PowerPointの録音(記録)機能を使うと、スライドを1枚ずつ進めながらナレーションを録音し、その音声と「どのスライドを何秒表示したか」というタイミングをスライドごとにまとめて保存できます。この記事では、PowerPointでスライド単位にナレーションを録音する手順と、特定のスライドだけ録り直す方法、録音の削除、動画への書き出しまでを順番に説明します。ボタンの名前や場所はバージョンによって異なるため、はじめに確認しておきます。
録音機能でできること
この機能で記録されるのは、単なる音声ファイルではありません。スライドを進めながら話すと、次の内容がスライドごとに同時に保存されます。
| 記録される内容 | 保存のされ方 |
|---|---|
| ナレーション音声 | スライドごとに音声が保存され、各スライドにスピーカーアイコンが付きます |
| 表示タイミング | そのスライドを何秒表示したか(次に進むまでの時間)が記録されます |
| ペン・蛍光ペン・レーザーポインターの動き | 録音中に書き込んだ注釈の動きも一緒に記録されます |
録音を始めるボタンの場所(バージョンで違います)
録音を始めるボタンの名前と場所は、お使いのPowerPointのバージョンで異なります。お使いの画面に近いほうで読み替えてください。
| お使いのバージョン | 録音を始める場所 |
|---|---|
| 「記録」タブがある新しいバージョン(本記事の画面) | 「記録」タブ>「録画」ボタンの下向き矢印>「先頭から」または「現在のスライドから」 |
| 「記録」タブがない従来のバージョン | 「スライドショー」タブ>「スライドショーの記録」>「先頭から記録」または「現在のスライドから記録」 |
手順:スライドごとにナレーションを録音する
先頭のスライドから順番に録音していく、もっとも基本的な流れです。マイクが接続・認識されていることを確認してから始めてください。
- 録音したいプレゼンテーションを開き、「記録」タブをクリックします。
- 左端の「録画」ボタンの下向き矢印をクリックし、表示されたメニューから「先頭から」を選びます(最初のスライドから録音する場合)。
- 録音画面に切り替わったら、画面左上の録画ボタンをクリックします。カウントダウンの後、録音が始まります。
- 1枚目のスライドのナレーションを話します。話し終えたら、キーボードの矢印キーまたは画面の「次へ」で次のスライドに進みます。スライドを進めた時点で、表示していた秒数(タイミング)も自動で記録されます。
- 同じように、すべてのスライドを1枚ずつ進めながら話します。最後のスライドまで終えたら録音を停止し、録音画面を閉じます。

録音が終わると、ナレーションが入った各スライドに小さなスピーカーアイコンが表示されます。これが「そのスライドに音声が記録された」目印で、クリックすると録音した音声を再生して確認できます。
特定のスライドだけ録り直す
「3枚目だけ言い間違えた」というときは、全部を録り直す必要はありません。そのスライドだけを選んで上書き録音できます。
- 録り直したいスライドを画面に表示(選択)します。
- 「記録」タブ>「録画」ボタンの下向き矢印>「現在のスライドから」を選びます。
- 録音画面でそのスライドのナレーションを録り直し、そのスライドを話し終えたらすぐ停止します。そのスライドの音声とタイミングだけが新しい内容に置き換わります。
録音を削除する(クリア)
録音をやめてやり直したいときや、いったん消したいときは「クリア」を使います。「記録」タブ>「録画」ボタンの下向き矢印>「クリア」から、録音した音声(ナレーション)や表示タイミングを削除できます。クリアは録音がある状態で選べるようになり、ナレーションを消すとそのスライドのスピーカーアイコンも消えます。
録音を確認し、動画として書き出す
録音できたら再生して確認します。問題なければ、各スライドに記録されたタイミングとナレーションを使って、1本の動画ファイルとして書き出せます。
- 確認は、スライド上のスピーカーアイコンをクリックして再生します。音量やタイミングがおかしいスライドは、前章の方法で録り直します。
- 動画にするには「ファイル」タブ>「エクスポート」>「ビデオの作成」を選びます。
- 画質(解像度)を選び、その下のドロップダウンで 「記録されたタイミングとナレーションを使用する」 を選びます。録音した音声とタイミングがこの設定で動画に反映されます。
- 「ビデオの作成」ボタンを押し、保存場所とファイル名(MP4など)を指定して保存します。書き出しには時間がかかる場合があります。

うまくいかないときに確認したいこと
録音が記録されない、音が入らないといったときは、次の点を順に確認すると原因が見つかりやすくなります。
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| 声がまったく録音されない | パソコンの「既定のマイク」が、実際に使っているマイクになっているか。複数のマイクがある場合、別のデバイスが選ばれていることがあります |
| 途中で音が途切れる | 話し終える前にスライドを早送りすると、最後の言葉が切れることがあります。話し終えてから次のスライドへ進めます |
| 1枚目だけタイミングが合わない | タイトルスライドは録音開始直後で間が短くなりがちです。話し始める前に少し間を取るか、後でそのスライドだけ録り直します |
| 録音したのに動画にナレーションが入らない | ビデオの作成時に「記録されたタイミングとナレーションを使用する」が選ばれているかを確認します。「使用しない」だと音声のない動画になります |
よくある質問
Q1:録音中に言い間違えたら、最初からやり直しですか?
いいえ。間違えたスライドだけを選び、「録画」>「現在のスライドから」で録り直せます。録り直したいスライドを話し終えたらすぐ停止すれば、後ろのスライドの録音はそのまま残ります。全スライドを録り直す必要はありません。
Q2:録音した音声だけを削除したいです。
「記録」タブ>「録画」>「クリア」から、ナレーション(音声)を削除できます。スライド上のスピーカーアイコンを選んで「Delete」キーで消すこともできます。
Q3:録音した音量を後から調整できますか?
はい。録音した音声も通常のオーディオと同様に、スライド上のスピーカーアイコンを選んで「再生」タブから音量の調整などができます。
Q4:「録画」と「スライドショーの記録」は別の機能ですか?
同じ機能です。新しいバージョンでは「記録」タブの「録画」、従来のバージョンでは「スライドショー」タブの「スライドショーの記録」という名前で表示されているだけで、どちらもスライドごとにナレーションと表示タイミングを記録します。
まとめ
PowerPointの録音(記録)機能を使えば、スライドを1枚ずつ進めながら、ナレーション音声と表示タイミングをスライド単位で記録できます。録り直したいスライドは「現在のスライドから」で個別に上書きでき、不要な録音は「クリア」で消せます。仕上げに「ファイル」>「エクスポート」>「ビデオの作成」で、「記録されたタイミングとナレーションを使用する」を選べば、録音した音声入りの動画として書き出せます。
出典(いずれもMicrosoft公式サポート):
最終確認日: 2026年6月17日(PowerPointの画面表示は更新により変わる場合があります)


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