Excelで「日付をカレンダーから選んで入力したい」と思っても、どこから設定すればよいか分かりにくいものです。実は方法はいくつかあり、なかには使っているExcelの種類によっては利用できないものもあります。この記事では、Excel 2019で誰でも確実にできる「データの入力規則」を使った日付の選択リストの作り方を中心に、カレンダー表示(日付ピッカー)の制約も正直にお伝えしながら、操作画面とあわせて順番に説明します。
結論:どの方法が使えるかを先に整理する
「日付をクリックで選んで入れたい」を実現する方法は、使っているExcelによって向き不向きがあります。下の表で自分に合うものを先に確認してください。
| やりたいこと・環境 | 使う機能 | Excel 2019で使えるか |
|---|---|---|
| 決まった日付の中から選んで入力したい(最も確実) | データの入力規則(リスト) | 使える(誰でも可) |
| セルをクリックするとカレンダーが開く形にしたい | 日付ピッカー(Date and Time Picker / ActiveX) | 32bit版専用・64bit版では動作しない |
| 最新のExcel(Microsoft 365)でも同じことをしたい | 日付の選択リスト(データの入力規則) | 365でも標準のカレンダー入力機能は無いため方法1が確実 |
方法1:データの入力規則で日付の選択リストを作る(Excel 2019で確実)
あらかじめ別の場所に日付を並べておき、その一覧から選べるドロップダウンを作る方法です。バージョンを問わず使え、入力ミスも防げます。まずは選びたい日付を準備します。
- シートの空いている列(例:E列)に、選びたい日付を上から順に入力します。たとえばE1からE5に「2026/6/1」「2026/6/2」…のように並べます。
- 日付を入れたいセル(例:B2)をクリックして選びます。
- 上の「データ」タブをクリックし、「データツール」の中にある「データの入力規則」をクリックします。
- 「データの入力規則」ダイアログが開いたら、「設定」タブの「入力値の種類」を「リスト」に変更します。
- 「元の値」の欄をクリックし、先ほど日付を並べたセル範囲をドラッグして選びます(例:=$E$1:$E$5 と自動で入ります)。なお「2026/6/1,2026/6/2」のようにカンマ区切りで直接書く方法もありますが、この場合は入力される値が文字列扱いになり、日付の計算や並べ替えに使えないことがあります。日付として扱いたいときは、セルに入力した日付の範囲を参照する方法をおすすめします。
- 「OK」をクリックすると、選んだセルの右側に下向き三角(▼)が表示されます。

設定できたら、実際にセルから日付を選んでみます。
- 日付を入れたいセル(例:B2)をクリックします。
- セルの右側に出た下向き三角(▼)をクリックすると、先ほど並べた日付の一覧が表示されます。
- 入れたい日付をクリックすると、その日付がセルに入力されます。

方法2:カレンダーが開く「日付ピッカー」を使いたい場合の注意
セルをクリックすると小さなカレンダーが開いて日付を選べる「日付ピッカー」(Microsoft Date and Time Picker Control)という部品があります。便利そうに見えますが、これは古いActiveXという仕組みのコントロールで、使える環境が限られている点に注意が必要です。
まず、自分のExcelが32bit版か64bit版かを確認します。次の手順で調べられます。
- 「ファイル」をクリックし、左側のメニューから「アカウント」を選びます。
- 右側の「Excelのバージョン情報」をクリックします。
- 表示された画面の上部に「Microsoft Excel ……(32 ビット)」または「(64 ビット)」と書かれているので、どちらかを確認します。64bit版だった場合、この日付ピッカーは使えないため方法1のリストをお使いください。
32bit版だった場合は、「その他のコントロール」の一覧に日付ピッカーが含まれているかを次の手順で確かめられます(補足的な確認です)。
- 「開発」タブが表示されていない場合は、「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」で右側の「開発」にチェックを入れ、「OK」を押します。
- 「開発」タブの「挿入」をクリックし、「ActiveXコントロール」の右下にある「その他のコントロール」(工具のようなアイコン)をクリックします。
- 表示された一覧に「Microsoft Date and Time Picker Control」があるか探します。なお、一覧に無い場合のほか、挿入時にエラーが出る場合もあり、症状は環境によって異なります。
Microsoft 365を使っている場合
サブスクリプションのMicrosoft 365(Excel for Microsoft 365)でも、「セルをクリックするとカレンダーが開く」標準機能は2026年6月時点で標準提供されていません。365でも2019でも、日付をクリックで選んで入れたいときに最も確実なのは、本記事の方法1「データの入力規則」によるリストです。カレンダー表示そのものにこだわらず、まずは方法1を覚えておくのが確実です。
よくある質問
Q1:「Microsoft Date and Time Picker Control」が一覧に出てきません。
この日付ピッカーは32bit版Office専用で、64bit版では動作しません。64bit版では一覧に出ないこともあれば、一覧に出ても挿入時にエラーになることもあり、症状は環境によって異なります。まずは「ファイル」→「アカウント」→「Excelのバージョン情報」で32bit版か64bit版かを確認してください。なお、一覧に出ない原因は環境設定など他の要因のこともあるため、確実に日付をクリックで選びたい場合は、本記事の方法1「データの入力規則」をお使いになるのが確実です。
Q2:「データ」タブに「データの入力規則」が見当たりません。
「データ」タブの中ほどにある「データツール」というグループの中にあります。ウィンドウの幅が狭いとアイコンだけの小さな表示になっていることがあるので、「データツール」付近のアイコンをよく探してください。
Q3:作った日付の選択リストを解除したいです。
リストを設定したセルを選び、「データ」タブ→「データの入力規則」を開き、ダイアログ内にある「すべてクリア」をクリックして「OK」を押すと解除されます。
ドロップダウンを使わず日付をすばやく入力する方法(ショートカットや関数)は、Excelで簡単に日付入力!カレンダー機能の活用法でまとめています。あわせてご覧ください。
まとめ
Excelで日付をクリックで選んで入力したいときは、Excel 2019なら「データの入力規則」でリストを作る方法が最も確実です。カレンダーが開く「日付ピッカー」は32bit版Office専用で、64bit版では動作しないため、無理に使う必要はありません。Microsoft 365でもセルにカレンダーを開く標準機能は無いので、365でも2019でも方法1が確実です。まずは方法1を覚えておけば、日付入力はぐっと楽になります。
参考にした公式情報
- Microsoft サポート「ドロップダウン リストを作成する」(データの入力規則でリストを作る公式手順)
- Microsoft サポート「セルにデータの入力規則を適用する」(入力値の種類や元の値の指定方法の公式手順)
最終確認日: 2026年6月18日(Excelの画面表示はバージョンや更新により変わる場合があります)



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