皆さん、Wordで文章を作成していると、突然行間が広がってしまった経験はありませんか?
特に、文字サイズを変更したときや、新しい文書を作成したときに、思った以上に行間が広くなってしまうことがあります。今回は、そんな「Wordの行間が広くなる」問題の原因と、その解決方法を初心者の方にも分かりやすく解説します。
なぜWordの行間が広がるのか?
まず、なぜ行間が広がってしまうのか、その主な原因を見てみましょう。
1. フォントサイズの変更による影響
文字サイズを大きくすると、行間も自動的に広がることがあります。これは、Wordがデフォルトで行間を「1.15倍」に設定しているためです。例えば、文字サイズを10.5ポイントから11ポイントに変更すると、行間が広がることがあります。
2. 「行グリッド線に合わせる」設定の影響
Wordには「行グリッド線に合わせる」という設定があります。この設定がオンになっていると、フォントサイズの変更に伴い、行間が自動的に調整され、予期せぬ広がりを見せることがあります。
3. 使用しているフォントの特性
特定のフォント、例えば「游明朝」などは、デザイン上、他のフォントよりも行間が広く設定されています。そのため、同じフォントサイズでも、フォントの種類によって行間が異なることがあります。
行間を調整する基本的な方法
では、行間が広がってしまった場合、どのように調整すれば良いのでしょうか?基本的な手順をご紹介します。
- 行間を調整したい段落を選択します。
- Wordの上部にある「ホーム」タブをクリックします。
- 「段落」グループ内の「行と段落の間隔」アイコンをクリックします。
- 表示されるメニューから、希望する行間(例:1.0、1.15、1.5など)を選択します。
この手順で、選択した段落の行間を簡単に調整できます。
「行グリッド線に合わせる」設定を確認・解除する方法
前述の「行グリッド線に合わせる」設定が原因で行間が広がっている場合、この設定を解除することで問題を解決できます。手順は以下の通りです。
- 行間が広がっている段落を選択します。
- 「ホーム」タブの「段落」グループ右下にある小さな矢印(段落設定ダイアログボックスランチャー)をクリックします。
- 表示された「段落」ダイアログボックスの「インデントと行間隔」タブを選択します。
- 下部にある「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」のチェックボックスを確認し、チェックが入っている場合は外します。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
この操作で、行グリッド線への合わせ込みが解除され、行間の広がりを防ぐことができます。
フォントの選択による行間の調整
使用するフォントによって行間が変わることがあります。特に「游明朝」などのフォントは行間が広めに設定されています。行間を狭くしたい場合は、別のフォント(例えば「MS 明朝」や「MS ゴシック」)に変更することで、行間が適切に調整されることがあります。
よくある質問や疑問
Q1: 行間をデフォルトで狭く設定する方法はありますか?
はい、あります。
「ホーム」タブの「スタイル」ギャラリーから使用しているスタイルを右クリックし、「変更」を選択します。「フォーマット」から「段落」を選び、「インデントと行間隔」タブで希望の行間を設定します。「OK」をクリックし、さらに「このテンプレートを使用した新しい文書」にチェックを入れて「OK」をクリックすると、以降の新しい文書でデフォルトの行間が適用されます。
Q2: 行間を数値で細かく設定することはできますか?
はい、Wordでは行間を数値で細かく設定可能です。
「ホーム」タブの「段落」グループ右下にある「段落ダイアログボックス起動ツール」をクリックし、「段落」ダイアログボックスを開きます。
その中の「間隔」項目で「行間」を「固定値」または「倍数」に設定し、ポイント数を指定することで詳細な調整ができます。「固定値」を選ぶと、行間を具体的なポイント(例: 12pt)で設定できます。
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