PowerPointで作成したプレゼンテーションには、発表者用のメモとして「ノート」を追加できます。これらのノートは、発表時に自分だけが確認できるようになっていますが、他の人とファイルを共有する際には注意が必要です。特に、ノートに個人的なメモや重要な情報が含まれている場合、誤って共有してしまうと問題となることがあります。
そこで、Mac版PowerPointを使用している方向けに、ノートを一括で削除する方法をご紹介します。操作に不安がある方でも安心して実行できる手順を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
方法1ドキュメント検査を使用してノートを削除する
Mac版PowerPointでは、Windows版と同様に「ドキュメント検査」機能を使用して、ノートの内容を一括で削除することができます。以下の手順で操作を行ってください。
手順
- PowerPointを起動し、ノートを削除したいプレゼンテーションファイルを開きます。
- 画面上部のメニューバーから「ファイル」をクリックし、「情報」を選択します。
- 「情報」画面の右側にある「問題のチェック」セクションから「ドキュメント検査」をクリックします。
- 「ドキュメントの検査」ウィンドウが表示されます。ここで、「プレゼンテーションノート」の項目にチェックが入っていることを確認し、「検査」ボタンをクリックします。
- 検査が完了すると、結果が表示されます。「プレゼンテーションノート」の項目に「プレゼンテーションノートが見つかりました」と表示された場合、「すべて削除」ボタンをクリックします。
- 削除が完了すると、「プレゼンテーションノートが削除されました」と表示されます。これで、ノートの内容がすべて削除されました。
注意点
- この方法では、ノートペインに入力された文字列のみが削除されます。ノート表示モードで挿入した図や表などのオブジェクトは削除されません。
- 操作を誤って削除してしまった場合、元に戻すことができないため、事前にファイルのバックアップを取ることをおすすめします。
- 削除後は、ファイルを保存する際に「マクロを削除して保存しますか?」というメッセージが表示されることがありますが、「マクロを削除して保存」を選択してください。
方法2VBAマクロを使用してノートを削除する
VBA(Visual Basic for Applications)を使用することで、より高度な操作が可能です。以下の手順でVBAマクロを実行し、ノートを一括で削除する方法をご紹介します。
手順
- PowerPointを起動し、ノートを削除したいプレゼンテーションファイルを開きます。
- 「ツール」メニューから「マクロ」→「Visual Basic Editor」を選択します。
- Visual Basic Editorが開いたら、「挿入」→「モジュール」を選択し、新しいモジュールを作成します。
- 作成したモジュールに、以下のコードをコピー&ペーストします。
Sub Zap()
Dim osld As Slide
For Each osld In ActivePresentation.Slides
With osld.NotesPage.Shapes(2)
If .HasTextFrame Then
.TextFrame.DeleteText
End If
End With
Next osld
End Sub
- コードを貼り付けたら、上部の「実行」ボタン(再生マーク)をクリックしてマクロを実行します。
- マクロの実行が完了したら、プレゼンテーションを保存します。この際、「マクロを削除して保存しますか?」というメッセージが表示されるので、「マクロを削除して保存」を選択します。





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