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Premiere Proのエラー12080を直す|JusAdminを無効にする手順

Premiere Pro のダイアログ。「問題が発生しました。」と大きく表示され、その下に「アドビ側の問題である可能性もありますが、お客様がインターネットに接続していない可能性があります。インターネット接続を確認してから、後で再試行してください。問題が解決しない場合は、トラブルシューティングガイドをご覧ください。エラーコード : 12080。」と書かれている。右下に「無視」ボタンがある。
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Premiere Proを開いたら、「インターネットに接続していない可能性があります」と表示された。けれど、ブラウザではWebページが開き、Zoomも動いている。ネットが切れているようには見えないのに、何を直せばよいのか分からない――そんな、つかみどころのないエラー12080を実機で調べました。設定を手当たり次第に変える必要はありません。

結論、Windowsの「サービス」(要するに、画面に出ないソフトの動き方を管理する場所)で「JusAdmin」を無効にし、「停止」を押すと直りました。

読むと、エラーが起きた理由、止めてよい「JusAdmin」の見分け方、5分ほどでできる操作が順番に分かります。最後には、同じ原因かどうかを最初の1画面で判断できるようになります。確認した実機はWindows 11 Home 64bit、ビルド(要するに、Windowsの細かな版番号)10.0.26200、Premiere Pro 26.3.2です。

まぁ細かいことは後で言うとして、まずはザックリ説明していきますね。

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ひとことで言うと、通信の番号不足です

PowerShellの画面。復旧後にBound状態の通信は60本で、上位はLINEが12本、Chrome、Zoom、claudeが各7本、Adobe Premiere Proが4本と表示されている
復旧後の「60」を見てください。障害中の15,605本から大きく減った正常時の数字です。

ひとことで言うと、Premiere Proが新しく通信を始めるための番号が、ほとんど残っていませんでした。回線そのものが切れていたのではなく、パソコンの中で番号札が足りなくなっていたのです。

Windowsは、新しい通信ごとに動的ポート(要するに、パソコンが新しい通信をするときに使う整理番号のこと)を一つ使います。実機で使える範囲は49152から65535までで、全部で16,384個でした。

障害中にPowerShell(要するに、Windowsへ文字で調査命令を出す画面)で数えると、TCP(要するに、相手へデータをきちんと届ける通信方法)のBound(要するに、通信を始めるための番号を先に確保した状態)は15,605本。そのうち15,604本が動的ポートの範囲にあり、95.2%が埋まっていました。

そして、調査したところ、実は、その15,604本のうち15,548本を「JWordUpdateService.exe」(要するに、Windowsで動くプログラムファイル)という一つの常駐ソフト(要するに、画面を閉じてもパソコンの裏側で動き続けるソフト)が持っていたのが原因でした。Bound全体の99.6%です。

番号不足の全体像がつかめたところで、次はブラウザだけ使えた理由を順番に見ていきましょう。

なぜブラウザだけ使えたのか

ブラウザは見られるのにPremiere Proの新しい通信だけ失敗する理由を示した図。16,384個の動的ポートのうち15,604個が使われ、すでにつながっている通信は残る一方、新しい通信は失敗する
左の「すでにつながっている通信」と、右の「これから新しくつなぐ通信」の違いを見てください。

ブラウザやZoomが使えたのは、すでに始まっていた通信が、そのまま残っていたからです。Premiere Proは起動時に新しい通信を始めようとして、空き番号を受け取れずに失敗しました。

パソコンが新しい通信をするときは、お店の呼び出し番号札のようなものを1枚取ります。札は全部で16,384枚。使い終わったら返す決まりです。ブラウザが開けば「ネットは大丈夫」と思いますよね。実機調査でも最初は、その見え方に惑わされました。

ところが、調べてみると、この常駐ソフトは11日かけて番号札をじわじわ増やし、15,548枚を持ったまま返していませんでした。1日あたり約1,400枚の計算です。

だから、新しく来たお客さんにたとえられるPremiere Proへ渡す札がありません。すでに札を持っている人にたとえられるブラウザやZoomは、その札を使い続けられます。見た目には何も問題がないように見えるのに、新しく通信するアプリだけが次々と失敗する。やっかいだった理由は、まさにこの食い違いでした。

エラー文だけを見ると、ファイアウォール(要するに、不審な通信を止める門番の機能)を疑いたくなります。けれど、今回は門で止められたのではなく、出発に使う番号札がなくなっていました。似て見える通信エラーでも、確かめる数字が違います。

調べてみると、失敗までの時間はわずか1~2ミリ秒で、返っていたのはWSAENOBUFS(要するに、新しい通信に回す空きが足りないというエラー)でした。番号は10055です。通信相手まで行って断られたのではなく、パソコンの中で出発する前につまずいていた、と考えると状況がつながります。

停止前でも、8.8.8.8と1.1.1.1へのping(要するに、通信相手まで道が通っているか確かめる簡単な合図)には応答がありました。通信経路は残っています。だから「インターネットに接続していない」という表示をそのまま信じると、原因から遠ざかってしまうのです。

原因は、知らないうちに動いていたソフトでした

リソースモニターのネットワーク画面。左側に通信中の処理一覧、右側にネットワーク、TCP接続、イーサネットのグラフが並んでいる
右側の「TCP 接続」を見てください。通信の本数の動きをグラフで追えます。

実機で調べたところ、原因は「E START Update Center」の「JWordUpdateService.exe」でした。リソースモニター(要するに、パソコンの通信や動作の量をグラフで見る画面)を開くと、通信中のソフトとTCP接続の動きを目で追えます。

さらにタスクマネージャーの「詳細」へハンドル数(要するに、ソフトがつかんだまま使っている仕組みの数)の列を加えると、このソフトは16,123でした。サービス名が分からない段階でも、一つだけ桁が飛び抜けていれば、調査する相手を絞れます。ここが分かりにくいところですが、多いソフトを見つける画面と、実際に止める画面は別です。

netstat(要するに、通信一覧を文字で見る命令)という従来の確認方法では、このBoundの異常を見つけられませんでした。PowerShellのGet-NetTCPConnection(要するに、Windowsの通信状態を詳しく列挙する命令)では確認できています。「一覧に異常がないから通信も正常」とは限らない点にも注意が必要です。

Microsoftの資料でも、動的ポートの空きがなくなり、新しい接続が失敗する現象と調査方法が案内されています。今回の数字は、その状態と一致しました。

名前だけでなく保存場所も一致しました

エクスプローラーでJWordのUpdateCenterフォルダーを開いた画面。JusAdmin.exe、JWordUpdateService.exe、uninstaller.exeなど21個の項目が並んでいる
「JusAdmin.exe」と「JWordUpdateService.exe」を見てください。同じフォルダーに保存されています。

名前だけでなく、保存場所も一致しました。実機のソフトはC:\Program Files (x86)\JWord\UpdateCenterにあり、「JusAdmin.exe」と「JWordUpdateService.exe」の両方を確認できました。

ここで意外なことが分かりました。通信を大量に確保していたファイル名は「JWordUpdateService.exe」ですが、Windowsのサービス一覧に出る名前は「JusAdmin」です。名前が違うため、原因のファイルを見つけても、どれを止めればよいか迷いやすかったのです。

同じフォルダーには「uninstaller.exe」(要するに、このソフトをパソコンから削除するためのファイル)もありました。E STARTの案内ページでは、Update Centerを自動更新の管理に使うソフトと説明しています。WindowsやAdobeそのものの更新機能ではありません。

原因と「JusAdmin」の見分け方がつかめたところで、ここから実際に止める手順を見ていきましょう。

「サービス」で直す最小限の手順

Windowsのサービス画面。JusAdminが選択され、状態は実行中、スタートアップの種類は自動と表示されている
「JusAdmin」の行を見てください。変更前は「実行中」と「自動」です。

直す操作は、「JusAdmin」の保存場所を確かめたうえで、「無効」と「停止」を設定することです。似た名前の項目は触らず、画面の表示を一つずつ照らし合わせてください。

  1. タスクバーの「検索」を押します。
  2. 「サービス」と入力します。
  3. 歯車の印が付いた「サービス」を押します。
    「サービス(ローカル)」という一覧が開きます。
  4. 一覧から「JusAdmin」を探します。
  5. 「JusAdmin」をダブルクリックします。
    プロパティ(要するに、選んだ項目の詳しい情報と設定を見る画面)が開きます。
JusAdminのプロパティ画面。実行ファイルのパスはCドライブのProgram Files (x86)、JWord、UpdateCenter、JusAdmin.exeで、状態は実行中になっている
「実行ファイルのパス」を見てください。この場所と違っていたら、何も変更せずに閉じます。

実機のパスはC:\Program Files (x86)\JWord\UpdateCenter\JusAdmin.exeでした。文字が一つでも違う場合は、同じソフトだと判断できません。「キャンセル」を押して中止してください。

  1. 「実行ファイルのパス」が上記と同じか確認します。
  2. 同じ場合だけ、「スタートアップの種類」の右側を押します。
JusAdminのプロパティでスタートアップの種類を開いた画面。自動(遅延開始)、自動、手動、無効の4項目が並んでいる
一番下の「無効」を選びます。変更前は「自動」が青く選ばれています。
  1. 一覧の「無効」を押します。
  2. 「適用」を押します。
  3. 「停止」を押します。

「無効」は再起動後に動かさない設定、「停止」はいまの処理を止める操作です。「停止」だけでは再起動後にまた動くため、両方を設定します。実機でも片方だけで閉じないよう、次の画面で二つを確認しました。

変更後のJusAdminのプロパティ画面。スタートアップの種類は無効、サービスの状態は停止と表示されている
「無効」と「停止」の二つを見てください。この表示なら設定できています。
  1. 「無効」と「停止」を確認します。
  2. 「OK」を押してプロパティを閉じます。
  3. サービス一覧で「JusAdmin」の状態が空欄か確認します。
  4. 同じ行のスタートアップの種類が「無効」か確認します。
  5. Premiere Proを開き直します。
変更後のサービス一覧。JusAdminの状態は空欄で、スタートアップの種類は無効と表示されている
一覧では「状態」が空欄、「スタートアップの種類」が「無効」になれば完了です。

停止した直後に通信が戻りました

実機では、JusAdminを止めた直後にBoundが15,605本から55本へ減り、Premiere Proのエラー12080も消えました。15,000本以上が一気に解放されたことになります。

確認した項目 停止前 停止後
Bound状態のTCP 15,605本 直後は55本
6つの接続先 すべて0回/5回 すべて5回/5回
Adobeのページ 接続できない HTTP 200
Google Drive 一覧を取得できない 終了コード0
Premiere Pro エラー12080 エラーなし

調査したところ、実は、JusAdminの停止前後で数値と通信結果がきれいに反転したため、この常駐ソフトが原因だと判断できました。

直す手順と復旧の結果を確認できたら、次は同じ原因かどうかを最初の一画面から確かめていきましょう。

今すぐ「JusAdmin」があるか確認する

同じ原因かどうかを見分ける図。サービス一覧にJusAdminがあるか、実行ファイルのパスがJWordのUpdateCenterにあるJusAdmin.exeと同じかを順に確認する
まず名前を見て、見つかった場合だけ保存場所を確認します。どちらかが違えば止めません。

最初の一歩は、Windowsの検索から「サービス」を開き、一覧に「JusAdmin」があるか見ることです。無ければ、実機で直った原因とは違います。5分もかかりません。

見つかっても、まだ「停止」は押さないでください。ダブルクリックして、実行ファイルのパスがC:\Program Files (x86)\JWord\UpdateCenter\JusAdmin.exeと完全に同じか確認します。名前と場所の両方が一致したら、先ほどの手順へ戻って「無効」と「停止」を設定します。

この2点を確認できれば、似た名前の別サービスを止める事故を避けられます。ゴールは「何となく怪しい項目を止めること」ではなく、実機と同じものだと確かめてから直すことです。

名前と場所の見方が分かったところで、次は「JusAdmin」が見つからない場合へ進みましょう。

一覧に「JusAdmin」が見つからないとき

同じ原因かどうかの分かれ道を示す図。JusAdminがない場合や保存場所が異なる場合は、似たサービスを止めないよう注意を示している
どちらかが違えば、実機で確認した原因には当てはまりません。似た項目を代わりに止めないでください。

一覧に「JusAdmin」がなければ、この操作は中止します。見つかっても保存場所が違うなら、別のサービスなので変更しません。

Windows、Microsoft、Adobeなどの名前が付いたサービスを代わりに止めるのも避けてください。名前が少し似ているだけでは、同じ働きとは判断できません。会社や学校のパソコンなら、設定を変えず、画面に出たエラー全文と発生日時を管理者へ伝えます。

まずAdobeのアプリを開き直します

まずAdobeのアプリを開き直します。条件が一致しない場合は、Creative Cloudの再起動が最初の確認です。Adobe公式の対処法にも案内されています。

Creative Cloudを開き、「ファイル」、「Creative Cloudを終了」の順に押します。終了したら、もう一度Creative Cloudを開いてPremiere Proを試します。JusAdminがないのに、似たサービスを止めるより先に行う確認です。

ソフトを削除したい場合も場所を確認します

ソフトを削除したい場合も、先に場所を確認します。実機ではC:\Program Files (x86)\JWord\UpdateCenterに「uninstaller.exe」がありました。同じ場所にない場合は、別のファイルを推測で開きません。

JusAdminを無効にすると、E START製品の自動更新に影響します。自動更新が必要なら、提供元へ相談してください。動的ポートの範囲だけを広げても、番号を持ち続ける原因が残るため、実機で行った解決にはなりません。

別の原因だったときの最初の確認まで済んだら、ここからよくある疑問を順番に見ていきましょう。

よくある質問

ブラウザは見られるのに新しい通信だけ失敗する理由を示した図。既存の通信と新しい通信の違いを確認できる
ブラウザが使えることと、新しい通信を始められることは別です。質問の答えを図と照らし合わせてください。

なぜブラウザやZoomは使えたのですか

すでに始まっていた通信が番号札を持っていたためです。Premiere Proなど新しい通信には、渡す札が残っていませんでした。

JusAdminを止めれば必ず直りますか

必ずではありません。直ったのは、サービス名と保存場所が実機と一致した場合です。Adobe公式の案内ではなく、停止前後の数値と接続結果から原因だと判断しました。

「停止」だけではだめですか

「停止」だけでは、再起動後にまた動きます。「スタートアップの種類」が「無効」、「状態」が空欄の二つを確認してください。

削除用のファイルが見つからない場合はどうしますか

削除操作を進めません。似た名前のファイルを推測で実行せず、E STARTの提供元へ確認してください。停止と削除は別の操作です。

症状が少し違う場合はどうしますか

Creative Cloud自体が開かない場合は別症状です。「Creative Cloudが開かないときの対処法」を確認してください。

MP4の書き出しでコード3が出る場合は「エラーコード3の解決法」、ブラウザもつながらない場合は「Windows 11で接続できないときの解決法」へ進みます。症状の入口が違えば、確認する場所も変わります。

疑問が解けたところで、最後に出てきた言葉の意味を順番に確かめていきましょう。

この記事に出てくる言葉

復旧後のPowerShell画面。Bound状態が60本まで減り、異常な番号不足が解消したことを確認できる
復旧後の60本と、障害中の15,605本を比べると、用語が示す状態の違いをつかみやすくなります。

この問題を見分ける鍵は、「動的ポート」と「Bound」の意味です。難しく見える言葉も、通信の番号札が空いているか、誰が持っているかを表していると考えれば整理できます。

言葉 意味
exe Windowsで動くプログラムファイルです。ファイル名の末尾に付きます。
Bound 通信を始める前に、使う番号を確保している状態です。極端に多いと、番号不足を疑う手掛かりになります。
TCP 機器どうしでデータを確実に届けるための通信方法です。Webページの表示などに使われます。
ポート パソコンが通信を整理するために使う番号です。通信ごとに使い分けます。
動的ポート 新しい通信を始めるとき、一時的に割り当てられるポートです。
WSAENOBUFS 新しい通信に使う空き領域が足りないことを示すエラー名です。
10055 WindowsでWSAENOBUFSを表すエラー番号です。
常駐ソフト 画面に出ていなくても、パソコンの裏側で動き続けるソフトです。
サービス Windowsの裏側で動く機能やソフトと、その動き方を管理する仕組みです。
スタートアップの種類 サービスを自動で動かすか、手動にするか、無効にするかを決める設定です。
プロパティ 選んだサービスの詳しい情報と設定を表示する画面です。
ハンドル数 ソフトがファイルや通信など、Windowsの仕組みをつかんでいる数です。
ファイアウォール 不審な通信を止める門番の機能です。今回の番号不足とは役割が異なります。
リソースモニター 処理や通信の使用状況を一覧やグラフで確認するWindowsの画面です。
uninstaller インストール済みのソフトを削除するためのプログラムです。

最後にもう一度、最初の一歩だけ確認します。「サービス」を開き、一覧に「JusAdmin」があるか見てください。無ければ、この原因ではありません。あれば保存場所を確かめ、完全に一致した場合だけ「無効」と「停止」を設定します。

この記事を書いた人
この記事を書いた人

企業の情報システム部門で10年以上、PC・アカウント・社内ネットワーク・Microsoft 365/Google Workspace運用を担当。年間数百件の問い合わせ対応(PC不調、メール送受信、Excel/Word資料、Teams会議、スマホ連携など)を通じて、初心者がつまずくポイントを「再現→原因切り分け→最短解決」の手順に落とし込んできました

現場や身近で実際に起きたトラブルをベースに、手順だけでなく「なぜそうなるか」「失敗しやすい落とし穴」「安全な設定(セキュリティ)」まで含めて解説します。

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