Wordで文書を作っていると、見出しの左あたりにマウスを近づけたときだけ、小さな三角の印がふっと現れることがあります。気になって押してみたら、その下に書いてあったはずの文章がごっそり画面から消えてしまった。もう一度押しても戻らない気がして、慌てて保存もせずに閉じてしまった。こういうご相談は本当に多いです。
先に、いちばん大事なところだけ書いておきます。三角を押して文章が見えなくなっても、その文章は消えていません。同じ場所をもう一度クリックすれば、そのまま戻ってきます。畳んで隠しているだけで、削除されたわけではないのです。ここだけ分かっていれば、まずは落ち着けます。
ただし、安心してばかりもいられません。畳んだ状態のまま印刷やPDF化をすると、隠れている文章はそのまま出力から抜け落ちます。さらに、ある消し方をすると、隠れている文章が本当に消えてしまいます。しかも画面上は「見出しの1行を選んだだけ」にしか見えないので、気づきにくい。ここが、この機能のいちばん怖いところです。
この記事では、三角を消す方法と元に戻す方法を先にまとめたうえで、後半で「なぜ三角が出るのか」「畳んだままだと何が起きるのか」を、手元のパソコンで実際に測った結果と一緒に書いていきます。
あわせて、この記事の訂正をお知らせします。以前この記事には「折りたたみは画面表示のための機能なので、たたんだ状態で印刷しても隠れている本文は出力されます。」という説明を、本文とよくある質問の2か所に載せていました。今回あらためて実機で測り直したところ、結果は逆でした。折りたたんだ見出しの本文は印刷されません。誤った説明を2か所とも載せていたことをお詫びして、実測の内容とともに訂正します。詳しくは後半の印刷の章に書きました。
この記事で確かめたパソコンの環境
書いてあることが自分の環境に当てはまるかどうかは、あとから読み返すときにいちばん知りたいところだと思います。最初に出しておきます。
使ったのは、買い切り版の Word 2019(Home & Business・日本語版・32ビット・ビルド 16.0.19127)で、パソコンは Windows 11 です。画面の表示は印刷レイアウトのままにしています。この記事で「実際に測りました」と書いているものは、すべてこの1台での結果です。ほかのバージョンや Mac版、ブラウザで使う Word については、後半の正直に書いておく章でまとめて触れます。
三角マークの正体は見出しに付いている折りたたみのしるし
直し方に入る前に、この三角が何者なのかを短く整理しておきます。ここが分かると、後半の話がずっと理解しやすくなります。
Wordには、段落を「見出し」として扱う仕組みがあります。ホームタブのスタイル一覧から見出し1や見出し2を選ぶと、その段落は文字が大きくなったり色が付いたりしますが、変わるのは見た目だけではありません。Wordの内部で「ここは章のタイトルです」という印が付きます。そして章のタイトルとして扱われている段落には、その章の中身をまとめて畳んだり開いたりするための取っ手が用意されます。それが、あの三角です。
ですから三角は、不具合でも、いたずらで出てきたものでもありません。長い報告書やマニュアルを作る人のために、Wordが最初から用意している機能です。50ページある文書の中で第5章だけを直したいとき、ほかの章を全部畳んでしまえば、目的の場所まで一気に近づけます。便利だから付いている機能が、短い文書を作っている人には邪魔に見えてしまう、というのがこの問題の正体です。畳んで見せるという使い方そのものに興味がある方は、Wordの折りたたみ機能の使い方をまとめた記事も参考になります。
Microsoft の説明ページでも、見出しスタイルを適用した段落にマウスカーソルを合わせると小さな三角が現れる、という形で紹介されています。ここまでは、どこを読んでも共通の前提だと思ってください。
三角を押して消えた文章を元に戻す方法
まずは、いま画面から消えてしまった文章を戻すところからです。難しい設定はいりません。

見出しの文字の、すぐ左の余白のあたりにマウスカーソルを持っていってください。小さな三角が現れます。この三角が、折りたたみの取っ手です。下向きに開いていれば展開、右向きなら畳まれている状態を表しています。
- 文章が消えてしまった見出しの、左の余白にマウスカーソルを合わせます。
- 小さな三角が出てくるので、そこを1回クリックします。
- 隠れていた文章がその場に戻ってきます。
当方でも、この三角を実際のマウスで押して畳み、同じ段落の三角の位置をもう一度押して展開に戻るところまで確かめています。押す位置は、見出しの文字のすぐ左、行の高さの真ん中よりやや下あたりです。マウスカーソルの形が変わるところが目印になります。三角が見えないときは、マウスを合わせていないだけのことがほとんどです。カーソルを見出しの上に置き直してみてください。畳んだり開いたりの動きそのものをもう少し詳しく知りたい方は、Wordで文章を折りたたんで表示する方法もあわせてどうぞ。
右クリックからまとめて開き直す
畳まれている見出しがいくつもあって、ひとつずつ押していくのが面倒なときは、右クリックのメニューを使う手があります。

見出しの上で右クリックすると、メニューの中に[展開/折りたたみ(E)]という項目があります。ここにマウスを合わせると、さらに小さなメニューが開きます。Microsoft の説明ページでも、この[展開/折りたたみ(E)]から文書全体の見出しをまとめて開いたり閉じたりできると案内されています。文書の途中があちこち畳まれてしまって収拾がつかない、というときは、この操作でいったん全部開いてしまうのがいちばん早いです。
そのサブメニューに何が並んでいるかは、手元の Word 2019 の画面をそのまま確かめました。上から[見出しの展開(E)][見出しの折りたたみ(C)][すべての見出しを展開(X)][すべての見出しの折りたたみ(L)]の4つです。文書じゅうの畳まれた見出しを一度に開きたいときは、3つめの[すべての見出しを展開(X)]を選んでください。逆に全部畳みたいときは[すべての見出しの折りたたみ(L)]です。上の2つは、文書全体ではなく、いま右クリックした見出しとその下の中身に効きます。
ここは正直に書いておきます。当方がマウスで実際に押して確かめたのは三角のほうで、このサブメニューの4つの項目そのものは押していません。4つの名前は画面に並んでいたものをそのまま書き写したもので、これらで文書全体をまとめて操作できるという点は Microsoft の説明ページの案内にもとづいています。三角を押したときにどこまでが画面から隠れるのかは、次の項で確かめました。
ここで一点だけ注意があります。Microsoft の説明ページに載っている日本語の手順は、項目の並びや呼び名が実際の画面とそろっていません。公式ページの文言をたよりに探すと迷いますので、画面に出ている名前で選んでください。この4つの名前は、実際の画面から書き写したものです。なお公式ページの表記には(E)や(X)のようなかっこ書きは付いていませんが、画面のメニューには付いています。
- 畳まれている見出しのどれか1つを右クリックします。どの見出しでも構いません。
- メニューの[展開/折りたたみ(E)]にマウスを合わせます。
- 開いたサブメニューから[すべての見出しを展開(X)]を選びます。
- 文書じゅうの見出しがまとめて開きます。
畳まれた見出しがどこにあるか分からない場合も、この方法なら探し回る必要がありません。逆に、長い文書の全体像をつかみたいときは[すべての見出しの折りたたみ(L)]で全部畳んでしまうと、章立てが一目で見渡せます。三角は「消すもの」と決めつけず、こういう使い方もできる、と知っておくと損がありません。ふだんから使いこなす方向で考えたい方には、見出しの折りたたみを簡単に使いこなす方法が向いています。
ちなみに、このメニューには[段落…]という項目も並んでいます。あとで出てくる大事な設定はここから開きますので、場所だけ覚えておいてください。ホームタブの段落グループの右下にある小さな斜め矢印からも同じ画面が開きますが、見出しの上で右クリックするほうが、対象の段落を間違えにくくて確実です。
三角を押すと、どこまでが隠れるのか
三角を1回押したとき、消えるのは「その見出しのすぐ下の文章だけ」なのか、それとも「その章の中身ぜんぶ」なのか。ここは読者の方が気になるところだと思いますので、小見出しのある文書を作って実際に押してみました。
用意したのは、第1章の見出し(見出し1)、その本文、その下に置いた小見出し「1-1 小見出し」(見出し2)、小見出しの本文、そして第2章の見出し(見出し1)とその本文、という6段落の文書です。押す前の画面が次のものです。

この状態で、第1章の見出しの三角を実際のマウスでクリックしました。

結果は、画面から消えたのが3つでした。第1章の本文、その下の小見出し「1-1 小見出し」、そして小見出しの本文です。押した見出しの下にある小見出しも、その中身ごと画面から見えなくなります。一方で、同じレベルの次の見出しである第2章と、その本文はそのまま残りました。今回の文書では、次の[見出し1]が出てくるところまでで止まった、ということです。見出し3が何段も入れ子になっている場合や、小見出しがいくつも続く場合、最後の章で押した場合までは試していません。
ひとつ、細かいけれど正確に書いておきたいことがあります。Wordが内部で持っている「畳んだかどうか」の値を読み取ると、畳まれた扱いになっていたのは押した見出しだけで、小見出しのほうは畳まれた扱いになっていませんでした。小見出しが自分から畳まれたのではなく、親である第1章ごと画面から隠れた、という関係です。ですのでこの記事では、小見出しについては「画面から見えなくなる」という言い方にとどめます。
Microsoft の説明ページにも『三角形を選択して、その下の本文と小見出しを折りたたみます』とあります。今回の結果は、この説明どおりでした。
三角そのものを出さないようにする方法
「戻し方は分かったけれど、そもそもこの三角が邪魔だから出したくない」という方も多いはずです。三角は、見出しとして扱われている段落にだけ出る印です。ですから、その段落を見出しとして扱うのをやめれば出なくなります。
- 三角を出したくない段落の中に、カーソルを置きます。
- ホームタブの右側にあるスタイルの一覧から[標準]を選びます。
- 見出しの飾り(大きな文字や色)が外れ、三角も出なくなります。
多くの場合はこれで解決します。もともと見出し1や見出し2のスタイルが付いていた段落を、ふつうの本文に戻しただけ、ということです。手順だけを最短で知りたい方は、Wordの折りたたみを解除する方法にも同じ流れをまとめてあります。
文書じゅうの三角をまとめて消す
見出しが10個も20個もある文書で、ひとつずつカーソルを置いていくのは大変です。文書全体をまとめて片付ける方法も試してみました。
- 文書のどこかをクリックしてから、Ctrl+A を押して文書全体を選びます。
- ホームタブのスタイルの一覧にある[標準]をクリックします。
- すべての段落がふつうの文になり、三角は出なくなります。
手元の Word 2019 で、対照を取ったうえで確かめました。まず作業前に、見出しの三角を押すとちゃんと畳めることを確認しています。そのうえで Ctrl+A で全体(40文字)を選び、スタイルの一覧の[標準]をクリックしました。すると、見出し1だった段落も含めて全段落のスタイルが[標準]に変わり、あわせてアウトラインレベルも[本文]に戻っていました。同じ位置をもう一度クリックしても、今度は畳めません。三角が出なくなったということです。
ただし、代償があります。見出しの見た目もふつうの文になります。大きな文字も色も飾りも全部外れて、章のタイトルと本文の区別が付かなくなります。三角を消したいだけで、見出しの見た目は残したい、という場合にはこの方法は向きません。その場合は、次の章のやり方でアウトラインレベルだけを戻してください。
もうひとつ、これをやっても三角が消えないことがあります。ここで詰まってしまう方がかなりいます。次の章が、その答えです。
見出しスタイルを標準に戻しても三角が消えない本当の理由
スタイルを[標準]にしたのに、まだ三角が出る。文字の見た目はふつうの本文なのに、押すと畳めてしまう。この状態には、はっきりした原因があります。三角が出るかどうかを決めているのは、スタイルの名前ではなく、段落の「アウトラインレベル」という設定だからです。
Microsoft の説明ページでも、折りたたみや展開が使えるかどうかはアウトラインレベルによって決まる、という趣旨の説明がされています。また、アウトラインレベルを設定しただけでは見た目は変わらないのに三角が出る、という説明は、ほかの解説サイトにも先に書かれています。ですからこの結論そのものは、当サイトが新しく見つけたことではありません。
ここで、ひとつ前の章の結果と突き合わせておきます。見出し1のスタイルが付いた段落をまとめて[標準]にしたときは、アウトラインレベルも一緒に[本文]に戻りました。スタイルから来ているレベルは、スタイルを戻せば一緒に戻るということです。ですから、ふつうはスタイルを[標準]にすれば三角も消えます。
それでも三角が残るのは、その段落のアウトラインレベルが[本文]以外のまま残っている場合です。この記事が付け足すのは、その状態を対照つきで再現して見せたことだけです。文字の見た目がふつうの本文でも、レベルさえ入っていれば三角は出ます。それを実際に手元で作ってみました。
まず対照として、スタイルが[標準]でアウトラインレベルが[本文]のままの段落を用意し、三角が出るはずの位置を実際にマウスでクリックしてみました。何も起きません。畳めない段落は押しても畳めないことを、先に確認したわけです。

そのうえで、同じ段落の[段落]ダイアログを開き、アウトラインレベルだけを[レベル1]に変えて確定しました。スタイルの欄は[標準]のまま、文字の見た目もふつうの本文のままです。

この状態で同じ段落の三角の位置をクリックすると、今度は三角が反応して、その段落が畳まれました。スタイルが標準のままでも、アウトラインレベルがレベル1になっていれば三角は出ますし、折りたためます。見出しの飾りを外しただけでは三角が消えないのは、これが理由です。文字の見た目を戻しても、段落の内部に残っているレベルの設定までは戻っていないのです。
直し方は、レベルを[本文]に戻すことです。
- 三角が残っている段落の中にカーソルを置きます。
- その段落の上で右クリックし、[段落…]を選びます。
- [インデントと行間隔]タブのいちばん上、[全般]の枠の中にある[アウトライン レベル]を[本文]に変えます。
- OKを押して閉じます。三角が出なくなります。
この操作で三角の表示そのものを止められます。機能ごと使わない状態にしたい場合の考え方は、見出しの折りたたみ機能を削除する方法にも整理してあります。
- スタイルを標準に戻すことと、アウトラインレベルを本文に戻すことは別の操作です。片方だけでは三角が残ることがあります。
- ほかの人が作った文書や、テンプレートから作った文書を引き継いだときに、この状態になっていることがよくあります。
その段落が見出し扱いになっているかを確かめる
三角が出る出ないで悩む前に、その段落がいまどういう扱いになっているのかを自分で確認できるようにしておくと早いです。確認は[段落]ダイアログ1か所で済みます。
- 調べたい段落の中にカーソルを置きます。文字を選ぶ必要はありません。
- その場で右クリックし、[段落…]を選びます。
- [インデントと行間隔]タブの[全般]の枠にある[アウトライン レベル]の欄を見ます。
- [本文]と出ていればふつうの段落、[レベル1]と出ていれば見出しとして扱われています。
スタイルの表示(ホームタブのスタイル一覧で、どれが選ばれた状態になっているか)とこの欄の両方を見れば、いまの状態が確定します。見た目は本文なのにレベルがレベル1、という食い違いが起きていれば、それが三角の残っている理由です。なお当方が実際に測ったのは[本文]と[レベル1]の2つだけで、レベル2以下でどうなるかは確かめていません。
開いた瞬間から折りたたまれている文書の直し方
もうひとつ多いのが、「ファイルを開いた時点ですでに畳まれている」という相談です。自分では畳んだ覚えがないのに、開くたびに見出しだけの状態で出てくる。これも、原因と直し方がはっきりしています。
手で畳んだ状態は保存されない
先に前提を整理します。三角をマウスで押して畳んだだけの状態は、ファイルに保存されません。これは Microsoft の説明ページにも書かれていることで、公式には『文書を閉じて再び開いたときには、既定で見出しが展開されます』と案内されています。ほかの解説サイトでも同じ趣旨の説明がされており、当サイトが新しく見つけたことではありません。
そのうえで、手元の Word 2019 で実際に通してみました。見出しと本文がある文書を作り、三角をマウスでクリックして畳み、その状態で保存して閉じ、もう一度開き直します。結果は、公式の説明どおり展開された状態で開きました。そして開き直した文書を見ると、畳んでいた章の本文の文字は、畳む前と同じまま残っていました。畳んだまま保存してしまった、と心配になったときの答えはこれです。
つまり、開いた瞬間から畳まれている文書は、誰かが三角を押しっぱなしにしたから畳まれているのではありません。別の設定が入っています。畳んだ状態を保存したい側の話は、見出しを折りたたんで保存する方法にまとめてあります。
[既定で折りたたみ]にチェックが入っている

見出しの段落にカーソルを置いて[段落]ダイアログを開くと、[インデントと行間隔]タブのいちばん上にある[全般]の枠の中、[アウトライン レベル]のすぐ右に[既定で折りたたみ(E)]というチェックボックスがあります。ダイアログの下のほうではありませんので、探すときは上を見てください。ホームタブの段落グループの右下にある小さな矢印からも開けますし、見出しを右クリックして[段落…]を選んでも同じ画面が出ます。

ここにチェックを入れて保存すると、次にその文書を開いたときには、その見出しが畳まれた状態で開きます。手元の Word 2019 で、ダイアログのチェックボックスを実際にクリックして入れ、Enterで確定し、保存して閉じ、開き直すところまで通して確かめました。開き直した文書は、確かに畳まれた状態になっていました。

手で畳んだ場合との違いは、ここです。三角を押して畳むのは「いま画面をすっきりさせたい」という一時的な操作で、保存されません。チェックボックスのほうは「この文書は次からこう開いてください」という文書側の設定なので、保存されて残ります。開くたびに畳まれているなら、こちらのチェックが入っています。
- 開いた時点で畳まれている見出しを、まず三角を押して展開します。
- その見出しの中にカーソルを置いたまま右クリックし、[段落…]を選びます。
- [既定で折りたたみ(E)]のチェックを外します。
- OKを押し、そのまま上書き保存します。次からは展開された状態で開きます。
なお、Microsoft の説明ページにも同じ設定の案内がありますが、そちらの言い回しは手元の日本語版 Word 2019 の画面に出る表記と少し違っていました。設定を探すときは、公式ページの文言そのままではなく、画面に出ている[既定で折りたたみ(E)]を目印にしてください。この機能そのものを使わせないようにしたい場合は、Wordで折りたたみを無効にする方法も参考になります。
チェックが灰色で押せないときは段落のレベルを見る

[段落]ダイアログを開いたのに、[既定で折りたたみ(E)]が薄い灰色になっていてクリックできない。こういうことがあります。これは故障ではありません。
この項目が無効になっているときは見出しの設定がされていない可能性がある、という説明は、ほかの解説サイトにも先に書かれています。この記事で足すのは、その「無効」が実際にどう見えるのかです。手元の Word 2019 で、アウトラインレベルが[本文]の段落と、見出し1の段落の、それぞれで同じダイアログを開いた画面を撮って見比べました。アウトラインレベルが[本文]の段落では、[既定で折りたたみ(E)]は灰色になって選べませんでした。見出し1の段落で開いたときは、同じ項目がふつうに選べます。なおこの2枚は同じ通しの中で連続して撮ったものではなく、別々に撮った画面を見比べた結果です。
灰色で押せないというのは、裏を返せば「この段落はそもそも折りたたみの対象ではない」というWordからの返事です。その段落に三角は出ませんから、設定する必要もありません。
折りたたんだままだと扱いが割れる4つの場面
ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。畳んだ状態は「見えていないだけ」だと説明しましたが、その先の操作まで含めると、扱いが割れます。しかも、その割れ方は直感と一致しません。条件だけを変えて実際に測りました。
測り方についても書いておきます。どれも必ず対照を先に用意しました。つまり「展開したまま同じ操作をしたらどうなるか」を毎回セットで実行し、そのうえで折りたたんだ場合と見比べています。片方だけを試して「こうなりました」と言うと、それが折りたたみのせいなのか、もともとWordがそういう動きをするのかが分かりません。使ったのは、第1章の見出しと本文、第2章の見出しと本文が並んだ短い文書です。同じ内容の文書を毎回作り直し、第1章だけを畳んで測りました。結果は目で見た印象ではなく、できあがったファイルから取り出した文字や、操作したあとの文書に残っている文字を数えて確かめています。数字が出てくるのはそのためです。

折りたたんだままPDFに書き出すと隠れた本文が入らない
ひとつめは、PDFへの書き出しです。同じ通しの中で2条件を比べました。片方は展開したままPDFにする対照、もう片方は三角を押して第1章を畳んでからPDFにするものです。使ったのは、Wordが持っているPDF書き出しの機能([ファイル]→[エクスポート]→[PDF/XPS ドキュメントの作成]に相当する処理)で、これを手元で自動実行して比べています。できあがったPDFから文字を取り出して数えました。
結果は、展開のまま書き出したPDFが53文字で、第1章の本文がきちんと入っていました。畳んでから書き出したPDFは27文字で、第1章の本文が入っていません。ここは正確に書きます。入らなかったのは「折りたたんだ見出しの本文」だけです。第1章の見出しも、畳んでいない第2章の見出しも本文も、PDFにはちゃんと入っていました。文書全体が見出しの一覧になってしまうわけではありません。
なお53や27という数字は、Wordの画面に出る文字カウントではなく、できあがったPDFから取り出した文字列の長さです。改行や空白の数え方が違うので、Wordの画面の数字とは一致しません。ここで意味があるのは、同じ数え方どうしを比べて53が27に減った、という点です。
Microsoft の説明ページには、PDFへの書き出しのときに隠れた本文がどう扱われるかという記述はありません。
印刷でも同じで、印刷プレビューの時点で本文が消えている
ふたつめは印刷です。ここが、以前この記事に書いていた説明を訂正する箇所になります。旧版ではこう書いていました。「折りたたみは画面表示のための機能なので、たたんだ状態で印刷しても隠れている本文は出力されます。」同じ趣旨の答えを、よくある質問の「折りたたんだまま印刷すると本文は印刷されませんか」にも載せていました。つまり本文とよくある質問の2か所に、同じ誤った説明があったことになります。今回、対照つきで測り直したところ、どちらも誤りでした。
順番に書きます。まずプリンターに Microsoft Print to PDF を指定し、その状態で Ctrl+P を押して印刷プレビューの画面を表示し、撮影しました。まずは展開したまま、つまり畳んでいない状態のプレビューです。

第1章の見出しと本文、第2章の見出しと本文の4行がそろって出ています。続いて、同じ文書の第1章だけを畳んでから、同じようにプレビューを開きました。

4行あったものが3行になり、第1章の本文だけが版面から消えています。印刷ボタンを押す前の段階で、すでに消えているということです。2枚を並べて見比べていただくと、無くなっているのが第1章の本文だけで、第2章はそのまま残っていることが分かると思います。
同じ通しの中で、そのまま Microsoft Print to PDF に印刷して、出てきたファイルの文字を数えました。展開のままの対照は53文字で第1章の本文あり、畳んだ側は27文字で第1章の本文なし。書き出しのときとまったく同じ結果です。
プリンターによって違うのではないか、と思われるかもしれません。そこで、プリンターを OneNote (Desktop) に切り替えて同じようにプレビューを開いてみました。版面は同じで、畳んだ章の本文はやはりありません。プリンターを変えても、プレビューの版面は同じでした。
ここは証拠の強さが少し違うので、正直に書き分けておきます。Microsoft Print to PDF のほうは、実際に印刷して出てきたファイルから文字を取り出し、53文字と27文字という形で数えて確かめました。OneNote (Desktop) のほうはプレビューの画面を目で見て確かめただけで、文字を取り出して数えてはいません。紙に出すプリンターまで一台ずつ試したわけでもありません。ただ、印刷のもとになる版面を作る段階ですでに本文が落ちているので、どのプリンターに送っても結果は変わらないと考えるのが自然だと思います。
ここまでをまとめると、こうなります。折りたたんだままだと、PDFに書き出しても印刷しても、折りたたんだ見出しの本文は出力に入りません。畳んでいない章は、見出しも本文もそのまま出ます。提出用や配布用の書類を作る前には、見出しを右クリックして[展開/折りたたみ(E)]から[すべての見出しを展開(X)]を選び、いったん全部開いておく。これを決まりにしてしまうのがいちばん安全です。
もうひとつ、できあがったものを自分で確認する習慣も付けておいてください。Wordの画面では畳まれていても、そこに文章があることを作った本人は知っています。だから「入っているはず」と思い込んだまま送ってしまいます。相手が受け取ったものからは、その章の中身だけが抜けている。これは気づきにくいうえに、気づいたときには相手の手元に届いたあとです。印刷プレビューをその場で見て、必要な文章が載っているかどうかを目で確かめる。ほんの数十秒で防げます。
なお、今回測ったのは Word標準のPDF書き出しと、Microsoft Print to PDF への印刷、そして Microsoft Print to PDF と OneNote (Desktop) それぞれの印刷プレビューです。リボンに Acrobat の[PDFを作成]ボタンが出ている環境がありますが、そちらは別の仕組みなので測っていません。折りたたむ範囲そのものを調整したい場合は、Wordで折りたたむ範囲を変更する方法も見てみてください。
折りたたんだ見出しを行選択して消すと本文も消える
みっつめが、実際に困る度合いがいちばん大きいものです。畳んだ見出しの行を、行ごと選んで削除したときの話です。
本文の左側の余白(選択バー)をクリックすると、その行がまるごと選ばれます。まず対照として、展開した状態で第1章の見出しの行をこの方法で選び、Deleteキーを押しました。消えたのは見出しの行だけで、第1章の本文はそのまま残っています。このときの選んだ状態が、次の画面です。

そして、折りたたんだ状態で同じように選んだのが次の画面です。

反転している範囲は、どちらも見出しの1行ぶんです。左下の文字数の表示も同じです。それでも、次に書くとおり結果は分かれます。
この畳んだ状態のまま、Deleteキーを押しました。残ったのは第2章の見出しと第2章の本文だけ。畳んだ状態で見出しの行を選んでDeleteキーを押すと、隠れていた本文も一緒に消えます。
怖いのはここからです。このとき Word の画面の左下に出ている文字数の表示を見ると、展開のときも、畳んだときも、どちらも「7/53 文字」でした。画面に出る文字数の表示はまったく同じなのに、Deleteの結果だけが違います。内部的に段落記号まで数えた文字数も、どちらも同じでした。つまり画面を見て「見出しの1行しか選んでいないから大丈夫」と判断することができません。しかも本文は畳まれて表示されていないので、消えたことにその場で気づけないのです。
この結果は、あくまで「左の余白をクリックして行ごと選び、Deleteキーを押した場合」のものです。Backspaceキーで消したとき、見出しの文字をドラッグで選んで消したとき、右クリックから切り取ったときにどうなるかは測っていません。
Microsoft の説明ページには、畳んだ状態で削除したときの挙動についての記述はありません。
- 章をまるごと消したいときは、畳んだまま余白から行選択してDeleteキーを押せば一度に消せます。むしろ都合がよい場面です。
- 見出しの1行だけを消したいなら、必ず先に三角を押して展開してから選んでください。
折りたたんだままコピーすると隠れた本文もついてくる
よっつめは、逆に安心してよい話です。畳んだ状態で Ctrl+A を押して全部を選び、コピーして別の文書に貼り付けてみました。対照として、展開した状態でも同じ操作をしています。
貼り付けた結果は、どちらも55文字で、第1章の本文もきちんと入っていました。Ctrl+Aで全部を選んでコピーすれば、隠れている本文もちゃんとついてきます。ここが、削除や出力とは扱いが違うところです。ただし測ったのは全選択の場合だけで、畳んだ見出しの行だけを選んでコピーしたときにどうなるかは確かめていません。
この55という数字も、貼り付け先の文書に残った文字を数えたものです。PDFから取り出した53や27とは数え方が違うので、直接は比べられません。意味があるのは、出力では53が27に減ったのに、貼り付けでは55のまま変わらなかった、という点です。
4つを並べると、次のようになります。
| 操作 | 折りたたんだまま行うと | 展開してから行うと |
|---|---|---|
| PDFに書き出す | 折りたたんだ見出しの 本文だけが入らない (畳んでいない章は入る) |
本文もPDFに入る |
| 印刷する (プレビューでも同じ) |
折りたたんだ見出しの 本文だけが印刷されない (畳んでいない章は出る) |
本文も印刷される |
| 余白から行選択して Deleteキーを押す |
隠れている本文も 一緒に消える |
見出しの行だけ消え 本文は残る |
| Ctrl+Aで全部選んで 別の文書に貼り付ける |
隠れている本文も ちゃんと貼られる |
同じく本文も貼られる |
同じ「畳んでいる状態」なのに、操作によって扱いが割れる。これは覚えておくと得をする性質だと思います。出力する前は展開してから、章の見出しを消すときも展開してから。この2つを習慣にしておけば、実害はほぼ防げます。
見出しの左に出る黒い点は三角とは別の印
見出しの行の左端に、三角とは別に小さな黒い点が付いていることがあります。これは段落に設定された書式を知らせる印で、クリックしても折りたたみは起きません。三角とは出どころも役割も違うものです。この記事は三角(折りたたみ)の話に絞りますので、黒い点については扱いません。押しても文章が隠れることはありませんので、三角を探すときは行の左端ではなく、見出しの文字のすぐ左を見てください。
ナビゲーションウィンドウの三角は別のもの
折りたたみとよく混同されるのが、画面の左側に見出しの一覧を出す機能です。表示タブでナビゲーションウィンドウを表示すると、左側に見出しがずらっと並び、そこにも小さな三角が出ます。
ただし、この左側の三角は、一覧の中の枝を開いたり閉じたりするためのものです。文書そのものの本文を隠しているわけではありません。この記事で扱っているのは、あくまで文書の本文側に出る三角のほうです。左の一覧を閉じても本文の見え方は変わりませんし、逆に本文を畳んでも、長い文書の中を移動する目的なら左の一覧はそのまま使えます。名前が似ていて紛らわしいのですが、別々のものとして覚えてください。
折りたたみを味方につけて使う場面
ここまで「消す方法」を中心に書いてきましたが、せっかくなので、この機能が役に立つ使い方にも触れておきます。三角が邪魔に感じるのは、たいてい数ページの短い文書を作っているときです。文書が長くなるほど、評価はひっくり返ります。
たとえば議事録や手順書のように、章がいくつも並ぶ文書。第3章だけを直したいのに、上下に関係のない文章が延々と続いていると、目的の場所を見失いますし、スクロールしているうちに別の章を触ってしまうこともあります。ほかの章を畳んでしまえば、画面には直したい章だけが残ります。作業が終わったら[すべての見出しを展開(X)]で全部開けばよいので、元に戻す手間もほとんどかかりません。
もうひとつ、この記事で測った性質をそのまま利用できる場面があります。章をまるごと削除したいときです。展開したまま章を消そうとすると、見出しから本文の最後までを正確に選ばなければならず、次の章の先頭を巻き込んだり、逆に最後の1行を消し忘れたりしがちです。畳んだ状態で、左の余白をクリックして見出しの行を選び、Deleteキーを押せば、その章の中身ごと一度に消えます。「うっかり消えてしまう」のと「狙って消す」のは、やっていることは同じで、意図があるかどうかだけの違いです。性質を知っていれば、後者として使えます。
ただし、その削除が意図したものかどうかを判断できるのは操作している本人だけです。他人から預かった文書や、あとで元に戻せない文書を触るときは、畳んだ状態で削除の操作をしないでください。念のためファイルを複製してから作業する、という一手間が、いちばん確実な保険になります。
この折りたたみが使えるWordのバージョン
Microsoft の説明ページが対象として挙げているのは、Word for Microsoft 365・Word 2024・Word 2021・Word 2019・Word 2016 です。公式が対象に挙げている以上、これらのバージョンにも同じ機能があります。
ただし、画面の見え方や細かい動きまで当方で確かめたのは Word 2019(16.0.19127・32ビット・日本語版)だけです。この記事に出てくる文字数や画面の様子は、すべてその1台での結果だとご理解ください。バージョンによってダイアログの項目の並びや表記が少し違うことはあり得ます。
この記事で確かめていないことを正直に書いておきます
測っていないことを、測ったように書くつもりはありません。次の点は、この記事の範囲の外です。
ひとつめは、Word標準のPDF書き出しと Microsoft Print to PDF 以外の作り方です。リボンに Acrobat の[PDFを作成]ボタンが出ている環境がありますが、そちらは別の仕組みなので測っていません。
ふたつめは、Deleteキー以外の消し方です。Backspaceキー、ドラッグで文字を選んでの削除、右クリックからの切り取りは測っていません。範囲を絞ったコピーも同じく測っていません。
みっつめは、ブラウザで使う Word や Mac版 Word の動きです。当方の検証はデスクトップ版の Windows 用 Word だけです。ただし Microsoft の説明ページには、ブラウザで使う Word で文書を開いた場合は折りたたまれていた部分が展開されて表示される、という趣旨の記述があります。こちらは当方では確かめていません。
よっつめは、Word 2016・2021・2024・Microsoft 365 での動きです。この記事で使ったパソコンに入っているのは 2019 だけなので、ほかのバージョンでの再現は取っていません。
いつつめは、サブメニューの4つの項目を押した結果です。4つの名前が画面に並んでいることと、三角を押したときにどこまでが画面から隠れるかは実際に確かめました。ただ、[すべての見出しを展開(X)]などを押した結果そのものは測っていません。この記事での案内は、画面から書き写した項目名と、Microsoft の説明ページにある「文書全体の見出しをまとめて操作できる」という記述にもとづくものです。
むっつめは、[Wordのオプション]の設定で変わることがあるかどうかです。[既定で折りたたみ(E)]にチェックを入れたのに展開された状態で開いてしまう場合は[Wordのオプション]を見る、という案内をしている解説ページがあります。当方ではその設定を確かめていないので、この記事では手順を書きません。ここで案内できるのは、実際に通して確かめた段落ダイアログのチェックまでです。
ななつめは、キーボードのショートカットでまとめて開き閉じできるかどうかです。以前この記事には、まとめて操作するキーの組み合わせを表にして載せていましたが、そのキーが実際に効くところまでは確かめられていませんでした。確かめずに残すのはよくないと考え、今回の書き直しではいったん外し、画面に項目として並んでいることを確認できた[すべての見出しを展開(X)]のほうを案内しています。
やっつめは、Ctrl+F の検索が、畳まれて隠れている本文まで拾うかどうかと、消してしまったあとに Ctrl+Z で元に戻せるかどうかです。どちらも今回は測っていません。畳んだまま文書内を検索する予定があるなら、念のため[すべての見出しを展開(X)]で全部開いてから検索したほうが確実です。探している言葉が見つからないときに、本当に無いのか、畳まれているだけなのかで悩まずに済みます。
三角まわりのつまずきを1枚に整理する
ここまでの内容を、症状から引ける形にまとめておきます。困ったときはここだけ見てください。
| 画面の様子 | 原因 | やること |
|---|---|---|
| 三角を押したら 文章が消えた |
畳まれただけで 削除されていない |
同じ場所を もう一度クリックする |
| 見出しスタイルを標準に 戻したのに三角が残る |
段落のアウトライン レベルがレベル1のまま |
[段落]ダイアログで レベルを[本文]にする |
| 開いた瞬間から 畳まれている |
[既定で折りたたみ]に チェックが入っている |
チェックを外して 上書き保存する |
| [既定で折りたたみ]が 灰色で押せない |
その段落のアウトライン レベルが[本文]だから |
三角は出ないので 設定しなくてよい |
| 印刷やPDFで 本文が抜けていた |
畳んだまま 出力したため |
全部展開してから やり直す |
よくある質問
三角を押したら文章が消えました。元に戻せますか
戻せます。文章は削除されておらず、畳んで隠れているだけです。同じ三角をもう一度クリックすれば、その場に戻ってきます。
畳んだ状態のまま保存できますか
三角を押して畳んだだけの状態は保存されません。開き直すと展開されます。開いた時点で畳んでおきたいなら、[段落]ダイアログの[既定で折りたたみ(E)]にチェックを入れて保存してください。
見出しスタイルを解除したのに三角が消えないのはなぜですか
その段落のアウトラインレベルがレベル1のまま残っているからです。スタイルが[標準]でも、レベル1なら三角は出ます。[段落]ダイアログでレベルを[本文]に戻すと消えます。
折りたたんだまま印刷すると本文は印刷されますか
印刷されません。手元の Word 2019 で測ったところ、折りたたんだ見出しの本文は印刷されず、Ctrl+Pの印刷プレビューの時点ですでに消えていました。以前この記事には、この質問への答えとして「印刷されます。折りたたみは画面表示のための機能なので、たたんだ状態で印刷しても隠れている本文は出力されます。」と書き、同じ趣旨の説明を本文にも載せていました。実機で測り直した結果、2か所とも誤りでしたので訂正します。
折りたたんだままPDFにしても大丈夫ですか
おすすめしません。畳んだまま書き出したPDFには、折りたたんだ見出しの本文が入りませんでした。畳んでいない章は入ります。書き出す前に全部展開してください。
折りたたんだ見出しを消したら本文まで消えました。戻せますか
取り消しの操作(Ctrl+Z)が使える場面だと思いますが、その動きは当方で測っていないため断言できません。上書き保存して閉じてしまうと、元に戻すのは難しくなります。
まとめ
三角マークは、見出しとして扱われている段落に出る折りたたみの取っ手です。押しても文章は消えていませんし、もう一度押せば戻ります。三角そのものを出したくなければ、スタイルを[標準]に戻したうえで、それでも残るときは段落のアウトラインレベルを[本文]に戻してください。開いた瞬間から畳まれているなら、[既定で折りたたみ(E)]のチェックが入っています。
そして、畳んだままの文書には気をつけてほしい場面があります。PDFに書き出しても印刷しても、折りたたんだ見出しの本文は出力に入りません。左の余白から見出しの行を選んでDeleteキーを押すと、隠れた本文も一緒に消えます。逆に、Ctrl+Aで全部を選んでコピーするときは隠れた本文もついてきます。同じ状態でも扱いが割れるので、出力する前と、見出しを消す前だけは、いったん全部展開する。これを習慣にしておけば安心です。
出典・引用サイト
最終確認日 2026年7月29日/記事作成 uri uri


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