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Windows 11でCanonプリンタードライバーがインストールできないときの解決法

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「昨日まで使えていたCanonのプリンターが、パソコンを買い替えたら急に使えなくなった」「ドライバーをインストールしようとすると途中でエラーになる」。こうしたつまずきは、Windows 11搭載パソコンへの買い替えのタイミングで起きやすいものです。特にWindows 11では、バージョン24H2以降に追加された「Windows 保護印刷モード」という設定が原因で、Canonのドライバーがインストールできないことがあります。本記事では、元情シス担当として従業員1,000名以上規模のパソコン運用に10年以上携わってきた運営者が、Canon公式・Microsoft公式の情報と実機(Windows 11 25H2)での確認結果をもとに、原因の切り分けから解決までを順番に解説します。

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インストールできない原因は大きく3つ

やみくもに再インストールを繰り返す前に、まずは自分がどのパターンに当てはまるかを確認しましょう。原因は大きく次の3つに分かれます。

症状 考えられる原因 対処する場所
「新規ポートの作成に失敗しました」と表示される Windows 保護印刷モードが有効 Windows 11の設定画面
ダウンロードしたドライバーが途中で止まる・機種が出てこない 機種違い・OS違いのドライバーを使っている Canon公式ダウンロードページ
そもそもWindows 11用ドライバーが見つからない 古い機種でWindows 11非対応 Canon公式の対応OS情報
Canonプリンタードライバーがインストールできない主な原因の図。対応ドライバーがない、保護印刷モードの影響、接続やケーブルの不具合
つまずきの原因は大きく3つ。まずどれに当てはまるかを切り分けると、遠回りせずに解決できます。

順番としては、エラーメッセージが出る人は先にWindows側の設定を確認し、その後で正しいドライバーを入手するのが近道です。次の章から順に見ていきます。

「Windows 保護印刷モード」を無効にする

Windows 11のバージョン24H2以降には、印刷のセキュリティを高める「Windows 保護印刷モード」という機能があります。運営者が実機(Windows 11 25H2)で確認したところ、設定画面上ではこの「Windows 保護印刷モード」という表記で表示されます。Canon公式FAQなどの文書では「Windowsで保護された印刷モード」とも呼ばれますが、同じ機能です。Microsoft公式(Windows 保護印刷モード|Microsoft Learn)によると、このモードが有効な間はメーカー製(サードパーティ製)ドライバーが使えなくなり、オフにすると互換性のないプリンターもインストールできるようになる、という仕組みです。

Canon公式も、Windows11「新規ポートの作成に失敗しました」と出てインストールが出来ないときの対処方法(Canon公式FAQ)で、このエラーの原因として同モードを挙げ、無効にしてからインストールするよう案内しています。「新規ポートの作成に失敗しました」と表示された場合は、プリンター本体の故障ではなくWindows側の設定が原因である可能性が高いのです。

運営者が実機(Windows 11 25H2)で確認した手順は次のとおりです。

  1. スタートボタンから「設定」を開く
  2. 左側の「Bluetooth とデバイス」をクリックし、「プリンターとスキャナー」を開く
  3. 画面を下へスクロールし、「プリンターの環境設定」の欄にある「Windows 保護印刷モード」の項目を探す
  4. 項目の右側に「セットアップ」ボタンが表示されている場合、このモードはもともと無効なので、この操作は不要(エラーの原因は別にあります)
  5. モードが有効になっている場合は、画面の案内に沿って無効にする操作を行い、確認画面で「はい」を選んで完了
Windows 11の設定のBluetoothとデバイスにあるプリンターとスキャナー画面。プリンター一覧とプリンターの環境設定が表示されている
当サイトの実機(Windows 11 25H2)の設定→Bluetooth とデバイス→プリンターとスキャナーの画面です。下部の「プリンターの環境設定」に「Windows 保護印刷モード」の項目があります。
Windows 保護印刷モードの設定項目。セットアップボタンがあり、オンにすると古い既定のセキュリティ標準を使用している一部のプリンターの利用が制限される可能性があると説明されている
実機の「Windows 保護印刷モード」の項目です。未設定なら「セットアップ」ボタンが表示されます。ここでは操作せず、状態の確認だけで大丈夫です。

ここで重要な注意点があります。Canon公式のWindows11 24H2/25H2 制限事項(Canon公式FAQ)には『WPPを有効にした後、再び無効に戻しても削除されたドライバーは復元されません。』と明記されています(WPPはこのモードの略称です。Canon公式FAQでは「Windowsで保護された印刷モード」の表記で案内されています)。つまり、一度このモードを有効にするとメーカー製ドライバーは削除され、無効に戻しても自動では復活しないため、モードを無効にした後にあらためてドライバーを再インストールする必要があります。

あわせて知っておきたいのは、Microsoft公式がこのモードについて、印刷のセキュリティを高めるために有効のままにしておくことを推奨している点です。Canonのメーカー製ドライバーを使う目的で無効にする場合は、その分の保護機能が働かなくなることを理解したうえで操作しましょう。また、あとから再び有効に戻すと、メーカー製ドライバーを使うプリンターは再度アンインストールされるとMicrosoft公式に記載されています。

また、Microsoft公式によると、このモードが会社の管理者によってグループポリシーとして有効化されている場合は、自分では無効にできません。会社支給のパソコンで項目が変更できないときは、社内のシステム担当者に相談してください。

Canon公式サイトから正しいドライバーを入手する

Windows側の設定を整えたら、次はドライバー本体です。プリンターに付属していたCD-ROMは発売当時のOS向けで、Windows 11では正しく動かないことがあります。Microsoft公式(最新のプリンター ドライバーをダウンロードしてインストールする|Microsoft サポート)も、Windows Updateでの更新確認とあわせて、メーカーサイトからの最新ドライバーの入手を案内しています。CD-ROMではなく、Canon公式サイトから最新版をダウンロードするのが確実です。

入手先はソフトウエアダウンロード(キヤノン公式)です。このページでは「商品グループ」「商品カテゴリー」「シリーズ」「機種」の4ステップで自分のプリンターを選んでいきます。

キヤノン公式のソフトウエアダウンロードページ。ステップ1で商品グループを選択する画面
出典=キヤノン公式「ソフトウエアダウンロード」ページ。ステップ形式で機種を選ぶだけでドライバーにたどり着けます。画像をクリックすると公式ページが開きます。
  1. 「商品グループ」でプリンターを選ぶ
  2. 「商品カテゴリー」でインクジェットプリンターなど種類を選ぶ
  3. 「シリーズ」で自分の機種のシリーズ(PIXUSなど)を選ぶ
  4. 「機種」で型番(例としてTS8530、G3360のような英数字)を選ぶ
  5. OSに「Windows 11」を選び、表示されたドライバーをダウンロードして実行する
ドライバー入手の流れの図。型番を確認、公式サイトを開く、機種を検索、ダウンロード、インストールの5ステップ
入手からインストールまでの流れは5ステップ。最初の型番確認が正確なら、あとは迷いません

型番はプリンター本体の前面や操作パネルの近くに印字されています。ここでつまずく方が非常に多いので、ダウンロード前に次の点を確認しておきましょう。

ここがポイント!

  • 型番の英数字を1文字ずつ正確に控える(似た型番が多いため)
  • OSの選択が「Windows 11(64bit)」になっているか確認する
  • ダウンロードしたファイルの保存場所(通常はダウンロードフォルダー)を覚えておく

機種違い・OS違いのドライバーは、途中で失敗したり、インストールできても正しく動作しなかったりします。うまくいかないときほど、この基本の確認が効きます。なお、具体的なインストールの流れは機種ごとに異なるため、ソフトウェア・ドライバーのダウンロードとインストール(Canon公式FAQ)で自分の機種の案内に従うのが安全です。

古い機種でWindows 11用ドライバーが無い場合

ダウンロードページで機種を選んでもWindows 11用のドライバーが表示されない場合、その機種がWindows 11に対応していない可能性があります。対応状況はCanon公式のWindows 11へ買替時のOS対応状況とプリンタードライバーのインストール方法(Canon公式FAQ)から、機種ごとの対応リストで確認できます。

Canon公式は、Windows 11に対応していないプリンターについては買い替えの検討を案内しています。これが公式の基本的な答えです。なお、上で挙げたCanonのFAQは主に家庭用インクジェットプリンター向けのものなので、レーザープリンターなどをお使いの場合は、同じCanon公式サポート内でお使いの機種の対応状況を確認してください。

補足として、Windowsにはメーカー製ドライバーを使わずに印刷できる「Windows Ready Print」という標準の仕組みがあり、Microsoft公式によるとMopria認定のプリンターで動作するよう設計されています。お使いのプリンターがMopria認定の機種であれば、この標準機能で基本的な印刷ができる場合があります。認定されているかどうかはMopria認定製品リスト(Mopria公式)で確認できます。

また、これとは別の話として、ARM版Windows 11のパソコンでは機種の新旧を問わずキヤノン製ドライバーの提供がなく、OS標準ドライバーを利用するのがCanon公式の案内です。

ただし標準機能での接続は、メーカー製ドライバーに比べて使える機能が限られます。スキャンやインク残量の細かい管理など、プリンターの機能をフルに使いたい場合はメーカー製ドライバーが必要です。長く使うのであれば、対応機種への買い替えも含めて検討するのが結果的に手間もお金も節約になります。

まとめ

Windows 11でCanonプリンターのドライバーがインストールできないときは、次の順番で確認してください。

ここがポイント!

  • 「新規ポートの作成に失敗しました」が出たら、設定の「Windows 保護印刷モード」が有効になっていないか確認し、有効なら無効にする
  • ドライバーはCD-ROMではなくCanon公式サイトから、型番とOSを正確に選んで入手する
  • Windows 11用が無い古い機種は、対応リストを確認のうえ買い替えを検討する(Mopria認定機種なら標準機能で印刷できる場合もある)

原因の多くは「Windows側の新しい設定」か「ドライバーの選び間違い」のどちらかに行き着きます。落ち着いて上から順に確認していきましょう。

自分のプリンターの型番がどれか分からない、ダウンロードページでどれを選べばいいか自信がないというときは、プリンター本体と画面の写真を送っていただければ運営者が一緒に確認します。おひとりで悩む前にお気軽にどうぞ。公式LINE(無料相談)

この記事を書いた人
この記事を書いた人

企業の情報システム部門で10年以上、PC・アカウント・社内ネットワーク・Microsoft 365/Google Workspace運用を担当。年間数百件の問い合わせ対応(PC不調、メール送受信、Excel/Word資料、Teams会議、スマホ連携など)を通じて、初心者がつまずくポイントを「再現→原因切り分け→最短解決」の手順に落とし込んできました

現場や身近で実際に起きたトラブルをベースに、手順だけでなく「なぜそうなるか」「失敗しやすい落とし穴」「安全な設定(セキュリティ)」まで含めて解説します。

相談窓口(問い合わせ/LINE等)を設け、記事で解決しないケースも個別にサポートしていますので「パソコンが急に動かなくなった」「スマホの設定がわからない」などの悩みは一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

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