「Windows 11のパソコンを買い替えたら、前のメールが見当たらない」「会社のメールをOutlookに入れたいけれど、どこから設定するのかわからない」。Outlookのメールアカウント設定は、最初のひとつまずきが本当に多いところです。原因のほとんどは、いま画面に出ているのが新しいOutlook(New Outlook)なのか、それとも昔ながらのクラシック版Outlookなのかで、設定画面そのものが違うことに気づいていない、という点にあります。
この記事では、Windows 11でOutlookにメールアカウントを追加する手順を、新しいOutlookとクラシック版に分けて、Microsoftの公式サポートで確認した2026年時点の正しいボタン名で説明します。Gmailや会社のメールを入れる場合のサーバー設定(POP / IMAP)や、追加でつまずきやすい「アプリパスワード」のことまで、初心者の方がひとりで設定を終えられるように順番に整理しました。元情シスとして十数年メール環境の面倒を見てきた経験から、現場でよく聞かれる落とし穴も添えています。
使っているOutlookが新しい版かクラシック版かを先に見分ける
手順に入る前に、自分のOutlookがどちらなのかを確認しておきましょう。ここを間違えると、解説どおりのボタンが見つからずに迷子になります。見分け方はかんたんで、Outlookの画面右上に「新しいOutlook」というトグル(スイッチ)が表示されていれば、それが新しいOutlookです。スイッチがオンになっていれば新しいOutlook、オフに切り替えるとクラシック版に戻ります。
ざっくり言うと、Windows 11に最初から入っていてアイコンが青い封筒のものが新しいOutlook、Microsoft 365(旧Office)を契約していて「Outlook」として入っているデスクトップアプリがクラシック版、と考えておくとだいたい合っています。両方インストールされていることもあるので、まずは開いた画面の右上を見てください。
新しいOutlook(New Outlook)でメールアカウントを追加する手順
初めて新しいOutlookを起動したときは、ようこそ画面が出ます。メールアドレスを入力して「続行」(Continue)を押し、画面の指示に沿ってパスワードを入れていけば、最初のアカウントはこれで追加できます。Microsoftアカウント(Outlook.comやHotmail)なら、多くの場合は自動で設定が進みます。
すでにOutlookを使っていて、2つ目以降のアカウントを増やしたいときは、設定メニューから追加します。公式サポートの案内どおりの経路は次のとおりです。初心者の方は、画面上部の「表示」タブ→「設定の表示」から入るのが見つけやすいです。
- 画面上部の「表示」タブを開き、「設定の表示」を選びます(または「ファイル」タブ→「アカウント情報」からでも入れます)。
- 左側のメニューで「アカウント」→「アカウント」を開きます。
- 「Email アカウント」の項目で「アカウントの追加」を選びます。
- 追加したいメールアドレスを入力する(または候補のアカウントを選ぶ)と「続行」(Continue)に進みます。
- パスワードの入力を求められたら入力し、「完了」を押します。

新しいOutlookがサポートしているアカウントの種類は、Microsoftの公式ドキュメントで次のように決まっています。意外と知られていませんが、新しいOutlookでもIMAPだけでなくPOPのメールアカウントを追加できます。
- Microsoft 365 職場・学校アカウント(Exchange Online)/Outlook.com・Hotmail/Gmail/Yahoo/iCloud
- その他、IMAPおよびPOPで接続する一般のメールアカウント
一方で、社内サーバーで運用するオンプレミス版のExchangeは新しいOutlookでは非対応です。サポート対象外のアカウントを追加しようとすると、公式の説明どおり「メール サーバーに到達できませんでした。もう一度やり直してください」という主旨のエラーが表示されます。会社のメールでこのエラーが出るときは、社内サーバー型のExchangeである可能性があり、その場合は後述するクラシック版Outlookを使うことになります。

クラシック版Outlookでメールアカウントを追加する手順
Microsoft 365を契約していて、リボン(画面上部の帯状メニュー)が並んだ従来のOutlookを使っている場合は、こちらの手順です。POPやIMAPのサーバー情報(ポート番号など)を自分の手で細かく入力したいときも、従来型の手動設定ウィザードが充実しているクラシック版が向いています。
- 左上の「ファイル」タブを開きます。
- 「アカウントの追加」を選びます。
- 追加したいメールアドレスを入力して「接続」(Connect)を押します。
- パスワードを求められたら入力し、「OK」→「完了」の順に進みます。
多くのメールアドレスは、これだけで自動的にサーバー設定まで判別して追加が終わります。あとからアカウントを確認したり削除したりするときは、「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」から行えます。なお、自動で接続できず、サーバー名やポート番号を自分で入れる必要がある場合は、「詳細設定」を開いて「自分で自分のアカウントを手動で設定」にチェックを入れると、POP / IMAPを指定する画面に進めます。
POPとIMAPの違いとサーバー情報を手動で入れるときの各項目
会社のメールやプロバイダのメールを追加するとき、自動では設定できず「受信サーバー」「送信サーバー」といった項目を自分で埋めることがあります。ここで最初に決めるのが、メールの受信方式をPOPにするかIMAPにするかです。違いを表にまとめました。
| 項目 | IMAP (おすすめ) |
POP |
|---|---|---|
| メールの 保存場所 |
サーバー上に 残したまま見る |
パソコンに ダウンロードする |
| 複数の端末 (スマホ等) |
どの端末でも 同じ状態で見られる |
端末ごとにバラバラに なりやすい |
| 既読・削除の 同期 |
すべての端末に 反映される |
基本は反映 されない |
| 向いている人 | スマホとパソコンの 両方で見る人 |
1台のパソコンだけで 使う人 |
いまはスマホとパソコンの両方で同じメールを見る人がほとんどなので、迷ったらIMAPを選んでおくのが無難です。POPは1台のパソコンにメールを取り込んでしまうため、別の端末で見たときに食い違いが起きやすく、初心者ほどトラブルになりがちです。元情シスの立場でも、社員さんには基本的にIMAPをおすすめしてきました。
手動設定の画面では、おおむね次の項目を入力します。これらの値は契約しているメール業者(プロバイダ)ごとに決まっているので、勝手な値ではなく必ず公式の案内を確認して入れてください。
| 入力項目 | 内容 | Outlook.comの例 (参考値) |
|---|---|---|
| 受信サーバー (IMAP) |
メールを受け取る サーバー名とポート |
outlook.office365.comポート 993 / SSL,TLS |
| 受信サーバー (POP) |
POPで受ける 場合のサーバー名とポート |
outlook.office365.comポート 995 / SSL,TLS |
| 送信サーバー (SMTP) |
メールを送る サーバー名とポート |
smtp-mail.outlook.comポート 587 / STARTTLS |
| 暗号化方式 | 通信を保護する 方式(SSL/TLS等) |
SSL,TLS または STARTTLS |
| 認証 | 送信時もログインが 必要か(SMTP認証) |
最新の認証 (OAuth2) |
表のサーバー名やポート番号は、あくまでOutlook.com(Microsoftのメール)を使うときの参考値です。お使いのメールがGmailや会社のメールなら、値は別物になります。また、暗号化方式の表記は業者によって「SSL/TLS」「STARTTLS」「なし」など呼び方や選択肢が異なります。サーバー名・ポート番号・暗号化方式は、必ず契約しているメール業者の公式ページで確認した値を入れてください。「メール業者名 + IMAP 設定」「メール業者名 + サーバー設定」で検索すると、たいてい公式の案内ページが見つかります。
- 受信(IMAP/POP)と送信(SMTP)はサーバー名もポートも別物。両方とも正しく入れないと、受信だけ/送信だけできない状態になる。
- 送信(SMTP)でも「ログイン(認証)が必要」な業者がほとんど。ここをオフにすると送信できないことがある。
Gmailやプロバイダのメールが追加できないときの原因と対処
正しいパスワードを入れているのに弾かれる、という相談もよくあります。ただ、いまの新しいOutlookでは、Gmailなどを追加するときはブラウザでGoogleの画面が開き、そこでGoogleにログインして許可する方式(OAuth)が基本です。ふだんGoogleで使っているパスワードでそのまま追加できるのが標準なので、まずは画面の案内に沿ってログインしてみてください。
その流れでうまくいかない場合や、古い設定方法を使う場合に出てくるのが「アプリパスワード」です。Gmail・Yahoo・iCloudなどは、メール業者側で2段階認証をオンにしたうえで、アプリ専用の「アプリパスワード」を発行して、そちらを入力しないと追加できないことがあります。Outlook側で「アプリパスワードを作成してください」というメッセージが出たら、これに当てはまります。ふだんのパスワードを何度入れても通らないときは、メール業者のサイトで2段階認証とアプリパスワードを確認してみてください。
もうひとつ多いのが、メール業者側でIMAPやPOPがそもそも無効(オフ)になっているケースです。Outlook.comでも、POP / IMAPアクセスは初期状態でオフになっており、メール業者の設定画面で手動でオンにする必要があります。受信の仕組みがオフのままだと、いくらサーバー名を正しく入れても接続できません。
このあたりのトラブルは原因が分かれるので、本記事ではアカウント追加に集中し、症状ごとの詳しい対処は当サイトの別記事に分けています。サーバーに接続できない・送受信ができないときはOutlookでメールの送受信ができないときの対処法の記事、OutlookでGmailを使っていて「認証情報が必要です」と出るときはGmailの認証情報が必要ですエラーの解決法の記事を参考にしてください。
新しいOutlookとクラシック版でできることの違い
最後に、どちらのOutlookで設定すればよいか迷ったときのために、対応の違いを表にまとめておきます。
| 追加したいアカウント | 新しい Outlook |
クラシック版 Outlook |
|---|---|---|
| Outlook.com / Microsoft 365 | 対応 | 対応 |
| Gmail / Yahoo / iCloud | 対応 (ブラウザでログイン。 アプリパスワードが要る場合あり) |
対応 |
| 会社のExchange Online | 対応 | 対応 |
| 社内サーバー型 (オンプレミスExchange) |
非対応 | 対応 |
| IMAP / POP方式の 一般メール |
対応 (Outlook.com等は 既定オフで要有効化) |
対応 |
表のとおり、新しいOutlookでもIMAP/POPの一般メールやGmailなどはひと通り追加できます。違いが出るのは、社内サーバー型のExchangeや、ポート番号まで自分で細かく決める従来型の手動設定が必要な場合で、その際はクラシック版Outlookが頼りになります。自分の使い方に合うほうを選んでください。
設定の出典(公式サポート)
本記事のボタン名や対応状況は、次のMicrosoft公式ページで2026年時点の内容を確認しています。手順の細部はバージョンの更新で変わることがあるため、最新の正確な情報は公式ページもあわせてご確認ください。
Microsoft サポート「Outlook for Windows にメール アカウントを追加する」
Microsoft Learn「新しい Outlook for Windows でサポートされているアカウント」
Microsoft サポート「Outlook.com の POP・IMAP・SMTP 設定」
ここまで手順を読んでも、「自分のOutlookがどちらなのかもよくわからない」「受信サーバーとか送信サーバーとか言われても見当がつかない」と、設定の途中で手が止まってしまう方は少なくありません。メールの設定は、サーバー名やポート番号、アプリパスワードなど聞き慣れない言葉が次々に出てきて、「なんかよくわからないなぁ…。」となりやすいところです。そんなときは、ひとりで抱え込まず公式LINEから気軽に聞いてくださいね。
「うちのメールのサーバー設定がわからない」「パスワードは合っているのに追加できない」といったお困りごとに、いまどの画面で止まっているかを一緒に確認しながらお答えします。元情報システム部門で社員のメール設定を数えきれないほど手伝ってきた経験から、初心者の方がつまずきやすいところを押さえてご案内します。24時間365日受け付けていますので、下の緑のボタンから公式LINEを開いて、メッセージを送ってみてください。お待ちしていますね。
よくある質問
新しいOutlookとクラシック版Outlookは何が違いますか
新しいOutlookはクラウド同期を前提とした最新版で、クラシック版はMicrosoft 365付属の従来版です。ポート番号まで細かく入れる手動設定はクラシック版のほうが充実しています。
新しいOutlookでもPOPのメールは追加できますか
はい、公式ドキュメントどおり新しいOutlookはIMAPとPOPの両方に対応しています。ただし社内サーバー型のオンプレミスExchangeには非対応です。
Gmailを追加しようとするとパスワードが弾かれます
新しいOutlookはブラウザでGoogleにログインする方式が基本です。通らない場合はGmail側で2段階認証とアプリパスワードの用意が必要なことがあります。
受信はできるのに送信(メールの送信)だけできません
送信サーバー(SMTP)の設定漏れか、送信時の認証(ログイン)がオフになっている可能性が高いです。SMTPのサーバー名・ポート・認証設定を見直してください。
IMAPとPOPはどちらを選べばよいですか
スマホとパソコンの両方で同じメールを見るならIMAPがおすすめです。1台のパソコンだけで使い、端末内に保存したい場合のみPOPを検討してください。


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