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Outlookの「同期の失敗」フォルダーとは 消していいのか原因と対処法を初心者向けに解説

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Outlookを使っていて、左側のフォルダー一覧に見覚えのない「同期の失敗」というフォルダーを見つけて、不安になったことはありませんか。中を開くと英語まじりのよくわからないメッセージが何通も入っていて、「自分のメールが壊れたのでは」「ウイルスかも」と心配する方は少なくありません。最近、こうした相談を本当によく聞きます。

結論から言うと、この「同期の失敗」フォルダーは、ほとんどの場合あなたが何か悪いことをしたわけでも、メールが壊れたわけでもありません。Outlookが裏側で動いている「同期」の記録(ログ)を、ここにそっと書き留めているだけです。このページでは、そもそも何のためのフォルダーなのか、中身は消してよいのか、どんなときに気にすべきなのかを、Microsoftの公式情報をもとに初心者の方にもわかるように整理します。

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Outlookの「同期の失敗」フォルダーとは何か

「同期の失敗」フォルダー(英語版では Sync Issues)は、Outlookがメールサーバーとデータをやり取りする「同期」の作業ログを記録しておく場所です。Microsoftの公式ドキュメントでも、このフォルダーは「すべての同期ログを格納する」と説明されています。つまり、エラーそのものではなく、「同期のときにこういうことが起きました」という作業メモが集まっている場所だと考えてください。

大事なポイントは、このフォルダーの中身があなたのパソコンの中だけにある(サーバーには送られない)ことです。Microsoftも「同期の失敗フォルダーの内容はサーバーにコピーされず、ほかのパソコンからは見られない」と明記しています。スマートフォンや別のパソコンで同じメールアドレスを見ても、この記録は表示されません。あなたのOutlookだけが持っている、いわば「裏方の作業日誌」なのです。

そのため、ここにメッセージが溜まっていても、メール本体(受信トレイのメールや連絡先、予定表)が消えたり壊れたりしているわけではありません。多くの場合は無害なログです。

「同期の失敗」フォルダーの中にある3つのサブフォルダー

「同期の失敗」フォルダーを開くと、その下にさらにいくつかのフォルダーが並んでいることがあります。Microsoftの公式情報では、主に次の3つがあると説明されています。それぞれ役割が違うので、ざっくり知っておくと安心です。

3つのサブフォルダーの役割

  • 競合(Conflicts)…同じメールの「違うバージョン」が複数できてしまったときに、その控えが入ります。自宅のパソコンと外出先のスマホなど、複数の場所で同じアカウントを使っていると起きやすいものです。
  • ローカルエラー(Local Failures)…あなたのOutlookからサーバーへ送ろうとした内容が、うまく送れなかったときの控えです。Outlookは何度も送信を再試行するので、ここに入っていても結局あとから無事に送られていることも多いです。
  • サーバーエラー(Server Failures)…逆に、サーバー側からあなたのOutlookへ受け取ろうとしてうまくいかなかったときの控えです。

これらはすべて、Outlookが「ちゃんと同期できているか」を自分でチェックするための仕組みです。中身にメッセージがあること自体は、Outlookが正常に自己点検している証拠でもあります。

同期の失敗フォルダーは消していいのか

多くの方がいちばん気にされるのがこの点です。答えは「消してもメール本体は失われません。ただし”今すぐ消すべき”ものでもありません」です。中身はメール本体ではなく作業ログと問題が起きた控えなので、削除してもサーバー上の本物のメールがなくなることはありません。一方でMicrosoftは、この中身を機械的に消すと、トラブルの手がかりまで一緒に失い、原因が見えなくなることがあると注意しています。

言い換えると、「同期がうまくいかない」と困っている最中の人にとっては、このフォルダーの中身が原因究明のヒントになることがある、ということです。ですので、整理してよいかどうかは状況で分けて考えるのがおすすめです。同期に困っていないなら、容量が気になるときに整理して構いません。今まさに同期トラブルで困っている最中なら、消す前に一度中身を確認してからにしましょう。こう覚えておくと迷いません。

なお、削除する具体的な手順(フォルダーの表示のさせ方や、まとめて消す操作)は、別ページ「Outlookの「同期の失敗」フォルダーを削除する方法」で写真つきにまとめています。実際に消したい方はそちらをご覧ください。

同期の失敗フォルダーができる原因と切り分け方

「無害なログ」とはいえ、毎日のように大量に溜まる、同じエラーが何度も出る、というときは、その裏で同期がうまくいっていない可能性があります。どこに原因があるのかを、よくあるパターンで整理してみます。自分のケースがどれに近いか、当てはめてみてください。

よくある原因 こんなときに疑う はじめの一歩
複数の端末で同じアカウントを使用 競合(Conflicts)が増える・同じメールが二重に見える どちらか片方を残す。端末を増やしすぎない
ネットワークが不安定 外出先やWi-Fiの弱い場所で頻発する 安定した回線で開き直す。一度Outlookを再起動
アドイン(拡張機能)の干渉 最近入れたツールの後から増えた 不要なアドインを無効化して様子を見る
OST(キャッシュファイル)の破損 特定のフォルダーだけ新着が来ない・起動時にエラー フォルダーの再同期(後述)を試す
サーバー側の一時的な不調 同じ会社・同じプロバイダーの人も同時に起きている しばらく待つ。管理者やプロバイダーに確認

このように、原因は「あなたのパソコン側」と「サーバー側」に大きく分かれます。自分だけで起きているのか、ほかの人も起きているのかを確かめると、どちらを疑えばよいかの見当がつきます。

同期の失敗が続くときの対処法

ログが溜まるだけでなく、実際に新着メールが届かない・特定のフォルダーが更新されない、といった実害が出ているときは、次の順で試すと切り分けやすいです。やさしい操作から並べています。

  1. まずOutlookを完全に終了し、もう一度起動します。一時的な不調はこれだけで直ることがよくあります。
  2. 従来からのクラシックOutlookでは、調子の悪いフォルダーを右クリックして「プロパティ」を開き、「オフライン アイテムを消去」を選びます。そのあと「送受信」タブの「フォルダーの更新」を押すと、そのフォルダーだけサーバーから取り直せます。新しいOutlookではメニュー構成が異なります。
  3. 最近入れた拡張機能(アドイン)が原因かを確かめるため、心当たりのあるアドインを一度無効にして、症状が消えるか見ます。
  4. それでも直らない場合は、キャッシュファイル(OSTファイル)の作り直しを検討します。ただし自己流でOSTファイルを消すと、そのパソコンにしかない予定や連絡先まで消えてしまうことがあります。やや上級の操作なので、不安なときは無理をせず、詳しい人やサポートに相談しましょう。

なお、いきなりOSTファイルを削除する必要はありません。Microsoftも、まずはフォルダー単位の再同期から試すことをすすめています。順番に試して、どこで改善したかを覚えておくと、次に同じことが起きたときにすぐ対処できます。

POP・IMAP・Exchangeで「同期の失敗」は出るのか

意外と知られていませんが、この「同期の失敗」フォルダーは、どんな種類のメールアカウントでも必ず出てくるわけではありません。これは「サーバーと常に同期する仕組み」を持つアカウントで作られるものだからです。会社のメール(Exchange)や、Microsoft 365、IMAP方式で受信トレイをサーバーと同期しているアカウントでは見かけることがあります。

一方で、メールをパソコンにダウンロードして手元で管理するPOP方式では、そもそもサーバーとリアルタイムに同期し続ける作りではないため、この同期ログのフォルダーは作られないのが一般的です。「自分のOutlookにはこのフォルダーがあるのにあの人にはない」というのは、多くの場合このアカウントの種類の違いが理由です。壊れているわけではないので安心してください。

出典(Microsoft公式)

本記事の「同期の失敗フォルダーの役割」「サーバーにコピーされない」「3つのサブフォルダー」「自動削除時の注意」は、Microsoftのサポート文書「MRM policy doesn’t process or delete items in the Sync Issues folder(KB 2686541・learn.microsoft.com)」を確認して書いています。フォルダーの再同期手順は、Microsoftのサポート文書「Synchronization problems in Outlook and OWA(learn.microsoft.com)」に基づいています。なお、アカウントの種類(POPなど)によってこのフォルダーが作られるかどうかは、上記公式が名指しで説明しているものではなく、「同期し続ける仕組みのアカウントで作られる」という公式の説明から導いた仕組み上の補足です。

よくある質問

同期の失敗フォルダーは消しても大丈夫ですか

消してもメール本体は失われません。ただし同期トラブルで困っている最中は、原因の手がかりになることがあるため、消す前に中身を確認すると安心です。

同期の失敗フォルダーの中身は他のパソコンやスマホからも見えますか

見えません。Microsoftも「内容はサーバーにコピーされない」と明記しています。今使っているそのOutlookの中だけに残る記録です。

同期の失敗フォルダーが見当たらないのはなぜですか

初期状態では表示されないことが多く、異常ではありません。POPなど常時同期しないアカウントでは、そもそも作られないこともあります。

毎日たくさんメッセージが溜まるのは故障ですか

少量なら正常な自己点検の記録です。大量に溜まり新着が届かないなどの実害があるときは、ネットワークやアドイン、キャッシュの不調を疑います。

削除の具体的な手順が知りたいです

本文「同期の失敗フォルダーは消していいのか」で案内した削除専用ページに、写真つきでまとめています。実際に消したい方はそちらをご覧ください。

「同期の失敗」フォルダーは、Outlookがあなたのために裏側で同期を見張ってくれている記録だと思えば、ずいぶん怖くなくなります。困っていなければ消してもメール本体は失われませんし、もし同期トラブルが続くようなら、消す前に中身が原因のヒントとして役立つこともあります。落ち着いて、本文の切り分け表と対処法を順に試してみてください。

uri uri(元情報システム部門・運用歴10年以上)

最終確認日 2026年6月

この記事を書いた人
この記事を書いた人

企業の情報システム部門で10年以上、PC・アカウント・社内ネットワーク・Microsoft 365/Google Workspace運用を担当。年間数百件の問い合わせ対応(PC不調、メール送受信、Excel/Word資料、Teams会議、スマホ連携など)を通じて、初心者がつまずくポイントを「再現→原因切り分け→最短解決」の手順に落とし込んできました

現場や身近で実際に起きたトラブルをベースに、手順だけでなく「なぜそうなるか」「失敗しやすい落とし穴」「安全な設定(セキュリティ)」まで含めて解説します。

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