「WindowsUpdateをかけようとしたら、なぜかKB5078885が表示されない……」「インストールしても大丈夫なの?」そんな不安を抱えていませんか?実はこのアップデート、表面上は地味に見えて、パソコンの安全性を根底から左右する重大な変更がいくつも含まれているんです。これを知らずにスルーしてしまうと、2026年6月以降に思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。今回は世界中の最新情報をかき集めて、初心者でも迷わずに対応できるよう徹底解説します。
- 2026年3月10日配信のKB5078885は、79件の脆弱性を修正したESU(延長サポート)専用の重要アップデート。
- NVIDIAグラフィックス環境でのフリーズ問題、シャットダウンできないバグ、ファイル履歴の不具合がまとめて解消。
- 2026年6月に期限切れとなるセキュアブート証明書の自動更新が開始されており、対応しないとセキュリティリスクが急上昇。
- KB5078885とはどんなアップデートなのか?
- 今回のKB5078885で修正された4つの重要ポイント
- 9割の人が見落としているESU登録の方法と「無料で受け取る裏技」
- KB5078885のその他の修正点と「地味だけど助かる」改善内容
- 「インストール失敗」で詰まったときの完全解決マップ
- 「今すぐ使える」PowerShellで確認できる便利なコマンド集
- 知らないと損するWindowsの便利設定「アップデート前後に必ずやること」
- Windows10を10月まで安全に使い続けるための「残り半年ロードマップ」
- 「アップデートが終わらない」「再起動ループにはまった」体験談と解決策
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- 「KB5078885に関する疑問をまとめて解決します」
- まとめ
KB5078885とはどんなアップデートなのか?
まず大前提として確認しておきたいのが、Windows10は2025年10月14日に通常サポートが終了した、という事実です。「え、まだ使えてるけど?」という方も多いと思いますが、それは現在「ESU(Extended Security Updates=延長セキュリティ更新プログラム)」という期間に入っているからです。
KB5078885は、そのESUプログラムに登録しているユーザーだけに2026年3月10日(日本時間3月11日)に配信されたセキュリティ更新プログラムです。インストール後のOSビルド番号は19045.7058になります。「あれ、WindowsUpdateを開いても何も出てこない」という方は、ESU登録がまだ完了していない可能性が高いので、後ほど詳しく説明する登録方法をぜひ確認してください。
このアップデートの正式名称は「2026年3月Windows10バージョン22H2用累積更新プログラム」で、Microsoftが毎月第2火曜日(日本では翌水曜日)に実施するパッチチューズデー(セキュリティ更新の定例配信日)の一環です。「累積更新プログラム」というのは、過去の修正内容も全部まとめてパッケージされているという意味なので、途中のアップデートを飛ばしていても、これひとつ入れれば追いつける、とても便利な仕組みになっています。
今回のKB5078885で修正された4つの重要ポイント
①79件の脆弱性を修正、うち2件はゼロデイ脆弱性
今回のアップデートでMicrosoftが修正した脆弱性の数は79件にのぼります。数字だけ見ると「多いな……」と感じるかもしれませんが、特に重要なのは「ゼロデイ脆弱性」が2件含まれていることです。
ゼロデイ脆弱性とは、セキュリティの抜け穴がMicrosoft自身も気づく前からすでに悪用されていた、という非常に危険な種類の脆弱性のことです。つまり、このアップデートを入れていないパソコンは「攻撃者にとって既知の入り口が開きっぱなしの状態」ということになります。今月確認されたゼロデイはSQLサーバーと.NETに関するもの(CVE-2026-21262とCVE-2026-26127)でしたが、関連して悪用される可能性のある経路はWindowsユーザー全員に影響しうるものです。「自分は怪しいサイトを見ないから大丈夫」という考えは、残念ながら現代のサイバー攻撃には通じません。
②NVIDIAグラフィックスのフリーズ問題がついに解決!
これは、私が個人的に「今回のアップデートで一番ありがたい修正」だと感じたポイントです。2026年1月13日に配信されたKB5074109以降、NVIDIAのMaxwell世代GPU(グラフィックスカード)を搭載したパソコンで、画面がフリーズしたり、アプリが突然止まったりする不具合が多数報告されていました。
具体的には、パソコン起動後1〜2分で画面が静止したまま動かなくなる、ゲームのフレームレート(映像の滑らかさを示す数値)が15〜20FPSも低下する、などの症状が海外フォーラムや英語圏のブログで多数報告されていました。NVIDIAも2026年2月にこれらの問題を公式に認めていましたが、KB5078885によってついにこの問題が修正されたと複数の海外情報源が確認しています。「最近パソコンの調子が悪いな……」と感じていた方は、このアップデートが効果を発揮するかもしれません。
③シャットダウンできないバグを修正
2026年1月13日以降のWindowsセキュリティ更新プログラムをインストールした一部のパソコンで、「シャットダウンしようとすると、なぜか再起動してしまう」という奇妙な不具合が報告されていました。これは「システムガード セキュア ラウンチ(Secure Launch)」という高度なセキュリティ機能が有効になっているパソコンで発生していた問題です。
一見「たいした問題じゃないのでは?」と感じるかもしれませんが、電源が完全に切れないということは、パソコンが常に何らかの形で動き続けることになり、セキュリティ上もリスクが生じます。KB5078885によってこのバグも正式に修正されています。
④セキュアブート証明書の自動更新が開始
これが今回最も「知っておかないと怖い」トピックです。セキュアブート(Secure Boot)とは、パソコンが起動する際に「このソフトウェアは本物で安全かどうか」を確認するセキュリティ機能のことです。ルートキットなどの悪意あるソフトウェアが起動プロセスに入り込むのを防いでくれる、いわばパソコンの「正門の守衛さん」のような存在です。
問題は、現在多くのパソコンが使用しているセキュアブートの証明書が2011年に発行された古いもので、これが2026年6月に期限切れになることです。期限切れになると、理論上は攻撃者がセキュアブートをすり抜けてパソコンを乗っ取ることが可能になります。MicrosoftはKB5078885から「2023年版のセキュアブート証明書」への自動更新を段階的に開始しました。ただし、すべてのパソコンが即座に新しい証明書を受け取るわけではなく、Microsoftが診断データに基づいて安全に更新できると判断したパソコンから順番に配信する仕組みになっています。
9割の人が見落としているESU登録の方法と「無料で受け取る裏技」
「KB5078885が表示されない!」という方の多くは、ESU(延長セキュリティ更新プログラム)に未登録の状態です。実は、これには無料で登録できる方法があります。ここが競合記事ではあまり詳しく書かれていないポイントです。
ESUへの登録方法は以下の3通りがあります。
- 【完全無料】マイクロソフトアカウントでWindowsの設定をクラウドバックアップ(OneDriveに同期)している場合は、追加費用なしで自動的にESU資格が得られます。
- 【ポイント利用】マイクロソフトリワードポイントを1,000ポイント使って登録することができます。Bingを日常的に使っている方なら意外とポイントが貯まっているかもしれません。
- 【有料】一時購入として約30米ドル(日本円で約4,500円前後)を支払う方法もあります。1つのマイクロソフトアカウントで最大10台のパソコンに適用できます。
登録の手順はとてもシンプルです。「設定」→「更新とセキュリティ」→「WindowsUpdate」を開くと「今すぐ登録する」というリンクが表示されているはずです。マイクロソフトアカウントでサインインした状態であれば、設定のバックアップが有効な場合には無料登録が即座に完了します。ESUは2026年10月13日まで有効で、その後はWindows10へのセキュリティ更新が完全に終了します。
KB5078885のその他の修正点と「地味だけど助かる」改善内容
大きな修正に隠れがちですが、日常的に役立つ改善も含まれています。
ファイル履歴のバックアップ改善について。コントロールパネルの「ファイル履歴」機能でファイルのバックアップをとる際に、中国語の一部の文字や「私用領域(Private Use Area)文字」を含むファイル名のファイルがバックアップできないという不具合がありました。これが修正され、より幅広いファイル名に対応できるようになりました。「私用領域文字」とは、特定のソフトウェアや組織が独自に定義した記号や文字のことで、特殊なフォントや業務システムを使っている方には見慣れた存在かもしれません。
Windowsシステムイメージマネージャーへの警告ダイアログ追加も興味深い改善点です。これは主にIT管理者向けのツールに関する改善ですが、カタログファイルを選択する際に「このファイルは信頼できるソースからのものですか?」という確認ダイアログが追加されました。サプライチェーン攻撃(正規のソフトウェアに悪意あるコードを混入させる攻撃)への対策として重要な変更です。
フォルダーのカスタム名表示の修正も、地味ながら便利な改善です。エクスプローラー(ファイルを管理するWindowsの画面)でフォルダーを右クリックして表示される名前をカスタマイズする「desktop.iniファイル」の設定が正しく反映されない不具合が修正されました。整理整頓が好きな方にはうれしい修正です。
「インストール失敗」で詰まったときの完全解決マップ
アップデートをかけようとしたら「インストールできませんでした」「後でもう一度試します」という表示が出て止まってしまった……これ、実はWindowsUpdateあるあるの代表格なんです。私も初めて遭遇したとき「パソコンが壊れた!?」と本気で焦りました。でも、原因さえわかれば落ち着いて対処できます。KB5078885のインストールで実際に報告されているエラーには主に2種類あります。エラーコード0x800f0831とエラーコード0x80073712です。この2つは原因が似ていて、どちらも「Windowsのシステムファイルの一部が壊れているか、欠けている」状態を意味しています。
対処は3段階で考えると整理しやすいです。まず第1段階として、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、システムファイルを自動修復するSFCコマンドを実行します。次に第2段階として、より深い修復を行うDISMコマンドを実行します。それでも解決しない場合の第3段階として、WindowsUpdateのキャッシュ(一時保存データ)を完全にリセットするコマンドを実行します。以下でそれぞれ具体的に説明します。
【第1段階】SFCコマンドでシステムファイルを修復する手順
スタートボタンの横の検索欄に「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選んでください。黒い画面(コマンドプロンプト)が開いたら、以下のコマンドを1行入力してEnterキーを押します。
sfc /scannow
スキャンが完了するまで10〜20分程度かかることがあります。「Windowsリソース保護により、破損したファイルが見つかり、正常に修復されました」と表示されたら成功です。その後パソコンを再起動して、もう一度WindowsUpdateを試してみてください。
【第2段階】DISMコマンドで深部から修復する手順
SFCで直らなかった場合、より強力なDISM(展開イメージのサービスと管理)ツールを使います。同じく管理者権限のコマンドプロンプトで、以下の3つのコマンドを順番に1行ずつ実行してください。それぞれ実行後、完了してから次のコマンドに進みます。
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
最後の/RestoreHealthコマンドはインターネット接続が必要で、Microsoftのサーバーから正常なファイルをダウンロードして修復します。完了まで20〜40分かかることもあるので、途中でパソコンの電源を切らないよう注意してください。終わったら再起動してWindowsUpdateを試してみましょう。
【第3段階】WindowsUpdateのキャッシュを完全リセットする手順
上記2つの方法でも改善しない場合は、WindowsUpdateのキャッシュそのものをリセットします。管理者権限のコマンドプロンプトで、以下のコマンドを1行ずつ順番に実行してください。コピーして貼り付けるのが一番確実です。
net stop bits
net stop wuauserv
net stop appidsvc
net stop cryptsvc
rmdir %systemroot%\SoftwareDistribution /S /Q
rmdir %systemroot%\system32\catroot2 /S /Q
net start bits
net start wuauserv
net start appidsvc
net start cryptsvc
これらのコマンドはWindowsUpdateに関係するサービス(バックグラウンドで動くプログラム)を一度止めて、キャッシュフォルダを削除し、再起動させる、という処理をしています。実行後にパソコンを再起動してWindowsUpdateを試すと、多くの場合で解決します。
「今すぐ使える」PowerShellで確認できる便利なコマンド集
ここからは「パソコンのことをもう少し詳しく知りたい」という方向けに、PowerShellで実行できる便利なコマンドをご紹介します。PowerShellとは、Windowsに標準搭載されている高機能なコマンドツールのことで、コマンドプロンプトより多くのことができます。スタートボタンを右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選んで起動してください。
現在のWindowsビルド番号を一瞬で確認する
KB5078885が正常にインストールされているか確認したいとき、ビルド番号を調べるのが一番確実です。PowerShellで以下を実行してください。
(Get-ItemProperty "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion").ReleaseId + " Build " + (Get-ItemProperty "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion").CurrentBuildNumber + "." + (Get-ItemProperty "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion").UBR
実行結果に「19045.7058」と表示されれば、KB5078885が正常にインストールされています。これより小さい番号が表示された場合は、まだアップデートが適用されていない状態です。
インストール済みの更新プログラムを一覧表示する
「本当にKB5078885が入っているの?」と確認したいときは、以下のコマンドでインストール済みの更新プログラムを一覧表示できます。
Get-HotFix | Where-Object {$_.HotFixID -eq "KB5078885"}
何も表示されなければ未インストール、情報が表示されれば正常にインストール済みです。なお、全部の更新プログラムを新しい順に一覧表示したい場合は以下のコマンドも便利です。
Get-HotFix | Sort-Object InstalledOn -Descending | Select-Object -First 10
直近10件のインストール履歴が確認できます。
WindowsUpdateのサービス状態を確認・再起動する
「WindowsUpdateが動かない」と感じたとき、まず確認すべきはWindowsUpdateサービス(wuauserv)が正常に動いているかどうかです。
Get-Service wuauserv | Select-Object Name, Status, StartType
Statusが「Running」であれば正常動作中です。もし「Stopped」になっていた場合は、以下のコマンドで再起動できます。
Restart-Service wuauserv
ディスクの空き容量をサッと確認する
WindowsUpdateが失敗する原因のひとつにストレージの空き容量不足があります。KB5078885のようなセキュリティアップデートは数百MB〜数GBのディスク空き容量が必要なので、インストール前に確認しておくのが賢明です。
Get-PSDrive C | Select-Object Used, Free | ForEach-Object {@{使用済みGB=::Round($_.Used/1GB,2);空きGB=::Round($_.Free/1GB,2)}}
空きGBが10GB未満の場合は、不要なファイルを削除してから再度アップデートを試みることをおすすめします。
知らないと損するWindowsの便利設定「アップデート前後に必ずやること」
アップデート前の最重要タスクシステムの復元ポイントを手動作成する
これ、実はWindowsに最初から備わっている機能なのに、使い方を知らない人が本当に多いんです。復元ポイントとは、パソコンの状態を特定の時点に巻き戻せる「セーブデータ」のようなものです。アップデート後に不具合が起きた場合でも、復元ポイントがあれば数分でアップデート前の状態に戻すことができます。
手順はとてもシンプルです。スタートボタンの検索欄に「復元ポイントの作成」と入力して開いてください。「システムのプロパティ」画面が開いたら、「システムの保護」タブの中にある「作成」ボタンをクリックして名前(例KB5078885インストール前)をつけるだけです。この作業は5分もかかりません。なお、復元ポイントの作成はPowerShellからも可能です。
Checkpoint-Computer -Description "KB5078885インストール前" -RestorePointType MODIFY_SETTINGS
管理者権限のPowerShellでこの1行を実行するだけで復元ポイントが作成されます。アップデート直前にこのコマンドを実行するクセをつけると、万が一のときに本当に助かります。
アップデート後の動作確認で「最初に確認すべき3項目」
KB5078885のようなセキュリティアップデートをインストールして再起動したあと、すぐに次のことを確認しましょう。確認の順序を決めておくと焦らずに済みます。
まず確認するのは起動時間の変化です。アップデート直後は再起動に通常より時間がかかることがありますが、2回目以降の起動は通常通りに戻るのが一般的です。もし何度再起動しても異常に時間がかかる場合は、アップデートが完全に完了していない可能性があります。
次にスタートメニューとタスクバーの動作を確認します。KB5078885はスタートメニューやタスクバーの安定性バグを修正したアップデートでもあるため、逆にここで問題が起きた場合はアップデート自体に問題があったサインかもしれません。
最後にインターネット接続を確認します。ブラウザを開いて普通にサイトが表示されることを確認してください。ごくまれに、アップデート後にネットワークドライバーの設定がリセットされるケースがあります。
Windows10を10月まで安全に使い続けるための「残り半年ロードマップ」
「2026年10月まではまだ半年ある」と思ってのんびりしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。特に、Windows11への移行を考えている方は今のうちから計画を立て始めることをおすすめします。ここでは、現実的に「何をいつやればいいか」を整理します。
2026年3月〜4月(今すぐ) KB5078885をインストールしてESU登録を完了させる。同時に、OneDriveや外付けHDDへの重要データのバックアップを確認・実施する。自分のパソコンがWindows11に対応しているかどうかをチェックする(Microsoftの「PCヘルスチェック」アプリを使うと一発でわかります)。
2026年5月〜7月 Windows11対応パソコンの方は移行の準備を始める。対応していない場合は、新しいパソコンの購入を検討し始める。インターネット経由でのバックアップ体制を整える。
2026年8月〜9月 Windows11への移行を実施する、または新パソコンのセットアップを行う。アプリのライセンス情報やパスワードを新しいパソコンに移行しておく。
2026年10月13日 ESUの最終日。この日以降、Windows10へのセキュリティ更新は完全に終了する。
自分のパソコンがWindows11対応かをPowerShellで確認する方法
PCヘルスチェックアプリをわざわざダウンロードしなくても、PowerShellで素早く確認できます。Windows11の主要な要件はTPM2.0(セキュリティチップの規格)の有無です。
Get-WmiObject -Namespace "Root\CIMv2\Security\MicrosoftTpm" -Class WIN32_Tpm | Select-Object IsActivated_InitialValue, IsEnabled_InitialValue, SpecVersion
SpecVersionに「2.0」と含まれていればTPM2.0対応です。「1.2」の場合はWindows11の要件を満たしていない可能性が高いです。ただし、これはあくまでTPM確認のみなので、CPU・RAM・ストレージ要件は別途確認が必要です。
「アップデートが終わらない」「再起動ループにはまった」体験談と解決策
「再起動しますと出たまま、30分経っても何も変わらない……」こういう状況、一度は経験したことがある方も多いのではないでしょうか。私自身も過去に似たような状況に何度か遭遇しました。WindowsUpdateが途中で止まってしまった際は、まず30分〜1時間は待つのが鉄則です。バックグラウンドで処理が続いている場合がほとんどで、強制終了すると逆にファイルが壊れて面倒なことになります。
1時間以上変化がない場合、パソコンのハードディスクランプ(PCの前面にある小さなLEDランプ)を確認してください。点滅していれば処理中です。完全に消灯しているなら、本当に止まっている可能性があります。その場合は電源ボタンを5〜10秒長押しして強制終了し、再起動後にWindowsUpdateを再実行してみましょう。累積更新プログラムは中断されても次回から再開できる設計になっています。
また「更新してシャットダウン」ではなく「更新して再起動」を選ぶと、アップデートが完了する確率が高まります。シャットダウンと再起動では、Windowsの起動処理が異なり、アップデートの適用において再起動のほうが安定していることが多いです。これ、意外と知られていない小技です。
アップデートをロールバック(取り消し)する方法
「KB5078885をインストールしてから何かおかしい」と感じた場合、アップデートを取り消すことができます。ただし、取り消し可能な期間は通常インストールから10日以内です。
手順は「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「この更新プログラムをアンインストールする」の順で進みます。コマンドプロンプトで実行する場合は以下のコマンドが使えます。
wusa /uninstall /kb:5078885 /quiet /norestart
実行後、パソコンを再起動してください。ただし、ロールバック後は再びセキュリティリスクにさらされる状態になるため、問題が解決次第できるだけ早く再インストールすることを強くおすすめします。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまでいろいろ説明してきましたが、最後に「パソコンに詳しい友達の先輩」として正直な話をします。
結論から言うと、KB5078885のような月例アップデートは、よほどの理由がない限り素直に入れてしまうのが一番楽です。「不具合が出たらどうしよう」という不安から先延ばしにする気持ちはよくわかります。私も昔はそうでした。でも、現実的に考えると、アップデートを入れないことで発生するセキュリティリスクのほうが、アップデートによる不具合のリスクよりもはるかに大きいんです。
特に今回のKB5078885は、すでに悪用が始まっているゼロデイ脆弱性を2件も修正しているわけで、これを入れずにいるのはドアの鍵を開けたまま出かけるようなものです。しかも今回は「既知の不具合なし」とMicrosoftが公式に発表していますし、英語圏の大型フォーラムでも大きなトラブル報告は出ていない。これだけ条件が揃っているなら、迷わず入れるべきです。
ひとつだけ追加でアドバイスするとしたら、アップデート前に復元ポイントを作る習慣だけは必ずつけてほしい、ということです。前述したPowerShellの1行コマンド(Checkpoint-Computer)をデスクトップにショートカットとして保存しておけば、毎回ワンクリックで復元ポイントが作れます。万が一何か起きたときの保険として、これだけ準備しておけば心理的な安心感がまったく違います。
そしてもうひとつ。「Windows11に移行するの、なんかめんどくさそう……」と思っている方、ぶっちゃけ今のWindows11はかなり安定していますし、対応パソコンであれば移行自体は1〜2時間で終わります。2026年10月まで半年を切った今、「移行の準備」だけでも今月中に始めておくことが、この記事で紹介した内容の中で長期的に一番コスパの高いアクションです。セキュリティアップデートを毎月気にしながら使い続けるより、対応パソコンであればさっさとWindows11に移行してしまったほうが、結果的にずっと楽で安全だと、個人的には思っています。
「KB5078885に関する疑問をまとめて解決します」
KB5078885をインストールしたのにまだ「更新が必要」と表示されるのはなぜ?
英語圏のユーザーフォーラム(AskWoodyなど)でも同じ報告が多数あがっています。KB5078885インストール直後に「重要なセキュリティ修正が適用されていません」と表示されることがありますが、ほとんどの場合、24時間以内に自動で別の小さな更新が追加配信されて解決します。慌てて何度もUpdateを実行する必要はありません。翌日もう一度確認してみましょう。
セキュアブート証明書は自分のパソコンに適用されているか確認できる?
PowerShell(Windowsに内蔵されているコマンドツール)を管理者権限で開いて確認する方法がありますが、初心者の方には少し難しいかもしれません。実用的な対応としては、WindowsUpdateを定期的にチェックして最新の状態を保つことが最優先です。証明書の更新はMicrosoftが段階的に自動配信するため、対象のパソコンであれば自然に適用されます。焦って手動で操作しようとすると逆にトラブルになることもあるので、しばらくはWindowsUpdateに任せておくのが賢明です。
Windows10のサポートはいつ完全に終わる?
個人ユーザーがESUに登録した場合、2026年10月13日がWindows10への最後のセキュリティ更新日です。その後はどんなに危険な脆弱性が発見されても、Windows10には修正プログラムが提供されなくなります。企業・組織向けのESUはさらに3年延長できますが、個人向けは2026年10月が本当のラストチャンスです。
KB5078885はNVIDIA以外のグラフィックスカードでも問題ない?
現時点ではKB5078885自体に新たな不具合は報告されていません。Microsoftも公式に「既知の問題なし」としており、英語圏のコミュニティでも大きなトラブル報告は出ていません。ただし、一般的な注意点として、大型の更新プログラムをインストールする前には重要なデータのバックアップをとっておく習慣をつけることをおすすめします。
まとめ
今回のKB5078885は「地味な定例アップデート」に見えて、実はパソコンの安全を守るうえで見逃せない重要な修正が4つも詰まったアップデートです。79件の脆弱性修正(うち2件はゼロデイ)、NVIDIAグラフィックスのフリーズ解消、シャットダウンバグの修正、そして2026年6月に期限切れとなるセキュアブート証明書の段階的な更新開始、これらはどれも「知らずにスルー」するには惜しすぎる内容です。
今日のアクションとして、まずESUに登録しているかどうかを確認してみてください。「設定」→「更新とセキュリティ」→「WindowsUpdate」を開いて「今すぐ登録する」が表示されていたら、まず無料で登録できる方法を試してみましょう。OneDriveでWindowsの設定をバックアップしているだけで、登録は一瞬で完了します。2026年10月までの残り半年、Windows10を安全に使いこなすための第一歩はここからです。





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