パソコンのバックアップや復元ポイントを作成しようとしたときに、「VSSエラー」や「シャドウコピーの作成に失敗しました」といったメッセージが表示されることがあります。特に、パソコンやスマホの操作に不安がある方にとって、こうしたエラーは戸惑いの原因となります。そこで、今回は初心者の方でも安心して実行できる、VSSエラーの解決方法をご紹介します。
VSSエラーとは?
VSS(Volume Shadow Copy Service)とは、Windowsがバックアップや復元ポイントを作成する際に使用するサービスです。これが正常に動作しないと、バックアップが失敗したり、復元ポイントが作成できなくなったりします。
VSSエラーの主な原因と対処法
VSSサービスの状態を確認する
まず、VSSサービスが正しく動作しているか確認しましょう。
- 「Windowsキー + R」を押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「services.msc」と入力し、Enterキーを押します。
- 「サービス」ウィンドウが開いたら、「ボリューム シャドウ コピー」を探し、ダブルクリックします。
- 「スタートアップの種類」が「自動(遅延開始)」になっていることを確認し、もし「停止」になっていたら「開始」をクリックします。
- 「適用」→「OK」をクリックして設定を保存します。
これで、VSSサービスが正常に動作するようになります。
ディスクの空き容量を確認する
VSSはバックアップや復元ポイントを作成する際に、ディスクの空き容量を使用します。空き容量が不足していると、エラーが発生することがあります。
- 「Windowsキー + E」を押して、「エクスプローラー」を開きます。
- 「PC」をクリックし、使用しているドライブ(通常はCドライブ)を右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 「全般」タブで、空き容量を確認します。
空き容量が不足している場合は、不要なファイルを削除するか、外部ストレージにデータを移動して空き容量を確保しましょう。
古い復元ポイントを削除する
古い復元ポイントが残っていると、VSSエラーの原因となることがあります。
- 「Windowsキー + S」を押して、「復元ポイント」と入力し、「復元ポイントの作成」を選択します。
- 「システムのプロパティ」ウィンドウが開いたら、「システムの保護」タブをクリックします。
- 「構成」をクリックし、「削除」ボタンを押して古い復元ポイントを削除します。
これで、VSSエラーの原因となる古い復元ポイントを削除できます。
シャドウコピーの記憶域サイズを変更する
シャドウコピーの記憶域サイズが不足していると、バックアップや復元ポイントの作成に失敗することがあります。
- 「Windowsキー + R」を押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「cmd」と入力し、Ctrl + Shift + Enterキーを押して管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
vssadmin list shadowstorage
- 現在のシャドウコピーの記憶域サイズを確認し、必要に応じて以下のコマンドでサイズを変更します。





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