「Windows Updateって、とりあえず再起動すればいいんでしょ?」——もしそう思っているなら、ちょっと待ってください。2026年3月、Windowsの世界ではかなり大きな変化が起きています。再起動なしでセキュリティパッチが当たるホットパッチという新技術、トラブルが起きたときにMicrosoftが遠隔で問題だけを巻き戻してくれるKIR(既知の問題のロールバック)、そしてOneDriveのバックアップを切ったらファイルが消えたという悲鳴まで。正直なところ、私自身も初めてKIRの存在を知ったときは「え、こんな仕組みがあったの?」と驚きました。この記事では、今まさに知っておくべきWindowsの最新情報を、初心者の方にもわかるように噛み砕いてお伝えします。
- 2026年3月のWindows Updateで修正された84件の脆弱性と、再起動不要の「ホットパッチ」新時代の到来
- OneDriveバックアップをオフにしてファイルが消える問題の原因と確実な復旧手順
- Copilot+PCの目玉機能「リコール」の最新動向と、Windows11の新機能についての実践ガイド
- 2026年3月のWindowsUpdateは過去最大級の重要度だった!
- 再起動なしでセキュリティ修正!「ホットパッチ」がWindows11にやってきた
- WindowsUpdateで不具合が出たときの切り札「KIR」とは?
- OneDriveバックアップを切ったらファイルが消えた!その原因と復旧法
- Copilot+PCの目玉機能「リコール」は結局使えるの?
- Windows11の3月アップデートで追加された注目の新機能
- Chromeのゼロデイ脆弱性にも要注意!ブラウザのアップデートを忘れずに
- PowerShellで自分のパソコンを「健康診断」する方法
- ファイルが勝手に消える「三大犯人」を特定して止める設定術
- コマンドプロンプトだけでWindowsUpdateを強制チェックする裏技
- WindowsUpdate後に「パソコンが重くなった」と感じたときの対処法
- Windows11の「隠れた便利機能」で日常作業を3倍速にする
- SecureBootの証明書が2026年6月に期限切れ?今やるべきこと
- Windows10からWindows11に移行するなら今がベストな3つの理由
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- よくある質問
- 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
- まとめ
2026年3月のWindowsUpdateは過去最大級の重要度だった!
まず押さえておきたいのが、2026年3月11日に配信された月例セキュリティ更新プログラム、いわゆるパッチチューズデー(毎月第2火曜日に配信されるセキュリティ修正のこと)です。今回はなんとCVE番号ベースで84件もの脆弱性(ぜいじゃくせい=ソフトウェアの弱点のこと)が修正されました。「84件って多いの?」と思うかもしれませんが、これはかなりの数です。しかも、そのうち深刻度が最高ランクの「Critical(緊急)」と評価されたものが8件も含まれていました。
特に注意が必要なのは、ExcelやOfficeに影響するリモートコード実行の脆弱性です。これは簡単に言うと「悪意のあるファイルを開いただけで、パソコンを乗っ取られる可能性がある」ということ。日常的にExcelファイルをメールで受け取る方は、とにかく早めにWindows Updateを実行してください。「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」を押すだけですから、今すぐやっても3分で終わります。
さらに、攻撃手法がすでに公開されている脆弱性も2件ありました。.NETのサービス拒否の脆弱性とSQL Serverの特権昇格の脆弱性で、どちらも深刻度は「Important(重要)」ですが、悪用される恐れが十分にあるため、IPAやJPCERTといった国の機関も早急な対応を呼びかけています。
Windows10ユーザーは要注意!サポート終了後の延長保守について
これ、実は私も最初に引っかかったんですけど、Windows10は2025年10月にサポートが終了しています。「じゃあもうアップデートされないの?」というと、実は延長セキュリティ更新プログラム(ESU)という有料の延命措置があります。個人ユーザーは最大1年間、企業は最大3年間、セキュリティ更新を受け取れます。ただしこれは有料サービスなので、可能であればWindows11への移行を真剣に検討すべきタイミングです。
再起動なしでセキュリティ修正!「ホットパッチ」がWindows11にやってきた
「パソコンの再起動が必要です」——Windows Updateのたびに表示されるこのメッセージ、正直うんざりしますよね。特に仕事中だと、保存し忘れたファイルがないか冷や汗をかくことも。そんな悩みを解決してくれるのが、Microsoftが本格展開を始めたホットパッチ(Hotpatch)という技術です。
ホットパッチとは、Windowsが動いている最中にセキュリティ修正を適用する仕組みのことです。つまり再起動なしでパッチが当たります。2026年3月10日にリリースされたKB5079420がまさにこのホットパッチで、Windows11バージョン25H2と24H2に対応しています。さらに3月13日には、ネットワーク関連の深刻な脆弱性を修正する緊急のホットパッチKB5084597も配信されました。
Microsoftの調査によると、7万台のマシンを運用する企業でホットパッチを導入したところ、全端末への更新完了にかかる日数が27日から14日に短縮されたそうです。これは個人ユーザーにとっても朗報で、将来的にはすべてのWindows11ユーザーがこの恩恵を受けられるようになると期待されています。
ホットパッチを利用するための条件
ただし、大丈夫、ここさえ押さえれば安心です。現時点では利用できるライセンスが限られています。Windows11 Enterprise E3/E5、Microsoft 365 F3、Windows11 Education A3/A5、Microsoft 365 Business Premium、Windows 365 Enterpriseのいずれかが必要です。個人向けのHome版やPro版では、まだ自動的に使えるわけではありませんが、Microsoftは2026年5月からWindows Autopatch(自動更新管理の仕組み)でホットパッチをデフォルト有効にすると発表しています。つまり、この流れは確実に広がっていくということですね。
なお、ホットパッチはすべてのセキュリティ修正に対応するわけではなく、四半期ごとのベースライン更新(大きなまとめて更新)では従来通り再起動が必要です。年間で見ると、12ヶ月のうち8ヶ月が再起動不要のホットパッチ月、4ヶ月が再起動が必要なベースライン月、というサイクルになります。
WindowsUpdateで不具合が出たときの切り札「KIR」とは?
Windows Updateを適用したら画面が真っ暗になった、Wi-Fiがつながらなくなった、ブルースクリーンが出るようになった——こんな経験、ありませんか?実は2026年1月のアップデート(KB5074109)では、リモートデスクトップ接続ができなくなったり、シャットダウン時に再起動を繰り返す不具合が発生して、Microsoftは緊急の修正パッチを複数回配信する事態になりました。2月のアップデートでもGPUドライバーのクラッシュやWPA3接続の問題が報告されています。
こういったトラブルに対してMicrosoftが用意している秘密兵器がKIR(Known Issue Rollback=既知の問題のロールバック)です。これは「更新プログラム全体をアンインストールせずに、問題を起こしている部分だけを以前の状態に戻す」という非常にスマートな仕組みです。
KIRの仕組みを簡単に説明すると、Windowsの更新プログラムには「ランタイム機能フラグ」(実行時に新旧のコードを切り替えるスイッチ)が組み込まれています。問題が見つかると、Microsoftがこのスイッチを遠隔で切り替えて、問題のあるコードだけを古いバージョンに戻してくれるのです。セキュリティ修正はそのまま残るので、安全性を犠牲にすることなく不具合だけが解消されるというわけです。
一般ユーザーのKIR対応は自動で行われるから安心
企業のIT管理者はグループポリシーを使ってKIRを手動で適用する必要がありますが、一般家庭のパソコン(HomeやPro版)では、Windows Updateを通じて自動的にKIRが配信されます。多くの場合、問題のあるアップデートがほとんどのパソコンに届く前にKIRが配信されるため、気づかないうちに問題が回避されていることも多いのです。Microsoftによれば、KIRは24時間以内に対象のパソコンに届くとのこと。もし不具合が出た場合は、パソコンを再起動するとKIRが適用されやすくなりますので、覚えておいてください。
OneDriveバックアップを切ったらファイルが消えた!その原因と復旧法
これは本当に多くの方が困っている問題です。Windows11のバージョン25H2では、MicrosoftアカウントでサインインするとOneDriveバックアップが自動的にオンになる仕様に変わりました。デスクトップやドキュメント、ダウンロードなどのフォルダが、知らないうちにOneDriveフォルダの中に移動されてしまうのです。
問題はここからです。「勝手にクラウドに上がるのは嫌だ」とOneDriveのバックアップをオフにすると、ファイルが見つからなくなることがあります。なぜこうなるかというと、OneDriveの「ファイルオンデマンド」機能が関係しています。この機能はディスク容量を節約するために、クラウドにだけファイルを保存してパソコン本体からは削除する仕組みです。つまり、バックアップを切ってOneDriveとの連携を解除すると、クラウドにしか存在しないファイルがパソコンから見えなくなってしまうのです。
ファイルを取り戻すための具体的な手順
まず落ち着いてください。ファイルが完全に消えたわけではない可能性が高いです。以下の手順で確認と復旧を行いましょう。
- Webブラウザでonedrive.comにアクセスしてMicrosoftアカウントでログインし、クラウド上にファイルが残っていないか確認してください。
- OneDriveのWeb版で「ごみ箱」を確認してください。ローカルのごみ箱に入っていなくても、クラウド側のごみ箱に残っている場合があります。
- Microsoft365のサブスクリプションがある場合は「OneDriveの復元」機能を使って、過去30日以内の任意の時点にOneDrive全体を巻き戻すことができます。
- それでも見つからない場合は、ファイルエクスプローラーの「C:\Users\(ユーザー名)\OneDrive」フォルダの中を直接探してみてください。フォルダの表示設定で「隠しファイル」を表示にすることも忘れずに。
今後同じ問題を防ぐためには、OneDriveのバックアップを切る前に、必ずすべてのファイルを「このデバイス上に常に保持する」に設定しておくことが大切です。ファイルを右クリックして「常にこのデバイスに保持する」を選べば、クラウドとローカルの両方にファイルが保存されます。
Copilot+PCの目玉機能「リコール」は結局使えるの?
添付データにも「Copilot+PCの目玉機能リコールはただのスナップショット集ではない」という話題がありましたが、このリコール(Recall)機能、実はかなり紆余曲折がありました。リコールとは、パソコンの画面を数秒ごとにスクリーンショットとして記録し、後からAIを使って「あのとき見たあのページ」「あのファイル」を自然言語(普通の日本語)で検索できるという機能です。
プライバシーの懸念から大きな批判を受け、当初の計画から大幅に仕様が変更されました。現在は完全にオプトイン(自分から有効にしない限り使われない)方式になっています。Windows Helloの生体認証(顔認証や指紋認証)が必須で、データはすべてローカルに暗号化して保存され、Microsoftにも送信されません。
さらに2026年初頭の報道によると、Microsoft内部ではリコールの現状の仕組みが期待通りの成果を出していないと認識しており、機能自体の抜本的な見直しや、場合によっては名称変更も検討されているようです。Copilot+PCを買おうか迷っている方は、リコール目当てで急いで購入する必要はないかもしれません。ただし、Copilot+PC自体のハードウェア性能(NPUを搭載したAI処理能力の高さ)は本物ですので、日常的なパソコン作業の高速化という点では十分に価値があります。
Windows11の3月アップデートで追加された注目の新機能
セキュリティ修正だけでなく、便利な新機能も追加されています。地味だけど嬉しい改善が揃っていますので、チェックしておきましょう。
まず、タスクバーのネットワークアイコンを右クリックすると、ネットワーク速度テストへのショートカットが追加されました。「なんかネットが遅い気がする」というときに、わざわざブラウザを開いてスピードテストサイトにアクセスする手間が省けます。クリックするとBingのSpeedTestページが開くので、すぐに回線速度を確認できます。
また、システム監視ツールSysmonがWindows11に統合されました。これはIT管理者向けの機能ではありますが、パソコンの動きを詳細に記録してくれるツールなので、「なんだか変な動きをしている」というときのトラブルシューティングに役立ちます。
そしてWindows全体として、Microsoftは2026年を「AIのアピールを控えめにして、基本性能と安定性を重視する年」と位置づけています。2025年にはNotepadやPaintなど至るところにCopilotが詰め込まれてユーザーから批判を受けましたが、2026年はそういった過剰なAI統合を整理し、システムの性能向上と信頼性の改善に注力する方針を打ち出しています。これは多くのユーザーにとって歓迎すべきニュースですね。
Chromeのゼロデイ脆弱性にも要注意!ブラウザのアップデートを忘れずに
Windowsだけでなく、添付データにもあったとおりGoogle Chromeに2件のゼロデイ脆弱性(すでに攻撃に使われている脆弱性)が発見され、緊急のセキュリティアップデートが公開されています。Windows環境ではバージョン146.0.7680.75/76が展開中です。
Chromeの更新は、右上の三点メニュー→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」をクリックするだけで確認できます。更新があれば自動的にダウンロードされますので、再起動すれば完了です。WindowsとChromeの両方を最新に保つことが、2026年のセキュリティ対策の基本中の基本です。
PowerShellで自分のパソコンを「健康診断」する方法
ここからは、もう少し踏み込んだ話をしていきます。「Windows Updateがちゃんと当たっているのか不安」「自分のパソコンの状態を自分で確認したい」——そんなとき、実はWindowsに最初から入っているPowerShell(パワーシェル=Windowsの高機能コマンドツール)を使えば、マウスでポチポチする何倍も速く状況を把握できるんです。「コマンドとか怖い」と思うかもしれませんが、大丈夫です。コピー&ペーストするだけですから。
今すぐ使える!更新プログラムの適用状況を一発で確認するコマンド
まず、スタートメニューで「PowerShell」と検索して、「管理者として実行」をクリックしてください。これ、普通にクリックして開くのと管理者として開くのでは、できることがまったく違います。管理者として開かないと、システム情報を取得するコマンドがエラーになることがあるので、必ず管理者として実行してくださいね。
PowerShellが開いたら、以下のコマンドをそのままコピーして貼り付けてEnterキーを押してください。
Get-HotFix | Sort-Object -Property InstalledOn -Descending | Select-Object -First 10
これで、直近にインストールされた更新プログラムが新しい順に10件表示されます。表示される情報には、KB番号(更新プログラムの識別番号)、インストール日、説明(SecurityUpdateなのかUpdateなのか)が含まれます。2026年3月のパッチが当たっていれば、KB5079473やKB5078885といった番号が表示されるはずです。もし3月のKB番号が見当たらなければ、Windows Updateが正しく実行されていない可能性があるので、手動で更新を確認しましょう。
「まだ入っていない更新プログラム」を調べるワンライナー
さらに便利なのが、未インストールの更新プログラムを確認するコマンドです。以下をPowerShellに貼り付けてください。
(New-Object -ComObject Microsoft.Update.Session).CreateUpdateSearcher().Search(“IsHidden=0 and IsInstalled=0”).Updates | Select-Object Title
これを実行すると、まだ適用されていない更新プログラムの一覧がズラッと出ます。何も表示されなければ、あなたのパソコンは最新の状態ということです。私はこれを月に一度、パッチチューズデーの翌週に実行するようにしています。「設定画面を開いて、読み込みを待って、更新を確認して……」という手順より、このコマンド一発のほうが圧倒的に速いんですよね。
再起動が保留中かどうかを確認する方法
「さっきWindows Updateしたけど、再起動ってまだ必要なのかな?」というとき、これも一発で確認できます。
(New-Object -ComObject Microsoft.Update.SystemInfo).RebootRequired
結果がTrueなら再起動が必要、Falseなら不要です。ホットパッチが適用されていれば、セキュリティ更新後でもFalseが返ってくることがあります。これは再起動不要で修正が完了している証拠ですので、そのまま作業を続けて大丈夫です。
ファイルが勝手に消える「三大犯人」を特定して止める設定術
先ほどの記事でOneDriveバックアップの問題を取り上げましたが、実はWindows11ではファイルが「消えたように見える」原因が他にもあります。私がこれまでに相談を受けた中で多いのが、StorageSense(ストレージセンス)、OneDriveのファイルオンデマンド、そしてWindowsDefenderの検疫の3つです。この3つの設定をきちんと理解しておくだけで、「ファイルが消えた!」というパニックの9割は防げます。
StorageSenseの正しい設定方法と危険なデフォルト
StorageSense(ストレージセンス=Windowsが自動的に不要ファイルを削除してディスク容量を確保する機能)は、Windows11では初期状態ではオフになっています。ただし、ディスク容量が少なくなるとWindowsが勝手にオンにする場合があるというのが厄介なポイントです。しかも、オンになった後のデフォルト設定では「30日間開かれなかったOneDriveのファイルをオンラインのみにする」という動作が含まれているため、気づかないうちにローカルからファイルが消えていることがあります。
私のおすすめ設定は、StorageSenseを手動でオンにしたうえで、細かい挙動を自分でコントロールする方法です。「設定」→「システム」→「ストレージ」→「ストレージセンス」を開いて、以下のように設定してみてください。
| 設定項目 | おすすめの値 | 理由 |
|---|---|---|
| ストレージセンスを実行するタイミング | 毎月 | 毎日や毎週だと意図しない削除が起きやすい |
| ごみ箱内のファイルを削除するまでの日数 | 30日 | うっかり削除した場合の復旧猶予を確保できる |
| ダウンロードフォルダのクリーンアップ | 実行しない | 大事なファイルをダウンロードフォルダに放置する人が多いため |
| クラウドコンテンツをオンラインのみにする期間 | 60日以上または実行しない | OneDriveとの連携でファイルが消えたように見える原因になるため |
特にダウンロードフォルダのクリーンアップは「実行しない」に設定することを強く推奨します。確定申告のPDFや保険の書類など、ダウンロードしたまま整理していない重要ファイルが、気づかないうちにStorageSenseに消されてしまう事例を何件も見てきました。
WindowsDefenderの検疫フォルダを確認する習慣をつけよう
もうひとつ見落としがちなのが、WindowsDefender(Windowsに標準搭載されているウイルス対策ソフト)の検疫です。Defenderが「怪しい」と判断したファイルは、ユーザーに確認を取らずにそのまま隔離されることがあります。特に海外のフリーソフトや、自作のバッチファイルなどは誤検知されやすいです。
検疫されたファイルは「Windowsセキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」→「保護の履歴」から確認できます。もし誤検知で隔離されたファイルがあれば、「操作」→「復元」で元に戻せます。念のため、信頼できるファイルであることを確認してから復元してくださいね。
この確認もPowerShellなら一発です。以下のコマンドで、直近に検疫されたファイルの一覧が表示されます。
Get-MpThreatDetection | Select-Object -First 5 DetectionID, ActionSuccess, Resources
コマンドプロンプトだけでWindowsUpdateを強制チェックする裏技
「PowerShellはちょっとハードルが高い」という方のために、もっと簡単な方法もお伝えしておきます。実はWindowsキー+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを出し、そこに以下のコマンドを入力してEnterを押すだけで、Windows Updateの画面が開いて更新チェックが始まります。
ms-settings:windowsupdate
これだけです。スタートメニューから「設定」を開いて、「Windows Update」を探して……という手順を踏む必要がありません。このショートカットは覚えておくと本当に便利で、私は仕事柄いろいろなパソコンを触りますが、毎回これでサッとUpdateの画面を出しています。
さらに、Windows10やWindows11ではUsoClientというコマンドラインツールも使えます。コマンドプロンプトを管理者として開いて、以下を実行すると更新プログラムのスキャンが始まります。
UsoClient StartScan
スキャン後にダウンロードまで自動で進めたい場合は以下です。
UsoClient StartDownload
ダウンロード後にインストールまで一気にやりたい場合は以下です。
UsoClient StartInstall
これらのコマンドは画面上に進捗が表示されないので少し不安になりますが、裏でちゃんと動いています。実行後にWindows Updateの画面(ms-settings:windowsupdate)を開けば、更新の状況が確認できますので安心してください。
WindowsUpdate後に「パソコンが重くなった」と感じたときの対処法
これ、体験ベースで言うと本当に多い相談なんです。Windows Updateの直後って、体感的にパソコンが遅くなったように感じることがありますよね。実は多くの場合、これはパソコンが壊れたわけではありません。アップデート直後はバックグラウンドでインデックスの再構築(ファイル検索を高速にするためのデータベース更新)やWindowsDefenderのフルスキャンが走っていることが原因です。
私の経験上、アップデート後24時間くらいは様子を見るのがベストです。それでも改善しない場合は、以下の手順を試してみてください。
- タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Escで起動)を開いて、CPU使用率やディスク使用率が100%に張り付いていないか確認してください。「SearchIndexer」や「MsMpEng」が大量にリソースを消費していれば、それはインデックス再構築やDefenderスキャンの最中なので、完了するまで待つのが最善です。
- もし特定のアプリが異常にリソースを消費している場合は、そのアプリを右クリックして「タスクの終了」で停止できます。ただし「System」や「svchost」など、Windowsの基幹プロセスは絶対に終了しないでください。
- 上記を試しても改善せず、明らかにアップデート後から不調が始まった場合は、先述のKIR(既知の問題のロールバック)が自動配信されるのを待つか、「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」→「更新プログラムをアンインストールする」から問題のアップデートを削除することもできます。ただし、セキュリティパッチを削除するとパソコンが脆弱な状態になるため、本当に最後の手段として考えてください。
Windows11の「隠れた便利機能」で日常作業を3倍速にする
せっかくセキュリティの話をしたので、ここからは毎日の作業を劇的に効率化できる機能もご紹介します。意外と知られていないけれど、使い始めたら手放せなくなるものばかりです。
クリップボードの履歴機能で「さっきコピーしたやつ」を取り戻す
仕事中に「あ、さっきコピーしたテキストを貼り付けたいのに、別のものをコピーしちゃった!」という経験はありませんか?Windows11にはクリップボード履歴という機能があって、Windowsキー+Vキーを押すだけで、過去にコピーした内容の一覧が表示されます。初回は有効化を求められますので、「オンにする」をクリックしてください。テキストだけでなく画像もクリップボード履歴に残るので、スクリーンショットを何枚か撮ってから順番に貼り付ける、なんて使い方もできます。
仮想デスクトップで「仕事用」と「プライベート用」を瞬時に切り替える
Ctrl+Windowsキー+Dキーで新しいデスクトップが作れます。例えば「デスクトップ1」にはExcelやメールなどの仕事用アプリを開いておいて、「デスクトップ2」にはブラウザでニュースやSNSを開いておく。Ctrl+Windowsキー+左右矢印キーでデスクトップ間をサッと切り替えられるので、上司が後ろを通ったときに慌ててウィンドウを閉じる必要もありません(笑)。冗談はさておき、画面がゴチャゴチャしないのでマルチタスクの効率が格段に上がります。
スナップレイアウトでウィンドウ整列を一瞬で完了させる
ウィンドウの最大化ボタン(右上の□マーク)にマウスカーソルを乗せると、スナップレイアウトという分割パターンが表示されます。ここから好きなレイアウトを選ぶだけで、画面を2分割や4分割にきれいに並べてくれます。Excelを見ながらWordに入力する、ブラウザを参照しながらメールを書くといった作業が格段に楽になります。キーボード派の方は、Windowsキー+矢印キーでもウィンドウを画面の半分にスナップできますよ。
SecureBootの証明書が2026年6月に期限切れ?今やるべきこと
記事の中でホットパッチの話をしましたが、実はその裏で、もうひとつ非常に重要な話が進行しています。SecureBoot(セキュアブート=パソコンの起動時に悪意のあるソフトウェアが読み込まれないようにする保護機能)で使われている証明書が、2026年6月に期限切れを迎えるという問題です。
Microsoftは2026年4月のベースライン更新で新しい証明書を配信する予定ですが、一部のパソコンではファームウェア(BIOS/UEFI)の更新も必要になる可能性があります。これは3月のホットパッチKB5079420のリリースノートにも「セキュアブート証明書の更新は4月のベースライン更新で配信予定」と明記されています。
今のうちにやっておくべきことは、パソコンのメーカーサイトでBIOS/UEFIの最新バージョンが出ていないかチェックすることです。特に2022年以前に購入したパソコンは要注意です。BIOS更新は少し手順が複雑な場合がありますが、メーカーの公式サポートページに手順が載っていますので、それに従えば大丈夫です。
Windows10からWindows11に移行するなら今がベストな3つの理由
Windows10の延長サポート(ESU)は個人ユーザーの場合2026年10月に完全終了します。「まだ半年あるから大丈夫」と思うかもしれませんが、移行作業には意外と時間がかかります。データのバックアップ、アプリの互換性確認、設定の再構築など、慣れた人でも丸一日はかかる作業です。
今が移行のベストタイミングだと言える理由は3つあります。まず、Windows11のバージョン25H2が安定してきて、初期の不具合がかなり解消されたこと。次に、ホットパッチやKIRなどの新技術がWindows11でしか使えないこと。そして、SecureBootの証明書更新などのセキュリティインフラの進化がWindows11を前提に設計されていることです。
移行前に確認すべき最重要ポイントは、お使いのパソコンがTPM2.0(トラステッドプラットフォームモジュール=セキュリティチップ)に対応しているかどうかです。PowerShellで以下のコマンドを実行すれば、すぐに確認できます。
Get-Tpm | Select-Object TpmPresent, TpmReady, ManufacturerVersion
TpmPresentとTpmReadyの両方がTrueであれば、Windows11へのアップグレード条件を満たしています。Falseが出た場合は、BIOSの設定でTPMが無効になっているだけの可能性もあるので、BIOS画面で「SecurityDevice」や「fTPM」の項目を探して有効化してみてください。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまでかなり細かい話をしてきましたが、個人的にはこうした方が、ぶっちゃけ楽だし効率的だと思っています。
まず大前提として、Windows Updateは絶対に止めないでください。「更新したら不具合が出るかもしれないから怖い」という気持ちはわかります。でも今はKIRという仕組みがあって、不具合が出ても自動的に問題部分だけ巻き戻してくれます。一方で、更新を止めてしまうと脆弱性がむき出しのままになるので、リスクとリターンを冷静に比較すれば「更新する」一択なんですよね。
次に、OneDriveとの付き合い方。正直に言うと、OneDriveのバックアップ機能自体は素晴らしい仕組みです。問題は「仕組みを理解しないまま使う」か「理解しないままオフにする」から起きるのであって、OneDriveが悪いわけではありません。私のおすすめは、OneDriveバックアップはオンのまま使いつつ、大事なファイルだけ「常にこのデバイスに保持する」設定にしておくこと。こうすれば、万が一パソコンが壊れてもクラウドにデータが残っているし、ネットがつながらない場所でもローカルのファイルにアクセスできる。両方のいいとこ取りができます。
そして、PowerShellのコマンドを2つだけ覚えてほしい。Get-HotFixとms-settings:windowsupdate。この2つさえ知っていれば、自分のパソコンの健康状態を素早く確認できるし、トラブルが起きたときに「何が入っていて、何が入っていないか」を自分で判断できます。パソコンの問題を人に相談するとき、「最近どんなアップデートが入りましたか?」と聞かれてすぐ答えられるだけで、解決のスピードが全然違うんですよ。
最後にひとつ。2026年はWindows11にとって「AIゴリ押しから実用性重視へ舵を切った転換期」です。Microsoftが基本性能と安定性に立ち返ると宣言した今こそ、私たちユーザーも基本に立ち返って、更新管理、バックアップ、セキュリティ設定という「地味だけど最も大切な3つ」を見直すべきタイミングだと思います。結局のところ、派手なAI機能より、パソコンが安定して動いて、データが消えなくて、セキュリティが守られている——これが一番大事なことであり、この記事で紹介した知識とコマンドは、まさにそのためのものです。
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よくある質問
WindowsUpdateが途中で止まったりエラーが出たりするときはどうすればいいですか?
まず試していただきたいのが、パソコンの再起動です。単純ですが、これだけで解決することが意外と多いです。それでもダメな場合は、「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティングツール」から「Windows Update」を実行してください。2026年3月のアップデート(KB5079473)では、一部環境でエラーコード0x80070306が表示されてインストールに失敗する不具合が報告されていますが、これはMicrosoftが認識済みで対応を進めています。焦らず次回のアップデートを待つか、Microsoftの更新カタログから手動でダウンロードして適用する方法もあります。
ホットパッチは個人のパソコン(Home版やPro版)でも使えますか?
2026年3月時点では、ホットパッチが利用できるのはEnterprise版やEducation版などの特定ライセンスに限られています。ただし、Microsoftは段階的に対象を広げていく方針を示しており、2026年5月からはWindows Autopatchでデフォルト有効になることが発表されました。Home版やPro版への対応時期は未定ですが、Microsoftの長期的な目標は「すべてのWindows11ユーザーにホットパッチを提供すること」ですので、気長に待ちましょう。それまでは従来通り、Windows Updateで再起動を求められたら素直に再起動するのが安全です。
OneDriveを使いたくない場合はどうすればいいですか?
OneDriveのバックアップ機能だけを無効にすることができます。OneDriveの設定画面から「同期とバックアップ」→「バックアップの管理」に進み、各フォルダ(デスクトップ、ドキュメント、ピクチャなど)のバックアップを個別にオフにしてください。このとき「ファイルをこのPCにのみ保持する」を選択するのが重要なポイントです。オフにした後は、必ずOneDriveフォルダの中に残っているファイルがないか確認し、残っていたら手動で元のフォルダにコピーしてください。完全にOneDriveを使わない場合は、Windowsの「アプリと機能」からOneDrive自体をアンインストールすることも可能です。
今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
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まとめ
2026年3月のWindowsは、84件の脆弱性修正というセキュリティ面の大きな動きに加えて、再起動不要のホットパッチ技術の本格展開、そしてKIRによるトラブル時の自動復旧という、地味だけど確実にユーザー体験を良くする進化が詰まっています。明日からできるアクションとしては、まずWindows Updateの実行(3分で終わります)、次にChromeのアップデート確認、そしてOneDriveの設定を一度見直すこと。この3つだけで、あなたのパソコンのセキュリティと安定性は大きく向上します。パソコンのことで「よくわからないけど不安」と感じたら、この記事をブックマークしておいて、困ったときにまた読み返してみてくださいね。






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