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Windows 11でDVDを再生する方法|標準では見られない理由と現実的な解決策

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DVDをパソコンに入れたのに、何も始まらない。ディスクは回っているような音がするのに、画面はデスクトップのまま…。この状態で「うちのパソコン、壊れたのかな」と心配になって検索してこられた方が本当に多いです。

最初に、いちばん大事なところをはっきり書きます。Windows 11 には、市販のDVD(DVD-Video)を再生する機能が最初から入っていません。だからDVDを入れても映画が始まらないのは、故障でも設定ミスでもなく、そういう仕様なんです。ここを知らないまま「メディアプレーヤーで再生できます」と書かれた記事の通りに操作しても、絶対にうまくいきません。

必要なものは2つだけです。ひとつはDVDを読み込む光学ドライブ(内蔵か外付け)。もうひとつはDVD-Videoの再生に対応した再生ソフト。この2つがそろって初めてDVDが映ります。どちらか片方でも欠けていると、何をどう操作しても再生はできません。

先に、この記事の立場を正直にお伝えします。執筆に使っている当サイトの検証用パソコン(Windows 11 Home)には光学ドライブが1台も付いていません。ですから当サイトでは「実際にDVDを入れて再生した」という検証はしていません。できないことを、できたように書くつもりはありません。そのかわり、公式の記述は徹底的に確かめました。とくに「Microsoft公式のDVD再生アプリは、今の日本で本当に手に入るのか」を実際にストアを開いて確かめた画面を、この記事に載せています。多くの記事が、ここを2016年頃の情報のまま書いています。

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Windows 11でDVDが再生できない本当の理由

Windows 7 の頃までは、パソコンにDVDを入れれば普通に映画が見られました。Windows Media Player がDVDの再生に対応していたからです。ところが Windows 10 の世代でこの仕組みが標準から外れ、Windows 11 でもそのままになっています。

これは推測ではありません。Microsoft の公式サポート「Windows メディア プレーヤー エラーのトラブルシューティング」のページには、Windows 11 で Windows Media Player 従来版を有効にする手順の直後に、はっきりこう書かれています。

『DVD の再生機能は含まれていません。』

同じページには『Windows Media Player 従来版は、Windows 10と 11 のオプション機能として使用できます。』とあり、そのうえで『4K などの最新のビデオ機能の場合、Microsoft では Media Player アプリをお勧めします。』と続きます。つまり「Windows Media Player 従来版は今も使えるが、DVD再生機能は入っていない」というのが Microsoft の公式見解です。

ではDVDを見たい人はどうすればいいのか。Microsoft は「Windows DVD プレイヤー」という専用のアプリを Microsoft Store で配布してきました。裏を返せば、DVD再生はWindowsの「標準機能」ではなく「必要な人が別途アプリを用意するもの」という位置づけだということです。ただし、そのアプリを今から日本で入手できるのかというと、話はそう単純ではありません。実際のストア画面は後の章でお見せします。

なぜ標準から外れたのかという背景には、DVD-Videoの再生に使う技術(デコーダー)にライセンス料が発生するから、という見方があります。ただしこれは Microsoft が公式に説明しているものではなく、業界で語られてきた見方として書いています。光学ドライブを積まない薄型ノートが当たり前になった今、この判断自体は理にかなっています。ただ、手元に見たいDVDがある人にとっては不便でしかないのも事実です。

DVDを見るにはドライブと再生ソフトの2つが必要という図
DVDを見るにはドライブと再生ソフトの2つが要ります。Windows 11には再生ソフトが入っていません(当サイトによる図解)。

メディアプレーヤーがあるのにDVDが始まらない理由

ここで多くの方がつまずきます。Windows 11 のスタートメニューを開くと「メディア プレーヤー」も「映画 & テレビ」もちゃんとあるからです。アプリはあるのに、なぜDVDが映らないのか。混乱して当然だと思います。

Windows 11 に標準で入っているのは、次の3つです。「メディア プレーヤー」(内部名 Microsoft.ZuneMusic)、「映画 & テレビ」(内部名 Microsoft.ZuneVideo)、そして C:\Program Files (x86)\Windows Media Player\wmplayer.exe として残っている「Windows Media Player 従来版」。名前が似ているせいで完全にごちゃ混ぜになりがちですが、Microsoft はこの3つのいずれについても、DVD-Videoの再生への対応をうたっていません

この3つの役割を、当サイトの整理として並べておきます。

アプリ名 Windows 11での立ち位置 主な役目 DVD-Videoの再生
メディア プレーヤー
(Media Player)
標準で入っている
現行のアプリ
パソコンの中にある
音楽ファイル・動画ファイルの再生
Microsoft は
DVD再生への対応を
うたっていない
映画 & テレビ
(Movies & TV)
標準で入っている 動画ファイルの再生
ストアで入手した映像作品の視聴
Microsoft は
DVD再生への対応を
うたっていない
Windows Media Player 従来版
(Legacy)
オプション機能
(公式が明記)
音楽CDの取り込み・再生
ライブラリ管理
できない
公式が明記している
(引用は本文のとおり)

根拠の出どころが違うので、そこは分けて書いておきます。Microsoft が文章で「含まれていません」と明記しているのは3行目の従来版についてだけです。メディア プレーヤーと映画 & テレビについては、そもそも Microsoft がDVD-Videoの再生対応をうたっていない、というのがこの表の意味です。なお当サイトは光学ドライブを持たないため、実際にディスクを入れて確かめたわけではありません。

ややこしいのは、DVDドライブにDVDを入れると、エクスプローラーにはちゃんとディスクが表示されることです。中を開けば「VIDEO_TS」というフォルダーも見えます。だから「読めているのに再生できない」という、いちばん納得しづらい状態になるんですね。

ここは切り分けの重要なポイントです。ディスクが見えている=ドライブは正常、あとは再生ソフトが無いだけという状態です。必要なのは再生ソフトの用意だけで、ドライブの買い直しも、パソコンの買い替えもまったく必要ありません。

ちなみにVIDEO_TSフォルダーの中の「.VOB」というファイルをダブルクリックしても、たいていうまく再生できません。市販のDVDにはコピーガード(暗号化)がかかっていて、対応していないアプリでは中身を読み解けないからです。ここで「ファイルが壊れている」と勘違いして、ディスクを買い直す方がいます。ディスクは壊れていません

メディアプレーヤーと映画テレビとWindows Media Playerの役割の違いの図
パソコンに入っている再生アプリは、いずれもMicrosoftが DVD の再生対応をうたっていません。だから「アプリはあるのに見られない」が起きます(当サイトによる図解)。

自分のパソコンに何が足りないかを確認する手順

ここからが本題です。「光学ドライブ」と「再生ソフト」のどちらが足りないのかで、やることも、かかるお金もまったく変わります。順番に確認していきましょう。

光学ドライブが付いているかを確認する

まずドライブの有無です。ここ数年に買った薄型ノートや小型デスクトップには、そもそもDVDドライブが付いていません。「昔のパソコンには付いていたから、今のにも付いているはず」と思い込んでいる方が多いのですが、今はドライブが付いていないパソコンのほうが多数派です。まずは目で見て確認します。

  1. タスクバーのフォルダーのアイコンから「エクスプローラー」を開きます。
  2. 左側の一覧から「PC」を選びます。
  3. 右側の「デバイスとドライブ」の欄を見ます。「ローカルディスク(C:)」だけで、「DVD RWドライブ(D:)」のような光学ドライブの項目が無ければ、そのパソコンにはドライブがありません。

ただし、この見方だけでは自信が持てないという方も多いです。そこで、もっと確実に、機械的に白黒つける方法をお伝えします。スタートボタンを右クリックして「ターミナル」を開き、次の1行を貼り付けて Enter キーを押してください。

Get-CimInstance Win32_CDROMDrive

光学ドライブがあれば、その製品名(メーカー名と型番)が表示されます。無ければ、何も表示されないまま入力待ちの状態に戻ります。デバイスマネージャーを開いて項目を探し回るより、こちらのほうがはるかに確実で速いです。

参考までに、この記事の執筆に使っている当サイトの検証用パソコン(Windows 11 Home)でこのコマンドを実行したところ、1台も返ってきませんでした。光学ドライブがゼロ、という実測結果です。あくまで当サイトの機械の話で、お使いのパソコンの結果ではありません。ただ、だからこそ当サイトでは「DVDを入れて再生する」検証そのものができない、と最初に正直に書きました。

ここで何も出てこなかった方は、外付けのDVDドライブを用意する以外に道はありません。ソフトを何本入れたところで、読み込む装置が無ければDVDは再生できません。選び方は後の章でまとめました。

再生ソフトが入っているかを確認する

ドライブがある方は、次に再生ソフトの有無です。メーカー製のパソコンで光学ドライブ搭載モデルなら、DVD再生ソフトが最初から入っていることが少なくありません。よくあるのが「PowerDVD」(CyberLink社)や「WinDVD」といった名前のソフトです。

スタートボタンを押して、キーボードから「DVD」と打ってみてください。検索結果に「PowerDVD」「WinDVD」「Media Suite」のようなアプリが出てくれば、すでに再生ソフトを持っています。新しいソフトを探す前に、まず手元にあるものを確認したほうが早いです。ここを見落として、必要のない有料ソフトを買ってしまうのはもったいない。

ひとつ注意があります。メーカー製パソコンに入っている再生ソフトは、機能が制限された体験版のことがあります。起動して「試用期間が終了しました」といった表示が出るなら、それは製品版ではありません。まずは起動して、実際にDVDが最後まで見られるかを確かめてください。検索しても何も出てこなければ、再生ソフトが足りない状態です。次の章で選択肢を比べます。

DVDを見るために何を用意すればよいかの判断フロー図
足りないものだけをそろえれば見られます。ドライブが無いなら、再生ソフト付きの外付けドライブが近道です(当サイトによる図解)。

DVDを見るための選択肢を比べる

選択肢を、実際にDVDが見られるようになる可能性が高い順に並べました。上から順に自分に当てはまるかを見ていけば、余計な出費も遠回りもしません。

選択肢 費用 入手先 向いている人と注意点
①パソコンに最初から
入っている再生ソフト
(PowerDVD・WinDVD など)
追加費用なし
(本体に付属)
スタートメニューを
「DVD」で検索
光学ドライブ搭載モデルの方は
まずここを確認。追加費用ゼロ。
体験版が入っている場合もあるので、
起動して最後まで見られるかを確認
②再生ソフトが付属した
外付けDVDドライブを買う
有料
(ドライブ代のみ)
家電量販店
ネット通販
光学ドライブが無い方の本命。
ドライブと再生ソフトが
いっぺんに片付きます。
「再生ソフト付属」の記載を必ず確認。
録画したテレビ番組のDVDを見たい方は
「CPRM対応」の記載も必ず確認
③市販のDVD再生ソフトを買う 有料 開発元の公式サイト
家電量販店
ドライブはあるのにソフトが無い方。
市販の映画DVDのコピーガードに
正規に対応しています。
録画したテレビ番組のDVDを見たい方は
「CPRM対応」をうたう製品を選ぶ
④無料の再生ソフト
(VLC media player など)
無料 開発元の公式サイト
のみ
自分で撮った動画を焼いた自作DVDなど、
保護のかかっていないディスク専用。
市販の映画DVDも、
テレビ番組を録画したDVDも
再生できません
⑤Microsoft公式
「Windows DVD プレイヤー」

(2026年7月時点で
日本では購入できず)
Microsoft Store 2026年7月13日に当サイトが
ストアのページを開いたところ、
「この製品は、お客様の市場では
利用できません。」と表示され、
価格も購入ボタンもありませんでした

①〜④の並べ方と評価は当サイトの整理で、Microsoft が「この順番で選びなさい」と案内しているわけではありません。⑤だけは、当サイトが実際にストアの画面で確かめた事実にもとづいています。なお製品名を挙げましたが、どれを入れる場合も必ず開発元の公式サイトか、正規の販売店から入手してください。「無料でDVDが見放題」とうたう見知らぬ配布サイトからダウンロードするのは、絶対にやめてください。

もうひとつ、当サイトの整理として先に書いておきます。見たいディスクがテレビ番組を録画したDVDである方は、この表の選び方が変わります。ドライブもソフトも「CPRM対応」と書かれている製品でないと再生できません。理由は次の章で説明します。

Microsoft公式のDVDアプリは今の日本で入手できるのか

ここは、この記事でいちばんお伝えしたいところです。多くの記事が「Microsoft Store で公式のDVDアプリを買えば見られます」と書いていますが、当サイトが実際にストアを開いて確かめたところ、話が違っていました。

先に名前の話だけ片付けます。このアプリは Microsoft Store 側では「Windows DVD プレイヤー」、サポートページ側では「Windows DVD プレーヤー」と表記が揺れています。同じ製品です。この記事ではストア表記の「Windows DVD プレイヤー」でそろえます。

Microsoft のサポートページ「対象の Windows 10 アップグレード向けの Windows DVD プレーヤー アプリケーションを無料で使用できます」には、こう書かれています。

『メディア センターが含まれていない Windows 7 または Windows 8 のエディションからアップグレードする場合、Windows ストアで DVD を再生する Windows DVD プレーヤーまたは別のアプリケーションを購入することができます。』

Microsoft公式サポートのWindows DVD プレーヤーに関するページ
出典=Microsoftサポート。これはWindows 10 の、しかも特定の条件に当てはまる人だけに向けた案内です(適用先はWindows 10)。今のWindows 11の読者にそのまま当てはまるものではありません。画像をクリックすると公式ページが開きます。

ここで大事な注意があります。このページの「適用先」は Windows 10 だけで、Windows 11 は対象に含まれていません。内容も、Media Center が入った Windows 7 / Windows 8 から Windows 10 にアップグレードした人に、アプリを無料で配る、という2015年頃の移行キャンペーンの案内です。しかも同じページには『この無料提供は、一定の期間使用できます。』とあり、期限のある措置だったことがわかります。

つまり、このページに書かれている「無料でもらえる」も「ストアで購入できる」も、今からWindows 11で始める方に、そのまま当てはまる案内ではありません。ここを混同したまま「公式ページにそう書いてあるから買える」と紹介している記事が、たくさんあります。

では、実際にストアではどうなのか。当サイトが2026年7月13日に Microsoft Store のこのアプリのページを開いたところ、ページの一番上に「この製品は、お客様の市場では利用できません。」という案内が表示され、価格も購入ボタンも表示されませんでした。その画面が次のものです。

Microsoft StoreのWindows DVD プレイヤーのページに表示された利用できませんの警告
当サイトが2026年7月13日に確認した公式ストアの画面です。「この製品は、お客様の市場では利用できません。」と表示され、価格も購入ボタンもありませんでした。画像をクリックするとストアのページが開きます。

Microsoft から「販売を終了しました」といった正式な告知が出ているわけではないので、当サイトとして「終了した」と断定はしません。書けるのは「2026年7月13日時点で、当サイトが確認した公式ストアのページには『この製品は、お客様の市場では利用できません。』と表示され、購入ボタンも価格も表示されなかった」という、見たままの事実だけです。表示が変わる可能性もありますから、気になる方はご自身でも開いて確かめてみてください。

ただ、少なくともこれからDVDを見たい方が、この公式アプリを当てにして待つのはおすすめしません。前の表の①〜④のほうが、確実に見られるようになります。

ちなみに、このアプリのストアの説明文は『Windows 10 の Windows DVD プレーヤーでは、お気に入りの DVD を簡単に視聴できます。』という書き出しのまま、今も Windows 10 を前提に書かれています。説明文が長く更新されていないことが、そのまま読み取れます。同じ説明文には『このアプリでは、DVD 対応の光学式ドライブが必要です。注: このアプリでは Blu-ray ディスクは再生できません。』とも書かれています。これはこのアプリ1本の仕様であって、Windows 全体の話ではありませんが、アプリだけ入れてもドライブが無ければ意味がないことは、Microsoft 自身がはっきり書いているわけです。

無料の再生ソフトを使うときに知っておくこと

「無料でDVDが見られるソフト」は検索するといくらでも出てきます。代表的なのが VLC media player です。ただしここで、はっきりさせておきたいことが2つあります。

ひとつめ。無料ソフトが力を発揮するのは、保護のかかっていないディスクだけです。ご自分で撮ったビデオカメラの映像をパソコンで焼いた自作DVDや、保護のかかっていない配布用ディスク。こうしたものであれば、無料の再生ソフトで十分です。

ふたつめ。市販の映画DVDにも、テレビ番組を録画したDVDにも、それぞれ別の著作権保護がかかっています。無料ソフトでは、このどちらも再生できません。「無料ソフトを入れればどんなDVDも見られる」と書いている記事もありますが、当サイトはそこまで言いません。市販の映画DVDを見たいなら、前の表の①〜③、つまり正規に対応した再生ソフトが必要です。録画したテレビ番組のDVDについては、さらに条件があります。次の章で説明します。

なお、コピーガードを解除してディスクの中身を取り出す(コピーする、リッピングする)類のソフトは、日本では法律上の問題になり得るため、当サイトでは紹介しません。方法もお伝えしません。当サイトが案内するのは、対応した機器と対応したソフトを使うという正規の道だけです。

Microsoft公式アプリのストア説明文にも『DVD-ビデオ形式の市販および自作の両方のディスクを視聴できます。』と、市販と自作を分けた書き方があります。この2つは、再生ソフトの世界では別の話として扱われているのです。

そのうえで、無料ソフトを入れるときの入り口だけは必ず守ってください。ここはいちばん事故が起きやすい場所です。

無料ソフトを入れる前に

  • ダウンロードは開発元の公式サイトから直接おこなう。「おすすめ紹介サイト」の中にあるダウンロードボタンは経由しない
  • インストール中に「追加のツールバー」「おすすめアプリも一緒に入れる」といったチェックが出たら、必ず外す

配布サイト経由のインストーラーには、余計な広告ソフトが同梱されていることがあります。DVDを見たかっただけなのに、見慣れない検索ツールがブラウザに住み着いた…という相談は珍しくありません。開発元の名前を確認して公式サイトに入るのが安全です。

テレビ番組を録画したDVDが再生できない理由

ここは、ご相談の中でもとくに多いのに、他の記事があまり書いていないところです。レコーダーやテレビで地上デジタル放送を録画したDVDは、市販の映画DVDとはまた別の保護がかかっています。この保護をCPRMと呼びます。

富士通のFMVサポートには、こう書かれています。

『CPRM方式で著作権を保護されたDVDを再生するためには、DVDドライブ / 再生用のアプリが、CPRM方式に対応している必要があります。』

そしてこう続きます。

『どちらか1つでも対応していない場合は、再生できません。』

ここが決定的です。ドライブとソフトの両方がCPRMに対応していないと、録画したDVDは映りません。どちらか片方だけでは駄目なんです。だから、DVD再生ソフトを入れたのに録画番組のディスクだけが再生されない、という現象が起きます。ディスクもレコーダーも壊れていません。

そして大事なのが、VLC などの無料ソフトはCPRMに対応していないため、録画したテレビ番組のDVDは再生できません。先ほど無料ソフトの用途を「保護のかかっていないディスク」に限定したのは、この理由からです。「無料ソフトで録画DVDが見られる」と書いている記事を見かけたら、まず疑ってください。

やることは単純です。録画したテレビ番組のDVDを見たいなら、「CPRM対応」と書かれた再生ソフトと、「CPRM対応」と書かれたDVDドライブをそろえる。これだけです。外付けドライブを買うときも、商品説明に「CPRM対応」の記載があるかを必ず見てください。メーカー製パソコンに最初から入っている再生ソフトは、CPRMに対応していることが多いので、まずそちらを起動して試すのが早道です。

外付けDVDドライブを選ぶときに見るところ

ドライブが無かった方向けの話です。外付けのDVDドライブは、家電量販店でもネット通販でも手に入ります。ここでよく聞かれるのが「安いものでいいの?」という質問です。ポイントを絞ると、見るところは多くありません。

確認するところ 何を見るか 失敗しやすい点
再生ソフトの付属 DVD再生ソフトが
同梱されているか
付属モデルを選べば、
ドライブとソフトの両方が
いっぺんに片付く。
ここを見ずに買うと二度手間
接続端子 USB Type-A か Type-C か 手持ちのパソコンにType-A端子が無く、
変換アダプターを買い足すことになる
電源の取り方 USBから電源を取るタイプが主流 USBハブ経由だと電力が足りず、
ディスクを読み込めないことがある。
パソコン本体の端子に直接つなぐ
CPRM対応 商品説明に
「CPRM対応」の記載があるか
録画したテレビ番組のDVDを
見たいのに、CPRM非対応の
ドライブを買ってしまう
対応ディスク DVDのみか、Blu-rayも読めるか Blu-rayを見たいのに
DVD専用ドライブを買ってしまう

1行目を最初に置いたのには理由があります。再生ソフトが付属している外付けドライブを選べば、必要な2つが同時に手に入ります。ドライブだけ買って、あとからソフト探しでまた迷う…という二度手間を避けられます。パッケージやネット通販の商品説明に「再生ソフト付属」「Media Suite 同梱」といった記載があるかを見てください。付属の有無は製品によって、同じメーカーでも型番によって変わります。

USBハブ経由の電力不足も、よくあるつまずきです。ハブや変換ドックを経由してドライブをつなぐと、モーターを回すだけの電力が届かずに認識が不安定になります。ドライブは本体のUSB端子に直挿しが鉄則です。これだけで「認識しない」が直ることがあります。

DVDが再生できないときの切り分け

ドライブもソフトもあるのに映らない、というときは、症状で原因を絞り込みます。実際のご相談で多いのは、この先の部分です。

症状 考えられる原因 やること
エクスプローラーに
ドライブが出てこない
ドライブの認識不良
ドライバーの問題
接続・電力不足
USBは本体端子に直挿し。
デバイスマネージャーで
「DVD/CD-ROM ドライブ」を確認
ディスクは見えるが
映画が始まらない
再生ソフトが無い
(いちばん多い)
再生ソフトを用意する。
ドライブは正常なので
買い替えは不要
再生ソフトを入れたのに
エラーが出る
市販DVDのコピーガードに
そのソフトが
対応していない
コピーガードに正規対応した
再生ソフトを使う。
メーカー付属ソフトがあれば優先
録画したテレビ番組の
DVDだけ再生されない
CPRMに
ドライブかソフトの
どちらかが未対応
「CPRM対応」の再生ソフトと
「CPRM対応」のドライブを使う。
両方そろわないと再生できない
「リージョンが違う」
と表示される
ディスクの地域コードと
ドライブの設定の不一致
日本国内向けのディスクか確認。
ドライブ側の設定変更は
回数に上限があるので慎重に
途中で止まる
映像が乱れる
ディスクの傷・汚れ
ドライブの劣化
ディスクを中心から外側へ
放射状に拭く。
別のディスクで切り分ける

ドライブが認識されないときに公式が案内していること

ドライブそのものが見えない場合は、Microsoft のサポートページ「CD ドライブまたは DVD ドライブが Windows やその他のプログラムにより認識されない」が参考になります。このページには『Windows では、CD または DVD ドライブがエクスプローラーに表示されず、デバイス マネージャーに黄色の感嘆符が表示される場合があります。』とあり、確認と対処の手順が案内されています。

デバイスマネージャーは、スタートボタンを右クリックして一覧から選ぶか、devmgmt.msc で開けます。「DVD/CD-ROM ドライブ」の項目を開いて、ドライブ名の横に黄色い「!」が付いていないかを見てください。付いていればドライバーの問題で、公式ページではデバイスをアンインストールしてから再起動し、Windows に入れ直させる手順が案内されています。

ただし、公式ページ自身が『CD または DVD ドライブが検出されない理由はさまざまあります。』と認めているとおり、原因はひとつではありません。内蔵ドライブの場合は『BIOS でドライブがアクティブ化されていることを確認します。』という案内もあります。ここまで来ると初心者の方には荷が重いので、無理をしないでください。

リージョンコードの落とし穴

海外で買ってきたDVDや輸入版のディスクを再生しようとすると「リージョンが一致しません」といったメッセージが出ることがあります。DVDには地域ごとの番号が決められていて、ドライブ側の設定と合っていないと再生できない仕組みです。日本国内向けのディスクを日本で買ったドライブで見るぶんには、まず問題は起きません。

問題になるのは輸入版です。ドライブ側の地域設定は変更できますが、変更できる回数には上限があり、使い切ると元に戻せなくなります。「とりあえず変えてみよう」で気軽に触っていい設定ではありません。上限の回数や変更後の挙動はドライブによって違うので、お使いのドライブのメーカー(ロジテック、バッファロー、アイ・オー・データなど)のサポートページを必ず先に確認してください。なお当サイトの検証用パソコンには光学ドライブが無いため、この設定画面は実機では確認できていません。ここは断定を避けて書いています。

Blu-rayはDVDとは別物

最後に、ここも混同されやすいので触れておきます。Blu-rayディスクは、DVDとはまったく別の規格です。「DVDが見られるようになったから、Blu-rayも見られるはず」とはなりません。

Blu-rayを見るには、Blu-rayを読み込めるドライブと、Blu-ray再生に対応した専用ソフトの両方が必要です。ドライブとソフトの2点セットという構図は変わりませんが、DVD用のものをそのまま流用することはできません。これは当サイトの整理です。DVD再生ソフトは、Blu-ray対応が別売りの上位版になっていることがほとんどなので、購入前に対応ディスクの欄を必ず確認してください。

参考として、Microsoft Store の「Windows DVD プレイヤー」の説明文にも『注: このアプリでは Blu-ray ディスクは再生できません。』と書かれています。ただしこれはこのアプリ1本についての記述で、「Windows ではBlu-rayが一切見られない」という意味ではありません。対応したドライブとソフトをそろえれば、Windows 11 でもBlu-rayは見られます。手持ちのディスクがDVDなのかBlu-rayなのか、パッケージを確認してから準備を始めてください。ここを間違えると、買ったドライブもソフトも無駄になります。

よくある質問

Windows 11にDVD再生機能は本当に無いのか

ありません。Microsoft公式のサポートページに『DVD の再生機能は含まれていません。』と明記されています。標準で入っているアプリだけでは、市販のDVD-Videoは再生できません。

Windows 11で無料でDVDを見る方法はないのか

パソコンに再生ソフトが最初から入っていれば、追加費用ゼロで見られます。まずスタートメニューで「DVD」と検索してください。入っていない場合、市販の映画DVDを見るには正規に対応した再生ソフトが、録画したテレビ番組のDVDを見るにはCPRM対応の再生ソフトとドライブが必要です。無料ソフトが使えるのは、保護のかかっていない自作のディスクだけだとお考えください。

Microsoft公式のDVDアプリを買えばいいのではないか

2026年7月13日に当サイトが Microsoft Store のページを確認したところ、「この製品は、お客様の市場では利用できません。」と表示され、価格も購入ボタンもありませんでした。今から用意する方の選択肢としては当てにしないほうがよい、というのが当サイトの判断です。

外付けDVDドライブをつなげばそのまま見られるのか

見られません。ドライブは「読み込む装置」で、再生ソフトは別に必要です。再生ソフトが付属しているドライブ製品を選べば、この2つが一度にそろいます。買う前に「再生ソフト付属」の記載を確認してください。

Windows Media Playerを有効にすればDVDが見られるのか

見られません。Windows Media Player 従来版はオプション機能として今も追加できますが、公式が『DVD の再生機能は含まれていません。』と書いているとおり、DVD再生の役目は持っていません。

まとめ

Windows 11 でDVDが再生できないのは、パソコンの不調ではありません。最初からその機能が入っていないだけです。やることは単純で、「光学ドライブ」と「DVD再生に対応したソフト」を、足りないほうだけそろえれば済みます。

まずターミナルで Get-CimInstance Win32_CDROMDrive を実行して、光学ドライブがあるかを確かめる。あるなら、スタートメニューで「DVD」と検索して、最初から入っている再生ソフトを探す。ここまでで解決する方が、実はかなり多いです。無ければ、再生ソフトが付属した外付けドライブを選ぶ。ドライブはあるのにソフトが無いなら、市販の再生ソフトを買う。なお、多くの記事が今も案内している「Microsoft公式のDVDアプリを買う」という道は、2026年7月13日に当サイトが確認した限り、日本のストアでは選べない状態でした。ここで足踏みしないでください。

DVDを1枚見たいだけなのに、ドライブやソフトを調べているうちに半日が溶けてしまった…という話をよく聞きます。「なんかよくわからないなぁ…。」と思ったら、そこで手を止めて構いません。お使いのパソコンに光学ドライブが付いているのか、外付けを買うならどれを選べばいいのか、画面の写真を1枚送っていただければ、こちらで一緒に確認できます。「この外付けドライブで大丈夫?」「再生ソフトを入れたのにエラーが出る」といった、この記事の続きにあたる部分もそのままご相談いただけます。無理な買い物をおすすめすることはありません。24時間365日、下のボタンからそのままメッセージを送っていただけます。待ってますね。

出典・引用サイト

最終確認日 2026年7月13日
執筆 uri uri(元・企業情報システム部門/従業員1000名規模の社内PC運用を10年以上担当)

この記事を書いた人
この記事を書いた人

企業の情報システム部門で10年以上、PC・アカウント・社内ネットワーク・Microsoft 365/Google Workspace運用を担当。年間数百件の問い合わせ対応(PC不調、メール送受信、Excel/Word資料、Teams会議、スマホ連携など)を通じて、初心者がつまずくポイントを「再現→原因切り分け→最短解決」の手順に落とし込んできました

現場や身近で実際に起きたトラブルをベースに、手順だけでなく「なぜそうなるか」「失敗しやすい落とし穴」「安全な設定(セキュリティ)」まで含めて解説します。

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