「Excelで3次元の表を作りたい」と検索してこのページにたどり着いた方へ。じつは「3次元の表」というのは、Excelの正式な機能名ではありません。人によって思い浮かべているものがバラバラで、大きく分けると2つのまったく別の作業を指していることが多いんです。手順をいきなり調べる前に、まず自分がやりたいのはどちらなのかをはっきりさせると、遠回りせずに済みます。
このページでは具体的な操作手順は説明しません。そのかわり、あなたのやりたいことが「集計」なのか「グラフ(見せ方)」なのかを見分けて、ぴったり合った解説ページへ案内します。
Excelの「3次元の表」が指す2つの意味
「3次元の表」と言ったとき、頭の中にあるのはたいてい次のどちらかです。まずはこの違いをつかんでください。
複数のシートをまたいで合計したい場合(串刺し集計)
1月・2月・3月…と同じ形のシートが並んでいて、それぞれの同じ位置のセルを一気に合計したい、というケースです。シートを奥行き方向に重ねて串を刺すように計算するので「串刺し集計」、機能名としては「3-D参照(3D数式)」と呼ばれます。表そのものを立体にするわけではなく、複数シートの数字を1か所にまとめる集計のことだと思ってください。
データを立体的なグラフで見せたい場合(3次元グラフ)
こちらは表ではなくグラフの話です。ふつうのグラフは平面(縦と横)ですが、そこに奥行きを足して立体的に見せるのが3次元グラフです。棒グラフを立体にしたもの、点で分布を見る散布図を立体にしたもの、地図の上に高さで数値を表すものなどがあります。データの見せ方・ビジュアルを立体にしたいなら、こちらです。
自分がどちらをやりたいか見分けるチェック
迷ったら、次の問いに答えてみてください。「数字をまとめたい」のか「見た目を立体にしたい」のか、ここがいちばんの分かれ目です。
- 同じ作りのシートが何枚もあって、その合計や平均を出したい … 串刺し集計です
- 立体的なグラフや地図で、データを見やすく・印象的に見せたい … 3次元グラフです
ひとつ目安をお伝えすると、もとになるデータがすでに複数のシートに分かれているなら串刺し集計の可能性が高いです。逆に、データは1枚のシートにまとまっていて、それを見栄えよく立体で見せたいのならグラフのほうです。どちらか迷ったときは、この「シートが何枚あるか」を最初に確認すると判断しやすくなります。
下の表で、やりたいことに近い行を探して、案内先のページへ進んでください。
| やりたいこと | これは何か | 進む先 |
|---|---|---|
| 複数シートの同じセルを合計・集計したい | 串刺し集計(3-D参照) | 下の「複数シートをまとめて集計したいとき」へ |
| 棒グラフなどを立体にして見せたい | 3次元グラフ(一般) | 下の「データを立体的なグラフで見せたいとき」へ |
| 3つの数値の関係を点の散らばりで立体表示したい | 3次元散布図 | 同上(散布図の項目へ) |
| 地図の上に数値を高さで立体表示したい | 3Dマップ | 同上(3Dマップの項目へ) |
複数シートをまとめて集計したいとき(串刺し集計)
「3次元の表」のつもりで、じつは複数シートの集計がしたかった、という方はこちらです。月別・支店別など同じ形のシートが並んでいるとき、それらをまたいで一発で合計や平均を出すのが串刺し集計(3-D参照)です。表を立体にするのではなく、奥行き方向に重なったシートの数字を1か所に集める考え方になります。
関数の書き方やシートの選び方など、実際の操作はこちらの記事で順を追って解説しています。まずはこの1本から始めるのがおすすめです。
▶ Excelで複数シートをまとめて計算!3D数式(串刺し集計)の使い方
同じファイル内だけでなく別ファイルをまたいだ集計まで、もう少し踏み込んで知りたい方は、こちらの完全ガイドも参考になります。
▶ Excel串刺し集計の極意!3分でできる3D集計完全ガイド
データを立体的なグラフで見せたいとき(3次元グラフ)
表ではなく見せ方を立体にしたい方はこちらです。何を立体で表したいかによって、向いているグラフが変わります。目的に近いものを選んでください。
棒グラフなどを立体にして見せたいとき
いちばん一般的な立体グラフです。ふだんの棒グラフや折れ線を奥行きのある立体に変えて、プレゼン資料などで印象を強めたいときに向きます。作成のステップはこちらで解説しています。
▶ Excelで簡単に作れる!初心者向け3次元グラフの作り方
3つの数値の関係を点の散らばりで見たいとき
たとえば「価格・販売数・利益」のように3つの数値の関係を、点の散らばりで立体的に見たいときは3次元散布図です。一般的な立体棒グラフとは作り方が違うので、散布図ならこちらをどうぞ。
▶ Excelで3次元散布図を作成する方法|初心者でもわかるステップガイド
地図の上に数値を立体で表示したいとき
都道府県や住所など地域ごとの数値を、地図の上に高さで立体表示したいなら3Dマップ(旧Power Map)が向いています。地域差を一目で見せたいときに便利です。
▶ 初心者でも簡単にできる!Excel 3Dマップの作成方法と活用術
よくある質問
「3次元の表」というExcelの機能はあるのですか
その名前の機能はありません。多くの場合「串刺し集計(3-D参照)」か「3次元グラフ」のどちらかを指しています。まず自分がやりたいのが集計か見せ方かを決めると進めやすくなります。
串刺し集計と3次元グラフはどう違うのですか
串刺し集計は複数シートの数字を1か所にまとめる「計算」、3次元グラフはデータを立体的に見せる「グラフ」です。数字をまとめたいなら集計、見た目を立体にしたいならグラフ、と覚えてください。
立体グラフは見やすいので使ったほうがよいですか
必ずしもそうとは限りません。立体グラフは奥行きで数値が読み取りにくくなることがあり、正確に比べたい資料では平面のグラフのほうが伝わる場合もあります。印象重視か正確さ重視かで選ぶとよいです。
古いバージョンのExcelでも3Dマップは使えますか
3Dマップはバージョンや種類によって使えないことがあります。お使いのExcelで見当たらない場合は、立体的な棒グラフや散布図で代用できないか検討してみてください。
最終確認日 2026年6月(Excel 2019で確認)
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