Wordで文書を作成していると、特定の部分に下線を引きたくなることがありますよね。特に、同じ操作を何度も繰り返す場合、手動での作業は面倒です。そんなときに便利なのが、Word VBA（Visual Basic for Applications）を使ったマクロです。今回は、初心者の方でもわかりやすく、Word VBAで下線を引く方法をご紹介します。
Word VBAとは？
PowerPointのイメージ
Word VBAとは、Microsoft Wordに組み込まれているプログラミング言語で、文書の自動化やカスタマイズを可能にします。例えば、同じ書式を何度も手動で設定するのではなく、マクロを使って一括で設定できるようになります。
下線を引く基本のマクロ
まずは、最も基本的なマクロをご紹介します。以下のコードをVBAエディタに入力して実行してみてください。
Sub 下線を引く()
Selection.Font.Underline = wdUnderlineSingle
End Sub
このマクロは、選択した文字に一重下線を引くものです。実行すると、カーソルがある位置の文字に下線が付きます。
下線の種類を変更する
Wordでは、下線の種類を変更することができます。例えば、太い下線や二重下線など、目的に応じて使い分けることが可能です。以下に代表的な下線の種類とそのコードを示します。
| 下線の種類 | コード |
|---|---|
| 一重下線 | wdUnderlineSingle |
| 二重下線 | wdUnderlineDouble |
| 会計用一重下線 | wdUnderlineSingleAccounting |
| 会計用二重下線 | wdUnderlineDoubleAccounting |
例えば、二重下線を引きたい場合は、以下のようにコードを変更します。
Sub 二重下線を引く()
Selection.Font.Underline = wdUnderlineDouble
End Sub
特定の文字列に下線を引く
文書内の特定の文字列にだけ下線を引きたい場合、以下のようなマクロを使用します。
Sub 特定の文字列に下線()
Dim myRange As Range
Set myRange = ActiveDocument.Range
With myRange.Find
.Text = "検索したい文字列"
.Replacement.Text = ""
.Replacement.Font.Underline = wdUnderlineSingle
.Format = True
.Execute Replace:=wdReplaceAll
End With
End Sub
このマクロは、文書全体を検索して、指定した文字列に一重下線を引くものです。検索したい文字列を適切に設定してください。
選択範囲に下線を引く
文書内で特定の範囲を選択し、その部分に下線を引く場合、以下のようなマクロを使用します。
Sub 選択範囲に下線()
Selection.Font.Underline = wdUnderlineSingle
End Sub
このマクロは、選択した範囲に一重下線を引くものです。選択範囲を指定してから実行してください。
よくある質問や疑問
Q1: マクロを実行するにはどうすればいいですか？
マクロを実行するには、まずWordの「開発」タブを表示し、「Visual Basic」をクリックしてVBAエディタを開きます。新しいモジュールを挿入し、そこにマクロコードを貼り付けて実行してください。
Q2: 下線の種類を変更するにはどうすればいいですか？
下線の種類を変更するには、マクロ内の「Selection.Font.Underline」の後ろに、目的の下線のコードを入力します。例えば、二重下線にしたい場合は「wdUnderlineDouble」を使用します。
Q3: 特定の文字列に下線を引くにはどうすればいいですか？
特定の文字列に下線を引くには、マクロ内の「.Text」に検索したい文字列を入力し、「.Replacement.Font.Underline」に目的の下線のコードを設定します。
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まとめ
今回は、Word VBAを使用して文書に下線を引く方法をご紹介しました。マクロを活用することで、手動での作業を効率化し、文書作成の時間を短縮することができます。初心者の方でも、少しずつ学びながら活用していきましょう。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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