記録を古い順に並べると、その理由がはっきりします。当サイトの実機に残っていた2026年の記録のうち、最後の3つは3月16日からの週が7時間13分、5月18日からの週が2時間20分、7月13日からの週が54分でした。同じ電池なのに、この3つのあいだで7時間から54分まで落ちています。電池が数か月でそこまで弱ったわけではありません。その週にどれだけ重い作業をしたか、画面をどれだけ明るくしていたかで、この数字は大きく変わります。

なお、この表は週の行そのものは途切れずに並んでいますが、値が入っていない週があります。パソコンを使わなかった週や、電源につないだままだった週は、時間の欄が「-」になります。当サイトの実機の表は日付の行が176行あり、そのうち値が入っていたのは112行でした。3月16日の週と5月18日の週のあいだにも、値が「-」の週が8つ並んでいます。値の入った行だけを拾って読むと、実際には離れた週どうしを見比べることになります。

ここがポイント!

週ごとの「何時間もったか」の記録を1つか2つだけ見て、電池の交換や買い替えを決めないでください。当サイトの実機のように、たまたま重い作業をした週を選ぶと「3年で4分の1になった」という数字がいくらでも作れてしまいます。電池が本当に弱っているかどうかは、先ほどの容量の割合(当サイトの実機なら72.8%)で判断してください。

参考までに、当サイトの実機で年ごとのいちばん長い週といちばん短い週も出してみました。2025年はいちばん長い週が26時間8分と記録されていました。ノートパソコンが26時間もつことは現実にはありません。これは「ほとんど何もせずに置いていた時間」から計算された推定値です。逆にいちばん短い週は1時間50分でした。同じ年、同じ電池で、この幅があります。

この表の数字が「その週に何をしていたか」で決まることが、この一例からもお分かりいただけると思います。推定値であって、測定値ではありません。

持ちが悪くなったと感じたときに、電池以外で見直せるところはいくつもあります。画面の明るさ、いつのまにか増えた常駐のアプリ、動画やオンライン会議といった重い作業。これらは電池を買い替えなくても今日から変えられます。とくに、パソコンを買ってから何年か経つと、自分で入れた覚えのないソフトが起動と同時に動き出していることがあります。持ちが悪いと感じたら、電池を疑う前に、まずこちらを確かめていただくほうが費用もかかりません。

本体がふくらんできたら、持ち時間と関係なくすぐ使うのをやめてください

持ち時間の話とは別に、安全に関わることを1つだけお伝えします。これは持ちが良いか悪いかとは関係なく、当てはまったらすぐに手を止めていただきたい内容です。

マイクロソフトの公式ページには、次のようにそのまま書かれています。

著しく劣化したバッテリは、バッテリの寿命が非常に短い場合や、目に見えて拡張する可能性があります。電池の膨潤は、内部化学反応が細胞内でガスを発生させると発生します。バッテリーがデバイスの機械的エンクロージャの外に広がっている場合は、すぐにデバイスの使用を停止します。安全上のリスクが生じる可能性があるので、注意してデバイスを取り扱い、圧力をかけたり、バッテリーをパンクさせたりしないでください。

公式ページは機械で翻訳された言い回しになっているので、やさしく言い直します。弱った電池は、中でガスが出て、ふくらむことがあります。「膨潤(ぼうじゅん)」というのは、ふくらむという意味です。ふくらんだ電池が本体からはみ出してきたら、すぐに使うのをやめてください、という内容です。

ご自身のパソコンで、次のようなことが起きていないか確かめてみてください。

1. 机に置いたとき、以前は安定していたのにがたつくようになった

2. 底面のふたの部分が丸く盛り上がっている

3. タッチパッドが浮いて硬くなった、押しても沈まない

4. 画面を閉じてもきちんと閉まらずすき間ができる

当てはまる場合は、押したり、とがったもので触ったり、自分で分解して取り出したりしないでください。公式ページも「圧力をかけたり、バッテリーをパンクさせたりしないでください」と書いています。電源を切って、メーカーの相談窓口か購入したお店にご相談ください。

「まだ使えているから大丈夫」と考えて使い続けてしまう方がいらっしゃいますが、これは持ち時間の問題ではなく安全の問題です。持ちが良くても、ふくらんでいたら使用を止めてください。

自分のパソコンの減り具合を数字で見るには

ここまでお伝えした「新品のときと比べて何パーセントか」は、Windowsの標準機能で、追加のソフトを入れずに調べられます。当サイトの実機で実際に使ったのが次の画面です。

コマンドプロンプトで powercfg /batteryreport と入力した画面。バッテリ寿命レポートが battery-report.html に保存されましたというメッセージが表示され、次の入力待ちに戻っている
当サイトの実機で powercfg /batteryreport と打った画面です。余計な表示はありません。「バッテリ寿命レポートがファイル パス …/battery-report.html に保存されました。」と出れば成功です。このパスにファイルができています。

実際の手順は次のとおりです。当サイトの実機でこのとおりに行いました。管理者として実行し直す必要はありません。

1. キーボードのWindowsキー(旗のマーク)を押します

2. そのまま cmd と入力します。「コマンドプロンプト」が出てきますので Enterキーを押します

3. 黒い画面が開いたら、powercfg /batteryreport と入力して Enterキーを押します(powercfg のあと、半角スペースを1つ空けます)

4. 「バッテリ寿命レポートがファイル パス …\battery-report.html に保存されました。」と表示されたら成功です

上の画面は、当サイトが検証に使っているフォルダで実行したものなので C:\daiji_na_folder に作られています。この4のときに表示されるパス(ファイルの場所)を、必ず見てください。そこにファイルが作られています。コマンドプロンプトを開いた直後は、ふつう「C:\Users\(お使いのユーザー名)」という場所になっていますので、レポートもそこにできます。

ファイル名は battery-report.html です。まん中は「_(アンダースコア)」ではなく「-(ハイフン)」ですのでご注意ください。

ここがポイント!

「/output のあとに保存したい場所を書く」という手順もあります。当サイトの別記事でもこの書き方をご紹介しています。どちらでも作れますが、当サイトの実機で試したところ、指定したフォルダが存在しない場合、「保存されました」と表示されるのに、ファイルもフォルダも作られませんでした。画面には成功したとしか出ないので、失敗したことに気づけません。

存在しないファイルをいつまでも探すことになりますので、保存先を書く場合は、そのフォルダを先に作ってください。先に作るのが面倒なときは、上の手順3のとおり場所を書かずに打てば、いま開いている場所に作られます。

できたレポートを開きます。

5. 手順4で表示されたパスをマウスでなぞってコピーします

6. エクスプローラー(フォルダの画面)を開き、上のアドレス欄に貼り付けて Enterを押します。ブラウザーでそのまま開きます

7. 開いたページの上のほうにある Installed batteries(取り付けられているバッテリー)という見出しを探します

その表の中に、次の2つが並んでいます。この2つが、劣化を知るための数字です。

8. DESIGN CAPACITY = 新品のときの容量(当サイトの実機は 48,741 mWh)

9. FULL CHARGE CAPACITY = いま満充電にできる容量(当サイトの実機は 35,470 mWh)

10. 下の数字 ÷ 上の数字 を電卓で計算します。当サイトの実機なら 35,470 ÷ 48,741 = 0.7277… で 72.8%

なお、当サイトの別記事では同じパソコンの数字を 36,047 mWh(約74%)としてご紹介しています。測った時期が違うためで、電池は使うほど少しずつ減っていきます。この記事の 35,470 mWh(72.8%)は2026年8月7日に測った値です。これが「新品のときと比べて何パーセント残っているか」です。100をかけてパーセントにするだけですので、電卓があれば1分で出せます。

レポートは英語で表示されますが、見るのはこの2行だけです。数字はカンマ区切りで書かれていますので、電卓に入れるときはカンマを外してください。

各項目のもっと詳しい読み方や、レポートが開けないときの対処については、当サイトの別記事でご案内しています。

くわしくは Windowsでバッテリーの劣化率を確認する方法|batteryreportの見方と交換の目安 をご覧ください。

なお、記録の中の「CYCLE COUNT(充放電した回数)」の欄は、機種によっては数字が出ずハイフンのままになります。当サイトの実機もハイフンでした。故障ではありません。回数が分からなくても、容量の割合だけで弱り具合は判断できます。

電圧はレポートに載っていません(別の調べ方があります)

交換用のバッテリーを探すときなどに「電圧(ボルト)はいくつか」を知りたくなることがあります。ところが、先ほどの記録には電圧の欄がありません。

当サイトの実機で作った記録(154,361バイト)の中身を機械で検索して確かめました。「VOLTAGE」という文字は1件も見つかりませんでした。記録の Installed batteries に並ぶ欄は、名前・メーカー・製造番号・種類・新品のときの容量・いまの満充電容量・充放電した回数の7つだけで、電圧の欄はそもそも用意されていません。

では電圧はどこで分かるのか。Windowsが持っている別の情報から取り出せます。当サイトの実機で実際に実行した画面が次のものです。

PowerShellの画面。Win32_BatteryのDesignVoltageが11550、BatteryFullChargedCapacityのFullChargedCapacityが35470と表示されている
レポートに載っていない電圧を、別の方法で調べた画面です。11,550 mV(11.55ボルト)でした。満充電容量35,470はレポートの数字と一致しています。

使ったのは、コマンドプロンプトではなく「Windows PowerShell」という別の画面です。開き方は先ほどとほとんど同じで、Windowsキーを押して powershell と入力し、出てきた「Windows PowerShell」を Enterキーで開きます。こちらも管理者として実行し直す必要はありません。

開いたら、次の2つを1行ずつ入力して、それぞれ Enterキーを押します。当サイトの実機での結果も並べます。

1. Get-CimInstance -ClassName Win32_Battery | Select-Object DesignVoltage
→ DesignVoltage : 11550

2. Get-CimInstance -Namespace root\wmi -ClassName BatteryFullChargedCapacity | Select-Object FullChargedCapacity
→ FullChargedCapacity : 35470

1つめが電圧です。単位はmV(ミリボルト)なので、11,550 mV = 11.55ボルトということになります。

2つめにも注目してください。ここで出た満充電容量 35,470 は、先ほどの記録に書かれていた FULL CHARGE CAPACITY とぴたりと同じ数字です。調べ方は違いますが、どちらも同じ電池が持っている情報を読み出しています。ですので独立した裏づけとまでは言えません。それでも、書き写しや読み違いをしていないことの確認にはなります。当サイトが「72.8%まで減っていた」とお伝えしている根拠は、2つの経路で確かめた数字です。

なお、電圧が分かったからといって、それだけで交換部品を選べるわけではありません。当サイトでは交換用バッテリーの購入も取り付けも行っていませんので、どの製品なら安全かという判断はお伝えできません。交換をお考えの場合は、メーカーの相談窓口か購入したお店にご相談ください。

電源プランに、メーカー独自のものが入っていることがあります

電池を長持ちさせる設定を探すとき、「電源プラン」という項目を目にすることがあります。当サイトの実機で、いま入っている電源プランの一覧を出してみました。

パソコンに入っている電源プランの一覧を表示した画面。バランスと、メーカー独自のdynabook標準の2つが並んでいる
当サイトの実機に入っていた電源プランの一覧です。「バランス」のほかに、メーカーが用意した「dynabook 標準」が入っていました。お使いの機種によって名前は変わります。

この一覧は、先ほどと同じコマンドプロンプトで powercfg /list と入力して Enterキーを押すと出せます。当サイトの実機では次の2つが並びました(*が付いているのが、いま使われているものです)。

出てきたのは次の2つでした。

1. バランス(いま選ばれている状態)

2. dynabook 標準

この「dynabook 標準」は、Windowsが最初から用意しているものではなく、パソコンのメーカーが独自に追加したものです。当サイトの実機は東芝系のdynabookなので、この名前が入っていました。

お使いの機種によって、ここに並ぶ名前は変わります。ご自身のパソコンで見慣れない名前があっても、故障や不要なものではありません。メーカーがその機種に合わせて用意したものですので、消さずにそのままにしておいてください。

インターネットで「電源プランを省電力にしましょう」という説明を見かけることがありますが、当サイトの実機には「省電力」という名前のプランはありませんでした。入っていたのは「バランス」と「dynabook 標準」の2つだけです。説明どおりの名前が見つからないと「自分のパソコンがおかしいのでは」と不安になりますが、そうではありません。どのプランが入っているかは機種によって違います。

なお、この一覧は当サイトの実機で実際に表示させたものです。ご自身のパソコンに何が入っているかは、同じように一覧を出せば確認できます。

これ以上減らさないために、公式が案内していること

減ってしまった容量を戻す方法は、当サイトでは見つけられていません。公式にもそうした案内はありません。できるのは、これ以上減るペースをゆるめることです。ここでは、マイクロソフトの公式ページに実際に書かれていることだけをご紹介します。当サイトで節電の効果を測ったわけではありませんので、「どれくらい効くか」は書きません。公式がすすめている、という事実だけをお伝えします。

公式ページ「Windows のバッテリーを節約するためのヒント」は、Windowsのバージョンごとに3つのタブに分かれています。「Windows 11 24H2 以降」「Windows 11 24H1 以前」「Windows 10」の3つです。当サイトの実機はビルド26200なので、いちばん上の「24H2 以降」のタブが該当します。

その「24H2 以降」のタブは、上から順に「省エネ設定を選択する」「省エネルギーを使用する」「表示設定を変更する」「電源の設定を変更する」「バッテリーを長持ちさせるその他の方法」という5つの並びで案内しています。

ここがポイント!

調べものをするときは、開いたページが自分のWindowsのタブになっているかを必ず確かめてください。この公式ページは、タブを切り替えると同じ機能でも呼び名が変わります。たとえば「24H2 以降」のタブでは省エネ機能、「24H1 以前」と「Windows 10」のタブではバッテリー節約機能と書かれています。

インターネットの解説記事が古いタブを見て書いていると、その名前で探しても自分の画面には見つかりません。機能が無いのではなく、名前が違うだけです。画面に出ている言葉のほうを信じてください。

実際、当サイトの実機(ビルド26200)の設定画面に並んでいたのは「省エネ機能」でした。公式の「24H2 以降」のタブと同じ呼び名です。

設定のシステム・電源とバッテリーの画面。エネルギーに関する推奨事項、電源モード(最適な電力効率)、バッテリーの残量パーセント、省エネ機能(30%でオンにする)などが並んでいる
当サイトの実機の「電源とバッテリー」の画面です。「省エネ機能」が「30% でオンにする」に、「電源モード」が「最適な電力効率」になっていました。

当サイトの実機で実際にこの画面を開いたところ、次のように並んでいました。

1. エネルギーに関する推奨事項(3/8 と表示・ここをまとめて見直せます)

2. 電源モード → 選ばれていたのは「最適な電力効率」

3. 画面、スリープ、休止状態のタイムアウト

4. バッテリーの残量 % → オフでした

5. 省エネ機能 → 「30% でオンにする」

6. バッテリーの使用状況

この画面は、設定を開いて「システム」から「電源とバッテリー」へ進むと出てきます。「省エネ機能」の右に「30% でオンにする」と出ていれば、残りが30%を切ったときに自動で働く設定になっています。数字は変更できます。

「電源モード」の右に出ていたのは「最適な電力効率」でした。インターネットの解説記事で見かける名前と、お使いの機種の表示が違うことがあります。画面に出ている言葉のほうが正しいとお考えください。

そのほか、公式ページに書かれている内容を挙げます。

1. 暗い色のテーマを使います。

2. インターネット、Bluetooth、その他の無線通信が不要な場合は、機内モードをオンにします。

3. デバイスでスマート充電がサポートされている場合はオンにして、デバイスが電源に接続されたままでも推奨されるバッテリー レベルに充電が保たれるようにします。

1つめの「暗い色のテーマ」についても、実機で場所を確かめました。公式ページの案内には英語の表記が混じっているため、書かれている言葉をそのまま画面で探すと迷いやすくなっています。当サイトでは次の場所で切り替えられることを確かめました。

設定の個人用設定・色の画面。モードを選ぶという項目があり、ライトが選ばれている
公式が案内している「暗い色のテーマ」は、当サイトの実機では個人用設定 → 色 →「モードを選ぶ」にありました。当サイトの実機では「ライト」が選ばれています。

設定を開いて「個人用設定」から「色」へ進むと、「モードを選ぶ」という項目があります。説明文は「Windows とアプリに表示される色を変更します」です。当サイトの実機では「ライト」が選ばれていました。ここを暗いほうに変えるのが、公式が案内している「暗い色のテーマ」にあたります。

3つめの「スマート充電」は、対応している機種でだけ出てくる項目です。なおこれだけは、いま見ている「バッテリーを節約するためのヒント」ではなく、もう1つの公式ページ「Windows でのバッテリーの取り扱い」に書かれている内容です。そちらの公式ページには、この機能で何パーセントに保たれるかという具体的な数字は書かれていません。当サイトの実機でも確かめていませんので、「80%で止まる」といった言い切りはいたしません。お使いの機種にこの項目があれば、オンにしておくと公式の案内に沿った使い方になります。

公式ページはこのほかに、自動で調整してくれる設定もいくつか案内しています。当サイトの実機では、この「エネルギーに関する推奨事項」の画面に「3/8」と表示されていました。8つのうち3つが適用されている、という意味です。

1. 画面のコントラストと明るさで電力を保存する/公式の説明では「画面に表示されるコンテンツに基づいて画面の明るさとコントラストが自動的に調整され」ます。公式は「突然の明るさの変化が気を散らす場合、または色の精度が重要な写真やビデオ アプリで作業している場合は、いつでもオフにすることができます」とも書いています

2. 退出時にデバイスを自動的にスリープ状態にする/席を離れたことを検知してスリープにします。公式は「これは、プレゼンス センサーを搭載したデバイスでのみ使用できます」と断っています

3. 目を離したときに画面を自動的に暗くする/こちらも同じくセンサーを搭載した機種だけの機能です

2と3は、お使いのパソコンにセンサーが無ければ画面に出てきません。見つからなくても故障ではありません。当サイトでもこれらの効果は測っていませんので、公式がそう案内している、という事実だけをお伝えします。

そして、普段の使い方については次のように書かれています。

バッテリーの寿命とパフォーマンスを向上させるには、デバイスを短時間だけ使用するのではなく、週に数回バッテリー残量を 20% から 80% の間に減らしてから、電源を接続して充電します。

最後に、熱についてです。

高温でデバイスを使用したり充電したりしないようにしてください。過度の熱により、リチウムイオン電池は急速に劣化し、永久に容量が低下する可能性があります。

公式は「永久に容量が低下する可能性があります」と書いています。可能性がある、という書き方ですが、熱による劣化は元に戻せないものとして案内されています。夏の車内に置いたままにする、布団やソファーの上で本体の通気口をふさいだまま使う、といった使い方は避けてください。ノートパソコンの底面や側面には空気を通すための細い穴が並んでいます。ここがふさがると内部に熱がこもります。膝の上や布団の上で使うことが多い方は、平らな机の上に置くだけでも状況が変わります。

しまっておくときについても、公式ページははっきり書いています。長い出張や入院などでしばらく使わないことが分かっている場合は、満充電のまま置いておくのも、使い切って空のまま置いておくのも避けて、40〜60%くらいにしてからしまうのがよい、という案内です。「使わないから充電しておこう」と満タンにしてしまいがちですが、公式の案内はその逆です。

この記事でお伝えしていないこと

ここに挙げた設定について、当サイトでは電気の減り方を測っていません。「明るさを下げると何時間延びる」といった数字はお伝えできませんし、「劇的に変わります」といった言い方もいたしません。お伝えしているのは、マイクロソフトの公式ページに実際にそう書かれているという事実だけです。数字が必要な方は、ご自身のパソコンで設定を変える前と後の記録を見比べていただくのが確実です。

「バッテリーリフレッシュ診断ツール」はどのパソコンにもあるわけではありません

「バッテリーリフレッシュ」で調べていると、「バッテリ・リフレッシュ&診断ツール」という名前のソフトが出てきます。これを探して見つからず、困っている方が多いようです。

これはパソコンメーカーが独自に用意しているソフトで、すべての機種に入っているわけではありません。

たとえばNECは、公式のQ&Aページでこのソフトを案内しています。そこには機能として「バッテリのリフレッシュと診断結果の表示」「リフレッシュ&診断の実行スケジュールの設定」が挙げられており、「バッテリを長く使用するためには、『バッテリ・リフレッシュ&診断ツール』を利用し、定期的にバッテリのリフレッシュを行うことをおすすめします」と書かれています。

一方、当サイトの実機(dynabook・Windows 11 Home・ビルド26200)で、インストールされているソフト108本すべてを調べてみました。結果は次のとおりです。

1. 「バッテリ」「Battery」「リフレッシュ」「Refresh」「診断」を名前に含むソフト → バッテリー関連は0本

2. 唯一ひっかかったのは「Adobe Refresh Manager」で、これはバッテリーとは関係のないソフトでした

つまり当サイトの実機には、バッテリーのリフレッシュや診断を行う専用ソフトは入っていませんでした。探しても見つからないのは、パソコンがおかしいからではありません。お使いのメーカーがそのソフトを用意していないだけです。

ご自身のパソコンに入っているかどうかは、スタートボタンを押してから「バッテリ」と入力してみると分かります。出てこなければ、そのパソコンには無いと考えてよいでしょう。

ツールが入っている場合の使い方は、メーカーによって違います。NECの公式Q&Aでは、実行の前後について次の点が案内されています。当サイトはこのツールを持っていないため、以下はNECの案内をそのままお伝えするものです。

1. 実行中はACアダプターを接続したままにする(外さない)

2. 実行中は画面を開いたままにする

3. 実行中は電力を多く使うソフトを使わない

4. 実行を途中で止めた場合は充電し直す必要がある

5. NECは3か月に1回を目安として定期的に実行することをすすめている(実行のスケジュールも設定できる)

また、パソコンによっては、Windowsが起動する前の設定画面(BIOSやセットアップ画面)から同じような操作ができる場合があるという説明も見かけます。ただしこれは当サイトの実機では確かめられていません。起動前の画面は機種ごとに大きく異なり、操作を誤ると起動しなくなることもありますので、お使いのメーカーの説明書か相談窓口で確認してから行ってください。

なお、当サイトではこのツールを使っていませんので、ツールを使ったリフレッシュに効果があるかどうかは確かめていません。お使いの機種にツールが入っている場合は、メーカーの案内に従ってください。ツールが無い機種で、この記事の前半でご説明したとおり手作業で0%まで使い切ることは、マイクロソフトの公式の案内(頻繁な深い放電を避ける)とは逆の方向になります。

この記事のまとめ(今日からできること)

長くなりましたので、要点をまとめます。

1. 0%まで使い切って充電し直すと容量が戻るのかは、当サイトでは試していないので断定できません。ただ公式に「戻る」という説明は無く、「頻繁な深い放電を避け」「約20%から80%に保つ」ことをすすめています

2. 当サイトの実機の3年176回の記録では、容量は上下しながら下がっていました(50,437 → 35,413 mWh)。数字が増えたところは72回あり、1回で2,337 mWh 増えたこともあります。1回や2回の増減では判断できません

3. 「何時間もったか」の記録で判断しないでください。当サイトの実機では2025年より2026年のほうが長く出ています。この数字はその週の使い方で決まります

4. 電池の弱り具合は容量の割合で見てください(当サイトの実機は72.8%)

5. 本体がふくらんでいたら、持ち時間と関係なくすぐに使用をやめてください。これは安全の話です

6. これ以上減らさないためにできるのは、省エネ機能をオンにする・暗い色のテーマにする・熱をこもらせない・満充電や空のまま放置しないことです

もし今日ひとつだけ何かをするなら、まずご自身のパソコンの容量の割合を調べてみてください。数字が分かれば、交換を急ぐ必要があるのか、それとも使い方を見直せば済む話なのかが、はっきりします。

よくある質問

0%まで使い切って充電し直せば、容量は戻りますか?

当サイトでは実際に試していませんので、戻るとも戻らないとも申し上げられません。ただ公式ページは「頻繁な深い放電を避け」「約 20%から 80% に保つことをお勧めします」と案内しています。0%まで使い切る操作は、この案内と逆の方向です。減った容量を戻すことを期待して行う理由はありません。

残り時間の表示がおかしいときも、リフレッシュで直りますか?

残り時間の表示と、電池の容量は別のものです。この記事でお伝えしたとおり、週ごとの持ち時間の記録は使い方によって大きく上下します。表示が不安定に感じるときも、まず容量の割合(当サイトの実機なら72.8%)を確認して、電池そのものが弱っているのかどうかを切り分けてください。

72.8%というのは、交換したほうがよい数字ですか?

当サイトでは交換をしていませんので、交換すべきかどうかの判断はお伝えできません。劣化率がどのくらいならどういう状態かという目安は、Windowsでバッテリーの劣化率を確認する方法の記事に表でまとめています。ただし、本体がふくらんでいる場合は、数字と関係なくすぐに使用をやめてご相談ください。

CYCLE COUNT がハイフンで、充放電の回数が分かりません

故障ではありません。機種によっては、この欄に数字を出さない仕組みになっています。当サイトの実機もハイフンでした。回数が分からなくても、容量の割合だけで弱り具合は判断できます。

電源につないだまま使い続けても大丈夫ですか?

公式ページは、しまっておく場合について「完全に充電または完全にドレインされた状態でバッテリーを保存しない」と書いており、満充電のまま置いておくことをすすめていません。普段の使い方についても「週に数回バッテリー残量を 20% から 80% の間に減らしてから」充電することを案内しています。スマート充電に対応した機種であれば、その項目をオンにしておくと公式の案内に沿った状態になります。

前に調べたときより容量の数字が増えていました。回復したのでしょうか?

おそらく違います。当サイトの実機の3年分の記録を1回ずつ確かめたところ、176回のうち72回は前の記録より数字が増えていました。1回で2,337 mWh増えていたところもあります。それでも3年の全体では 50,437 mWh から 35,413 mWh まで下がっています。1回や2回の増減ではなく、何か月かの流れで見てください。

バッテリーを回復させるソフトを入れたほうがいいですか?

当サイトではそうしたソフトを試していませんので、効果があるかどうかはお伝えできません。ただ、ここまで見てきたとおり、減った容量は電池そのものの変化によるものです。ソフトを入れる前に、まず容量の割合を調べて、いま何パーセントなのかを確かめることをおすすめします。数字が分からないまま何かを入れても、効いたかどうかを確かめようがありません。

使わないときはバッテリーを外しておいたほうがいいですか?

最近のノートパソコンは、電池を自分で取り外せない作りのものが増えています。当サイトの実機も取り外しは行っていません。公式ページがしまい方について書いているのは「約 40 ~ 60% に充電したままにし、完全に充電または完全にドレインされた状態でバッテリーを保存しない」という点です。取り外せるかどうかにかかわらず、満タンでも空でもない状態でしまうのが公式の案内です。

「省エネ機能」をオンにすると、パソコンが遅くなりませんか?

実機の画面には「一部のバックグラウンド アクティビティを制限することで、電力消費を削減し、バッテリーの寿命を延ばす」と説明が書かれています。裏で動いているものを控えめにする、という内容です。当サイトでは速度を測っていませんので「遅くならない」とは申し上げられませんが、何が制限されるのかは画面にそう書いてあります。気になる場合は、オンにする残量の数字(当サイトの実機では30%)を下げておく方法もあります。

何年で交換するものなのでしょうか?

年数では決まりません。同じ3年でも、毎日持ち歩いて充電を繰り返した場合と、机に置いたままだった場合とでは減り方が変わります。当サイトの実機は3年で72.8%でした。判断の目安はWindowsでバッテリーの劣化率を確認する方法の記事に表でまとめていますので、ご自身の数字と見比べてみてください。

出典・引用サイト

最終確認日 2026年8月7日/記事作成 uri uri

この記事を書いた人
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企業の情報システム部門で10年以上、PC・アカウント・社内ネットワーク・Microsoft 365/Google Workspace運用を担当。年間数百件の問い合わせ対応(PC不調、メール送受信、Excel/Word資料、Teams会議、スマホ連携など)を通じて、初心者がつまずくポイントを「再現→原因切り分け→最短解決」の手順に落とし込んできました

現場や身近で実際に起きたトラブルをベースに、手順だけでなく「なぜそうなるか」「失敗しやすい落とし穴」「安全な設定(セキュリティ)」まで含めて解説します。

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