音が聞こえない原因を「出力側」に絞り込む
Teamsの会議や通話で相手の声だけが聞こえないとき、多くはパソコンやTeamsが音を「出す先(スピーカー)」を取り違えていることが原因です。マイクは正しく動いていて自分の声は届いているのに、こちらに相手の声が来ない、そんな状態です。まずは次の2点を確かめると、原因がハード故障なのか設定なのかを素早く切り分けられます。
- Teams以外(YouTubeやWindowsの効果音など)でも音が出ないか。ここで音が出るならTeams側の設定が原因の可能性が高いです。
- イヤホンやヘッドセットを抜いた状態で本体スピーカーから音が出るか。抜くと聞こえるなら、接続機器側(出力先の設定、または機器そのものの不具合)を疑います。
この記事では、Windowsの出力デバイス→Teamsアプリ→会議中の操作→接続機器→ドライバー、という順で、初心者の方が自力で直せる流れにそって解説します。なお、自分の声が相手に届かない「入力(マイク)」側のトラブルは別の記事で扱っています。あわせて確認したい方はTeamsでマイクが認識しないときの対処法をご覧ください。

原因1 Windowsの出力デバイスが別のものになっている
もっとも多いのが、Windows側で音の出し先が意図しないデバイスに切り替わっているケースです。特にモニターのスピーカーやBluetooth機器が「再生デバイス」として選ばれていると、本体スピーカーやイヤホンからは音が出ません。まずはタスクバー右下のスピーカーアイコンから開くクイック設定で出力先を切り替えてみましょう。
クイック設定で直らない場合は、設定アプリから確認します。手順は次のとおりです。
- 「設定」を開き、「システム」→「サウンド」を選びます。
- 「出力」の一覧から、実際に音を出したいスピーカーまたはイヤホンを選びます。
- 選んだデバイスの音量スライダーが下がりきっていないか、ミュートになっていないかを確認します。
音が出ないトラブルは、出力デバイスの取り違えが原因になっていることが少なくありません。まずは出力先が正しいスピーカーやイヤホンになっているかを最優先で見直してください。

原因2 音量ミキサーでTeamsだけが小さい・ミュートになっている
Windowsはアプリごとに音量を個別に設定できます。全体の音量は出ているのにTeamsだけ音量ゼロやミュートになっていると、会議の声だけが聞こえません。タスクバーのスピーカーアイコンを右クリックして「音量ミキサー」を開き、Teamsの項目の音量スライダーが下がっていないか、ミュートになっていないかを確認します。

原因3 Teamsアプリ内のスピーカー設定を見直す
Windows側が正しくても、Teamsアプリが別のスピーカーを使う設定になっていることがあります。Teamsの設定からオーディオデバイスを確認し、テスト通話で実際に音が返ってくるかを試すのが確実です。会議に入る前に行える手順は次のとおりです。
- Teamsの「設定」を開き、「デバイス」を選びます。
- 「スピーカー」のドロップダウンメニューから、使いたいスピーカーを選びます。公式でも『[Speaker](スピーカー)ドロップダウン メニューから、使用する接続された スピーカー を選択します。』と説明されています。
- デバイス設定内にあるテスト機能を使い、音が出るかを確認します。案内に従って短いメッセージを吹き込むと、その音声が再生される仕組みです。ここで音が聞こえれば出力は正常です。
このテスト機能で音が返ってくるかどうかが、Teams側かWindows側かを見分ける決定打になります。

原因4 会議中の音声出力先とミュートを確認する
すでに会議に入っている最中でも、出力先の切り替えやミュート解除はできます。会議ウィンドウのマイクボタンの横にあるドロップダウン矢印から、その他のオーディオ設定に進み、スピーカーが正しく選ばれ、ミュートになっていないかを確認します。相手側がミュートしている可能性もあるため、他の参加者の声も聞こえないのか、特定の人だけ聞こえないのかを切り分けると原因を絞り込めます。

原因5 Bluetoothやヘッドセットの出力先の取り違え
ワイヤレスイヤホンやヘッドセットは、「通話用」と「メディア用」で別々のプロファイルを持つことがあり、Windowsがどちらを使うかで音の出方が変わります。接続したのに声が聞こえないときは、タスクバーのスピーカーアイコンや設定のサウンドを開き、出力デバイスとしてそのBluetooth機器が選ばれているかを確認します。いったんペアリングを解除して接続し直すと直ることもあります。
有線・無線を問わず、機器を接続しても音そのものが出ない場合は、機器側の対処もあわせて確認してください。イヤホン単体の切り分けはイヤホンを接続しても音が聞こえないときの対処法にまとめています。
原因6 ドライバー更新とオーディオの問題の自動修復
ここまでで直らない場合は、Windows側のオーディオ機能そのものに原因がある可能性があります。次の対処を順に試します。
- Windows Updateを実行し、オーディオドライバーを含む更新を適用します。
- 「設定」→「システム」→「サウンド」から、Windowsのオーディオトラブルシューティングを実行します。診断が自動的に走り、多くのオーディオの問題を解決しようとしてくれます。
- 音が割れる・出ないときは、サウンドの詳細設定でオーディオの拡張機能をオフにすると改善する場合があります。環境によっては拡張機能の項目が表示されないこともあります。
また、他アプリが特定のスピーカーを占有していると音が出ないことがあります。デバイスの詳細プロパティで排他モード(アプリによる排他的な制御)の許可を外すと改善するケースもあります。この項目は機器やドライバーによって表示されない場合があります。
最終手段 再起動と新しいTeamsのリセット
設定を一通り見直しても改善しないときは、パソコンとTeamsを再起動します。それでも直らない場合、新しいTeamsではアプリのリセットが有効なことがあります。Windowsの「設定」→「アプリ」から新しいTeamsを探し、詳細オプションのリセットを実行すると、破損した一時データが初期化されます。リセット後はサインインし直しが必要になる点だけ注意してください。
新しいTeamsとクラシックTeamsで違うところ
近年提供が進んだ新しいTeamsと、従来のクラシックTeamsでは、設定画面の名称や場所が一部異なります。基本的な考え方(出力先を選ぶ・テスト機能で確認する)は共通ですが、迷ったときの目安として整理します。
| 項目 | 新しいTeams | クラシックTeams |
|---|---|---|
| 設定への入り方 | 右上のメニューから設定を開く | 右上のプロフィール横のメニューから設定を開く |
| スピーカーの選択 | 設定内の「デバイス」から選ぶ | 設定内の「デバイス」から選ぶ |
| 音の確認 | デバイス設定内のテスト機能で確認 | デバイス設定内のテスト機能で確認 |
| 不具合時の初期化 | Windowsの設定からアプリのリセットが可能 | 再サインインや一時データの初期化で対応 |
お使いの画面と名称が違う場合は、まずどちらのTeamsかを確認すると迷いにくくなります。
よくある質問
自分の声は届くのに相手の声だけ聞こえません。どこを見ればいいですか。
出力(スピーカー)側の問題です。Windowsの出力デバイスとTeamsのスピーカー選択、音量ミキサーのTeams音量を順に確認してください。
デバイス設定のテストでは音が聞こえるのに、会議だと聞こえません。
Teamsの出力は正常です。会議中のスピーカー選択・ミュート、または相手側のミュートを確認してください。
特定の人の声だけ聞こえません。
その参加者がマイクをミュートしているか、相手側のマイク・回線に問題がある可能性があります。他の人の声が聞こえていれば、こちらの出力設定は正常です。
イヤホンを挿すと聞こえて、抜くと本体から音が出ません。
Windowsの出力デバイスがイヤホン固定になっている可能性があります。設定のサウンドで本体スピーカーを選び直してください。
ここまで試しても音が戻らない、どの設定を触ればいいか画面を見ながら一緒に確認したい。そんなときは、お使いの状況をそのまま送っていただければ、出力先の切り分けから順番にご案内します。文章だけで解決しづらい音のトラブルこそ、やり取りしながら進めるのが近道です。
出典・参照した公式ページ
あわせて参照 Microsoft サポート「Windows でスピーカーまたはヘッドホンからサウンドが再生されない場合のオーディオの問題を修正する」/「Windows で Bluetooth 接続時に音が出ない問題を修正する」



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