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Excelで「10の累乗」を表示する方法を初心者向けに解説

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Excelで「10の累乗」を表示したいとき、目的によって使う機能がまったく違います。まず結論を3択で示します。計算したいなら方法1(「^」かPOWER関数)、大きい数を短く見せたいなら方法2(指数表記)、10²のように見せたいなら方法3(上付き)です。以下、目的別の早見表で整理してから、それぞれの正確なやり方を操作手順とあわせて説明します。

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まずは目的を選ぶ:3つの「10の累乗」

「10の累乗」という言葉には3つの意味があり、それぞれ別の機能を使います。自分のやりたいことが下の表のどれにあたるかを最初に確かめてください。ここを取り違えると、いくら操作しても思った表示になりません。

やりたいこと 使う機能
累乗を計算して値を出す 10の3乗 → 1000 べき乗演算子「^」またはPOWER関数(方法1)
大きい数・小さい数を指数表記で表示する 12300000000 → 1.23E+10 セルの書式設定の「指数」(方法2)
「10²」のように指数を小さく上付きで見せる 10²(文字としての見せ方) フォントの「上付き」(方法3)
💡 ポイント「計算したい」なら方法1、「見た目を変えたいだけ」なら方法2か方法3です。方法2と方法3はどちらも見た目の話ですが、方法2はセルの値そのものを指数表記で表示する機能、方法3は文字を装飾して小さく上に乗せる機能で、別のものです。

方法1:10の累乗を計算する(^ または POWER関数)

「10を3回かけた結果がほしい」というときは、計算式を入力します。やり方は2通りあり、どちらも結果は同じ1000になります。

  1. 結果を表示したいセルをクリックします。
  2. べき乗演算子を使う場合は「=10^3」と入力して「Enter」キーを押します。「^」は「キャレット」と呼ぶ記号で、日本語キーボードでは「へ」のキー(数字の0の右どなり付近)で入力できます。
  3. POWER関数を使う場合は「=POWER(10,3)」と入力して「Enter」キーを押します。最初の10が「もとの数(底)」、次の3が「何乗するか(指数)」です。
  4. どちらの場合もセルに「1000」と表示されます。
Excelで=POWER(10,3)と=10^3の結果が1000になった数式バー付き画面
累乗を計算するには =10^3 または =POWER(10,3) と入力します。どちらも結果は1000(10の3乗)で、数式バーに入力した式が見えます。
⚠️ 注意「^」やPOWER関数で出した結果は、あくまで計算された数値です。この1000という結果に対して、あとから「10³」のような上付きの見た目を付けることはできません。計算結果は数値なので、その一部だけを選んで上付きにすることはできない(数値は文字単位の書式変更ができない)ためです。上付きで見せたいときは方法3を使います。「計算」と「見た目」は別物だと覚えておくと混乱しません。

方法2:大きい数・小さい数を指数表記(科学的記数法)で表示する

「12300000000」のようにけた数の多い数を、「1.23E+10」というコンパクトな形で表示したいときは、セルの表示形式を変えます。指数表記(科学的記数法)とは、大きい数や小さい数を短く表す書き方のことです。これは見た目を変えるだけで、セルに入っている値そのものは変わりません。

  1. 指数表記にしたい数値が入ったセル(または範囲)を選びます。
  2. 「Ctrl」キーを押しながら「1」キーを押して、「セルの書式設定」のウィンドウを開きます。
  3. 「表示形式」タブを開き、左側の分類の一覧から「指数」を選びます。
  4. 右側の「小数点以下の桁数」で表示する細かさを決め、「OK」をクリックします。
  5. セルが「1.23E+10」のような指数表記に変わります。これは「1.23×10の10乗」という意味で、Eの左側の数(1.23)に10の10乗を掛けた値を表します。
Excelのセルの書式設定で表示形式の分類から指数を選んだ画面
大きい数を短く表示するには「セルの書式設定」(Ctrl+1)>「表示形式」タブ>分類の「指数」を選びます。右のサンプルが 1.23E+10 のような指数表記になります(見た目だけで元の値は変わりません)。
⚠️ 注意指数表記は見た目だけを変える機能で、計算に使われる実際の値は元のまま(例:12300000000)です。表示形式を「数値」など別の分類に戻せば、元の見た目に戻ります。小さい数も同じように表示でき、たとえば「0.000123」は「1.23E-04」と表示されます。

方法3:「10²」のように指数を小さく上付きで見せる

レポートや資料で「10²」「m³」のように、数字や文字の右上に小さく指数を乗せたいときは、計算ではなく文字(テキスト)の装飾として作ります。ここでの最大のコツは、対象を数値ではなく文字(文字列)として入力することです。数値のまま操作すると、上付きにしても確定(Enter)した瞬間に解除されてしまいます。

  1. 対象のセルを選び、先にセルの表示形式を「文字列」にします。「Ctrl」+「1」で「セルの書式設定」を開き、「表示形式」タブで分類「文字列」を選んで「OK」を押します。(または、入力時に先頭にアポストロフィを付けて「’102」のように打つと、その内容が文字列として扱われます。)
  2. セルに「102」のように、もとの数と指数にしたい部分を続けて入力します(10の2乗なら「102」)。
  3. そのセルを「F2」キーで編集状態にし(または数式バーをクリックし)、上付きにしたい部分(この例では最後の「2」)だけをドラッグして選択します。
  4. 「Ctrl」キーを押しながら「1」キーを押して「セルの書式設定」を開きます。
  5. 「フォント」タブを開き、「文字飾り」の中の「上付き」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
  6. 確定すると、選んだ部分だけが小さく上に上がり、「10²」のように表示されます。
Excelのセルの書式設定フォントタブで上付きにチェックを入れた画面
「10²」のように見せるには、まずセルを文字列にして「102」と入力し、指数部の「2」だけを選んで「セルの書式設定」>「フォント」タブの「上付き」にチェックします。確定すると 10² と表示されます。
⚠️ 注意数値のまま操作すると、上付きにしても確定したときに解除されてしまいます。文字(文字列)として入力するのがコツです。また、上付きは文字としての見せ方なので、「10²」と表示しても文字としての中身は「102」のままで、計算には使えません。逆に、方法1の「=10^2」で計算した結果(=100)に上付きの書式を付けて「10²」に見せることもできません。「上付きで見せたいだけ」なのか「計算もしたい」のかで、方法3か方法1かを選び分けてください。

よくある失敗とその原因

「10の累乗」がうまく表示できないときは、たいてい次のどれかにあてはまります。原因がわかれば、上のどの方法を使えばよいかが見えてきます。

  • 「^」で計算した結果に上付きを付けたい:計算結果は数値なので上付きにできません。上付きで見せたいときは方法3のように、最初から文字として入力し直します。
  • 指数表記にしたのに計算結果が変だ:指数表記は見た目だけで、実際の値は元のままです。計算には元の大きな数が使われているので、表示と計算は分けて考えます。

よくある質問

Q1:「^」とPOWER関数はどちらを使えばよいですか?

結果は同じです。短く書きたいときは「=10^3」、関数の形でわかりやすく残したいときは「=POWER(10,3)」を使うとよいでしょう。どちらも10の3乗の1000を返します。

Q2:指数表記を元の数字の見た目に戻すには?

そのセルを選んで「Ctrl」+「1」で「セルの書式設定」を開き、「表示形式」タブで分類を「数値」や「標準」に戻して「OK」を押します。見た目だけが切り替わり、値そのものは変わりません。

Q3:「102」と打っても上付きにならない/確定すると解除されます

セルが数値として扱われているのが原因です。数値は文字単位で書式を変えられないため、上付きにしても確定時に解除されてしまいます。方法3のように、先にセルの表示形式を「文字列」にする(または先頭にアポストロフィを付けて「’102」と入力する)と、文字として扱われ、選んだ部分だけを上付きにできます。

まとめ

Excelで「10の累乗」を扱うときは、まず目的を3つに切り分けるのが近道です。計算したいなら「^」かPOWER関数(方法1)大きい数をコンパクトに見せたいなら指数表記(方法2)10²のように小さく上付きで見せたいならフォントの上付き(方法3)です。計算と見た目は別物だと押さえておけば、目的に合った方法を迷わず選べます。

出典(Microsoft公式サポート):
POWER 関数(Microsoft公式サポート)
上付き・下付き文字の設定(Microsoft公式サポート)

最終確認日: 2026年6月17日(Excelの画面表示は更新により変わる場合があります)

この記事を書いた人
この記事を書いた人

企業の情報システム部門で10年以上、PC・アカウント・社内ネットワーク・Microsoft 365/Google Workspace運用を担当。年間数百件の問い合わせ対応(PC不調、メール送受信、Excel/Word資料、Teams会議、スマホ連携など)を通じて、初心者がつまずくポイントを「再現→原因切り分け→最短解決」の手順に落とし込んできました

現場や身近で実際に起きたトラブルをベースに、手順だけでなく「なぜそうなるか」「失敗しやすい落とし穴」「安全な設定(セキュリティ)」まで含めて解説します。

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