皆さん、Excelを使っていて、「特定のキーワードを含むデータを探したい」と思ったことはありませんか?例えば、商品リストから「りんご」を含む商品名を持つデータを探したい場合などです。そんな時に便利なのが、VLOOKUP関数を使ったあいまい検索です。今回は、この方法を初心者の方にもわかりやすく解説します。
VLOOKUP関数とは?
まず、VLOOKUP関数について簡単におさらいしましょう。VLOOKUP関数は、指定した範囲の中から特定の値を縦方向に検索し、その値に対応するデータを取得する関数です。具体的には、次のような構成になります。
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索方法)
– 検索値探したい値
– 範囲検索する表の範囲
– 列番号取得したいデータがある列の番号
– 検索方法完全一致(FALSE)か近似値(TRUE)かを指定
あいまい検索を可能にするワイルドカードの活用
通常、VLOOKUP関数は完全一致での検索を行いますが、ワイルドカードを使用することで、あいまい検索、つまり部分一致の検索が可能になります。Excelで使用できる主なワイルドカードは以下の2つです。
– 「*」(アスタリスク)任意の文字列を表す
– 「?」(クエスチョンマーク)任意の一文字を表す
例えば、「*りんご*」と指定すると、「青りんごジュース」や「りんごパイ」など、「りんご」を含むすべての文字列と一致します。
VLOOKUP関数でのワイルドカードの使用方法
では、実際にVLOOKUP関数でワイルドカードを使用してあいまい検索を行う方法を見ていきましょう。
具体例商品リストから特定のキーワードを含む商品を検索する
以下のような商品リストがあるとします。
商品コード | 商品名 | 価格 |
---|---|---|
001 | 青りんごジュース | 150 |
002 | りんごパイ | 200 |
003 | バナナスムージー | 180 |
このリストから、「りんご」を含む商品の価格を取得したい場合、次のようにVLOOKUP関数を使用します。
=VLOOKUP("*りんご*", C4, 3, FALSE)
しかし、この方法ではエラーが発生することがあります。なぜなら、VLOOKUP関数はワイルドカードを直接使用することができないからです。
セル参照とワイルドカードの組み合わせ
そこで、検索値をセル参照とワイルドカードを組み合わせて指定します。例えば、セルE1に「りんご」と入力し、次のように関数を設定します。
=VLOOKUP("*"&E1&"*", C4, 3, FALSE)
このように、「&」でワイルドカードとセル参照を連結することで、あいまい検索が可能になります。
ワイルドカードを使用する際の注意点
ワイルドカードを使用してあいまい検索を行う際には、以下の点に注意が必要です。
– 複数の一致がある場合VLOOKUP関数は、最初に見つかった一致を返します。そのため、複数の一致がある場合、期待する結果が得られないことがあります。
– 検索範囲の設定検索範囲の左端列に検索値が含まれている必要があります。これを満たさない場合、正しい結果が得られません。
よくある質問や疑問
Q1VLOOKUP関数でワイルドカードを使用してもエラーが出るのはなぜですか?
A1ワイルドカードを使用する際、検索値とワイルドカードを正しく連結していない可能性があります。例えば、「*りんご*」と直接入力するのではなく、「”*”&セル参照&”*」のように、「&」でワイルドカードと検索値を連結する必要があります。
Q2VLOOKUP関数で部分一致検索を行う際、近似値(TRUE)を使用できますか?
A2近似値(TRUE)を使用すると、正確な一致がない場合に最も近い値を返しますが、部分一致検索を行う際には、完全一致(FALSE)を指定し、ワイルドカードを使用する方法が一般的です。
Q3XLOOKUP関数でもあいまい検索は可能ですか?
A3はい、XLOOKUP関数でもワイルドカードを使用してあいまい検索を行うことが可能です。XLOOKUP関数は、VLOOKUP関数よりも柔軟性が高く、検索範囲や戻り範囲を個別に指定できるため、より効率的に検索を行うことができます。
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まとめ
今回は、ExcelのVLOOKUP関数を使用してあいまい検索を行う方法について解説しました。ワイルドカードを活用することで、特定のキーワードを含むデータを柔軟に検索することが可能になります。ぜひ、日々の業務や作業で活用してみてください。
他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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