YOUTUBEやTikTokをはじめ、誰でも動画や音声を配信できるプラットフォームで活躍している人は大勢います。
動画や音声を配信することで、影響力を持ち、お金を稼ぐYoutuberやTikTokerなどの動画クリエイターに憧れて動画投稿したり、自分のビジネスの集客の1つとして動画を活用している人も多くなりました。
しかし、動画や音声コンテンツを作る上で、知らないでは済まされないことがあります。
クリエイターにとって一番の恐怖は「著作権の侵害」です。
イラストや写真はもちろんですが、音楽に関しても著作権の侵害にならないようにしなければ、収益がなくなるだけでなく、裁判沙汰になることもあります。
誰もが避けたいと思っていますよね?
そこで、今回は、著作権について悩まされる動画コンテンツや音声クリエイター向けに、無料音楽プラットフォーム「Uppbeat(アップビート)」が最近できたので、お話ししていきたいと思います。
Uppbeat(アップビート)ってなに?
結論、Uppbeat(アップビート)は、YouTuberやTikTokerなどで音楽をつかうクリエイターのコンテンツ製作を、手助けするプラットフォームです。
楽曲を使用するときは、クレジット表記は必要になりますが、いわゆる、著作権フリーといわれるサイトです。
Lewis Foster (ルイス・フォスター)氏とMatt Russell(マット・ラッセル)氏の二人がアイデアをだして作り上げ、英国時間1月11日にサイトが公開されたできたてホヤホヤの新しい音楽提供サービスです。
楽曲を作るアーティスト達は、Uppbeatにきたユーザーがダウンロードしてくれれば、音楽の使用に応じて料金の支払いをUppbeatから受けられるシステムを導入しているので、今後無名の天才アーティスト達がどんどん参戦してきて、盛り上がっていくことが予想される内容になっています。
Uppbeatの1月22日現在の楽曲数は、1000曲以上で海外の高品質な音源を無料でダウンロードすることができます。
ただし、無料プランでは、全体の半分500曲までしかダウンロードすることができません。
無料プランと有料プランの簡単な違いはこんな感じ。
無料プラン | 500曲を無料で使用可 月10曲ダウンロード可 商用利用可(条件あり) |
---|---|
有料プラン | 月額6.99$/年66.99$ 無制限ダウンロード |
無料プランでも、Uppbeatに掲載されている1000曲以上ある楽曲のうち、半分の500曲を無料で使用することができ、YouTube、TikTok、Instagram、Twitterなどの多くのSNSプラットフォームで使用できて、商用利用もできるという点は、Uppbeatのコンセプトである「音楽を使用するすべてのクリエイターが、自分のコンテンツで使用できる 高品質の無料音楽を簡単に見つけられるようにすること」をモットーとしたクリエイターに寄り添ったサービスと言えます。
ファイル形式は、MP3でダウンロードできるので、サイズが軽く保存領域を大きくとることもありません。
Uppbeatにある音楽は、ジャンルもさまざまで、ポップ・ジャズ・ロックの王道だけじゃなく、ゲーム・ビジネス・Vlogなど、あなたが作るコンテンツごとに使いやすい楽曲が多くあります。
また、最近トレンドになっている曲も簡単に確認できるので、どのような楽曲が人気なのか確認もできます。
Uppbeatは、クリエイターが活躍する場が多くなっている今のネット社会に合っているサービスだと言えます。
Uppbeatの使い方
Uppbeatの使い方は、シンプルです。
個人的には写真ACや無料イラストなら【イラストAC】に近い使い方だと思いました。
Googleアカウントがあれば、すぐにログインして利用することができます。
Googleアカウントがなければ、アカウントを別途作成することになります。
画像をつかって簡単にUppbeatの使い方を解説します。
Uppbeatの使い方の一連の流れは下の通りです。
- 「My account」をクリック。
- 「Log in with Google」をクリック。
- あなたのGoogleアカウントを選択。
- 「Let’s Get Started!」をクリック。
- 好きなアイコンを選択して下さい。
- 好きな曲をクリックすると再生マークが表示されます。
- 再生マークをクリックすると曲が流れます。
- 曲が気に入ったら「Download」をクリックするとダウンロードできます。
- クレジット表記に使用する文字が表示されるので、コピーしておきましょう。
星(★)マークがあるものは視聴することはできますが、無料プランではダウンロードできません。
また、Uppbeatを使用するにあたってクレジット表記は必要になります。
YOUTUBEなどで使用するときは、概要欄などに、クレジットの表記をすることを忘れないで下さい。
Uppbeatのメリット・デメリット
Uppbeatは、使い勝手も曲の質も高品質です。
しかし、かならずメリットとデメリットが存在します。
実際に使用してみて、私が感じたメリットとデメリットについてお話したいと思います。
Uppbeatのメリット
Uppbeatのメリットは、大きく3つあります。
Uppbeatを使うメリット
- 海外のおしゃれな楽曲が多い。
- 年額払いじゃなく月額払いなので好きなタイミングで辞められる。
- YOUTUBEの著作権侵害の通知に対して対策ができる。
まず、Uppbeatのメリットの1つ目は、海外のおしゃれな楽曲が多い魅力的なサイトだと思いました。
海外製の高品質な楽曲が無料で入手できる点は、他の動画投稿者やクリエイターとは一味違った雰囲気を動画に持たせることができます。
いかにも、海外のドラマ・映画・ゲームなどで使われていそうなBGM曲をダウンロードすることができるので、日本製のフリー音楽サイトで物足りなさを感じている人はお気に入り
次に、Uppbeatのメリットの2つ目は、年額払いじゃなくて月額払いな点です。
Artlistなど、他の音楽提供サイトは年額で$299(日本円で約3万円)に対して、Uppbeatは年額$66.99(日本円で約7,000円)なので良心的です。
無料プランも優秀ですが、有料プランも他のサービスと比べると圧倒的に安いことがわかります。
最後に、個人的には一番の目玉だと思っているのが、3つめのメリット。
著作権侵害の通知に対して対策ができる著作権フリーという点です。
YouTubeは、著作権侵害の警告をうけると、動画の収益を停止してしまう恐れがあります。
しかし、Uppbeatの曲は、クレジットの表記をすることで、著作権侵害の申し立てがあっても、通常10分以内に自動的にクリアされるので安心して使用することができます。
I’m still receiving copyright claims, help!
If you’ve correctly included the Uppbeat Credit in your video’s description before publishing, any copyright claims should automatically clear, usually within 10 minutes. If you find that they’re still coming through after an hour, please dispute the claims through your YouTube account. If that doesn’t help, please email support@uppbeat.io to let us know and include your video URL, the title and artist of the track, and your Uppbeat Credit (if applicable).
引用元:Uppbeat Help Center
Uppbeat公式のヘルプにも記載があるとおり、もし著作権侵害していると通知されても、特定の手順をすることによって対策できることが明記されています。
つまり、Uppbeatのメリットを簡単にまとめると、「おしゃれな楽曲が充実」「無料プランでも使えるし、有料プランも安い」「著作権対策もできる」クリエイターにとってハードルが低いのに高スペックという使いやすいサービスモデルと言えます。
Uppbeatのデメリット
Uppbeatのデメリットは、大きく3つあります。
Uppbeatを使うデメリット
- 広告が入る。
- 欲しい素材がない場合がある。
- 商用利用に一部制限がある。
まず、デメリットの1つ目は、無料プランは広告が入ります。
必ず広告が入るわけではありません。3曲~5曲か視聴していると、自動でUppbeatの音声広告が流れてきます。
一瞬「え?こんな曲なの?」って思いますけど、ただの広告なので広告音声が10秒ほど流れたら、再生マークをクリックした楽曲が流れますので安心して下さい。
有料プランは、広告が流れないのでストレスなしで、色んな曲を聴くことができます。
次に、デメリットの2つ目は、Uppbeatにはあなたの欲しい素材がない場合があります。
例えば、Artlistは1万4000曲以上の楽曲をダウンロードすることができますが、Uppbeatはサービスができて間もないので有料プランで1000曲以上、無料プランで500曲なので曲数が圧倒的に未成熟です。
現状Uppbeatには効果音(SFX)もありません。
今後は追加される予定だと思いますが、サービス自体の成熟はまだなので、Artlistを使っている人からしたら満足できないかと思います。
最後に、デメリットの3つ目は、商用利用するのには一部制限がある点です。
Uppbeatは、著作権フリーだからと言って、すべてのビジネスで使用できるわけではありません。
Can I use Uppbeat for a business or organisation?
You’re welcome to use Uppbeat for your organisation (e.g. for a company vlog, podcast, or content marketing) as long as you don’t have more than 10 employees, the content will be shared on an open-distribution platform, and isn’t paid advertising. For full commercial licensing, Uppbeat music is available on Music Vine.
引用元:Uppbeat Help Center
Uppbeatのヘルプを確認すると、「従業員が10人を超えない限り、組織でUppbeatを使用できます。」と明記されています。
個人で活躍しているクリエイターや少人数のグループで活動している人達にとっては関係ありません。
しかし、10人以上の職員がいる会社や企業の場合は、使用することができません。
Uppbeatは個人や少数グループにとっては商用利用可能ですが、会社や企業で使用するのには向いていません。
つまり、Uppbeatのデメリットを簡単にまとめると、「無料プランは広告が入る」「まだ未成熟なため求めている曲がない場合がある」「会社や企業には向かない」という、まだまだ足りていない発展途上と言えます。
Uppbeatの個人的な感想(レビュー)
結論、クオリティが高くてびっくりしました!
どうせ、著作権を気にしなくて無料で使えるサービスなんて有料サービスに比べたら、たかが知れていると思ってました。
しかし、直接サイトを見て聞いて感じたのが、日本製のフリー音楽素材に少ない、エモさとおしゃれさを兼ね備えているBGMが多いことと、洋楽好きならたまらないような楽曲が揃っていることには驚きました。
今からYOUTUBEやTikTokなどの動画SNSをやろうとしている方や、最近はじめた方は、もはやUppbeatだけでも十分じゃないか?って思わせてくれるほどのクオリティでした。
ですが、残念な点も見えてきました。
ゲーム系の音楽もありますが、古き良き日本のゲームっぽい曲はない印象を受けました。
メタルギアソリッドなどのシリアスでサスペンスなゲームによく使われていそうな曲やFortnite(フォートナイト)で使われているような曲は多くありました。
しかし、ファミコン風の8BITのレトロな曲はまだ見当たらないので、レトロなゲームミュージックが好きな人には向かないと思います。
また、現状は効果音ないのがちょっと物足りない感じはどうしてもあります。
素材を使って動画を作ろうとしたら、効果音があった方が視聴者は間違いなく見やすいです。
今後追加予定とのことなので、期待したいところです。
個人的にもう1つ期待している部分があります。
Uppbeatには、アフィリエイトサービスが開始される予定があります。
副業でアフィリエイトをしている人はチェックしておいても損はないと思います。
Uppbeatを使用していて、今は足りない部分もありますが、もし自分が使っていておすすめしたい曲やサービス内容があれば、私も積極的に紹介していきたいと思っています。
まとめ
YOUTUBEやTikTokをはじめ、動画を誰でも配信できるプラットフォームが世界で流行している現代において、著作権は必ず気にしていかないといけません。じゃないと、自分が考えている以上の最悪な結末が待っていたりします。
Uppbeatは楽曲も探しやすいし、無料プランで使用できる楽曲数も多いので、これから動画を作ろうとする人には著作権を気にせず使用できるので、うってつけだと思います。
海外の音独特のカッコイイとおしゃれさが両方ぶちこんだ雰囲気は、日本の著作権フリーの音楽素材とは一味も二味もちがう印象を私たちに与えてくれます。
しかし、最近できたサービスなので、良い部分と悪い部分が混在しています。
Uppbeatを使うメリット
- 海外のおしゃれな楽曲が多い。
- 年額払いじゃなく月額払いなので好きなタイミングで辞められる。
- YOUTUBEの著作権侵害の通知に対して対策ができる。
Uppbeatを使うデメリット
- 広告が入る。
- 欲しい素材がない場合がある。
- 商用利用に一部制限がある。
個人的には、まだまだ足りない部分があると思っていますが、今後のサービスの向上に期待したいところです。
Uppbeatが、気になった方は一度サイトをチェックしてみて下さい。
「ホームページ・インフラ担当が副業やるってよ」は、副業で役に立ちそうな情報や、クリエイターにとって便利になりそうな情報なども発信しています。
記事を更新したらTwitterでも情報発信していますので、もし今後の記事の内容も見てみたいという人がいらっしゃいましたら、フォローしていただけると幸いです。
Twitter:@Uriuri_writer
Follow @Uriuri_writer
コメント
[…] Uppbeatってなに?動画の音楽で著作権侵害に悩まなくなる? […]