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Windows 11で富士ゼロックス複合機のスキャンができないときの原因と対処法(2026年版)

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Windows 11にしてから富士ゼロックス(現・富士フイルムビジネスイノベーション)の複合機でスキャンができなくなるのは、Windows 11移行後に起きやすい構成上の問題です。原因の多くは複合機そのものの故障ではなく、パソコン側のネットワーク設定・共有フォルダーの設定、そしてWindows 11で古い通信方式「SMB1.0」が標準で使えなくなったことにあります。この記事では、まず原因をざっくり切り分けてから、よくある順に対処法を並べました。上から順に確認すれば、たいていはどこかで解決します。機種ごとの細かい画面は富士フイルムビジネスイノベーションの公式サポートで確認できるので、要所でリンクも添えています。

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富士ゼロックス複合機でスキャンできない原因をまず切り分ける

スキャンできない症状は「どこでつまずいているか」で対処がまったく変わります。先に下の表で自分のケースに近いものを見つけてから、対応する章に進むと早いです。

症状・つまずきどころ 主に疑う原因 進む章
複合機の画面に「018-747」などのエラーが出る 複合機とPCの通信不良・SMB設定 SMB通信エラーの章
共有フォルダーに保存しようとすると失敗する 共有設定・アクセス権・SMB1.0無効化 共有フォルダー保存の章
パソコンの一覧に複合機が出てこない 同じネットワークにいない・IP変更 ネットワークの章
PC側のスキャンソフトから取り込めない ドライバー・スキャンユーティリティ ドライバーの章
Windows更新の直後から急にできなくなった 更新による設定リセット・SMB再無効化 Windows更新後の章

スキャンには大きく分けて「複合機から共有フォルダーへ送る方法」「複合機からメールで送る方法」「PCのスキャンソフトから取り込む方法」「USBメモリーに保存する方法」があります。今うまくいかないのがどの方法なのかをはっきりさせるだけでも、原因はかなり絞り込めます。

複合機とパソコンが同じネットワークにつながっているか確認する

結論から言うと、複合機とパソコンが同じネットワーク(同じルーター配下・同じサブネット)にいないと、共有スキャンはまず動きません。最初にここを確かめます。

  1. 複合機の操作パネルで本体のIPアドレスを確認します(「機械管理者」メニューや「ネットワーク設定」の中にあります)。多くは「192.168.〇.〇」の形です。
  2. パソコン側のIPアドレスを確認します。タスクバーの検索に「cmd」と入力してコマンドプロンプトを開き、ipconfig と入力してEnterを押すと「IPv4 アドレス」が出ます。
  3. 複合機とパソコンで、前半の数字(例「192.168.1」の部分)がそろっているかを見比べます。ここが違うと別のネットワーク扱いになり、通信できません。

よくあるのが、ルーターやWi-Fiルーターを買い替えた、Wi-Fiと有線をつなぎ替えた、といったタイミングでIPアドレスがずれてしまうケースです。複合機のIPアドレスが以前と変わっていると、パソコン側の設定(宛先)が古いままになり届かなくなります。固定IPで運用している環境なら、複合機・パソコンともに元のIPに戻すか、宛先設定を新しいIPに直します。心当たりがあれば、ここを最優先で見てください。

共有フォルダーにスキャンを保存できないときの設定を見直す

「複合機から共有フォルダーへ送る」方式で失敗する場合、原因はパソコン側の共有設定・アクセス権・後述のSMBであることがほとんどです。順番に確認します。

  1. 保存先の共有フォルダーが実在しているか、フォルダー名(共有名)が複合機側の宛先設定と一致しているかを確かめます。フォルダー名を変えたり移動したりすると、複合機が前の場所を探し続けて失敗します。
  2. そのフォルダーを右クリックして「プロパティ」→「共有」タブを開き、共有が有効になっているか、書き込みできるユーザーに権限が付いているかを確認します。
  3. 複合機の宛先に登録されているユーザー名・パスワードが、いまのパソコンのものと合っているかを見ます。パスワードを変更した、Microsoftアカウントに切り替えた、といった場合は宛先側も直す必要があります。
  4. パソコンのファイアウォール(Windows セキュリティ)や市販のセキュリティソフトが「ファイルとプリンターの共有」をブロックしていないかを確認します。一時的に無効にして直るなら、許可設定を見直します。

富士フイルムビジネスイノベーションの公式でも、保存できない原因として「共有名の間違い」「フォルダーの共有設定が外れている」「アクセス権限がない」「保存先の空き容量不足」「パソコンがスリープしている」などを挙げています。手順の詳細は公式の スキャン文書をパソコンに保存できない場合の対処方法 が参考になります。新しく共有スキャンを設定し直したいときは WindowsでスキャナーPC保存(SMB)の新規設定をしたい に、共有フォルダーの作り方から複合機への宛先登録まで一通りまとまっています。

パスワード変更後にスキャンが弾かれるなら資格情報マネージャーを確認する

パスワードを変えた直後から共有スキャンだけ失敗するようになった場合は、Windowsが古いパスワードを覚えたまま接続を拒否している可能性が高いです。複合機が共有フォルダーへ接続するときの認証情報は、Windowsの「資格情報マネージャー」に保存されます。ここに残った古いエントリを削除して登録し直すと直ることがあります。

  1. 「コントロールパネル」を開き、「ユーザーアカウント」→「資格情報マネージャー」と進みます。
  2. 「Windows 資格情報」を選びます。
  3. 一覧の中から、複合機の宛先になっているパソコンのコンピューター名やIPアドレスを含む古いエントリを探します。
  4. そのエントリを開いて「削除」します。古いパスワードのまま残っているものが原因なので、いったん消すのが目的です。
  5. 削除したら、複合機からもう一度スキャンを試します。認証を聞かれたら、いまのユーザー名と新しいパスワードを入れて登録し直します。

共有設定もアクセス権も正しいのにパスワード変更後だけ弾かれる、というときはここを疑うと早いです。Microsoftアカウントへの切り替えやパスワードのリセットでも同じことが起きます。

Windows 11でSMB1.0が無効になりスキャンできなくなった場合の対処

古い複合機で「ある日から急に共有フォルダーへ保存できなくなった」場合、いちばん多い原因がこれです。Windows 10・Windows 11ではセキュリティ上の理由から、古い通信方式「SMB1.0」が標準で無効になっています。

共有フォルダーへのスキャン送信は、SMB(ファイル共有の通信ルール)を使います。少し古い複合機の中には、新しいSMB2.0/3.0に対応しておらずSMB1.0でしか送れない機種があります。複合機はSMB1.0で送ろうとしているのに、受け取るWindows側がSMB1.0を許可していない、というすれ違いが起きて保存に失敗します。Windows 11 24H2など新しい版ほど無効化が徹底されているため、アップグレードや更新を境にできなくなる現象が起きやすくなっています。

対処の方針は2つあります。安全性の面では上を強くおすすめします。

対処の方針 内容 おすすめ度
複合機側を新しいSMBに対応させる 複合機の設定でSMB2.0/3.0を選ぶ、またはファームウェアを更新する ◎ 安全・本筋
送信方法を変える メール送信・FTP・USBメモリー保存に切り替える ○ 安全
WindowsでSMB1.0を再び有効化する 古い複合機を当面使うための応急処置(脆弱性が残る) △ 応急のみ

まず、自分のパソコンでSMB1.0が有効か無効かを確認しておくと話が早いです。確認方法は公式の WindowsでSMBv1が有効か確認する にあります。Windows PowerShellを管理者として開き、次のように入力してEnterを押すと、「State」が Enabled(有効)か Disabled(無効)かが分かります。

  1. タスクバーの検索に「PowerShell」と入力し、「管理者として実行」を選びます。
  2. 表示された画面で Get-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName SMB1Protocol-Server と入力してEnterを押します。
  3. 「State」の表示を確認します。Disabled なら、複合機が古いSMBにしか対応していないことが原因の可能性が高いです。

どうしても古い複合機をそのまま使い続ける必要があり、応急処置としてSMB1.0を有効化する場合は、次の手順です。ただしSMB1.0は脆弱性が知られている古い方式なので、対応機種に買い替える・送信方法を変えるまでの「つなぎ」と考えてください。

  1. 「設定」→「システム」→「オプション機能」を開き、いちばん下の「Windows のその他の機能」(Windows の機能の有効化または無効化)をクリックします。
  2. 一覧から「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」を探し、左側の [+] を開きます。
  3. 用途に合わせて「SMB 1.0/CIFS クライアント」「SMB 1.0/CIFS サーバー」にチェックを入れ、「OK」を押します。複合機から受け取る側として使うなら通常はサーバー側が必要です。
  4. 画面の指示に従ってパソコンを再起動します。

なお、Windows 11では「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」自体が最初からインストールされていない(一覧に項目が無い、または選べずグレーアウトしている)ことがあります。その場合、その版ではSMB1.0を使う道はもう用意されていないと考えてください。残る選択肢は、複合機側をSMB2.0/3.0に対応させる(設定変更またはファームウェア更新)、メールやUSBなど送信方法を変える、対応機種に買い替える、のいずれかになります。古い方式を無理に呼び戻すより、こちらが本来の解決です。

あわせて、ネットワークの種類が「パブリック」になっていると共有がうまく働かないことがあります。「設定」→「ネットワークとインターネット」から、いま接続しているネットワークのプロパティを開き、ネットワークプロファイルを「プライベート」にしておくと改善する場合があります。なお、本来の解決は複合機側でSMB2.0/3.0に切り替えることなので、設定項目があるか、ファームウェア更新で対応できるかを、機種のサポートページで確認するのが安心です。

複合機の画面にSMB通信エラー(018-747など)が出るとき

操作パネルに「018-747」などのエラーが出る場合は、複合機とパソコン(または共有サーバー)の間で通信がとれていない状態を示しています。前述のネットワーク・共有設定・SMBの確認がそのまま対処になります。

  • 複合機とパソコンが同じネットワークにいるか、IPアドレスが変わっていないか。
  • 宛先の共有名・保存先フォルダー・ユーザー名・パスワードが現状と合っているか。
  • パソコンがスリープや電源オフになっていないか(受け取り側が起きていないと届きません)。

通信や保存に失敗したときの番号は機種によって異なり、018-747のほかにも 018-755 / 018-756 / 018-757 / 027-516 / 031-528 などが表示されることがあります。いずれも共有スキャンの通信・認証・保存先まわりのエラーで、原因と対処の方向は同じです。詳しい説明と対処は、公式の 018-747エラーなどで、パソコンと複合機が通信できない(SMB通信エラー) にまとまっています。表示された番号を控えてから公式で照合すると確実です。

PCのスキャンソフトから取り込めないときのドライバー対処

複合機の共有スキャンではなく、パソコンのスキャンソフトやアプリから取り込む方式で失敗する場合は、ドライバーやスキャンユーティリティ側を疑います。Windows 11対応版が入っていないと、認識しない・途中で止まることがあります。

  1. いま使っているスキャンドライバー(TWAIN/WIA対応ドライバーやメーカー製のスキャンユーティリティ)がWindows 11に対応しているか確認します。
  2. 対応版がある場合は、富士フイルムビジネスイノベーションのサポートから自分の機種を選び、最新のWindows 11対応ドライバーをダウンロードして入れ直します。
  3. うまくいかないときは、いったんドライバーをアンインストールしてから再インストールすると直ることがあります。

ドライバーは機種ごとに異なり、同じ「富士ゼロックス/富士フイルム」でも型番が違うとファイルが別物になります。機種固有の正しいファイルは公式で型番を選んで入手してください。入口は 富士フイルムビジネスイノベーション サポート&ダウンロード です。ここから「複合機」を選び、お使いの型番を指定するとドライバーとマニュアルにたどり着けます。

Windows更新後に突然スキャンできなくなったときの確認点

Windows Updateの直後から急にできなくなった場合は、更新によって設定が初期化された、またはSMB1.0が再び無効化された可能性が高いです。次の順で見直すと早いです。

  • 更新前にSMB1.0を有効化していた場合、更新で無効に戻っていないか(前述の確認手順でState を見る)。
  • ネットワークプロファイルが「パブリック」に戻っていないか。
  • ファイアウォールやセキュリティソフトの「ファイルとプリンターの共有」許可が外れていないか。

更新を境にしたトラブルは、設定が巻き戻っているだけのことが多いです。慌てて複合機を初期化したりせず、まずパソコン側の設定が更新前の状態に戻っているかをひとつずつ確かめましょう。

応急で使いたいときの代替スキャン方法

原因の切り分けに時間がかかりそうなときは、別の方法で「とりあえずスキャンを取り出す」と業務が止まりません。共有フォルダーに固執しなくても、次の手があります。

方法 向いている場面 注意点
メール送信スキャン 少数の書類をすぐ送りたい 複合機にメール設定が必要・容量制限あり
USBメモリーへ保存 共有設定をいじりたくない USBスキャン対応機種に限る
FTP送信 SMBが使えない環境 FTPサーバー側の設定が必要

USBメモリー対応の機種なら、複合機にUSBを挿してスキャンデータを保存し、パソコンに移すのがいちばん手早い応急策です。共有フォルダーの設定を触らずに済むので、原因究明と並行して使えます。

富士ゼロックス複合機のスキャンできない問題でよくある質問

富士ゼロックスのサポートは終了したのですか

ブランドは富士フイルムビジネスイノベーションに変わりましたが、サポートは継続しています。旧富士ゼロックス機のドライバーやFAQも同社の公式サポートサイトで提供されています。型番を選んで探してください。

SMB1.0を有効化したら危険ではないですか

SMB1.0は脆弱性が知られた古い方式なので、常用はおすすめしません。複合機がSMB2.0/3.0に対応できないあいだの応急処置と考え、対応機種への買い替えや送信方法の変更を検討してください。

共有フォルダーに保存できないのに印刷はできるのはなぜですか

印刷はプリンタードライバー経由、スキャン保存は共有(SMB)経由と通信の仕組みが別だからです。印刷ができても、共有設定やSMBの問題でスキャン保存だけ失敗することはよくあります。

機種が古くて新しいSMBに対応していない場合はどうすればよいですか

ファームウェア更新でSMB2.0以降に対応できる機種もあるので、まず公式で確認してください。対応できない場合は、メール送信やUSB保存に切り替えるか、買い替えが現実的な選択になります。

最終確認日 2026年6月(Windows 11で確認)
執筆 uri uri

この記事を書いた人
この記事を書いた人

企業の情報システム部門で10年以上、PC・アカウント・社内ネットワーク・Microsoft 365/Google Workspace運用を担当。年間数百件の問い合わせ対応(PC不調、メール送受信、Excel/Word資料、Teams会議、スマホ連携など)を通じて、初心者がつまずくポイントを「再現→原因切り分け→最短解決」の手順に落とし込んできました

現場や身近で実際に起きたトラブルをベースに、手順だけでなく「なぜそうなるか」「失敗しやすい落とし穴」「安全な設定(セキュリティ)」まで含めて解説します。

相談窓口(問い合わせ/LINE等)を設け、記事で解決しないケースも個別にサポートしていますので「パソコンが急に動かなくなった」「スマホの設定がわからない」などの悩みは一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

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