皆さん、こんにちは。
今日は、Windows 11のセキュリティ機能である「コア分離」が有効にできない場合の対処法についてお話しします。特に、初心者の方にも分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
コア分離とは何か?
まず、「コア分離」とは何かをご説明します。これは、Windows 11に搭載されているセキュリティ機能の一つで、システムの重要なプロセスを他のソフトウェアから隔離することで、悪意のある攻撃からパソコンを守る役割を持っています。具体的には、「メモリ整合性」と呼ばれる機能を通じて、信頼できないプログラムがシステムの深い部分にアクセスするのを防ぎます。
コア分離を有効にできない主な原因
さて、本題です。「コア分離」を有効にしようとしたとき、うまくいかないことがあります。その主な原因として、「互換性のないドライバー」の存在が考えられます。ドライバーとは、パソコンのハードウェアとソフトウェアの橋渡しをするプログラムのことです。古いドライバーや互換性のないドライバーがインストールされていると、「コア分離」を有効にする際に問題を引き起こすことがあります。
互換性のないドライバーを確認する方法
では、どのようにして互換性のないドライバーを確認するのでしょうか?
以下の手順で確認できます。
- 画面左下の「スタート」ボタンをクリックし、「Windows セキュリティ」を検索して開きます。
- 左側のメニューから「デバイス セキュリティ」を選択します。
- 次に、「コア分離の詳細」をクリックします。
- ここで、「メモリ整合性」がオフになっている場合、オンにしようとすると、互換性のないドライバーが表示されることがあります。
もし、互換性のないドライバーが表示された場合、そのドライバーが原因で「コア分離」を有効にできない可能性があります。
互換性のないドライバーを削除または更新する方法
互換性のないドライバーが特定できたら、次はそれを削除または更新する方法です。以下の手順で進めてみましょう。
- 画面左下の「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーの一覧から、問題のドライバーを探します。表示されている名前と一致するものを見つけてください。
- 該当するドライバーを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 確認のメッセージが表示されたら、「アンインストール」をクリックします。
- アンインストールが完了したら、パソコンを再起動します。
再起動後、再度「コア分離」の設定画面に戻り、「メモリ整合性」をオンにできるか確認してみてください。
レジストリエディターを使用してコア分離を有効にする方法
上記の方法で解決しない場合、レジストリエディターを使用して「コア分離」を有効にする方法もあります。ただし、この方法はシステムの深い部分を操作するため、慎重に行う必要があります。
- 画面左下の「スタート」ボタンをクリックし、「regedit」と入力して、「レジストリエディター」を開きます。
- レジストリエディターのアドレスバーに以下のパスを入力します:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\DeviceGuard\Scenarios
- 右側のペインで、「HypervisorEnforcedCodeIntegrity」という項目をダブルクリックします。
- 値を「1」に設定し、「OK」をクリックします。
- レジストリエディターを閉じて、パソコンを再起動します。
再起動後、「コア分離」が有効になっているか確認してみてください。
よくある質問や疑問
Q1: コア分離を有効にするとパフォーマンスに影響がありますか?
一部の古いパソコンでは、「コア分離」を有効にすることでパフォーマンスに影響が出る場合があります。しかし、最新のハードウェアを搭載したパソコンでは、ほとんど影響はありません。セキュリティを強化するためにも、可能であれば有効にすることをおすすめします。
Q2: 互換性のないドライバーを削除しても大丈夫ですか?
互換性のないドライバーを削除することで、一部のデバイスや機能が正常に動作しなくなる可能性があります。削除する前にバックアップはしておいた方がいいです。
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