新しいパソコンに買い替えたり、Windows 11にアップグレードしたりしたあと、「プリンターの設定はどこにあるのか分からない」「印刷ボタンを押したのに紙が出てこない」と戸惑う方はとても多いです。画面の見た目がWindows 10までと変わっているうえに、専門用語も多く、どこを触ればよいのか見当がつかない、という声を最近よくいただきます。
このページでは、Windows 11でプリンターを設定する場所から、追加のしかた、そして初心者がいちばんつまずきやすい「印刷したのに紙に出ない」「既定のプリンターが勝手に変わる」といったトラブルの本当の原因までを、順を追ってやさしく整理します。単なる一般論ではなく、当サイトの実機(Windows 11 build 26200)で確認したところ分かった実際のつまずきポイントも交えてお伝えしますので、ご自分のパソコンと照らし合わせながら読み進めてください。
Windows 11でプリンター設定を開く場所
まず、プリンターの設定がどこにあるのかを押さえましょう。Windows 11では、画面下のスタートボタンから「設定」を開き、左側の項目からBluetoothとデバイスを選び、その中のプリンターとスキャナーを開きます。Microsoftの公式ページでも、この設定はプリンターとスキャナーの画面から行うと案内されています(公式ページは自動翻訳のため画面名が英語混じりで表示されることがあります)。
このプリンターとスキャナーの画面が、プリンターに関するほぼすべての操作の入り口です。ここに、今このパソコンに登録されているプリンターの一覧が並びます。まずはこの画面にたどり着けるかどうかが最初の関門ですので、迷ったときは「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」の順、と覚えておいてください。

Windows 11でプリンターを追加する基本の流れ
新しいプリンターを使えるようにするには、パソコンにそのプリンターを「登録(追加)」する必要があります。先ほどのプリンターとスキャナーの画面を開くと、上のほうに「デバイスの追加」というボタンがあります。ここを押すと、Windowsが近くにあるプリンターを自動で探しはじめます。
- プリンターの電源を入れ、パソコンとつながる状態(USBケーブルを挿す、または同じWi-Fiにつなぐ)にしておきます。
- 「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」を開きます。
- 画面上部の「デバイスの追加」を押し、しばらく待ちます。
- 一覧にお使いのプリンター名が出てきたら、その横の「デバイスの追加」を押します。
- Windowsが必要なソフト(ドライバー)を自動で入れ、一覧に追加されれば完了です。
なお、ここで正直にお伝えしておきます。プリンターを物理的につなぐ場面(USBケーブルを挿し込む様子や、ネットワーク上でプリンターが見つかる様子)の画面写真は、当サイトでは掲載していません。使うプリンターの機種やつなぎ方によって画面が大きく変わり、環境依存で再現できないためです。この部分の詳しい流れは、上でご案内したMicrosoftの公式ページに機種を問わない基本手順がまとまっていますので、あわせてご確認ください。ドライバーが自動で入らない機種では、メーカーのサイトから専用ソフトを入れる必要がある場合もあります。
「印刷したのに紙が出ない」の正体は既定のプリンター
ここからが、初心者の方がもっとも戸惑うポイントです。「印刷ボタンを押したのに、紙が一枚も出てこない」「代わりに、ファイルの保存画面が出てきた」という経験はありませんか。実はこれ、故障でも不具合でもないことがほとんどです。
当サイトの実機を確認したところ、いつのまにか既定のプリンターが、紙に印刷する物理プリンターではなく、仮想プリンターの「Microsoft Print to PDF」になっていました。この状態で印刷すると、紙には出ず、パソコンの中にPDFファイルとして保存する画面が開きます。「印刷したのに紙が出ず、ファイルの保存画面が出る」ときは、まず既定のプリンターが自分の使いたい物理プリンターになっているかを確認してください。これがつまずきの正体であることが非常に多いのです。
既定のプリンターとは、印刷のときに何も選ばなければ自動的に使われる「いつものプリンター」のことです。ここが仮想プリンターになっていると、いくら印刷しても紙は出ません。確認と切り替えは、プリンターとスキャナーの一覧から使いたいプリンターを選び、「既定に設定」を押すだけです。

仮想プリンターと物理プリンターの見分け方
そもそも、なぜ紙に出ないプリンターが一覧にあるのでしょうか。実はWindows 11には、最初から「仮想プリンター」がいくつか入っています。これらは紙に印刷するのではなく、PDFなどのファイルとして出力する「ソフト的な出力先」です。当サイトの実機でも、追加した覚えがないのに次のような項目が一覧に並んでいました。
| 一覧に出る名前 | 種類 | 印刷すると何が起きるか |
|---|---|---|
| Microsoft Print to PDF | 仮想プリンター(最初から入っている) | 紙に出ず、PDFファイルとして保存される |
| Microsoft XPS Document Writer | 仮想プリンター(最初から入っている) | 紙に出ず、XPSという特殊なファイルになる |
| OneNote へ送る系の項目 | 仮想プリンター(アプリの機能) | 紙に出ず、OneNoteにメモとして取り込まれる |
| メーカー名+型番の項目 | 物理プリンター | 実際に紙に印刷される |
見分け方はシンプルです。「Microsoft Print to PDF」のようにMicrosoftやアプリの名前がついたものは紙に印刷されません。お使いのプリンターのメーカー名や型番がついた項目こそが、実際に紙を出せる物理プリンターです。印刷するときは、この物理プリンターが選ばれているかを毎回ちらっと確認する習慣をつけると、無駄な失敗がぐっと減ります。
既定のプリンターが勝手に変わる理由と固定のしかた
「せっかく設定したのに、また別のプリンターに戻っている」という相談もよくあります。これにも、はっきりとした理由があります。Windows 11は初期状態で、最後に使ったプリンターを自動的に既定のプリンターにする設定になっているのです。Microsoftの公式ページにも『Windows で最後に使用したプリンターを自動的に使用できるようにすることもできます』と書かれています。
この自動のしくみは便利な反面、いつも同じプリンターを使いたい人には「勝手に変わる」原因になります。当サイトの実機で、設定に対応する内部の値を確認したところ、レジストリ(Windowsの設定をしまっておく場所)のHKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\WindowsにあるLegacyDefaultPrinterModeという値が「0」になっていました(既定でこの自動管理がオンのときは、この値が存在しないか0になっています)。これは設定アプリの項目に対応する内部の値で、0はWindowsに既定を管理させる(自動で切り替える)状態を意味します。難しく感じる場合はレジストリを直接触る必要はありません。次のとおり、設定画面のスイッチひとつで変えられます。
特定のプリンターに固定したいときは、この自動管理をオフにします。Microsoftの公式手順でも、既定を自分で決めるには、まず『Windows で既定のプリンターを管理できるようにする』がオフになっていることを確認し、そのうえで使いたいプリンターを選んで『既定に設定』する、と案内されています。オンとオフで動きがどう変わるかを表にまとめます。
| 「Windows で既定のプリンターを管理できるようにする」 | 既定プリンターの動き | こんな人向け |
|---|---|---|
| オン(初期状態) | 最後に使ったプリンターが自動で既定になる | 状況で使い分ける人 |
| オフ | 自分で選んだプリンターに固定される | いつも同じプリンターを使う人 |
操作の順番は次のとおりです。
- 「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」を開きます。
- 画面の中にある「Windows で既定のプリンターを管理できるようにする」のスイッチをオフにします。
- 一覧から、いつも使いたいプリンターを選びます。
- 「既定に設定」を押します。これで、そのプリンターに固定されます。

この手順を踏めば、印刷のたびに勝手に別のプリンターへ切り替わることがなくなります。ここまでが、Microsoftの公式ページの案内どおりの、いちばん確実な固定のしかたです。念のため、公式ページの実際の画面もご紹介しておきます。

印刷できない・つながらないときの基本の確認
既定のプリンターは正しいのに、それでも印刷できない。そんなときは、あわてて設定をあれこれ変える前に、まず基本的なところから順に確かめると原因が見つかりやすいです。電源とケーブル、そして「オフライン」表示の解除を最初に確認してください。これだけで直ることが本当に多いのです。
印刷できないときにまず見る5つは次のとおりです。
- プリンターの電源が入っているか、エラーランプが点いていないかを見る。
- USBケーブルがしっかり挿さっているか、Wi-Fi接続のプリンターなら同じネットワークにつながっているかを確認する。
- 一覧のプリンター名の下に「オフライン」と出ていないか見て、出ていれば右クリックなどで「オフラインで使用する」を解除する。
- 紙やインク(トナー)が切れていないか、用紙が詰まっていないかを確認する。
- ここまでで直らなければ、プリンターとパソコンの両方を一度再起動する。
それでも改善しない場合は、Windowsの「トラブルシューティング ツール」を使う方法もありますが、まずは上の基本を落ち着いて一つずつ確かめるのが近道です。ドライバー(プリンターを動かすためのソフト)の入れ直しが必要なケースもありますが、これは機種ごとに手順が異なるため、無理をせずメーカーの案内に従うのが安全です。
Windows 11のプリンター設定でよくある質問
印刷ボタンを押すとPDFの保存画面が出てしまいます
既定のプリンターが「Microsoft Print to PDF」などの仮想プリンターになっている可能性が高いです。設定の「プリンターとスキャナー」で、お使いのメーカー名・型番のプリンターを選び、「既定に設定」を押してください。
既定のプリンターがいつも勝手に変わってしまいます
Windowsが最後に使ったプリンターを自動で既定にする設定になっているためです。「Windows で既定のプリンターを管理できるようにする」をオフにしてから、使いたいプリンターを「既定に設定」すると固定できます。
一覧に見覚えのないプリンターが並んでいます
Windows 11に最初から入っている仮想プリンター(Microsoft Print to PDF など)です。紙には印刷されない出力先なので、削除せずそのままにしておいて問題ありません。
プリンターを追加してもドライバーが入りません
自動で入らない機種では、メーカーの公式サイトから専用ソフトを入れる必要があります。機種名で検索し、Windows 11対応のドライバーを入手してください。
レジストリを触るのが怖いのですが必要ですか
いいえ、必要ありません。既定の固定や自動管理のオン・オフは、すべて設定画面のスイッチで変えられます。本文で紹介したレジストリの値は、設定画面の項目が内部でどう記録されているかの参考としてお伝えしたものです。
まとめ
Windows 11のプリンター設定は、場所さえ分かってしまえば決して難しくありません。入り口は「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」。そして、初心者がつまずく「紙が出ない」「勝手に変わる」の多くは、既定のプリンターが仮想プリンターになっていたり、Windowsの自動管理が働いていたりするのが原因でした。既定を自分の物理プリンターに固定しておけば、こうした戸惑いの大半は解消します。落ち着いて、本文の手順を一つずつ試してみてください。
Windows 11のプリンター設定でお困りのときは
プリンターまわりは、「既定を変えたはずなのにまた紙が出ない」「オフラインの表示が消えない」など、文章だけでは判断しにくいモヤモヤが残りやすい分野です。「これで本当に直ったのか自信がない」というときは、ひとりで抱え込まず気軽にご相談ください。公式LINEに、印刷でつまずいている画面の様子を送っていただければ、お使いの環境に合わせて、どこをどう設定すれば紙がきちんと出るようになるかを一緒に確認します。24時間365日いつでも受け付けていますので、下の緑のボタンからお気軽にメッセージをお送りください。
出典・引用サイト
最終確認日 2026年7月15日/記事作成 uri uri



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