iPhoneのやってはいけないこと！アプリをスワイプして履歴削除するのはダメなの？

iPhoneには説明書が存在しません。誰でも何となくの直感で使えてしまうからです。

だからこそ、iPhoneの正しい使い方・やってはいけない誤った使い方が多く存在します。

例えば、iPhoneのバッテリーに悪影響だということで、アプリの履歴削除（Appスイッチャーで上へスワイプ）するのはダメという話があります。

しかし、裏でプログラムが動いているから、消した方がいいのでは？という意見もあります。

実際はどっちなの！？

実際に、Appleにも連絡をとり、自分自身少しでもiPhoneのバッテリー持ちを良くしたいという気持ちがあったので、調査した結果をシェアしていきたいと思います。

iPhoneのバッテリー関連で、もっと詳しい情報が欲しい方は、別の記事でも解説しています。興味があればご覧ください。

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なぜiPhoneでアプリをスワイプして履歴削除するのはダメなのか
1. バックグラウンドでバッテリーを消費しているアプリを確認する方法
2. Appleのサポートセンターに問い合わせてみた
Appスイッチャーからアプリを終了（閉じる）する方法
1. iPhone X 以降の機種の場合
2. iPhone SE、iPhone 8 以前の機種の場合
まとめ

なぜiPhoneでアプリをスワイプして履歴削除するのはダメなのか

結論、アプリの立ち上げ時が一番バッテリーを消費するのでダメです。

なぜなら、アプリは最初の起動時が一番時間がかかるので、エネルギー（バッテリー）を多く使ってしまうからです。

しかし、例外として地図アプリなどのGPSを使ってナビゲーションをするものやバックグラウンドで再生できる音楽アプリなど、実際にバックグラウンドで操作を実行するものは、上へスワイプして履歴削除した方がバッテリー持ちを良くします。

なぜなのか、詳しく解説します。

そもそも、アプリの履歴を上へスワイプして消す行為は、Appleの公式でも明言していますが、「アプリを終了する行為」になります。

Appが反応しない場合は、終了してから再度開いてみることで、問題が解決される場合があります。（一般的には、Appを終了する理由はありません。例えば、Appを終了してもバッテリー電力は節約されません。）

Appを終了するには、Appスイッチャーを開き、右にスワイプしてAppを探してから、Appを上にスワイプします。

Appを再度開くには、ホーム画面に移動して（またはAppライブラリに移動して）、Appをタップします。

引用元：Apple公式ホームページ「iPhoneでAppを終了して再度開く」

App を終了した方がいいのは、App が反応しなくなったときだけです。
引用元：Apple公式ホームページ「iPhone や iPod touch で App を終了する方法」

Appleの公式では、ハッキリと「App を終了した方がいいのは、App が反応しなくなったときだけです。」「Appを終了してもバッテリー電力は節約されません。」と言っています。

つまり、iPhoneでアプリの履歴削除（Appスイッチャーで上へスワイプ）をしても、バッテリー持ちを良くする効果はないということになります。

他にも根拠として、海外の9to5Macの記事「Apple’s software SVP says quitting multitasking apps not necessary, won’t offer improved battery life」では、AppleのiOS開発トップであるCraigFederighiが「iOSマルチタスクアプリを頻繁に終了しますか？これはバッテリー寿命のために必要ですか？この論争を休ませてほしいだけです！」という読者への質問に対する回答で、明確に「いいえ」と答えたと記載しています。

A 9to5Mac reader decided to ask Tim Cook for an official stance on whether he quits all his apps and if it’s necessary. Although Cook didn’t answer, Apple iOS chief Craig Federighi did with an unambiguous answer ‘no and no’ …
引用元：9to5Mac「Apple’s software SVP says quitting multitasking apps not necessary, won’t offer improved battery life」

なので、アプリの履歴を上へスワイプして削除する行為自体は、バッテリー寿命を長くするものではなく、アプリの不具合があった時にアプリを正常の動作に戻す為に行う行為であることが明確にわかります。

では、なぜ「地図アプリや音楽アプリ」は履歴を削除した方が良いのか。

なぜなら、一部アプリの仕様によっては、バックグラウンド（Appスイッチャー上）で、しばらく動いているからです。

iPhoneの「マップ」「ミュージック」アプリは、経路案内や音楽を再生している時は、バックグラウンドにいても動作している場合があります。

バックグラウンドでも動いていて、バッテリーを消費するアプリは他にも「LINE」があります。

「Appのバックグランド更新」をオンにしている場合は、LINEも更新があるたびに、iPhoneで動作することになります。

一部のアプリでは、しばらくの間はバックグラウンドでも動作していることをAppleも公式サイトでハッキリとあると言っています。

App のバックグラウンド更新機能を使う
別の App に切り替えた後、一部の App はしばらく実行を続けた後、一時停止状態になります。この状態の App は使用中でも起動中でもなく、システムリソースを消費することもありません。
引用元：Apple公式ホームページ「iPhone、iPad、iPod touch で App を切り替える」

つまり、「マップ」「ミュージック」「LINE」などの一部のアプリはバックグラウンドにいてもバッテリーを消費しているので、アプリの挙動によっては、アプリの履歴から削除（Appスイッチャーで上へスワイプ）した方が、バッテリー持ちを良くすることができます。

バックグラウンドでバッテリーを消費しているアプリを確認する方法

iPhoneのアプリの履歴（Appスイッチャー）に表示されているアプリの多くは、上にスワイプしてアプリを終了してもバッテリー持ちを良くすることはありません。

しかし、一部のアプリはバックグラウンドでもバッテリーを消費して動いていますので、使わない時はアプリの履歴から終了した方がバッテリー持ちを良くすることができます。

iPhoneのバックグラウンド（裏）でも動作しているアプリなのかどうかを確認する方法は「設定」アプリから確認することができます。

iPhoneのバックグラウンド（裏）でも動作しているアプリの確認方法1-3

iPhoneのバックグラウンド（裏）でも動作しているアプリの確認方法4

「設定」アプリを押して開いてください。
下にスクロールして「バッテリー」の項目を押して下さい。
「アクティビティを表示」を押して下さい。
画面上とバックグラウンドで何分アプリが動いていたのかがわかるようになります。

設定からバッテリーの項目を見れば、バックグラウンドで動いているアプリがどのぐらい裏で動いていて、バッテリーを消費していたのかを確認することができます。

バッテリーの項目に表示されているアプリは、使用頻度の高いアプリなので、細めに終了するように気をつけることでバッテリー持ちを良くすることに繋がります。

また、バックグラウンドで動いているアプリを止める設定は、「設定」アプリの「一般」の項目にある「Appのバックグラウンド更新」から止める設定をすることができます。

バックグラウンドで動くアプリをオフにする方法1-3

バックグラウンドで動くアプリをオフにする方法4-5

「設定」アプリを押して開いてください。
「一般」を押して下さい。
「Appのバックグラウンド更新」を押して下さい。
「Appのバックグラウンド更新」を押して下さい。
「オフ」か「Wi-Fi」のどちらかを選択して押して下さい。

Appのバックグラウンド更新の設定で「オフ」を選択していると、裏でアプリの更新は行われません。Wi-Fiを選択しているとWi-Fiに接続ができる状態だと、裏でアプリの更新など動くことになります。ちなみに「Wi-Fiとモバイルデータ通信」を選択していると、インターネットに接続できる状態であれば、裏でアプリの更新などは行われているので、バッテリーの消費が早くなってしまいますので、あまりオススメはしません。

Appleのサポートセンターに問い合わせてみた

Appleの公式でもハッキリと「Appを終了してもバッテリー電力は節約されません。」明言されていますが、個人的に気になったので、Appleのサポートセンターに問い合わせたところ、以下のような回答でした。

iPhoneのアプリの履歴（Appスイッチャー）は、簡単に言うと、パソコンで言うところの最小化というイメージに近いとのことです。

しかし、近いだけでアプリによっては、最初化とは違い、あくまで履歴を表示しているだけであって、アプリ自体は一時的に停止状態になっているので、パソコンの最小化のようにバックグラウンドでメモリを使っているということはありません。しかし、一部のアプリやお客様の環境では、バックグラウンドにいても動作しているアプリは存在します。

だから、アプリの不具合が発生しない限りは、基本的にアプリを閉じなくてもiPhoneの性能としては問題ないとのことでした。

実際に電話で問い合わせたので、情報ソースが出せないのが非常に残念ではありますが、Appleのサポートセンターに確認したら上記のような回答でした。