Excelでグラフを作ると、棒や折れ線が何を表しているかを示す「凡例(はんれい)」が自動で表示されます。ところが系列(データのまとまり)が多いと、凡例の項目が長く並んでグラフが窮屈になったり、「系列1」「系列2」といった分かりにくい名前のままになっていたりして、かえって読みにくくなることがあります。この記事では、Excelのグラフの凡例を見やすく整理する方法を、(1) 凡例の位置や表示を変える、(2) 凡例の項目名を分かりやすくする、(3) 凡例が多すぎるときに減らす、(4) 文字を小さくして省スペースにする、の4つの観点で順番に説明します。
ここで説明する操作は、いずれもExcel 2019でそのまま行えます。お使いのバージョンや地域設定によってボタンやタブの名称が少し異なる場合があります。
そもそも「凡例」とは何か
凡例とは、グラフの色や線が「どの系列を表しているか」を示す見出しのことです。たとえば売上のグラフなら「2025年」「2026年」のように、色ごとに何のデータかを対応づけてくれます。凡例を整理するとは、この対応表を読みやすく整えることを指します。整理の方向は大きく分けて次の4つです。
下の表で、自分がやりたいことに近いものを確認してから、該当する見出しの手順へ進んでください。
| やりたいこと | 使う操作 |
|---|---|
| 凡例を上・下・右・左に動かす/一時的に消す | グラフ要素を追加 > 凡例 |
| 「系列1」などの分かりにくい名前を直す | データの選択 > 編集 |
| 項目が多すぎるので減らす | 不要な系列を個別に選んで削除 |
| 凡例の場所が広すぎるので小さくする | 凡例を選んでフォントサイズを小さく |
1. 凡例の位置を変える・表示を切り替える
凡例が右側にあってグラフ本体が小さく見えるときは、凡例を下に移動するとグラフを横長に大きく使えます。位置の変更は「グラフのデザイン」タブから行います。
手順:凡例の位置を変える
- グラフの中の何もない部分を一度クリックして、グラフ全体を選びます。
- 画面上のリボンに表示される「グラフのデザイン」タブをクリックします。
- 左端の「グラフ要素を追加」をクリックします。
- 一覧から「凡例」にマウスを合わせると、さらに「右」「上」「左」「下」「なし」が出てきます。置きたい位置(たとえば「下」)をクリックします。
- 凡例が選んだ位置に移動します。「なし」を選ぶと凡例自体が消えます。

2. 凡例の項目名を分かりやすくまとめる
凡例に「系列1」「系列2」と表示されてしまうのは、グラフが系列の名前を見つけられなかったときです。これは「データの選択」ダイアログで、それぞれの系列にきちんとした名前を付け直すことで解決できます。元の表の数値を変えずに、グラフの見た目だけを整えられます。
手順:系列名を編集して凡例を整える
- グラフを選んだ状態で「グラフのデザイン」タブの「データの選択」をクリックします(グラフを右クリックして「データの選択」を選んでも開けます)。
- 「データソースの選択」ダイアログが開きます。左側の「凡例項目(系列)」で、名前を直したい系列をクリックして選びます。
- 「編集」ボタンをクリックします。
- 「系列名」の入力欄に、表示したい名前(例:2026年実績)を直接入力します。名前が書かれたセルを参照させたい場合は、欄をクリックしてからそのセルを選びます。
- 「OK」を押し、ダイアログを「OK」で閉じると、凡例の名前が分かりやすい表示に変わります。
同じダイアログの中では、凡例項目の順番を上下のボタンで入れ替えることもできます。関連する系列を隣どうしに並べておくと、凡例がさらに読みやすくなります。

3. 凡例が多すぎるときに項目を減らす
系列の数そのものが多くて凡例が長くなっている場合は、グラフに表示する系列を減らすのがいちばん効きます。グラフから系列を消しても、元の表の数値は残るので安心してください。
手順:不要な系列を消して凡例を短くする
- グラフの中で、消したい系列(棒や折れ線)を1回クリックします。その系列だけが選ばれます。
- キーボードの「Delete」キーを押すと、その系列がグラフから消え、対応する凡例の項目も一緒に消えます。
- 必要な系列だけが残るまで、同じ操作を繰り返します。
一時的に隠したいだけのときは、グラフの右上に出る漏斗(じょうご)の形の「グラフフィルター」ボタンを使い、表示したい系列だけにチェックを付ける方法もあります。こちらは系列を削除せず、表示・非表示を切り替えるだけです。

4. 凡例のフォントを小さくして省スペースにする
項目を減らせない場合でも、凡例の文字を少し小さくするだけでグラフ本体に使える面積が増えます。
手順:凡例の文字を小さくする
- グラフの凡例の部分を1回クリックして、凡例全体を選びます。
- 「ホーム」タブのフォントサイズの欄で、今より小さい数値(例:9)を選びます。
- 凡例の文字が小さくなり、その分グラフを大きく表示できます。
うまくいかないときに確認すること
凡例の整理でつまずきやすいのは、次のような場面です。
| 症状 | 主な原因と対処 |
|---|---|
| 凡例に「系列1」「系列2」と出る | 系列に名前が付いていない。「データの選択」>「編集」で系列名を入力する(本文2を参照) |
| 系列を消したら表のデータまで消えないか不安 | グラフ上でDeleteしても消えるのはグラフ表示だけ。元の表の数値は残る |
| 凡例が見当たらない | 「グラフ要素を追加」>「凡例」が「なし」になっている可能性。位置(右・下など)を選び直す |
| 「グラフのデザイン」タブが出てこない | グラフが選択されていない。グラフを1回クリックしてから操作する |
よくある質問
Q1:凡例を消すと、どの色が何のデータか分からなくなりませんか?
凡例を「なし」にすると色とデータの対応表は消えますが、代わりに「データラベル」を使う方法があります。「グラフ要素を追加」>「データラベル」で、棒や線の上に直接数値や名前を表示できます。系列が少ないグラフでは、凡例を消してデータラベルを付けるほうがすっきり見えることもあります。
Q2:系列名を直しても元の表は変わりませんか?
「データの選択」>「編集」で系列名に文字を直接入力した場合、変わるのはグラフの表示だけで、元の表のセルの値は変わりません。逆に、系列名にセルを参照させている場合は、そのセルの文字を書き換えると凡例も自動で変わります。表の見出しと凡例をいつも一致させたいときは、セル参照にしておくと管理がらくになります。
Q3:凡例の項目の順番を入れ替えるには?
「データの選択」ダイアログの「凡例項目(系列)」で、動かしたい系列を選び、右上にある上向き・下向きの矢印ボタンを押すと順番が入れ替わります。グラフの積み上げ順や凡例の並び順がまとめて変わるので、関連する系列を隣に並べたいときに使えます。
まとめ
Excelのグラフの凡例を見やすくまとめるコツは、(1) 位置を「グラフ要素を追加」>「凡例」で上下左右に動かす、(2) 分かりにくい名前を「データの選択」>「編集」で直す、(3) 項目が多すぎるときは系列を選んでDeleteで減らす(または元の表で合計してまとめる)、(4) それでも窮屈ならフォントを小さくする、の4つです。
とくに「系列1・系列2のまま」「項目が多すぎて長い」という2つは、凡例が読みにくくなる代表的な原因です。名前を整え、不要な系列を減らすだけで、グラフはぐっと見やすくなります。手順の正確な名称や画面については、マイクロソフトの公式ヘルプ「グラフに凡例を追加する」「グラフの凡例項目を変更する」もあわせて参照してください。
最終確認日: 2026年6月18日(Excelの凡例まわりの機能は安定していますが、お使いのExcelのバージョンや地域設定によってメニューやタブの名称が異なる場合があります)


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