PowerPointでスライドを作っていると、「バラバラに置いた複数のテキストを1つにまとめたい」「2つの言葉をつなげて1行にしたい」と感じることがあります。これを「文字(テキスト)の連結」と呼びます。この記事では、PowerPointで文字を連結する実際の方法を、操作手順とあわせて順番に説明します。あわせて、Excelの関数のような自動連結はPowerPointにはない、という大事な前提もはっきりさせます。
はじめに:PowerPointに「連結する関数」はありません
最初に誤解しやすい点をはっきりさせておきます。Excelには複数のセルの文字を自動でつなげるCONCAT関数やTEXTJOIN関数がありますが、PowerPointにはこのような文字列を計算でつなげる関数はありません。PowerPointのテキストボックスはセル参照を持たないため、「=」で始まる数式を入力しても文字は連結されず、そのまま文字として表示されるだけです。
そのためPowerPointでの「連結」は、計算ではなく手で1つの場所にまとめるか、すでにつないだ文字を持ち込むかのどちらかになります。やりたいことに応じて、次の方法から選びます。
| やりたいこと | PowerPointでの方法 |
|---|---|
| 複数のテキストボックスの文章を1つにまとめたい | 1つのテキストボックスにコピー&貼り付けでまとめる(方法1) |
| 2つの言葉を1行につなげたい | 同じテキストボックス内に続けて入力する(方法2) |
| 決まった形でたくさんの文字をつなげたい | Excelで連結した結果をコピーして貼り付ける(方法3) |
方法1:複数のテキストボックスの文字を1つにまとめる
もっとも使う場面が多いのが、別々のテキストボックスに入っている文章を、1つのテキストボックスに集める方法です。コピー&貼り付けで内容を移します。
- つなげたい文字が入っているテキストボックスをダブルクリックして編集状態にし、移したい文字を範囲選択して「Ctrl」+「C」でコピーします。
- まとめ先にしたいテキストボックスをクリックし、文字を入れたい位置にカーソルを置きます。
- その位置で「Ctrl」+「V」を押して貼り付けます。続けて1行にしたいときは、貼り付ける前に区切りのスペースや「/」「・」などを入れて調整します。
- 同じ手順で、ほかのテキストボックスの文字も順に貼り付けてまとめます。
- 不要になった元のテキストボックスは、枠線をクリックして選び「Delete」キーで削除します。

すべての文字を貼り付け終えると、1つのテキストボックスの中に複数の言葉がまとまって表示されます。これが「文字を連結した」状態です。

方法2:同じテキストボックスの中で文字を続けて入力する
そもそも最初から1つのテキストボックスに入力すれば、文字は自然につながります。「会社名」と「部署名」のように、2つの言葉を1行につなげたいときはこの方法が一番簡単です。
- 「挿入」タブの「テキストボックス」をクリックし、スライド上でドラッグしてテキストボックスを作ります。
- つなげたい文字を続けて入力します。途中で区切りたいときは、全角スペースや「/」「・」などの記号を自分で入れて区切ります。
- 改行せずに続けて打てば1行に、「Enter」キーを押せば次の行に分かれて表示されます。
方法3:Excelで連結した文字をPowerPointに持ち込む
「商品コード+商品名」のように、たくさんの文字をきまった形でつなげたいときは、Excelで連結してからPowerPointに貼り付けると効率的です。Excelには文字をつなげるCONCAT関数やTEXTJOIN関数があるため、そこで結果を作ってからコピーします。CONCAT関数・TEXTJOIN関数はExcel 2019以降とMicrosoft 365で使えます。
- Excelで、つなげたいセルを使って連結します。たとえば区切りのスペースを入れてつなげるなら、空いたセルに「=TEXTJOIN(” “,TRUE,A1,B1)」のように入力します。
- 連結結果が入ったセルを選び、「Ctrl」+「C」でコピーします。
- PowerPointのテキストボックス内にカーソルを置き、「Ctrl」+「V」で貼り付けます。文字だけにしたいときは「貼り付けのオプション」から「テキストのみ保持」を選びます。

よくある質問
Q1:PowerPointに、Excelのような文字を連結する関数はありますか?
ありません。CONCAT関数やTEXTJOIN関数はExcelの機能で、PowerPointのテキストボックスでは使えません。PowerPointでは、文字を手で1つのテキストボックスにまとめるか、Excelで連結した結果を貼り付ける形になります。
Q2:連結した文字の書式(フォントや色)がバラバラになります。
コピー元の書式が一緒に貼り付けられているためです。貼り付け直後に表示される「貼り付けのオプション」ボタンから「テキストのみ保持」を選ぶと、まとめ先の書式に統一できます。後からそろえたいときは、文字を範囲選択して「ホーム」タブでフォントや色を設定し直します。
まとめ
PowerPointで文字を連結する基本は、「1つのテキストボックスにまとめる」「同じテキストボックスに続けて入力する」の2つです。決まった形で大量につなげたいときはExcelのCONCAT・TEXTJOIN関数で作ってから貼り付けると効率的です。PowerPointには文字を計算でつなぐ関数はない、という前提を押さえておけば、目的に合った方法を迷わず選べます。
最終確認日: 2026年6月16日(PowerPointの画面表示は更新により変わる場合があります)


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