PowerPoint VBAで図形を簡単に作成する方法

PowerPointのプレゼンテーションを作成していると、「図形を追加したいけれど、手動で一つずつ追加するのは面倒だな」と感じることはありませんか？そんなときに役立つのが、VBA（Visual Basic for Applications）を使った図形の自動作成です。今回は、初心者の方でもわかりやすく、PowerPoint VBAを使って図形を簡単に作成する方法をご紹介します。

PowerPoint VBAとは？
1. VBAを使うとできること
図形を追加する基本のコード
図形の色やテキストを設定する方法
図形を複数枚のスライドに追加する方法
よくある質問や疑問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

PowerPoint VBAとは？

PowerPointのイメージ

VBAとは、Microsoft Office製品に組み込まれているプログラミング言語で、日常的な作業を自動化するためのツールです。PowerPoint VBAを使うことで、スライドの作成や編集を効率化できます。

VBAを使うとできること

ここがポイント！

複数のスライドに同じ図形を一括で追加する
図形の位置やサイズを自動で調整する
図形にテキストや色を自動で設定する

図形を追加する基本のコード

まずは、PowerPoint VBAで図形を追加する基本的なコードをご紹介します。

Sub 図形を追加する()

    Dim sld As Slide

    Set sld = ActivePresentation.Slides(1) ' 1枚目のスライドを指定

' 四角形を追加 sld.Shapes.AddShape Type:=msoShapeRectangle, Left:=100, Top:=100, Width:=200, Height:=100 End Sub

このコードを実行すると、1枚目のスライドに四角形が追加されます。Type:=msoShapeRectangleの部分で、追加する図形の種類を指定しています。他にも、msoShapeOval（楕円）、msoShapeTriangle（三角形）など、さまざまな図形を追加できます。

図形の色やテキストを設定する方法

追加した図形に色を付けたり、テキストを入力することもできます。

Sub 図形をカスタマイズする()

    Dim sld As Slide

    Set sld = ActivePresentation.Slides(1)
    ' 四角形を追加

    Dim shp As Shape

    Set shp = sld.Shapes.AddShape(Type:=msoShapeRectangle, Left:=100, Top:=100, Width:=200, Height:=100)
    ' 塗りつぶしの色を設定

    shp.Fill.ForeColor.RGB = RGB(255, 0, 0) ' 赤色

' テキストを追加 shp.TextFrame.TextRange.Text = "こんにちは！" End Sub

このコードでは、四角形を追加した後、shp.Fill.ForeColor.RGB = RGB(255, 0, 0)で赤色に塗りつぶし、shp.TextFrame.TextRange.Text = “こんにちは！”でテキストを追加しています。

図形を複数枚のスライドに追加する方法

複数のスライドに同じ図形を追加したい場合、For文を使って繰り返し処理を行います。

Sub 複数スライドに図形を追加する()

    Dim i As Integer

    For i = 1 To 5 ' 1枚目から5枚目のスライドに追加

        Dim sld As Slide

        Set sld = ActivePresentation.Slides(i)

' 四角形を追加 sld.Shapes.AddShape Type:=msoShapeRectangle, Left:=100, Top:=100, Width:=200, Height:=100 Next i End Sub

このコードを実行すると、1枚目から5枚目のスライドに四角形が追加されます。