Excelを使っていると、「特定の値を探して、それに対応する情報を取り出したい」と思うことがよくありますよね。そんなときに便利なのが、XLOOKUP（エックスルックアップ）関数です。特に、MATCHモードをうまく活用すれば、より柔軟な検索が可能になります。今回は、初心者の方でもわかりやすいように、XLOOKUP関数とMATCHモードの使い方を、実際の例を交えて解説します。
XLOOKUP関数とは？
Excelのイメージ
XLOOKUP関数は、指定した範囲から値を検索し、対応する結果を返すExcelの関数です。従来のVLOOKUP関数と比べて、以下のような利点があります。
- 左右どちらの列からでも検索可能VLOOKUPでは左から右への検索しかできませんが、XLOOKUPでは左右どちらの列からでも検索できます。
- 複数の結果を一度に取得XLOOKUPでは、複数の列や行から一度に結果を取得できます。
- エラー処理が簡単検索結果が見つからない場合に、エラーではなく指定したメッセージを表示できます。
基本の構文
XLOOKUP関数の基本的な構文は以下の通りです。
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 結果範囲, , , )
検索値探したい値
検索範囲検索する範囲
結果範囲対応する結果が入っている範囲
\検索値が見つからなかった場合に表示する値（省略可）
\一致の方法を指定（省略可）
\検索の方向を指定（省略可）
MATCHモードの使い方
MATCHモードは、検索値と一致するデータが見つからなかった場合に、どのように結果を返すかを指定するオプションです。MATCHモードには以下の4つの設定があります。
- 0完全一致（デフォルト）
- -1完全一致または次に小さい値
- 1完全一致または次に大きい値
- 2ワイルドカードを使用した部分一致
具体例で見るMATCHモードの使い方
例えば、以下のような売上データがあるとします。
| 商品名 | 売上金額 |
|---|---|
| りんご | 100 |
| みかん | 150 |
| ぶどう | 200 |
このデータから、「みかん」の売上金額を取得したい場合、以下のようにXLOOKUP関数を使用します。
=XLOOKUP("みかん", , B2:B4)
この式では、\:の範囲から「みかん」を検索し、対応するB列の売上金額を返します。
次に、MATCHモードを使用して、完全一致以外の検索を行ってみましょう。
- 完全一致または次に小さい値売上金額が150以上の中で、最も小さい値を取得します。
- 完全一致または次に大きい値売上金額が150以下の中で、最も大きい値を取得します。
- ワイルドカードを使用した部分一致商品名に「み」を含む商品の売上金額を取得します。
実際の業務での活用例
では、実際の業務でXLOOKUP関数とMATCHモードをどのように活用できるか、具体的なシチュエーションを考えてみましょう。
シチュエーション1売上データから特定の商品を検索
売上データが大量にある中で、特定の商品名を検索し、その売上金額を取得したい場合、XLOOKUP関数を使用することで、迅速に目的の情報を得ることができます。
シチュエーション2在庫数が一定数以下の商品を抽出
在庫数が一定数以下の商品を抽出したい場合、MATCHモードを「-1」に設定することで、在庫数が指定した値以上の中で、最も小さい値を取得することができます。
シチュエーション3商品名の一部を検索して関連情報を取得
商品名の一部がわかっている場合、MATCHモードを「2」に設定し、ワイルドカードを使用することで、部分一致で関連する商品情報を取得することができます。
よくある質問
Q1: XLOOKUP関数はどのExcelバージョンで使用できますか？
XLOOKUP関数は、Microsoft 365、Excel 2021、Excel Onlineで使用できます。Excel 2019以前のバージョンでは使用できません。
Q2: MATCHモードを使用する際の注意点はありますか？
MATCHモードを使用する際は、データが昇順または降順に並んでいることを確認してください。特に、-1や1を使用する場合、データの並び順が重要です。
Q3: ワイルドカードを使用した検索は、どのような場合に便利ですか？
商品名の一部しかわからない場合や、類似した名前の商品を検索したい場合に、ワイルドカードを使用することで効率的に検索できます。
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まとめ
XLOOKUP関数とMATCHモードを活用することで、Excelでのデータ検索がより柔軟かつ効率的になります。初心者の方でも、基本的な使い方をマスターすれば、業務での活用の幅が広がります。ぜひ、実際のデータで試してみてください。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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