Webサイトに書かれたメールアドレス(青い文字でリンクになっているもの)をクリックすると、本来はメール作成画面が立ち上がります。ところが、Edgeでクリックしても何も起こらなかったり、使いたいOutlookではなく別のメールアプリやブラウザのメール画面が開いてしまう、という相談はよくあります。
このリンクは「mailto(メールトゥ)」と呼ばれ、クリックするとあて先を入れた状態でメール作成画面を開くしくみです。うまく動かない原因のほとんどは、メールアプリの不具合ではなく、Windowsの「既定のアプリ」設定で mailto の送信先が目的のOutlookになっていないことにあります。この記事では、その設定を中心に、原因の切り分けと直し方を順番に説明します。
この記事のポイント(mailto とは)
「mailto」は、メールアドレスのリンクをクリックしたときに、あて先を入れた状態でメール作成画面を開くためのしくみです。どのアプリで開くかはWindows側で決まっています。
クリックしてもメール作成画面が開かない主な原因
症状ごとに原因の見当をつけると、直し方がはっきりします。
症状と原因の対応
・クリックしても何も起こらない → mailto を開くアプリがWindowsで決まっていない
・使いたいOutlookではなく別のアプリが開く → mailto の送信先が別のアプリに割り当てられている
・毎回「このサイトが開こうとしています」と確認が出る、またはブロックされる → Edge側でアプリの起動許可が保留になっている
新しいパソコンや初期化後のWindowsには、「メール」アプリ・新しいOutlook・従来のOutlook(クラシック)など複数のメール関連アプリが入っている場合があり、どれに mailto を割り当てるかで開くアプリが変わります。まずはWindowsの設定で送信先を確認するのが近道です。
Windowsの「既定のアプリ」で mailto を Outlook に設定する
これが最も確実で、ほとんどのケースはこの設定で解決します。Windows 11(2024年後半以降の24H2を含む)の手順は次のとおりです。
- 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」(歯車のアイコン)を開きます。
- 左側の「アプリ」をクリックし、続いて「既定のアプリ」をクリックします。
- 上の検索欄に、使いたいアプリ名(例:「Outlook」や「メール」)を入力し、表示されたアプリをクリックします。
- そのアプリで開ける項目の一覧が表示されます。その中から「MAILTO」を探します。
- 「MAILTO」の右側に今の割り当て(別のアプリ名や「+」マーク)が出ている場合はそこをクリックし、使いたいアプリを選んで「既定値を設定する」をクリックします。
「MAILTO」が見当たらないときは、「既定のアプリ」画面の下のほうにある「リンクの種類で既定値を選択する」を開くと、ファイルやリンクの種類が一覧で並びます。その中から「MAILTO」を探し、右側をクリックして使いたいアプリに変更してください。24H2では、メールアプリ名から探すよりこの「リンクの種類」一覧から「MAILTO」を選ぶほうが見つけやすい場合があります。
設定を変えたあと、実際にWebページのメールアドレスのリンクをクリックして、目的のアプリで作成画面が開くか確認します。
「メール」アプリ・新しいOutlook・従来Outlookのどれを選ぶか
既定のアプリを選ぶときに迷いやすいのが、似た名前のアプリが複数並ぶ点です。それぞれの違いを押さえておくと、選び間違いを防げます。
アプリの違い
・「メール」アプリ … Windowsに以前から付いていたシンプルなメールアプリ。新しいOutlookへの移行が進められており、今後使えなくなっていく見込みです。
・新しいOutlook … 「メール」アプリの後継として標準で入っている無料のメールアプリ。アプリ名が単に「Outlook」と表示されることがあります。
・従来のOutlook(クラシック) … Microsoft 365やOfficeに含まれる、長く使われてきたデスクトップ版のOutlookです。
とくに多いのが、Microsoft 365の従来Outlook(クラシック)を使いたいのに、既定が新しいOutlookになっているというミスマッチです。この場合、上の「既定のアプリ」設定で MAILTO の割り当てを目的のOutlookに切り替えてください。アプリ名が見分けにくいときは、ふだんメールを書くときに開くアプリの見た目(画面の作り)と同じものを選ぶと確実です。
Edge側で起動がブロックされていないか確認する
既定のアプリを正しく設定しても、Edgeがアプリの起動を毎回確認したりブロックしていると、リンクをクリックしても開かないことがあります。
- Webページのメールアドレスのリンクをクリックします。
- 「このサイトは○○(アプリ名)を開こうとしています」という確認が表示されたら、「○○を常に許可する」にチェックを入れて「開く」をクリックします。
- 確認すら出ずに無反応の場合は、Edgeのアドレスバー右端に小さなアイコンが出ていないか確認します。表示されていればクリックし、アプリの起動を「許可」に変更します。
なお、Edge上でメールアドレスのリンクをクリックすると、ブラウザ上で動くメール画面(Outlook on the web)を開く設定になっている場合があります。デスクトップ版のOutlookで開きたいときは、上記の「常に許可」を選ばず、Windowsの既定のアプリ設定でデスクトップ版を選んでおくのが基本です。
それでも起動しないときの確認
ここまでの設定を見直しても直らないときは、次の順に確認してください。
- Outlook側でも既定に設定する:従来のOutlook(クラシック)を開き、「ファイル」→「オプション」→「全般」を開きます。「Outlookを既定のメールクライアントにする」のような項目があればオンにします。
- パソコンを再起動する:設定変更が反映されていないだけのことがあります。一度再起動してから、もう一度リンクをクリックして確認します。
- Officeを修復する:「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」でMicrosoft 365(またはOffice)を探し、「変更」から「クイック修復」を実行します。アプリ自体の不具合が原因だった場合に有効なことがあります。
これらを試しても改善しない場合は、メールアプリの再インストールや、Microsoftのサポートへの問い合わせを検討してください。設定画面の項目名や並びは、Windowsやアプリの更新によって変わる場合があります。
よくある質問
Q1. リンクをクリックしても本当に何も起こりません。
mailto を開くアプリがWindowsで決まっていない可能性が高いです。「設定」→「アプリ」→「既定のアプリ」で「MAILTO」を探し、使いたいメールアプリに割り当ててください。
Q2. 使いたいOutlookではなく、別のメールアプリが開いてしまいます。
「MAILTO」の割り当てが別のアプリになっています。同じく「既定のアプリ」設定で、MAILTO の送信先を目的のOutlookに変更してください。新しいOutlookと従来Outlookは名前が似ているため、見た目で確かめて選ぶと確実です。
Q3. 設定を変えても反映されません。
変更がすぐに反映されないことがあります。一度パソコンを再起動してから、もう一度メールアドレスのリンクをクリックして確認してください。それでも直らない場合は、Officeのクイック修復を試します。
まとめ
EdgeでメールアドレスのリンクをクリックしてもOutlookが開かないとき、原因の中心はWindowsの「既定のアプリ」設定で mailto の送信先が目的のOutlookになっていないことです。まず「設定」→「アプリ」→「既定のアプリ」で「MAILTO」の割り当てを確認・変更し、新しいOutlookと従来Outlookのどちらを使うかを選び間違えていないか確かめましょう。それでも直らないときは、Edge側の起動許可、Outlook側の既定設定、再起動、Officeの修復の順に試すと解決しやすくなります。
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最終確認日: 2026年6月21日


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