「昨日まで普通に使えていたMIDIキーボードが、今日突然うんともすんとも言わなくなった…」そんな経験をして、今この記事にたどり着いたあなた、本当にお疲れ様です。焦りますよね、これ。しかも大事なレコーディングや本番前だったりすると、もうパニックになりますよね。実は私もWindows Updateのたびに「また何かやらかしたのか…」とヒヤッとすることがよくあります。
今回のMIDI機器トラブルは、2026年1月末から2月にかけて配信されたWindowsのアップデートが原因です。世界中のミュージシャンやDJ、作曲家たちが同時多発的に「MIDIコントローラーが死んだ!」と悲鳴を上げている状況で、あなただけのトラブルではありません。でも大丈夫です、この記事を読み終えれば今日中に解決できます。
- 今回の不具合の正体はWindows MIDI Service(MIDIデバイス向けの新サービス)とサードパーティ製ドライバの競合であり、M-Audio・AKAI・KORG・RANEなど多数のブランドが対象になっている。
- 即効性のある回避策は問題のWindowsアップデートをアンインストールするか、メーカーが案内するドライバの削除手順に従うことで、機器によって最適な対処法が異なる。
- Microsoftはすでに修正作業を進めており、2026年3月時点で一部の不具合修正パッチが配信されているが、根本的な解決にはまだ時間がかかる見込みのため今すぐ対処が必要。
- そもそも何が起きているの?WindowsMIDIServiceの正体
- どのMIDI機器が影響を受けているの?メーカー別の状況
- 今すぐできる!状況別の5つの回避策
- 知らないと損する!Windows MIDI Serviceに関連した便利な設定と使いこなし術
- PowerShellとコマンドプロンプトで今すぐ使えるMIDI管理コマンド集
- 現実でよく起こる「あるある」トラブルと体験ベースの解決法
- Windows MIDI Serviceを最大限に活かす!知っておきたい新機能
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- 2月のWindowsUpdateでMIDI機器に不具合が生じる問題に関するよくある質問
- 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
- まとめ
そもそも何が起きているの?WindowsMIDIServiceの正体
まず「何がどうなっておかしくなったのか」を知らないと、正しい対処もできません。ここをわかりやすく説明しますね。
Microsoftは2026年1月末から、Windows MIDI Service(ウィンドウズ・ミディ・サービス)という全く新しいMIDI管理の仕組みをWindows 11に順次導入しました。これは、長年変わらずに使われてきた古いMIDI処理エンジンを根本から刷新する、まさに「MIDI革命」とも言える大規模アップデートです。
具体的には、KB5074105・KB5077181・KB5077241という3つのアップデートがその変化をもたらしました。これらはWindows 11の24H2および25H2バージョンに適用されています。
ポイントなのは「すぐに全員が影響を受けたわけではない」という点です。このアップデートは「段階的ロールアウト(フェーズドロールアウト)」という方式で配信されました。つまり、アップデートをインストールした直後ではなく、「特定のアルゴリズムに従って翌月のある時点で有効になる」という仕組みなのです。2月末にはほぼ全員のPCでこの新サービスが有効化されたため、2月下旬から3月にかけて爆発的にトラブル報告が増えました。
「Windowsを更新したわけじゃないのに急に壊れた」という方も多いのは、まさにこの遅延有効化が原因です。これ、知らなかった方も多いのではないでしょうか?
Windows MIDI Serviceが目指していたもの
新しいサービスが目指していたのは、実はミュージシャンにとって嬉しい機能の数々でした。まず、これまでは1つのMIDI機器を複数のアプリで同時に使うことができませんでした。DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション、音楽制作ソフトのこと)を開きながら別のソフトでも同じキーボードを使う、そんな当たり前のことができなかったのです。それを可能にするのがマルチクライアント機能です。
さらに、音楽機器の通信規格である「MIDI 1.0」(1983年生まれの古い規格)に加え、MIDI 2.0(より高精度で豊かな表現が可能な最新規格)にも対応。MIDIエンドポイント(接続ポイント)の名前を自由に変更できる機能や、マイクロ秒(100万分の1秒)単位の超高精度なタイムスタンプ機能など、プロ仕様の改善もてんこ盛りです。
本来は「待ち望んでいた進化」のはずだったのですが、問題はその移行期にサードパーティー製のドライバとの間で大きな衝突が起きてしまったことです。
どのMIDI機器が影響を受けているの?メーカー別の状況
「自分の機器も対象なのか?」と心配になりますよね。世界中のユーザーからの報告と各メーカーの公式アナウンスをもとに、2026年3月17日現在の状況をまとめます。
影響が確認されているのは主にinMusic(インミュージック)ブランドのドライバを使用する製品群です。inMusicとはM-Audio、AKAI Professional、Rane DJ、Denon DJ、Numark、Alesis、AIR Music Technologyなど複数のブランドを傘下に持つ米国の音楽機器メーカーです。これらのブランドはすべて共通の「Audio+MIDI」ドライバを使用しており、そのドライバがWindows MIDI Serviceと深刻な競合を起こしています。
具体的な症状としては、機器がPC上で認識されているのにDAWやDJソフトで操作してもまったく反応しない(いわゆる「死んだ状態」)というものが最多です。鍵盤を弾いても音が出ない、フェーダーやジョグホイールを動かしても何も反応しない、という状況です。また、Cubase(スタインバーグ社の人気DAW)の起動自体が妨げられるケースや、アプリが不安定になって突然クラッシュするケースも多数報告されています。
KORGに関しては少し状況が異なります。KORGはこれまで独自の「USB-MIDIドライバ」を提供してきましたが、このドライバとWindows MIDI Serviceが競合することが判明。KORGは2026年3月12日に公式アナウンスを出し、Windows 11(24H2以降)ではKORG USB-MIDIドライバの使用を中止し、Windows MIDI Serviceへの移行を案内しています。ただし、KORGドライバのアンインストールにはレジストリ(Windowsの設定データベース)への影響があるため、手順を間違えると逆に動作しなくなるという厄介な問題もあります。
CubaseやDorico、Sibeliusなどのソフトウェアへの影響
DAWや楽譜ソフトへの影響も深刻です。Cubaseを使っている方からは「MIDI機器は認識されているのに、CC(コントロール・チェンジ)オートメーションが95%動かない」という報告が3月12日以降も続いています。また、Dorico(スタインバーグの楽譜作成ソフト)でキーボード入力ができなくなった、Sibelius(フィナーレと並ぶ老舗楽譜ソフト)でMIDI入力が効かなくなったという声も多数あります。一方、Bitwig StudioやFinale、MuseScoreなどは今のところ影響が少ないという報告もあります。
DJユーザーにとっても他人事ではありません。Serato DJやVirtual DJ(VDJ)を使っているRane DJ・Denon DJコントローラーのユーザーからは「本番前に突然機能しなくなって焦った」という深刻な声が世界中から上がっています。本番ステージで突然コントローラーが「死ぬ」なんて、考えるだけで恐ろしいですよね。
今すぐできる!状況別の5つの回避策
さあ、ここが一番大事な部分です。「大丈夫、ここさえ押さえれば安心です」という気持ちで、状況別に丁寧に解説していきますね。
回避策①アップデートをアンインストールする(最も確実な即効策)
inMusicブランド(M-Audio、AKAI、Rane、Denon DJ、Numarkなど)の機器を使っていて、とにかく今すぐ元の状態に戻したい方はこの方法が最も確実です。
- スタートボタンをクリックし、「設定」を開きます。
- 「Windows Update」→「更新の履歴」→「更新プログラムをアンインストールする」の順にクリックします。
- 一覧の中からKB5074105・KB5077181・KB5077241を探し、それぞれアンインストールします。
- 「はい」を選択してPCを再起動します。
- アンインストール後は「設定」→「Windows Update」→「詳細オプション」→「更新の一時停止」でアップデートを一時停止しておくことを強くおすすめします。
注意点として、将来のアップデートにも同じ機能が含まれる可能性があるため、一時停止は定期的に確認が必要です。また、PCによってはロールバック(元の状態に戻す機能)が使えない場合もあります。
回避策②KORGユーザー向けの専用手順
KORGユーザーの場合、単純にドライバをアンインストールするだけでは不十分で、手順を誤るとさらに問題が複雑になります。KORG公式(米国KORG)が2026年3月に公開した手順に従いましょう。
まず、MIDIデバイスを必ずPCから物理的に取り外してから作業を始めてください。デバイスが接続されたままだとドライバが完全にアンインストールされません。次に「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」からKORG USB-MIDIドライバをアンインストールします。その後、デバイスマネージャー(タスクバーのWindowsロゴを右クリックして開く)で「表示」→「非表示のデバイスを表示する」を選択し、「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」の中にグレーアウトしているKORGデバイスが残っていないか確認して、残っていれば右クリックで「デバイスのアンインストール」を選択します。最後に再起動後、デバイスを接続すれば、Windowsが自動的に標準ドライバを当ててくれます。
万が一この手順の後もMIDI機器が認識されない場合は、midifixreg(ミディフィックスレグ)というMicrosoftが提供する修復ツールを使います。これはWindowsのMIDI関連レジストリエントリを正しい状態に修復してくれるコマンドラインツールで、MicrosoftのGitHubリポジトリから入手できます。管理者権限のコマンドプロンプトで「midifixreg」と入力して実行し、指示に従えばOKです。
回避策③Cubaseユーザー向けの設定変更テクニック
Cubaseを使っている方で、機器は一応認識されているけれど動作が不安定という場合は、まずCubase内の設定変更を試してみてください。
Cubaseの「スタジオ設定」→「MIDIポートの設定」を開き、「WinRT MIDIを使用」のチェックを外す(無効にする)ことで改善するケースがあります。逆に、チェックを入れることで改善するケースもあり、お使いの環境によって異なります。一度試してみてください。また、Cubaseのアップデートも必ず確認してください。Steinberg(スタインバーグ)はこの問題に対応したパッチを順次リリースしています。
回避策④接続順序と再起動の裏ワザ
これ、意外と見落とされがちな実践的テクニックです。Windows MIDI Serviceが有効な環境でも、アプリを起動する前にMIDIデバイスを接続して完全に起動させてからアプリを開くと、認識される確率が上がります。逆の順番(アプリを先に開いてからデバイスを繋ぐ)だと問題が出やすいのです。
また、MIDIサービスを手動で再起動することで改善するケースもあります。管理者権限のコマンドプロンプトで「net stop “Windows MIDI Service”」と入力して実行し、次に「net start “Windows MIDI Service”」と入力して起動させます。毎回の起動時に必要な場合もありますが、一時的な回避策として有効です。
回避策⑤loopMIDIからの移行と代替ソフトの活用
loopMIDI(ループミディ、PC内部でMIDI信号をループさせる仮想MIDIポートソフト)を使っている方は要注意です。Windows MIDI Serviceの導入によりloopMIDIが正常に動作しなくなるケースが報告されています。代替手段として、Windows MIDI Serviceに対応した新しいMIDIループバック機能(SDK RC3以降のバージョンで利用可能)に移行することが推奨されています。ただしMIDI 2.0ループバックとして機能するため、起動するたびにMIDIサービスの再起動が必要なケースもあります。
知らないと損する!Windows MIDI Serviceに関連した便利な設定と使いこなし術
ここからは「回避策を実行した後」や「今後また同じことが起きないようにするため」に知っておきたい、便利なWindowsの機能や設定をご紹介します。正直、この部分を知っているかどうかで、トラブル対応のスピードが3倍は変わります。
Windows MIDIサービスの起動モードを「自動」に切り替える設定
実はWindows MIDI Serviceのデフォルト起動モードは「手動(トリガー起動)」に設定されています。これは、MIDIを使わないユーザーのWindowsの起動速度を遅くしないための配慮なのですが、音楽制作をメインにしている方にとっては逆に不便です。アプリを起動してから初めてMIDIサービスが呼び出されるため、最初のMIDI接続に数秒の遅延が発生することがあります。
これを「自動起動」に変更することで、Windows起動と同時にMIDIサービスが立ち上がり、DAWやDJソフトを開いた瞬間にMIDIデバイスがすぐ使える状態になります。管理者権限で開いたコマンドプロンプトまたはWindows PowerShellに以下のコマンドを貼り付けて実行するだけです。
sc config midisrv start= auto
元の「手動起動」に戻したい場合は以下のコマンドです。
sc config midisrv start= demand
本番ライブやレコーディングの直前にMIDI機器がモタついて焦る、という経験がある方には特に効果的な設定です。
PowerShellとコマンドプロンプトで今すぐ使えるMIDI管理コマンド集
「コマンドプロンプトって怖い」と思っているあなた、大丈夫です。コピー&ペーストするだけで使えます。これを覚えておくだけで、MIDIが不調なときにいちいちPCを再起動しなくて済むようになります。これ、本当に助かるんです。
MIDIサービスを再起動するコマンド(最重要)
MIDIデバイスが突然認識されなくなったとき、フルのPC再起動をしなくてもMIDIサービスだけを再起動することで多くの場合解決できます。PowerShellを管理者権限で開いて(スタートボタンを右クリック→「ターミナル(管理者)」を選択)、以下のコマンドを実行してください。
Restart-Service -Name midisrv
コマンドプロンプトの場合は以下の2行を順番に実行します。
net stop midisrv
net start midisrv
「えっ、これだけで直るの?」と思うかもしれませんが、実際にこれで解決するケースが世界中のフォーラムで多数報告されています。再起動の前に試す価値は大いにあります。
MIDI関連レジストリの状態を確認するコマンド
Windows MIDI Serviceが正常に動作するためには、レジストリ(Windowsの設定データベース)内の特定の値が正しく設定されている必要があります。具体的には、「midi」という値が「wdmaud.drv」に、「midi1」という値が「wdmaud2.drv」に設定されていなければなりません。この状態をコマンドプロンプトで確認するには以下のコマンドを使います。
reg query "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Drivers32" /v midi
reg query "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Drivers32" /v midi1
実行結果に「wdmaud.drv」と「wdmaud2.drv」が表示されれば正常です。もし異なる値や「エラー」が表示された場合は、前述の「midifixreg」ツールで修復する必要があります。
Windows UpdateのKBをPowerShellでアンインストールするコマンド
「設定画面からアップデートをアンインストールしようとしたけど見つからない!」という方のために、PowerShellから強制的にアンインストールする方法も覚えておきましょう。管理者権限のPowerShellで以下を実行します(KB番号は対象のものに変更してください)。
wusa /uninstall /kb:5074105 /quiet /norestart
複数のKBをまとめてアンインストールしたい場合は、それぞれ順番に実行してください。最後に手動で再起動することを忘れずに。
Windows Updateを一時停止するPowerShellコマンド
問題のアップデートをアンインストールした後、また自動的に再インストールされてしまう前に、アップデートを一時停止しておく必要があります。設定画面から操作するより、PowerShellでスマートに管理できます。
# アップデートを35日間停止する
$deadline = (Get-Date).AddDays(35).ToString("yyyy-MM-ddT00:00:00Z")
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\WindowsUpdate\UX\Settings" -Name "PauseUpdatesExpiryTime" -Value $deadline
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\WindowsUpdate\UX\Settings" -Name "PauseFeatureUpdatesStartTime" -Value (Get-Date).ToString("yyyy-MM-ddT00:00:00Z")
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\WindowsUpdate\UX\Settings" -Name "PauseQualityUpdatesStartTime" -Value (Get-Date).ToString("yyyy-MM-ddT00:00:00Z")
停止を解除したい場合は「設定」→「Windows Update」→「更新の再開」から解除するか、上記のレジストリキーの値を削除します。
現実でよく起こる「あるある」トラブルと体験ベースの解決法
理論はわかった、でも「実際こういう場面ではどうするの?」という疑問が残りますよね。ここでは、世界中のユーザーフォーラムや実際の報告から集めた「リアルなシーン」ごとの解決法を紹介します。
「本番ライブの直前にコントローラーが死んだ!」というパニック時の対処法
これ、本当に悪夢ですよね。Raneユーザーからの報告では「2日かけてPCを完全リセットするはめになった」という声もありました。でも、もし本番直前でそんな時間がなければ?
まず落ち着いて、コントローラーを物理的に一度抜いてから再接続してみてください。Microsoftの公式情報でも「接続が切れても再接続すると直ることがある」と確認されています。次に、PowerShellで「Restart-Service -Name midisrv」を実行します。それでもダメなら、DJソフト(Serato、VDJなど)を完全に終了→コントローラーを抜く→MIDIサービスを再起動→コントローラーを接続→ソフトを起動という順番でやり直してみてください。この「接続順序の呪文」が効くケースは実際に多いです。
もし本番環境でWindows Updateを止めていなかったために今まさにこの状況に陥っているなら、時間があれば問題のKBをアンインストールして再起動するのが最も確実です。本番前にはWindowsの自動更新を必ず一時停止する習慣をつけましょう。これはプロのDJやライブミュージシャンの間では常識になりつつあります。
「MIDIキーボードは認識されているのに音が出ない」という謎の症状
これは多くの初心者が「キーボードが壊れた?」と勘違いするパターンです。デバイスマネージャーで認識されていて、DAWのMIDIデバイスリストにも表示されているのに、鍵盤を弾いても何も起きない。inMusicブランド(M-Audio、AKAIなど)でよく起きるこの症状は、デバイスが「認識されているだけ」でMIDI信号が実際には通っていない状態です。
この場合の対処は機器が「クラスコンプライアント(クラスコンプライアントメーカー独自ドライバなしにOSの標準機能だけで動く規格準拠の機器)」かどうかで変わります。最近の多くのUSB MIDI機器はクラスコンプライアント対応なので、メーカードライバを完全にアンインストールして、Windows標準ドライバで使うと解決するケースが非常に多いです。Microsoftも「必要がない限りサードパーティドライバはインストールしないほうがよい」と明言しています。試しにメーカードライバを削除してUSBを差し直すだけで、あっさり直ることがあります。
「KORG機器のアンインストールを試みたら逆に悪化した」という地獄パターン
これ、実際に多くの方が経験しています。KORG純正のアンインストーラーを実行したらMIDIが完全に壊れた、というケースです。原因はKORGのアンインストーラーがレジストリの「midi〜midi9」エントリの順序を書き換えてしまうことにあります。
この状態から抜け出すには「midifixreg」コマンドが頼りです。MicrosoftのGitHubから「SDK Runtime and Tools」パッケージをダウンロードしてインストールすると、コマンドとして使えるようになります。管理者権限のコマンドプロンプトで「midifixreg」と打ち込んで実行し、変更が加えられたら再起動します。KORG Kronosユーザーの中には、これに加えてデバイスマネージャーから「oemXX.inf」ドライバを手動で削除することで解決したという報告もあります。
「Windowsを更新したら今まで使えていたloopMIDIが動かなくなった」問題
loopMIDI(PC内部で仮想的にMIDI信号をループさせるツール)はDTMerやVJ、ゲーム配信者など幅広いユーザーに愛用されているツールですが、Windows MIDI Serviceとの相性問題が報告されています。完全に壊れているわけではなく、起動する順番の問題であることが多いです。
正しい手順は「loopMIDIを起動→MIDIサービスを再起動(net stop midisrv → net start midisrv)→その後にDAWや音楽ソフトを起動」です。この順番を守るだけで動くことがあります。とはいえ、毎回この手順を踏むのは面倒なので、長期的にはWindows MIDI Serviceに内蔵された新しいMIDIループバック機能への移行を検討することをおすすめします。ループバック機能は同等の役割を果たし、より安定して動作します。
「BIOS更新まで必要になるの?」という驚きのケース
「標準的なトラブルシューティングを全部試したのに一向に直らない」という場合、実はUSBコントローラー周りのファームウェア(機器を動かす基本プログラム)の問題が根本にある場合があります。特にASUSのマザーボードを使っているユーザーから「BIOSを更新したら長年の問題が一気に解決した」という報告が実際に出ています。
BIOSの更新は少しリスクを伴う作業なので安易に勧めはしませんが、他の方法を全て試してダメだった場合の最終手段として頭に入れておいてください。マザーボードメーカーの公式サイトから最新のBIOSをダウンロードし、公式の手順に従って更新します。更新後、Intel MEIドライバ(IntelのCPUとチップセット間の通信を管理するドライバ)の再インストールも合わせて行うと、USB MIDI関連の問題がまとめて解消されるケースがあります。
Windows MIDI Serviceを最大限に活かす!知っておきたい新機能
トラブル対応ばかりに目が向きがちですが、Windows MIDI Serviceには「安定したら絶対使いたい」機能が満載です。将来的に環境が整った際に役立つ情報として頭に入れておいてください。
PowerShellからMIDIを操るという夢のような使い方
Windows MIDI ServiceにはPowerShellコマンドレット(PowerShellで使える専用コマンド)が用意されており、スクリプトでMIDIを自動操作できます。たとえば、ライブ前にすべての機器のパッチ(音色設定)を自動で初期化するスクリプトを組むとか、ミキサー間の設定を同期させるとか、以前は専用ソフトなしには実現できなかったことが、PowerShellだけで可能になります。利用にはPowerShell 7.4以上と、別途「Windows MIDI Services SDK Runtime and Tools」のインストールが必要です。なお、PowerShellはWindows標準で入っている古い「Windows PowerShell」ではなく、最新のクロスプラットフォーム版「PowerShell 7.x」が必要な点に注意してください。
midi.exeコンソールツールで診断と管理が一気に楽に
SDK Runtime and Toolsをインストールすると「midi.exe」というコマンドラインツールも使えるようになります。これはコマンドプロンプトやWindows Terminalから「midi」と打つだけで呼び出せる多機能ツールで、現在接続されているMIDIエンドポイントの一覧確認(midi enumerate endpoints)、MIDIメッセージのリアルタイム監視(midi endpoint monitor)、SysEx(システムエクスクルーシブ、機器固有の設定データ)の送受信など、技術的なトラブルシューティングに非常に役立ちます。メーカーのサポートに問い合わせる際に「mididiag」コマンドで出力したMIDI環境の診断レポートを添付すると、対応がスムーズになります。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで読んでくれた方、本当にお疲れ様でした。最後に、専門家として正直な本音を話させてください。
個人的にはこうしたほうが、ぶっちゃけ楽だし効率的だと思います。
まず前提として、今回の騒動の根本的な原因は「MicrosoftがMIDIを本気でアップグレードしようとしたこと」と「サードパーティのメーカーがその変化についていけていないこと」の両方にあります。どちらかだけが悪いわけじゃない。でも被害を受けるのはユーザーという、ITの世界ではよくある話です。
で、ぶっちゃけ何が一番いいかというと、「クラスコンプライアント対応機器はドライバを捨てる」という思い切りが一番楽です。KORGしかり、最近のM-Audioしかり、最近発売された多くのUSB MIDI機器はドライバなしでも動くように設計されています。サードパーティドライバを入れるのは「もっと便利になるから」という理由のことが多いですが、今となっては「Windows MIDI Serviceが全部やってくれる」ので、むしろドライバを入れないほうがシンプルで安定するんです。Microsoftも実際に「必要がない限りサードパーティドライバはインストールするな」と明言しています。これ、初心者のうちから知っておくと、今後のトラブルをかなり減らせます。
次に「Windows Updateは音楽制作PCでは手動管理が基本」という認識を持つことです。Windowsのアップデートは基本的に良いもので、セキュリティのためにも必要です。でも、ライブ前夜や締め切り前に勝手にアップデートされて環境が壊れる、というのは音楽制作者にとって本当に洒落にならないリスクです。MIDIを使った音楽制作・DJ・ライブを仕事やガチな趣味でやっているなら、アップデートは「メーカーが対応を確認してから当てる」のが大人のやり方だと思います。少なくとも、大事な本番の1週間前からは自動更新を一時停止する習慣をつけてください。
そして最終的には「MIDIサービスの再起動コマンドをデスクトップに置いておく」ことを強くすすめます。「Restart-Service -Name midisrv」を実行するPowerShellスクリプトファイルを作って、管理者権限で実行できるようにデスクトップに置いておく。これだけで「MIDIが急に反応しなくなった→PC再起動→5分ロス」という無駄なループから解放されます。再起動ではなくサービスの再起動だけで直ることが本当に多いです。覚えていてください。
Windows MIDI Serviceは正直まだ過渡期です。今は「嵐の前の静けさ」ではなく「嵐の真っ最中」です。でもその嵐が落ち着いた先には、MIDIの世界が本当に便利になる未来が待っています。今のうちに正しい知識と対処法を身につけて、その未来をスムーズに迎え撃ちましょう。
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2月のWindowsUpdateでMIDI機器に不具合が生じる問題に関するよくある質問
アップデートをアンインストールしたら今後のセキュリティはどうなりますか?
これは多くの方が心配される点ですね。KB5074105などのアップデートにはMIDI関連の機能変更だけでなく、セキュリティ修正も含まれている可能性があります。アップデートを長期間停止することはセキュリティリスクになり得るため、一時的な対処として最大4週間程度の一時停止にとどめ、各メーカーからの正式なドライバアップデートが出次第、すぐに最新の状態に戻すことを強くおすすめします。M-Audio・AKAI・RANEなどのinMusicブランドは現在修正ドライバを開発中であり、リリース次第すぐに適用しましょう。
自分のPCでWindows MIDI Serviceが有効になっているか確認する方法はありますか?
あります!Microsoftは「Windows MIDI Services Enablement Checker」という確認ツールを提供しています。これをダウンロードして実行すると、自分のPCでWindows MIDI Serviceが有効になっているかどうかをすぐに確認できます。GitHubのMicrosoftリポジトリからダウンロード可能ですが、署名のない実行ファイルのため、ダウンロード時にブラウザから警告が出る場合があります。「詳細」→「保存」で進んでください。
KORGのドライバをアンインストールした後、再インストールしてはいけないのはなぜですか?
これ、実はすごく重要なポイントです。KORGのUSB-MIDIドライバは、インストール時にWindowsのMIDI関連レジストリエントリを書き換えます。一度Windows MIDI Serviceが有効になった環境でKORGドライバを再インストールすると、そのレジストリが上書きされてWindows MIDI Serviceが正常に動作しなくなります。特にKORGドライバのアンインストーラー自体もレジストリを変更するため、公式が推奨する手順以外の操作(KORG MIDI Driver Uninstall Utilityの使用など)は避けてください。間違えた場合のみ、前述の「midifixreg」ツールで修復できます。
Macユーザーは同じ問題が起きますか?
今回の問題はWindowsのみに関係するアップデートが原因ですので、macOSユーザーには影響ありません。ただし、同じMIDI機器がmacOSとWindowsの両方で使われているスタジオ環境では、Windows側の機器だけが問題を抱えることになるので注意が必要です。
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まとめ
2026年1月末から2月にかけてのWindowsアップデート(KB5074105など)によって導入されたWindows MIDI Serviceは、本来はMIDIの世界を大きく前進させるはずの機能でした。MIDI 2.0対応、マルチクライアント機能、超高精度なタイムスタンプなど、プロミュージシャンが長年望んでいた改善が一気に実現する予定だったのです。
しかし現実には、M-Audio・AKAI・KORG・RANEをはじめとするサードパーティー製ドライバとの互換性問題が深刻化し、世界中のミュージシャン・DJが突然MIDIが使えなくなるという事態に陥りました。Microsoftは問題を認識して修正作業を進めており、2026年3月4日時点でも継続的にパッチを配信していますが、根本的な解決にはまだ時間がかかる見込みです。
今日できることをまとめると、inMusicブランドの機器を使っている方は問題のアップデートをアンインストールして一時停止する、KORGユーザーはメーカー公式の手順に従ってUSB-MIDIドライバを削除してWindows MIDI Serviceに移行する、Cubaseユーザーは「WinRT MIDI」設定を切り替えてみる、そして必ずアプリより先にMIDIデバイスを接続してから起動する、という対応が有効です。
各メーカーが修正ドライバを開発中ですから、公式サポートページとWindows Updateのリリースノートを定期的にチェックする習慣をつけておくことが、今後の「MIDI突然死」を防ぐ最善の備えになります。あなたの音楽制作環境が一日も早く元の状態に戻ることを願っています。






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