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Excelで折れ線グラフの横軸に日付と時間を設定する方法

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折れ線グラフの横軸に日付を入れたのに、思ったとおりに並んでくれない。入力した覚えのない日付が横軸にずらりと並んでいる。あるいは点と点のあいだが妙に開いていて、データの数と目盛の数が合わない。時刻を入れたら今度はグラフがぺしゃんこになって、線どころか縦の棒が一本立っているだけになってしまった。このあたりでつまずいて検索されてきた方が多いと思います。

こういう症状は、たいてい急いでいるときに出ます。会議の資料にグラフを一枚貼るだけのはずだった、あるいは日報の推移を見せるだけだった。それなのに横軸が言うことを聞かず、軸の設定画面を開いては閉じ、選択肢を順番に押しては元に戻し、ということを繰り返してしまう。時間だけが過ぎていく感じがして、なかなかしんどい作業です。

この記事は、その「思ったとおりに並ばない」の中身を、実際に Excel を動かして一つずつ測った記録です。感覚で「こうなるはずです」と書くのではなく、そのときグラフの軸が内部でどんな値を持っていたのかまで読み取って、数字として書いています。条件ごとにまっさらなブックとグラフを作り直し、それぞれ二回ずつ測って、二回とも同じ結果になることを確かめました。

先に結論から言ってしまうと、横軸が乱れる原因は「軸の設定」ではなく「セルに何が入っているか」であることがほとんどでした。そして、日付ではなく時刻だけを横軸にした場合には、軸の種類で日付軸を指定すると軸の最小値も最大値も 0 になり、グラフが 0時00分の位置に縦線が一本立っただけの状態になります。ここは今回いちばん手をかけて測ったところで、この記事の中心にあたります。

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  1. この記事を書くにあたって使った環境と、測り方のお約束
  2. 同じデータで一か所だけ変える、という測り方をした理由
  3. 日付を入れると、入力していない日付ぶんの隙間ができる
  4. 軸の種類はどこで切り替えるのか
  5. 隙間を消したいときは、軸の種類をテキスト軸にする
  6. 日付が文字として入っていると、そもそも日付の軸にならない
  7. 文字のまま日付軸を指定しても直らない
  8. 時刻だけのデータで日付軸にすると、グラフが縦線一本になる
  9. 九つの条件をひとつの表にまとめる
  10. 自分のグラフがどこでつまずいているのかを絞り込む
  11. この記事で確かめていないこと
  12. よくある質問
    1. 入力していない日付が横軸に出るのは不具合ですか
    2. 軸の種類はどこで変えるのですか
    3. 軸の種類は最初からどれが選ばれているのですか
    4. テキスト軸にすると何か情報が失われますか
    5. 日付軸とテキスト軸のどちらを選ぶのが正解ですか
    6. データの数と横軸の目盛の数が合わないのですが
    7. 日付が文字として入っているかどうかは、どこで見分けますか
    8. 文字として入っている日付に、日付軸を指定すれば直りますか
    9. 時刻だけのグラフで線が横に伸びないのですが、データが壊れているのでしょうか
    10. 散布図を使えばいいと聞きましたが本当ですか
    11. Microsoft 365 でも同じ結果になりますか
  13. まとめ
  14. 出典・引用サイト

この記事を書くにあたって使った環境と、測り方のお約束

使ったのは Excel 2019 の買い切り版、日本語の環境です。月額で使う Microsoft 365 でも、2021 でも、Mac 版でもブラウザ版でもありません。この点は最初にはっきりさせておきます。version が違えば挙動が変わることは十分ありえますし、当方の手元にその環境が無い以上、確かめていないことを確かめたように書くわけにはいかないからです。

日付は手で打ち込むのではなく、Excel の DATE という関数を使って作りました。手で打ち込むと、環境や設定によって日付になったり文字になったりして、そこが揺れると今回の話が丸ごと崩れてしまいます。さらに、作った日付に端数が付いていないことも一つずつ検算してから測っています。日付の値にわずかでも時刻ぶんの端数がまじっていると、軸の幅の話がずれてしまうためです。時刻のほうも同じで、TIME という関数で作っています。

グラフの画像は、画面をカメラで撮ったものではなく、Excel 自身に画像として書き出させたものを載せています。ですので、以下に出てくる図は、そのとき Excel が実際に描いたグラフそのものです。

もう一つ、この記事で最後まで守る書き方を宣言しておきます。当方が実機で測ったこと、当方が測っていないこと、公式や他のサイトに書かれていること。この三つを、同じ文の中に混ぜません。読みながらどれがどれなのか区別できるように、いちいち断りを入れて書きます。文章としては少しくどくなりますが、そこを曖昧にすると、読んだ方が自分の環境で確かめられなくなってしまいます。

読み手にとっては、この断り書きが多いほど記事は読みにくくなります。それでもこの形にしているのは、確かめていないことをそれらしく書いてしまうと、その一文のせいで読んだ方が遠回りをすることになるからです。当方が測っていない範囲を、測ったかのような書き方でつなぐと、文章としては滑らかになりますが、手元で再現できません。読みやすさより、手元で同じ結果にたどり着けることを優先しました。

あわせて、この記事の中でどこが「すでに世の中に書かれていること」で、どこが「当方が付け足せる部分」なのかも、節ごとに明示します。日付の間隔が空くという現象そのものは公式に書かれていますし、日付が文字として入っていると日付の軸にならないという話も、テキスト軸にすれば等間隔になるという話も、他のサイトがすでに書いています。日付を持たない時刻がどう扱われるかについても、先に書いているサイトがあります。それらを自分が見つけたことのように書くのは、読んだ方に対しても、先に書いた方に対しても失礼にあたります。当方が足せるのは、対照の取り方と、そのときの具体的な数値と画像です。

最後に、引用の表記についてひとこと。原文をそのまま鉤括弧に入れて写しているのは、公式と hamachan.info、そして xGrapher の三つです。角括弧は、原文が半角の [ ] ならそのまま半角、全角の[]ならそのまま全角で載せます。当サイトの地の文では読みやすさのために全角を使っているので見た目が混ざりますが、これは書き換えを避けるためです。残りの二つ、prau-pc と office-hack については、鉤括弧を使わず、書かれている内容を当方の言葉でまとめたうえで、どのページのことかを示します。写し間違いが起きる余地を、はじめから作らないためです。

同じデータで一か所だけ変える、という測り方をした理由

本題に入る前に、この記事の実験の組み方について少しだけ書かせてください。ここを飛ばすと、あとに出てくる数字が「たまたまそうなっただけ」なのか「その条件だから必ずそうなる」なのかが読み分けられなくなってしまうからです。

横軸がおかしくなる話を調べていると、いろいろな要因が同時に出てきます。日付の入れ方、軸の種類、データの並び順、書式の設定。これらをまとめて変えてしまうと、結果が変わったときに何が効いたのか分からなくなります。よくあるのが、書式を直しながら軸の種類も変えて、直ったから軸のおかげだと思い込む、という取り違えです。

そこで今回は、比べる二つのあいだで違う点をひとつだけにする、という作り方にしました。並びも、値も、グラフの作り方も、全部同じにそろえる。変えるのは「日付として入っているか、文字として入っているか」だけ、あるいは「軸の種類に何を指定したか」だけ。そうしておけば、返ってきた値の差は、変えたその一点のせいだと言えます。

ここで、恥ずかしい話も正直に書いておきます。最初に測ったときは、一つのグラフに対して軸の種類を次々と上書きしながら値を読んでいました。指定しない状態で読んで、日付軸にして読んで、テキスト軸にして読む、というやり方です。ところがこの測り方だと、返ってきた値が「その軸の種類の性質」なのか「直前に何だったかを引きずった結果」なのかが分かれません。実際、上書きで測ったときには返ってきていた値が、条件ごとに新しいブックとグラフを作り直して測ると返ってこなくなりました。

そこで、十の条件すべてについて、まっさらなブックとグラフを作り直し、それぞれ二回ずつ測り直しました。この記事に載せている数字は、すべて作り直したほうのものです。十の条件とも、二回で同じ結果になっています。あとに出てくる一覧表に載せているのは、そのうち九つです。除いた一つは、軸の種類を指定しない場合と、自動的に選択する設定を明示的に選んだ場合とで、まったく同じ値が返ってきたためです。グラフの画像も条件ごとに作り直して書き出しました。

この測り直しで変わったのは、数字のほうだけでした。書き出した画像の見た目は、上書きで測っていたときと作り直したときとで変わりませんでした。ですので、画面で見比べるぶんには、同じグラフの軸の種類を切り替えながら確かめても差し支えありません。ただし、プログラムから軸の値を読み取って比べる場合は、前の状態を引きずった値が返ってくることがありました。数字で比べたい方は、条件ごとに作り直したほうが確実です。

読み取ったのは、軸の最小値、軸の最大値、そして線を作っているデータ点の数という三つです。この三つを毎回同じ順番で読むようにしました。見た目の印象だけで「なんとなく詰まった気がする」と書かずに済むようにするためです。あわせて、そのときのグラフを画像としても書き出しています。数字と見た目の両方を残しておけば、あとから自分でも検算できます。

日付を入れると、入力していない日付ぶんの隙間ができる

まず、いちばん多いつまずき方から見ていきます。用意したのは 1月1日、1月2日、1月5日、1月6日の四件だけです。1月3日と 1月4日は入力していません。土日を飛ばした売上、といった作り方をすると自然にこうなります。

この四件でそのまま折れ線グラフを作り、軸の種類を指定しないまま書き出したのが次の図です。

Excelの折れ線グラフ。日付を入れて軸をさわっていない状態で、データに入れていない2026年1月3日と1月4日も横軸に並んでいる。
日付を入れただけの状態です。入れていない1月3日と1月4日が横軸に出ています。

入力していないはずの 1月3日と 1月4日が、横軸に現れています。データが四つしかないのに、横軸には 1/1 から 1/6 まで六つの目盛が並び、端から端までの差は五日ぶんになっています。そのぶん点と点のあいだが間延びして見えます。これが「間隔がおかしい」の正体です。

当サイトの実機で軸の中身を読み取ったところ、軸の最小値は 46023、最大値は 46028 でした。46023 は 2026年1月1日、46028 は 2026年1月6日にあたります。この二つの差が 5 なので、軸は五日ぶんを覆っていることになります。目盛の数は六つ、端から端の差は五。数え方が二通りあるので、混乱しないように両方書いておきます。一方で、線を作っているデータ点の数は 4 のままでした。軸が覆う範囲とデータの数がずれている、というのがそのまま数字に出ています。

ついでに、セルの中身そのものも読み取ってあります。日付として入力した四つのセルの中身は、順に 46023、46024、46027、46028 という数でした。日付が内部では数として持たれていることが、この並びから見て取れます。

そして、この並びには読みどころがあります。1月2日の 46024 と 1月5日の 46027 のあいだには、46025 と 46026 という二つの数が入る余地があります。この二つが、横軸に現れた 1月3日と 1月4日にあたります。数としての差は 3 ですが、あいだに入る数は 2 つです。表の上では 1月2日の次の行が 1月5日なので隣り合って見えるのに、数として見ると二つぶんの空きがある。表の見た目とグラフの見た目が食い違う理由が、ここに出ています。

ここで、環境のところで書いた「端数が付いていないことを検算した」の意味も補っておきます。日付の値に時刻ぶんの端数がまじっていると、その日付は 46023 ちょうどではなく、46023 より少し大きい値になります。そうなると軸の最小値も最大値もきれいな整数から外れてしまい、五日ぶん覆っている、という話がそもそも成り立たなくなります。今回の数字が整数のまま出ているのは、端数が付いていないことを一つずつ確かめてから測ったからです。

ここで大事な断りを入れます。この「間隔が空くこと自体」は、当方が見つけたことではありません。公式のページにすでに書かれています。「グラフの横 (項目) 軸の目盛を変更する」というページに、次のように書かれています。

「日付軸には、ワークシート上の日付の順序が正しくない場合や、同じ基本単位でない場合も、設定された間隔で古い順に、または基本単位 (日数、月数、または年数など) で日付が表示されます。」

つまり、日付として扱われた軸は、こちらが入力した順や入力した個数ではなく、日付としての並びと間隔で表示される、ということです。飛ばした日付が現れるのは不具合ではなく、そういう仕組みだということになります。当サイトが付け足せるのは、それが具体的に何日ぶんの幅になり、画面上どう見えるのかを、数字と画像で示したところだけです。

軸の種類はどこで切り替えるのか

ここから先は「軸の種類」の話が続きます。その画面をまだ開いたことがない方のために、どこを開けばよいのかを先に書いておきます。

  1. 折れ線グラフの、横軸の目盛の部分をクリックして選ぶ(縦軸ではなく、日付や時刻が並んでいるほうです)
  2. 横軸が選ばれた状態のまま、キーボードの Ctrl キーを押しながら 1 を押す
  3. 画面の右側に[軸の書式設定]という細長い作業ウィンドウが開く
  4. その中の[軸のオプション]を開くと[軸の種類]があるので、そこで選ぶ
Excelの軸の書式設定の作業ウィンドウ。軸のオプションの中の軸の種類に、データを基準に自動的に選択する、テキスト軸、日付軸の3つの選択肢が並び、赤い枠で囲まれている。その下の境界値には最小値2026年1月1日、最大値2026年1月6日と表示されている。
軸の種類を変えるのはこの画面です。境界値に1月1日から1月6日と出ています。

当サイトが画面で実際に行ったのは、ここまでです。横軸を選んで Ctrl キーを押しながら 1 を押したところ、右側に[軸の書式設定]が開きました。そのあとの軸の種類の切り替えは、測定のためプログラムから行っています。ラジオボタンを押して測ったわけではありません。この記事に出てくる数字は、すべてプログラムから軸の種類を指定して読み取ったものです。画面で押した場合も同じ結果になるかどうかは、当サイトでは確かめていません。

手順の四番目の「選ぶ」については、公式に書かれているとおりの場所です。公式には次のように書かれています。ここは原文どおり、半角の角括弧のまま写します。

「軸の種類をテキスト軸または日付軸に変更するには、[軸のオプション] を展開し、[軸の種類] で [テキスト軸] または [日付軸] を選択します。」

当サイトの実機で開いた[軸の種類]には、選択肢が三つ並んでいました。[データを基準に自動的に選択する(Y)]、[テキスト軸(T)]、[日付軸(X)]の三つです。そして、こちらが何もしていない状態では、いちばん上の[データを基準に自動的に選択する(Y)]に印が付いていました。前の節で「軸の種類を指定しないまま」と書いていたのは、この状態のことです。既定でこれが選ばれていることは、公式にも hamachan.info にも書かれています。Excel の側がデータを見て、日付として扱うかどうかを決めている状態、ということになります。

そしてもう一つ、この画面には確かめたかったものが出ていました。[境界値]というところに、最小値(N) が 2026/1/1、最大値(X) が 2026/1/6 と表示されていたのです。プログラムで読み取った軸の最小値 46023、最大値 46028 と、画面に出ている 2026/1/1 と 2026/1/6 は、同じものを別の見方で表しただけでした。

ここは、この記事の数字が腑に落ちる場所だと思います。46023 という数字だけを見せられても、いきなりは飲み込めません。けれど同じ軸を画面から見ると、そこには 2026/1/1 と書いてある。中で持っている数と、画面に出ている日付が一致しているので、この記事に並んでいる 46023 や 46028 が何を指しているのかが、はっきりします。同じことを二つの見方で確かめられた、という意味でも、測った側としては安心できる結果でした。

ついでに書いておくと、同じ画面の[単位]のところには、主(J) が 1 日と出ていました。一日きざみで目盛を置いている、という状態です。

なお、この作業ウィンドウを開くやり方として当サイトが実際に確かめたのは、横軸を選んでから Ctrl キーを押しながら 1 を押す方法だけです。他の開き方については、当サイトでは試していないので書きません。

隙間を消したいときは、軸の種類をテキスト軸にする

では、入力した四件だけを等間隔に並べたい場合はどうするか。この対処法は、prau-pc がすでに書いています。[軸のオプション]が選ばれていることを確かめたうえで[テキスト軸]にチェックを入れると、グラフの日付が選んだデータと同じ並びに変わる、という趣旨のことが書かれています。どのページのことかは、末尾の出典の一覧をご覧ください。

ですので、この処方そのものは当方の発見ではありません。当サイトが足せるのは、そのとき軸がどんな値を持っていたかという数字と、書き出した画像です。同じ四件のデータで、新しく作り直したグラフに対してプログラムからテキスト軸を指定し、書き出したのが次の図です。

同じデータで軸の種類をテキスト軸に変えた折れ線グラフ。横軸には入力した4つの日付だけが等間隔で並んでいる。
軸の種類をテキスト軸にすると、入れた4つの日付だけが等間隔に並びます。

1月3日と 1月4日が消えて、四つの点が等間隔に並びました。データの数と目盛の数が一致した状態です。

このとき、軸の中身を読み取ろうとすると、軸の最小値と最大値そのものが取得できませんでした。日付軸のときは 46023 から 46028 という数を返していた同じ内容の軸が、テキスト軸を指定して作り直すと、その数を返しません。

ただし、ここで測ったのは、プログラムから読み取ったときに値が返ってこない、というところまでです。テキスト軸を指定したときに画面の[軸の書式設定]がどう見えるかは、当サイトでは撮っていません。この節の話は、数字の側の話として読んでください。

ここまでを表にまとめておきます。同じ四件の日付データで、軸の種類だけを変えて、それぞれ新しく作り直したグラフから読み取った値です。

指定した軸の種類 軸の最小値 軸の最大値 データ点の数 見え方
指定しない
(自動的に選択される状態)
46023
(2026/1/1)
46028
(2026/1/6)
4 入力していない
1/3・1/4 が現れる
日付軸 46023 46028 4 同じく
五日ぶんに広がる
テキスト軸 取得できない 取得できない 4 四件が
等間隔に並ぶ

どちらが正しいという話ではありません。日付の間隔を正直に見せたいならそのまま、四件を等間隔で並べたいならテキスト軸、という使い分けになります。売上の推移を見るとき、休みで飛んでいる日をちゃんと空白として見せたいのか、営業日だけを詰めて見せたいのか。その判断はデータの意味のほうから決まります。

当サイトが実機でやった測り方の順番も、参考までに書いておきます。同じ条件をご自身で作りたいときの目安になると思います。

  1. 新しいブックを用意し、日付を DATE 関数で作って、セルの中身が数になっていること、端数が付いていないことを確かめる
  2. その日付と、隣に並べた数値で折れ線グラフを作る
  3. 軸の最小値と最大値、そして線を作っているデータ点の数を読み取る
  4. グラフを画像として書き出し、目で見た形も記録する
  5. 次の条件に移るときは、同じグラフを使い回さず、またブックから作り直す

五番目が今回いちばん大事なところです。同じグラフを使い回して軸の種類だけを付け替えていくと、プログラムから読み取る値のほうに前の状態が残ることがありました。書き出した画像の見た目には出ませんでしたので、目で見比べるだけなら気にしなくて構いません。数字まで確かめたい場合だけ、手間でも作り直してください。

日付が文字として入っていると、そもそも日付の軸にならない

次が、おそらくいちばん引っかかりやすいところです。画面上は同じ「2026/1/1」に見えているのに、セルの中身が日付ではなく文字になっている場合があります。他所からコピーしてきた表や、CSV を読み込んだ表でよく起きます。

この現象は、他のサイトがすでに書いています。hamachan.info のページに、次のように書かれています。

「日付でも文字列として扱われる場合は、テキスト軸になります。」

ですので、ここも当方の発見ではありません。当サイトが足せるのは、対照の作り方と、そのときの数値です。

やったことはこうです。並びも、値も、グラフの作り方も、全部そろえました。違うのは「日付として入っているか、文字として入っているか」だけです。片方は DATE 関数で作った本物の日付、もう片方はセルの表示形式を文字列にしてから同じ見た目の文字を入力したもの。この二つを、それぞれ別のブックで作って、軸の値を読み比べました。

文字として入力したほうを、軸の種類を指定せずに書き出したのが次の図です。

同じ日付の並びを文字として入力した場合の折れ線グラフ。横軸には入力した4つの日付だけが並んでいる。
同じ並びでも、文字として入っていると日付として扱われません。

1月3日と 1月4日は現れていません。入力した四件がそのまま等間隔に並んでいます。日付として入れたときに出ていた隙間が、文字として入れると出ない、ということです。

軸の中身を読み取った結果は次のとおりでした。

入れ方 セルの中身 軸の最小値 軸の最大値 データ点の数
日付として入力
(DATE 関数)
46023 から 46028
(数)
46023 46028 4
文字として入力 「2026/1/1」
(文字)
取得できない 取得できない 4

データ点の数はどちらも 4 で同じです。グラフに載っている情報の量は変わっていません。変わったのは軸の性質だけで、文字として入れたほうは、軸の種類を指定していないのに最初から数値の軸ではありませんでした。

この場合に画面の側で何が起きるかは、office-hack がすでに書いています。日付が文字列として入力されている表をもとにグラフを作ると、軸の書式設定に境界値や単位などの項目が表示されず、設定を変更できなくなる、という趣旨のことが書かれています。どのページのことかは、末尾の出典の一覧をご覧ください。当サイトが測ったのはプログラムから読み取った値までで、そのときの画面は撮っていません。数字の側と画面の側で、同じ方向のことが言われている、という読み方をしていただければと思います。

この対照の作り方には、もう少し細かい配慮も入れてあります。二つのグラフは、値の側も同じにしてあります。横軸の側だけを変えて、縦軸に載せる数値は共通にしました。もし縦軸の数値まで別のものにしていたら、点の位置が変わったのが横軸のせいなのか縦軸のせいなのか、判断できなくなるからです。グラフの作り方も、種類の選び方から範囲の指定まで同じ手順にそろえています。

ここが厄介なのは、見た目だけでは区別が付きにくいことです。どちらのセルにも「2026/1/1」と表示されています。表を眺めているぶんには何も違わないのに、グラフにした瞬間に振る舞いが変わる。原因がセルの側にあると気づかないまま軸の設定をいじり回してしまうのは、この見た目の同じさのせいだと思います。

見落としやすい点

  • 日付として入っているセルは、中身をそのまま読むと 46023 のような数になっている
  • 文字として入っているセルは、中身をそのまま読むと「2026/1/1」という文字のまま
  • どちらも画面上の表示は同じに見えるので、表を見ただけでは判断が付かない

なお、hamachan.info はこの文のあとに、[軸のオプション]の[間隔の単位]で指定する方法にもふれています。当サイトは今回そこを測っていないので、この記事では扱いません。読み進めても出口が見つからないと感じたら、そちらもあたってみてください。

文字のまま日付軸を指定しても直らない

ここまで来ると、多くの方が次に試すのは「軸の種類で日付軸を選べばいいのでは」だと思います。文字として入っているせいでテキスト軸のようになっているのなら、日付軸を選び直せば戻るはずだ、という発想です。当方も同じことを考えて測りました。

この点についても、hamachan.info がすでに書いています。次のように書かれています。

「[テキスト軸]、[日付軸]を選択しても変わりはありません。」

当サイトが足せるのは、そのとき軸がどんな値を持っていたかという数字のほうです。文字として入力したデータで、新しく作り直したグラフに日付軸を指定して書き出したのが次の図になります。

文字として入力したまま軸の種類を日付軸に指定した折れ線グラフ。見た目は変わらず4つの日付が等間隔のまま。
文字のまま日付軸を選んでも、見た目は変わりませんでした。

指定そのものは通ります。軸の種類は、確かに日付軸になりました。ところが軸の値を読み取ってみると、最小値が 1、最大値が 4 でした。46023 から 46028 ではありません。ただの 1 から 4 です。四件を左から順に並べた番号のまま、というのが数字にそのまま出ています。

比べるために、日付として入力したほうにも、別のブックで日付軸を指定して測ってあります。そちらは軸の最小値が 46023、最大値が 46028 でした。指定の仕方は同じ、返ってくる値はまったく別。この差が、そのままセルの中身の差です。

入れ方 指定した軸の種類 軸の最小値 軸の最大値 読み取れること
文字として入力 日付軸 1 4 四件の並び順の
番号のまま
日付として入力 日付軸 46023 46028 日付の数として
五日ぶんを覆う

数字の 1 と 4 という値にも意味があります。データは四件あるので、左から一つめ、二つめ、三つめ、四つめ。その番号の端が 1 と 4 です。日付として扱われていれば端は 46023 と 46028 になるはずのところが、番号の端になっている。日付軸という名前が付いているのに、中でやっていることは番号を並べることのままだった、と読めます。名前と中身がずれているので、画面の表示だけを見て「日付軸になったから直ったはずだ」と思ってしまいやすい場面です。

この結果から言えることははっきりしています。直すべきなのは軸の側ではなく、セルの側です。軸の設定画面をどれだけ往復しても、セルの中身が文字のままなら、軸は番号を並べるだけの動きから抜けません。

ただし、ここで一つ正直に書いておきます。当サイトが実機で測ったのは「文字として入っていると日付の軸にならない」という事実までで、すでに文字として入ってしまっているセルを日付に直す具体的な手順そのものは、今回は測っていません。当サイトが日付として扱われる状態を作ったのは、はじめから DATE 関数で日付を作る、という方法です。その方法であれば、軸の最小値が 46023、最大値が 46028 になる状態になりました。そこまでが、当方が数字で言える範囲です。

逆方向の話、つまり日付を文字に変換する方法についてもふれません。今この記事を読んでくださっている方の目的とは反対を向いているからです。困っているのは「日付として扱われていないこと」なので、文字に変える話は出番がありません。

時刻だけのデータで日付軸にすると、グラフが縦線一本になる

ここまでの三つの節は、日付の話でした。日付として入っているか、文字として入っているか、軸の種類に何を指定するか。そのどれもが、点をどの間隔で置くかという話に収まっていました。ところが扱う値を時刻に変えたとたん、様子がまったく変わります。

用意したのは、9時00分、9時30分、12時00分という三つの値です。日付は持っていません。時刻だけです。一日の中の推移を追いたいとき、たとえば朝から昼にかけての気温や、時間帯ごとの来客数を折れ線にしたいときに、こういうデータの形になります。

この三件で新しくグラフを作り、軸の種類に日付軸を指定しました。書き出した結果が次の図です。

時刻だけのデータで軸の種類を日付軸にした折れ線グラフ。横軸の0時0分の位置に縦線が1本だけ表示されている。
時刻だけのデータで日付軸にすると、グラフが縦線1本になりました。

線が右へ伸びていきません。0時00分のところに、縦の線が一本立っているだけです。三つの点の横位置が全部そろってしまっているので、縦にまっすぐな線分に見えます。縦位置のほうはそれぞれ違うので、点が一か所に固まっているわけではありません。横に広がるはずのグラフが、横に広がらなくなった、という状態です。

軸の値を読み取ると、軸の最小値が 0、最大値も 0 でした。軸の値がこうなっていたことと、書き出した画像で三つの点の横位置がそろっていたこと。この二つが同時に観測された、というところまでが当方の測った範囲です。

念のため、データ点の数も確かめてあります。3 でした。データが消えたわけではありません。三つのデータはちゃんとグラフに載っていて、ただ全部が同じ横位置に置かれているだけです。だから「データが読み込まれていないのでは」と疑ってデータ範囲を選び直しても、何も変わりません。ここを疑ってしまうと時間だけが溶けます。

ここで、日付を持たない時刻の扱いについて先に書いているサイトを紹介しておきます。xGrapher は、深夜0時をまたぐグラフ、たとえば 22:00 から翌 2:00 までがうまくつながらない、という質問への答えの中で、次のように書いています。

「Excelは日付情報がない時刻を「1900年1月0日」として扱います。」

そして同じ答えの中で、解決策を二つ挙げています。データ自体に日付を含める方法(例として 2023/1/1 22:00)と、翌日の時間に 24時間を足して入力する方法(例として 26:00)の二つです。時刻を横軸にしたい方には、こちらの出口も知っておいていただきたいので、切らずに書いておきます。

ただし、気をつけていただきたいことがあります。xGrapher が説明しているのは深夜0時をまたぐ場合の話で、当方が測ったのは 9時から 12時までという、0時をまたがないデータです。当方が見た症状、つまり軸の最小値と最大値が 0 になって縦線が一本になることが、この記述と同じ仕組みによるものかどうかは、当サイトでは確かめていません。日付を持たない時刻の扱いについての参考として読んでください。当サイトが足せるのは、そのとき実際にどうなるか、という部分です。軸の最小値も最大値も 0 になり、書き出した画像は 0時00分の位置に縦線が一本立つだけになる。この数値と画像が、当サイトの寄与にあたります。

同じデータのまま、今度は新しく作り直したグラフにテキスト軸を指定してみます。

同じ時刻データで軸の種類をテキスト軸にした折れ線グラフ。9時00分、9時30分、12時00分の3点が等間隔に並んでいる。
同じデータでもテキスト軸にすれば、3つの時刻が正しく並びます。

三つの点が等間隔に並び、折れ線として読める形になりました。横軸のラベルにも 9:00、9:30、12:00 がそのまま並んでいます。データ点の数はやはり 3 で変わっていません。なお、このときの軸の最小値と最大値は、日付データにテキスト軸を指定したときと同じく、取得できませんでした。数字としては何も返ってこないのに、画像のほうはきちんと三点が並んでいる。ここは数字と見た目の両方を残しておいてよかったと思ったところです。

同じデータ、同じグラフの作り方で、指定した軸の種類だけが違います。それだけで、読めないグラフと読めるグラフに分かれました。

軸の種類を指定しないままにした場合も書き出してみたところ、こちらも三つの点が等間隔に並びました。そしてここで、時刻を横軸にしたい方には見過ごせない観察がありました。9時00分から 9時30分までは 30分、9時30分から 12時00分までは 2時間30分と、実際の長さはまるで違うのに、横軸の上での間隔は三つとも同じでした。時間の長さが横軸に反映されていない、ということです。時間帯ごとの推移を「どのくらいの間があいたか」まで含めて見たい場合には、ここが引っかかります。

指定した軸の種類 軸の最小値 軸の最大値 データ点の数 書き出した画像の見え方
指定しない
(自動的に選択される状態)
取得できない 取得できない 3 三つの点が
等間隔に並ぶ
日付軸 0 0 3 0時00分の位置に
縦線が一本立つだけ
テキスト軸 取得できない 取得できない 3 三つの点が
等間隔に並ぶ

この結果を日付の場合と並べて見ると、形が違うことに気づきます。日付の四件では、軸の種類を変えても点は四つとも別々の横位置にありました。変わったのは点と点の距離だけです。ところが時刻の三件では、日付軸を指定した時点で横位置が全部そろってしまい、距離どころではありませんでした。同じ「軸の種類を変える」という指定でも、データの中身によって効き方の大きさがまるで違う、ということになります。

症状としても、日付のときとはかなり違って見えます。日付の隙間は「間延びしているけれど、いちおうグラフとして読める」状態です。おかしいと思いつつ、そのまま提出してしまえなくもない。対して時刻のほうは、線が横に伸びていないので、読めるも読めないもありません。壊れているようにしか見えないので、原因の見当が付かないと手詰まりになります。

この結果が実務でどう効くかを書いておきます。時間帯ごとの推移をグラフにしたのに線が横に伸びない、縦の線が一本立っているだけになる、という症状に出くわしたとき、まず疑うべきは軸の種類です。日付の並びが乱れる話につられて日付軸を選んでしまうと、時刻だけのデータではむしろ逆効果になります。日付の話と時刻の話は、同じ「時間」に見えて、軸の上ではまったく別の振る舞いをします。

手順として遠回りに思えるかもしれませんが、この症状に出くわしたら、まずデータ点の数を確かめてみることをおすすめします。当サイトの実機では、日付軸を指定したときも 3、テキスト軸を指定したときも 3 で、まったく変わりませんでした。つまり、線が見えないこととデータが載っていないことは別の問題です。ここを取り違えると、データ範囲の選び直し、行の追加、値の入れ直しと、関係のない作業を延々と続けることになります。

作業の順番としても、ここは覚えておくと得をします。時間帯の推移をグラフにするとき、最初から軸の種類を確かめておけば、そもそもこの症状に入り込まずに済みます。当サイトが測った範囲では、テキスト軸にしておけば三点は素直に並びました。さきほど書いたとおり、実際の長さの違いは横軸に出てきませんが、それでも読めるグラフになるほうが、線が横に伸びないよりはるかにましだ、という場面は多いと思います。

もう一つ、症状の見分け方として役に立つのが、書き出した画像で縦線が立っている位置です。当サイトの実機では、縦線は 0時00分のところに立ちました。9時でも 12時でもなく 0時です。横軸のラベルを見て「0:00 としか書かれていない」「9:00 や 12:00 がどこにも見当たらない」という状態なら、この症状にあたる可能性が高い、という判断ができます。

この現象そのもの、つまり軸の最小値と最大値が 0 になって縦線一本になる、という記述は、今回あたった 8 本の中には見当たりませんでした。ただし、これは当方が見た 8 本の範囲での話であって、どこにも書かれていない、という意味ではありません。日付を持たない時刻の扱いについては、先ほどのとおり xGrapher が書いています。当方が言えるのは、当方が見た範囲では、この症状そのものの記述を見つけられなかった、というところまでです。

なお、日付を持たない時刻だけの値で軸の最小値と最大値がどちらも 0 になる仕組みについて、当サイトが内部を追って確かめたわけではありません。当方が言えるのは、この環境で 0 と 0 が返り、書き出した画像が縦線一本になった、という観測までです。仕組みの説明は、当サイトからは出せません。

時刻のグラフでつまずいたときの目印

  • 線が横に伸びず、縦の線が一本立っているだけになっている
  • 横軸のラベルが 0:00 だけで、入力した時刻がどこにも出ていない
  • データ範囲を選び直しても、まったく形が変わらない

九つの条件をひとつの表にまとめる

ここまでに測った条件を、一覧にしておきます。自分のグラフがどれに当たるのかを探すときの見取り図として使ってください。測ったのは十の条件ですが、そのうち値の重なる一つを除いた九つを載せています。数字も見え方も、条件ごとにブックとグラフを作り直したうえで、Excel 2019 の実機から読み取り、書き出した画像で確かめたものです。それぞれ二回ずつ測って、二回とも同じ結果でした。

データの中身 セルへの入れ方 指定した軸の種類 軸の最小値 軸の最大値 見え方
1/1・1/2
1/5・1/6
日付として入力 指定しない 46023 46028 1/3・1/4 が現れ
五日ぶんに広がる
1/1・1/2
1/5・1/6
日付として入力 日付軸 46023 46028 同じく
五日ぶんに広がる
1/1・1/2
1/5・1/6
日付として入力 テキスト軸 取得できない 取得できない 四件が
等間隔に並ぶ
1/1・1/2
1/5・1/6
文字として入力 指定しない 取得できない 取得できない 四件が
等間隔に並ぶ
1/1・1/2
1/5・1/6
文字として入力 日付軸 1 4 並び順の番号のまま
日付の間隔にならない
1/1・1/2
1/5・1/6
文字として入力 テキスト軸 取得できない 取得できない 四件が等間隔に並び
1/3・1/4 は出ない
9:00・9:30
12:00
時刻として入力 指定しない 取得できない 取得できない 三点が
等間隔に並ぶ
9:00・9:30
12:00
時刻として入力 日付軸 0 0 0時00分の位置に
縦線が一本
9:00・9:30
12:00
時刻として入力 テキスト軸 取得できない 取得できない 三点が
等間隔に並ぶ

この表を上から下へ眺めると、はっきりした形が二つ見えてきます。ひとつは、軸の最小値と最大値が日付の数として返ってきたのは、セルに日付として入っている場合だけだったということ。もうひとつは、テキスト軸を指定した場合は、データが日付でも文字でも時刻でも、いつも値が返ってこなかったということです。文字として入っている行では、日付軸を指定しても返ってきたのは並び順の番号でした。軸の設定をいじる前に、セルの中身を確かめるほうが先です。

自分のグラフがどこでつまずいているのかを絞り込む

実際に手元のグラフを見るときの、考え方の順番を書いておきます。当サイトが測った範囲だけから言えることに限っています。

  1. 横軸に、入力していないはずの日付が出ているかどうかを見る。出ているなら、そのデータは日付として扱われている
  2. 入力した件数と横軸の目盛の数が一致しているなら、日付としては扱われていない。並び順の番号として置かれている状態にあたる
  3. 日付として扱われているのに間隔を詰めたいだけなら、テキスト軸にすると四件が等間隔に並ぶ
  4. 日付として扱ってほしいのに扱われていないなら、軸ではなくセルの側を疑う。当サイトの実機では、はじめから DATE 関数で日付を作れば、軸の最小値と最大値が日付の数として返る状態になった
  5. 時刻だけのデータで線が横に伸びず縦線一本になっているなら、日付軸ではなくテキスト軸にすると三点が並んだ
  6. 軸の種類を確かめたり変えたりする場所は、横軸をクリックして選び、Ctrl キーを押しながら 1 を押すと右側に開く[軸の書式設定]の中の[軸のオプション]にある[軸の種類]

順番として一番目に「横軸を見る」を置いているのには理由があります。設定画面から入ってしまうと、いま自分のデータがどちら側にいるのかを確かめないまま設定を変えることになり、変えた結果が良くなったのか悪くなったのかも判断できなくなるからです。まず現状を目で確認して、それから触る。遠回りに見えて、こちらのほうが早いです。

この記事で確かめていないこと

正直に開示しておきます。以下は当サイトでは測っていません。読んでくださっている方が、書いていないことを「書いていないだけで確かめてあるのだろう」と受け取ってしまうと、かえって遠回りになってしまうので、はっきり書いておきます。

ひとつめは、日付と時刻を組み合わせた値です。日付の部分を持たせた時刻を横軸にしたらどうなるかは、今回は測っていません。さきほど紹介したとおり、xGrapher はデータ自体に日付を含める方法と、翌日の時間に 24時間を足して入力する方法の二つを挙げています。当方はどちらの条件でもグラフを作っていないので、軸の値がどうなるかを数字で言えません。ここは次に確かめたいところとして残しています。試される場合は、そちらのページをあたってみてください。

ふたつめは、散布図で時刻を扱う方法です。同じ悩みを扱う他のページの中には、散布図を使う方法にふれているものもあります。ただ、当方は散布図では一切測っていません。折れ線グラフの軸だけを対象に実験を組んだので、散布図に持ち込んだときに軸がどう振る舞うかを言える材料がありません。ですので、この記事では扱いません。

みっつめは、日付を文字列に変換する方法です。TEXT のような関数を使う話が該当しますが、これは読んでくださっている方の目的とは逆方向です。困っているのは日付として扱われないことなので、わざわざ文字に変える方向の説明は、この記事では取り上げません。

よっつめは、Microsoft 365 や Excel 2021、Mac 版、ブラウザ版での挙動です。当方の手元にこれらの環境が無いため、確かめられません。今回の数字はすべて Excel 2019 の買い切り版、日本語の環境で読み取ったものです。他の環境で同じ数字になるかどうかは、当方には分かりません。環境が違うと結果が変わりうる、というのは今回の話でとくに気をつけたいところです。今回測っているのは軸が内部で持っている値そのものなので、表示のちょっとした違いではなく、扱い方の違いが直接出ます。

いつつめは、画面のラジオボタンを押して軸の種類を切り替えた場合です。今回の数字はプログラムから指定して読み取ったものなので、画面から押した場合に同じ値になるかどうかは確かめていません。作業ウィンドウを開くところまでは画面で確かめましたが、そこから先は分けて考えてください。

むっつめは、目盛のラベルの間隔と、基本単位と呼ばれる設定です。日を単位にするか、月を単位にするか、年を単位にするか、といった指定がありますが、当方はこれを実測していません。公式のページには、先ほど引用したとおり「日付軸には、ワークシート上の日付の順序が正しくない場合や、同じ基本単位でない場合も、設定された間隔で古い順に、または基本単位 (日数、月数、または年数など) で日付が表示されます。」と書かれています。この記事で言えるのは、公式にそう書かれているという紹介までです。hamachan.info がふれている[間隔の単位]についても同様で、当方は測っていません。

よくある質問

入力していない日付が横軸に出るのは不具合ですか

不具合ではありません。公式に「日付軸には、ワークシート上の日付の順序が正しくない場合や、同じ基本単位でない場合も、設定された間隔で古い順に、または基本単位 (日数、月数、または年数など) で日付が表示されます。」と書かれているとおりの動きです。当サイトの実機でも、四件しか入力していないのに軸は五日ぶんを覆っていました。

軸の種類はどこで変えるのですか

当サイトの実機では、折れ線グラフの横軸をクリックして選び、Ctrl キーを押しながら 1 を押すと、画面の右側に[軸の書式設定]が開きました。その中の[軸のオプション]に[軸の種類]があります。公式にも同じ場所が案内されています。

軸の種類は最初からどれが選ばれているのですか

当サイトの実機で開いたときは、[データを基準に自動的に選択する(Y)]に印が付いていました。この記事で「軸の種類を指定しないまま」と書いている状態が、これにあたります。残りの選択肢は[テキスト軸(T)]と[日付軸(X)]の二つでした。

テキスト軸にすると何か情報が失われますか

当サイトが実機で確かめた範囲では、データ点の数は 4 のまま変わりませんでした。変わったのは軸の性質で、プログラムから読むと軸の最小値と最大値が取得できなくなります。そのとき画面がどう見えるかは、当サイトでは撮っていません。

日付軸とテキスト軸のどちらを選ぶのが正解ですか

どちらが正解ということはありませんでした。当サイトの実機では、日付として入っている四件を日付軸にすると五日ぶんの幅に広がり、テキスト軸にすると四件が等間隔に並びました。間隔そのものを見せたいのか、件数を詰めて見せたいのかで選ぶことになります。

データの数と横軸の目盛の数が合わないのですが

当サイトの実機では、四件しか入力していないのに横軸に六つの目盛が並んでいる状態でも、データ点の数は 4 のままでした。目盛が増えているだけで、データが増えているわけではありません。数が合わないこと自体は、日付として扱われている印だと考えられます。

日付が文字として入っているかどうかは、どこで見分けますか

当サイトの実機では、セルの中身をそのまま読み取ると、日付として入っているものは 46023 のような数、文字として入っているものは「2026/1/1」という文字のままでした。表示だけを見ると両方とも同じに見えるので、画面上の見た目では判断できません。

文字として入っている日付に、日付軸を指定すれば直りますか

直りませんでした。hamachan.info にも「[テキスト軸]、[日付軸]を選択しても変わりはありません。」と書かれています。当サイトの実機では、指定は通って軸の種類は日付軸になるのに、軸の最小値は 1、最大値は 4 のままでした。

時刻だけのグラフで線が横に伸びないのですが、データが壊れているのでしょうか

当サイトの実機では、データ点の数は 3 のままで、データは載っていました。軸の最小値と最大値がどちらも 0 で、三つの点の横位置がそろってしまっていただけです。テキスト軸にしたところ、三点が等間隔に並びました。なぜそうなるのかの仕組みは、当サイトでは確かめていません。

散布図を使えばいいと聞きましたが本当ですか

当サイトでは散布図では測っていないため、本当かどうかを言えません。折れ線グラフの軸だけを対象に実験しています。この記事の数字は、すべて折れ線グラフで読み取ったものだとご理解ください。

Microsoft 365 でも同じ結果になりますか

当サイトでは確かめていません。手元に Microsoft 365 の環境が無いためです。今回の数字はすべて Excel 2019 の買い切り版、日本語の環境で測ったものです。

まとめ

横軸が思ったとおりに並ばないとき、多くの方は軸の設定画面を開いて、そこで解決しようとされます。今回測った範囲で言うと、その入口がすでに半分ずれていました。軸の最小値と最大値が日付の数として返ってきたのは、セルに日付として入っている場合だけで、文字として入っている場合は日付軸を指定しても並び順の番号のままでした。

そして、時刻だけのデータで日付軸を指定すると、軸の最小値も最大値も 0 になり、グラフが縦線一本になります。実際にどうなるかを数字と画像で見せているところが、この記事で足せた部分です。線が横に伸びないからデータがおかしいのだろう、と範囲を選び直しても直りません。テキスト軸にすれば、三点はきちんと並びました。ただし、そのときも実際の時間の長さは横軸に出てきません。

今回いちばん勉強になったのは、測り方そのもののほうでした。同じグラフに軸の種類を上書きしながら測っていたときと、条件ごとに作り直して測ったときとで、返ってくる数字が変わりました。書き出した画像の見た目のほうは変わらなかったので、画面で見比べるぶんには気にしなくて大丈夫です。数字で比べたい方だけ、条件ごとに作り直してください。

数字で残しておくと、あとから自分でも確かめ直せます。四件のデータで測った範囲では、46000 台の大きな数が返ってくるなら日付として扱われている、小さな連番が返ってくるなら並び順の番号として扱われている、0 が返ってくるなら時刻だけの値になっている、という形でした。連番のほうはデータの件数によって値そのものが変わりますので、数字を覚えるというより、どの型の値が返るかで見分けてください。

もうひとつ、今回まとめていて自分でも整理が付いたのは、症状の見た目と原因の場所が対応していない、ということです。横軸が間延びしているという見た目の問題も、線が横に伸びないという見た目の問題も、どちらも軸の上で起きているように見えます。ところが実際に効いていたのはセルの中身と、扱っている値が日付なのか時刻なのかという違いでした。目に見えているところと、手を入れるべきところが離れている。だから遠回りしやすいのだと思います。

この記事で書いていないことも、もう一度書いておきます。日付と時刻を組み合わせた値、散布図で時刻を扱う方法、日付を文字に変える方法、画面のラジオボタンを押して切り替えた場合、そして買い切りの 2019 以外の環境での挙動。これらは当方の手元で測っていないので、この記事の外にあります。目盛のラベルの間隔と基本単位についても、公式にこう書かれているという紹介にとどめました。書けることと書けないことの線を引いたぶん、書いた数字については手元で同じように確かめられるはずです。

ここまで読んでも、自分のグラフがどれに当たるのか判断が付かないことはあると思います。横軸に出ている日付が入力したものなのか勝手に足されたものなのか分からない、軸の種類を変えても見た目が変わらない、時間帯のグラフで線が横に伸びない。このあたりは、実際の画面を見ないと切り分けが難しいところです。

出典・引用サイト

最終確認日 2026年7月29日/記事作成 uri uri

この記事を書いた人
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企業の情報システム部門で10年以上、PC・アカウント・社内ネットワーク・Microsoft 365/Google Workspace運用を担当。年間数百件の問い合わせ対応(PC不調、メール送受信、Excel/Word資料、Teams会議、スマホ連携など)を通じて、初心者がつまずくポイントを「再現→原因切り分け→最短解決」の手順に落とし込んできました

現場や身近で実際に起きたトラブルをベースに、手順だけでなく「なぜそうなるか」「失敗しやすい落とし穴」「安全な設定(セキュリティ)」まで含めて解説します。

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