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Windows11でZIPファイルにパスワードを設定する方法|標準では不可・7-ZipのAES-256で暗号化【2026年版】

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「圧縮したZIPファイルにパスワードをかけて、安全に送りたい」。そう思ってWindows11の右クリックメニューを探しても、パスワードを設定する項目はどこにも見つかりません。これは設定の問題ではなく、Windows11の標準機能(エクスプローラーの圧縮)には、ZIPファイルにパスワードをかける機能そのものが存在しないからです。

この記事では、ZIP(圧縮ファイル)にパスワードをかけるための現実的な方法を、無料ソフト7-Zipの実手順を中心に、暗号化方式(AES-256とZipCrypto)の違い・解凍方法・スマホでの開き方・よくあるエラーの対処・パスワードを忘れたときの扱いまで、2026年時点の正確な情報で解説します。なお「ZIP圧縮ではなく、ファイルやフォルダー自体・Officeファイル・PDFにパスワードをかけたい」という方は、用途が異なります。圧縮ファイル(ZIP)にパスワードをかけたい方は本記事、単体ファイル・フォルダー全般・Office・PDFの保護をしたい方は、ファイルやフォルダーにパスワードをかける方法|標準ZIPは不可・7-ZipとOfficeで守る【2026年版】をご覧ください。

Microsoft公式 ファイルを圧縮および展開する FAQ 暗号化されたアーカイブはサポートされていません 7-ZipやWinRARを検討
出典=Microsoft公式サポート「ファイルを圧縮および展開する」。Windows 11では圧縮/展開はできますが、暗号化されたアーカイブファイルに対する操作はサポートされていません。パスワード付きZIPの作成・展開には7-ZipやWinRARなどの利用が案内されています。画像をクリックすると公式ページが開きます。
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そもそもWindows11標準でZIPにパスワードはかけられる?

結論として、Windows11標準のエクスプローラーで作るZIP(圧縮フォルダー)には、パスワードを設定できません。右クリックの「ZIPファイルに圧縮する」や「送る → 圧縮(zip形式)フォルダー」で作ったZIPは、誰でもダブルクリックで中身を開けてしまいます。

これは不具合ではなく仕様です。かつてWindows XPには「圧縮フォルダーにパスワードを追加」する機能がありましたが、Windows Vista以降で廃止されました。理由は、当時ZIPで使われていた暗号化方式「ZipCrypto」のセキュリティ強度が低く、現在の基準では簡単に解読されてしまうためです。

Microsoftの公式サポートも、Windows標準の圧縮では暗号化アーカイブを扱えないと明記しています。Windows 11 バージョン24H2では7-Zipを含むさまざまな形式の圧縮・展開がサポートされましたが、それでも「暗号化されたアーカイブ ファイルに対する操作はサポートされていません」「暗号化されたアーカイブを作成・展開するには、7-ZipやWinRARなどのMicrosoft以外のアプリケーションの利用を検討してください」と案内されています(出典:Microsoftサポート「ファイルを圧縮および展開(解凍)する」)。つまり、パスワード付きZIPを作るには、7-ZipやWinRARといった専用ソフトを使うのが正攻法です。

パスワード付きZIPを作る3つの方法と選び方(比較表)

無料でAES-256の強力なパスワード付きZIPを作りたいなら、7-Zipが最も確実で、相手の環境を選びにくい選択肢です。主な3つの方法を比較すると次のようになります。

方法 料金 ZIPにAES-256で暗号化 暗号化の強度 相手が解凍できるか
7-Zip
(おすすめ)
無料
(オープンソース)

AES-256を選択可
強い
(AES-256)
ZIP形式なら多くの環境で開きやすい
(AES付きは対応ソフト推奨)
WinRAR 有料
(40日試用)

レガシー暗号化をオフでAES-256
強い
(ZIP・RARともAES-256)
ZIPなら対応ソフトで/RAR形式は相手もWinRAR等が必要
Office暗号化
(Word/Excel)
Office必要 ×
ZIPではない
強い
(AES)
Officeファイル単体を守る用途。ZIP圧縮には非対応

表のとおり、AES-256という暗号化の強度自体は、7-ZipでもWinRARでも、ZIP形式で使えます。「ZIP=弱い/RAR=強い」という説明を見かけることがありますが、これは正確ではありません(くわしくは後述します)。一方、Office(Word・Excel・PowerPoint)の「パスワードを使用して暗号化」は、ZIPを作る機能ではなく、そのOfficeファイル1つを暗号化する機能です。複数ファイルをまとめてZIPで守りたい場合は7-Zipが適しています。Officeファイルやフォルダー全般の保護方法は、別記事(ファイル・フォルダーのパスワード保護)に分けてまとめています。

7-Zipでパスワード付きZIPを作る手順は?

7-Zipなら、右クリック →「7-Zip」→「アーカイブに追加」で、書庫形式をzip・暗号化方式をAES-256に設定するだけで、パスワード付きZIPが作れます。所要時間は数分です。順を追って説明します。

ステップ1:7-Zipをインストールする
7-Zipは無料のオープンソースソフトです。公式サイト(7-zip.org)から、お使いのWindows(64ビットなら「7-Zip 26.02 (x64)」のインストーラー)をダウンロードして実行します。2026年時点の最新版は26.02系です。ダウンロード元が公式サイト(7-zip.org)であることを必ず確認してください。検索結果には偽サイトや広告が混ざることがあるためです。

ステップ2:ファイルを右クリックして圧縮メニューを開く
パスワードをかけたいファイルやフォルダーを選んで右クリックし、7-Zip → アーカイブに追加を選びます。Windows11では、右クリック直後のメニューに7-Zipが出ないことがあります。その場合は一度「その他のオプションを確認」をクリックすると、従来型のメニューに7-Zipの項目が表示されます(環境によっては最初から表示されます)。

ステップ3:書庫形式と暗号化方式を設定する
「アーカイブに追加」の設定画面が開いたら、次のように設定します。

項目 設定する値 ポイント
アーカイブ形式 zip 相手も開きやすいZIP形式に。ファイル名まで隠したいなら7z(後述)
暗号化方式 AES-256 ZipCryptoは選ばない(後述)
パスワードの入力 任意の強いパスワード 「パスワード入力」「パスワード再入力」の2か所に同じものを入力

画面右下に「暗号化」という欄があります。ここの「パスワード入力」「パスワード再入力」の2か所に、同じパスワードを入力します。その下の「暗号化方式」でAES-256を選び、最後に「OK」を押せば、パスワード付きZIPファイルが同じ場所に作られます。

7-Zipの圧縮ダイアログ 暗号化欄にパスワード入力 パスワード再入力 暗号化方式AES-256 ファイル名を暗号化 の実機画面
実際にこのパソコンの7-Zipの圧縮ダイアログです。右側の「暗号化」欄で「パスワード入力」「パスワード再入力」にパスワードを入れ、「暗号化方式」でAES-256を選びます。アーカイブ形式はzip(相手が標準で開きやすい)か7z(「ファイル名を暗号化」でファイル名まで隠せる)を選べます。

ステップ4:パスワードが必要か確認する
できあがったZIPをダブルクリックし、解凍(展開)しようとしたときにパスワードを聞かれれば成功です。なお、ZIP形式では暗号化されるのは「ファイルの中身」だけで、中に入っているファイル名の一覧はパスワードなしでも見えてしまう点に注意してください。ファイル名まで隠したい場合は、形式を7zにして「ファイル名を暗号化」を有効にします(手順は後述)。

ZipCryptoとAES-256は何が違う?どちらを選ぶ?

迷ったら必ずAES-256を選んでください。ZipCryptoは古く脆弱で、機密ファイルの保護には適しません。7-Zipの暗号化方式の欄では、ZipCryptoとAES-256を選べますが、両者の安全性はまったく違います。

暗号化方式 安全性 互換性 おすすめ度
AES-256 非常に高い
(政府機関も採用する標準)
解凍に7-Zip等の対応ソフトが必要な場合あり ◎ こちらを選ぶ
ZipCrypto 低い
(既知の手法で解読されやすい)
古いソフトでも開ける × 機密には使わない

ZipCryptoは「古い環境でも開ける」という互換性だけが利点ですが、暗号としては弱く、機密の保護には向きません。一方AES-256は、256ビットの鍵で暗号化する現在の業界標準で、正しいパスワードがなければ事実上中身を取り出せません。なお、AES-256は7-Zip独自の機能ではなく、7-Zip公式サイトでも機能として「7zおよびZIP形式での強力なAES-256暗号化(Strong AES-256 encryption in 7z and ZIP formats)」と明記されています。機密ファイルを守る目的なら、互換性より安全性を優先してAES-256を選びましょう。

WinRARでZIPにパスワードをかけるには?RARとどっちがいい?

結論を先にいうと、WinRARでもZIPをAES-256で暗号化できます。「ZIPは弱くてRARが強い」というのは正確ではありません。違いは暗号化の強さではなく、暗号化できる範囲(ファイル名まで隠せるか)です。

WinRARでも、ファイルを右クリックして「WinRARで圧縮(書庫に追加)」を選び、アーカイブ形式でZIPを選んでパスワードを設定すれば、パスワード付きZIPを作れます。このとき設定画面の「ZIPレガシ暗号化(ZIP legacy encryption)」をオフにすれば、WinRARのZIPもAES-256で暗号化されます(出典:WinRAR公式ヘルプ「暗号化(Encryption)」項)。AES-256という強度そのものは、ZIP・7z・RARのいずれの形式でも使えます。

では、RAR形式だけの利点は何かというと、それは「中身(ファイルの内容)だけでなく、ファイル名・サイズ・属性などの情報まで丸ごと暗号化できる」点です。ZIP形式は、AES-256で暗号化しても、中に入っているファイル名の一覧はパスワードなしで見えてしまいます(これは7-Zip・WinRARのどちらでZIPを作っても同じ仕様です)。ファイル名まで隠したい場合は、RAR形式、または7-Zipの7z形式を使います。3つの形式の違いを整理すると次のとおりです。

形式 中身をAES-256で暗号化 ファイル名・属性まで暗号化 解凍に必要なもの
ZIP
(AES-256)
×
(ファイル名一覧は見える)
7-Zip等の対応ソフト
7z
(「ファイル名を暗号化」有効時)
7-Zip等
RAR WinRAR等

このように、AES-256の強さはどの形式でも共通です。したがって「無料で使いたい」なら7-Zip、「すでにWinRARを持っている/ファイル名まで隠せるRAR形式で固めたい」ならWinRAR、という使い分けになります。なお無料でファイル名まで隠したいなら、7-Zipの7z形式でも実現できます。多くの人にとっては、無料の7-Zipで十分です。

7z形式でファイル名まで隠す手順は?

「ファイル名」自体を見られたくない(例:「契約書」「給与明細」などの名前から内容を推測されたくない)場合は、ZIPではなく7z形式を使います。7-Zipなら無料で設定できます。

手順は、先ほどの「アーカイブに追加」ダイアログで次のようにします。

項目 設定する値
アーカイブ形式 7z
暗号化方式 AES-256(7zでは自動的にAES-256)
パスワードを入力 強いパスワードを2か所に入力
ファイル名を暗号化 チェックを入れる

ポイントは、「ファイル名を暗号化」のチェックは、アーカイブ形式を7zにしたときだけ選べるという点です。形式がzipのままだと、この項目はグレーアウトして選べません。これは「ZIPはファイル名一覧が見えてしまう」という仕様の裏返しです。7z形式で「ファイル名を暗号化」を有効にすると、パスワードを入れるまで中のファイル名すら一覧表示されなくなります。ただし7z形式は、相手も7-Zipなど7zに対応したソフトを持っている必要があります。社外や不特定の相手にはZIP(AES-256)、自分用の保管や社内の限られた相手には7z、と使い分けると安全です。

パスワード付きZIPの解凍(展開)方法は?Windows標準で開ける?

AES-256で暗号化したZIPは、Windows11の標準機能では展開できません。受け取った側も7-Zipなどのソフトでパスワードを入力して解凍します。

前述のとおり、Windowsの標準圧縮機能は「暗号化された書庫の操作に対応していない」とMicrosoftが明記しています。そのため、AES-256のパスワード付きZIPを標準のエクスプローラーで展開しようとすると、エラーになるか、中身が正しく取り出せません。

解凍する側の手順はかんたんです。受け取ったZIPを右クリックして7-Zip → 展開(または「ここに展開」)を選び、表示されたウィンドウにパスワードを入力して「OK」を押すだけです。正しいパスワードを入れれば、中のファイルが取り出されます。

7-Zipでパスワード付きZIPを展開するときの パスワード入力 ダイアログ OK キャンセル の実機画面
パスワード付きZIPを展開しようとすると出る「パスワード入力」ダイアログです。正しいパスワードを入れて「OK」を押すと解凍できます(パスワードを忘れると原則開けません)。

このため、相手にパスワード付きZIPを送るときは、相手のパソコンに7-Zip等の解凍ソフトが入っているか、事前に確認しておくとトラブルを防げます。とくにAES-256で作ったZIPは、相手が標準機能だけで開こうとすると失敗するため、「7-Zipで開いてください」と一言添えると親切です。

パスワード付きZIPでよくあるエラー・つまずきと対処

7-Zipでパスワード付きZIPを作るとき・開くときに、初心者がつまずきやすいポイントと対処をまとめます。多くは「形式の選び間違い」か「相手のソフト不足」が原因です。

症状 主な原因 対処
「暗号化」欄にパスワードを入れる場所がない ダイアログの右下にある「暗号化」欄を見落としている/ウィンドウが小さい 「アーカイブに追加」ダイアログ右下の「暗号化」欄を確認。窓を広げると見つけやすい
「ファイル名を暗号化」が選べない(グレー) アーカイブ形式がzipになっている 形式を7zに変えると選べる(zipはファイル名を暗号化できない仕様)
相手が「開けない・パスワードが違う」と言う 相手のソフトがAES-256に非対応(古い解凍ソフト・Windows標準のみ) 相手に7-Zip等の導入を案内。または相手の環境に合わせ形式を見直す
解凍したらファイル名が文字化けする 日本語ファイル名の文字コードの違い(送り手と受け手のソフト差) 7-Zipで展開し直す。ファイル名を半角英数字にしておくと安全
パスワードは合っているのに開けない パスワードの前後の空白・全角半角・大文字小文字の取り違え パスワードをコピーして貼り付け、全角/半角・大文字小文字を再確認

とくに多いのが、相手側が「ファイルが開けない」と困るケースです。これはほとんどの場合、相手のパソコンに7-Zip等のAES-256対応ソフトが入っていないことが原因です。圧縮の方法が間違っているわけではないので、相手に解凍ソフトの導入を案内すれば解決します。逆に「どうしても相手にソフトを入れてもらえない」場合は、暗号化ZIPにこだわらず、後述するクラウド共有などの別の手段を検討します。

Lhaplusなどの古い無料ソフトを使っても大丈夫?

Lhaplus(ラプラス)などの古い定番ソフトでもパスワード付きZIPは作れますが、暗号化方式がZipCryptoのため、機密ファイルにはおすすめしません。

「Windows ZIP パスワード」で検索すると、昔から使われてきたLhaplusを紹介する記事が今でも多く見つかります。Lhaplusは日本語で使いやすく、長年親しまれてきた無料ソフトです。ただし、Lhaplusで作るパスワード付きZIPの暗号化は、前述のとおり脆弱なZipCrypto方式が中心で、現在のセキュリティ基準では十分とは言えません。また、開発・更新が止まって久しいソフトを使い続けることには、互換性や安全面のリスクもあります。

大切なファイルを守る目的であれば、ZipCryptoしか選べない古いソフトではなく、AES-256をはっきり選べる7-Zipを使うのが、2026年現在の標準的で安全な選択です。古いソフトに慣れている方も、この機会に7-Zipへの切り替えを検討するとよいでしょう。

ZIPと7z、どちらの形式で渡すのがいい?

相手の環境がわからない・社外に送るならZIP形式、自分や社内で最高の安全性を求めるなら7z形式が向いています。

7-Zipでは、圧縮するときの「アーカイブ形式」でzipか7zを選べます。それぞれの特徴は次のとおりです。

形式 長所 短所 向いている場面
zip 世界中で広く使われ互換性が高い
多くの環境で扱える
ファイル名一覧が見えてしまう 社外・不特定の相手に送るとき
7z 圧縮率が高くファイル名も暗号化できる
最も強固
解凍に7-Zip等が必要 自分用の保管・社内でのやり取り

どちらの形式でも、暗号化の強度(AES-256)そのものは同じです。違いは「互換性(相手が開きやすいか)」と「ファイル名を隠せるか」です。社外や不特定の相手には、互換性の高いzip形式(AES-256)が無難です。一方、ファイル名そのものを見られたくない場合や、自分用の保管・社内の限られた相手とのやり取りなら、7z形式で「ファイル名を暗号化」を有効にすると、より安全です。

Macの相手にパスワード付きZIPを送っても開ける?

Mac側でも対応アプリを使えば開けますが、macOS標準の「アーカイブユーティリティ」では、AES-256で暗号化したZIPは開けません。対応アプリが必要です。

macOSは通常のZIPはダブルクリックで展開できますが、AES-256で暗号化されたZIPは標準機能では開けません。その際、Mac側ではKekaやThe Unarchiverなど、AES付きZIPに対応したアプリを使ってパスワードを入力します。WindowsとMacが混在する相手にファイルを送るときは、事前に「パスワード付きZIPを開けるか(対応アプリがあるか)」を一言確認しておくと、行き違いを防げます。

スマホ(iPhone・Android)でパスワード付きZIPは開ける?

スマホでもアプリを使えばパスワード付きZIPを開けますが、標準のファイル機能だけでは開けないことが多いです。

iPhoneの「ファイル」アプリは通常のZIPは展開できますが、パスワード付き(特にAES-256)のZIPには対応していません。その場合は、App Storeで配信されている、パスワード付きZIPの解凍に対応した圧縮・解凍アプリを使います。Androidも同様で、Google Playの対応アプリを使えば、パスワードを入力して中身を取り出せます。いずれの場合も、提供元が信頼できるアプリを選び、解凍後のファイルの扱い(機密ファイルをスマホに残さない等)に注意してください。

ZIPのパスワードを忘れたらどうなる?復元できる?

AES-256で暗号化したZIPのパスワードを忘れると、原則として中身を取り出すことはできません。確実な復元方法は存在しないと考えてください。

AES-256は、正しいパスワードがなければ現実的な時間で解読できない強度を持っています。これは「安全」であることの裏返しで、自分が忘れた場合も同じく開けなくなるということです。ネット上には「ZIPパスワード解析ソフト」もありますが、強いパスワード+AES-256では成功率は極めて低く、時間もかかります。だからこそ、パスワードは必ず別の安全な場所に控え、ファイル本体とは別の手段で相手に伝えることが大切です。重要なファイルは、暗号化前の元データも手元に残しておきましょう。

ZIPに設定するパスワードはどう決めればいい?

どれだけ強いAES-256で暗号化しても、パスワードが「1234」や「password」のように弱ければ、あっという間に破られてしまいます。暗号の強さとパスワードの強さは、両方そろって初めて意味を持ちます。

安全なパスワードの目安は、次のとおりです。

ポイント 内容
長さ できれば12文字以上
長いほど安全
組み合わせ 英大文字・英小文字・数字・記号を混ぜる
避けること 誕生日・名前・電話番号・辞書にある単語
使い回し 他のサービスと同じパスワードにしない

覚えやすさを優先して短く単純なパスワードにすると、暗号化の意味が薄れます。長く複雑なパスワードは覚えにくいので、パスワード管理ソフトに記録したり、紙に書いて安全な場所に保管したりして、ファイル本体とは別に管理しましょう。パスワードは「強く作る」ことと「自分は確実に思い出せるよう控えておく」ことの両立が重要です。

暗号化ZIPをメールで送るときの注意点とパスワードの安全な渡し方

かつて日本の企業では、暗号化ZIPをメールで送り、パスワードを別メールで送る方法(通称PPAP)が広く使われていました。しかし、同じ経路(メール)でファイルとパスワードを送ると安全性が低く、ウイルスチェックもすり抜けやすいため、現在は推奨されていません。

パスワード付きZIPを使う場合でも、パスワードは「ファイルを送った経路とは別の手段」で伝えるのが基本です。安全な渡し方を具体的に挙げると、次のようになります。

渡し方 ポイント
電話・対面で口頭で伝える 記録が残りにくく、もっとも確実。重要ファイル向き
SMS・チャットなど別アプリで送る メールとは別経路になる。相手と事前に伝え方を決めておく
クラウド共有のリンクで渡す アクセス権・有効期限を管理でき、ZIP添付より安全な場合が多い

社外への重要ファイルの受け渡しは、暗号化ZIPをメール添付するよりも、アクセス権や有効期限を管理できるクラウドストレージの共有リンクのほうが安全な場合もあります。「相手に確実に渡せるか」と「途中で第三者に見られないか」の両面を考えて、用途に応じて使い分けてください。

まとめ パスワード付きZIPは7-ZipのAES-256が基本

最後に要点を整理します。

ポイント 結論
Windows11標準でできる? ×
ZIPにパスワードはかけられない(仕様)
おすすめの方法 無料の7-ZipでAES-256を選んで圧縮
暗号化方式 AES-256を選ぶ(ZipCryptoは避ける)
AES-256の強さ ZIP・7z・RARどれでも同じ。差は「ファイル名まで隠せるか」
ファイル名も隠したい 7z形式で「ファイル名を暗号化」(zipは不可)
解凍 標準機能では不可。7-Zip等でパスワード入力
パスワード管理 忘れると復元不可。別経路で控え・共有

ZIP(圧縮ファイル)そのものにパスワードをかけるなら、7-ZipのAES-256が無料で確実な基本形です。一方で、単体のOfficeファイル・PDF・フォルダー全般を守りたい場合は方法が異なります。その場合は、ファイルやフォルダーにパスワードをかける方法|標準ZIPは不可・7-ZipとOfficeで守る【2026年版】をあわせてご覧ください。「圧縮したZIPにパスワードをかけたいなら本記事」「単体ファイル・フォルダー・Office・PDFの保護はあちらの記事」と覚えておくと、目的に合った方法をすぐに選べます。

「パスワード付きZIPの作り方が不安」「届いたZIPが開けない」ときは

パスワード付きのZIPは、Windows標準だけでは作れず、専用ソフトや暗号化方式(AES-256)の選び方で迷いやすいところです。「相手が開けなかったらどうしよう」「パスワードを忘れたら…」と不安になりますよね。

私たちのLINEサポートでは、7-Zipの入れ方からパスワード付きZIPの作成・受け取ったZIPの開き方、安全なパスワードの渡し方まで、画面を見ながら一緒に確認できます。困っている画面の写真を送っていただくだけでも大丈夫です。24時間365日受け付けていますので、下の緑のボタンからお気軽にご相談ください。お待ちしていますね。

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この記事を書いた人
この記事を書いた人

企業の情報システム部門で10年以上、PC・アカウント・社内ネットワーク・Microsoft 365/Google Workspace運用を担当。年間数百件の問い合わせ対応(PC不調、メール送受信、Excel/Word資料、Teams会議、スマホ連携など)を通じて、初心者がつまずくポイントを「再現→原因切り分け→最短解決」の手順に落とし込んできました

現場や身近で実際に起きたトラブルをベースに、手順だけでなく「なぜそうなるか」「失敗しやすい落とし穴」「安全な設定(セキュリティ)」まで含めて解説します。

相談窓口(問い合わせ/LINE等)を設け、記事で解決しないケースも個別にサポートしていますので「パソコンが急に動かなくなった」「スマホの設定がわからない」などの悩みは一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

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