「あれ、パスコードなんだっけ…」と焦った経験はありませんか。何度か間違えて入力しているうちに「iPhoneは使用できません」という冷たいメッセージが表示され、頭が真っ白になってしまう。そんな絶望的な状況に陥った方も少なくないでしょう。実際、Appleのコミュニティフォーラムには毎日何百件ものパスコード関連の相談が寄せられています。
でも安心してください。iPhoneのパスワードを忘れてしまっても、それで「おしまい」ではありません。適切な手順を踏めば、多くの場合iPhoneへのアクセスを取り戻すことができます。この記事では、2026年1月時点の最新iOS(iOS 26)に対応した復旧方法から、データを守るための予防策まで、iPhoneパスコード問題の完全解決ガイドをお届けします。
- iOS 17以降なら72時間以内に古いパスコードで解除できる新機能が利用可能
- パソコンがなくてもiPhone単体で初期化できる方法が複数存在
- 事前のバックアップ設定でデータ消失リスクを最小限に抑える対策
- パスコードを間違え続けると何が起きるのか
- データを失わずに復旧できる唯一の方法
- パソコンなしでiPhoneを復旧する方法
- パソコンを使ったリカバリーモードでの復旧手順
- iCloudの「探す」機能を使ったリモート初期化
- 携帯ショップや修理店に持ち込んでも解決できない理由
- バックアップでデータを守る予防策
- 2026年最新のiOSセキュリティアップデート情報
- 情シス経験者が教える「現場で本当に起きる」パスコードトラブル事例集
- スクリーンタイムパスコードという別の地雷
- Apple Watchでロック解除できる便利機能を活用しよう
- リカバリーモードとDFUモードの使い分け
- パスワード管理の新常識忘れない仕組みを作る
- VoiceOverが突然オンになった時の対処法
- 企業端末(MDM管理下)のパスコードトラブル
- 復元後に「古いパスコードを入力してください」と言われる問題
- 緊急SOS機能との関係性
- 英数字パスコードへの変更で安全性を高める
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- iPhoneのパスワードを忘れたらもうおしまいなの?に関する疑問解決
- 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
- まとめ
パスコードを間違え続けると何が起きるのか
まず最初に理解しておきたいのは、iPhoneのセキュリティ機能がどのように動作するかです。Appleは不正アクセスから端末を守るため、パスコードの入力ミスに応じて段階的にロック時間を延長する仕組みを採用しています。これは総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)を防ぐための設計であり、あなたの大切なデータを守るための防壁なのです。
具体的には、パスコードを間違えると以下のような流れでロックが厳しくなっていきます。最初の5回までは何のペナルティもありませんが、6回目以降は状況が一変します。6回目の失敗で1分間のロック、7回目で5分間、8回目になると15分間、そして9回目では1時間もの待機時間が発生します。
問題はここからです。10回目の入力ミスが運命の分かれ道となります。端末の設定によって2つのシナリオがあり得ます。1つ目は「データを消去」設定がオンになっている場合で、10回目の誤入力と同時に端末が自動的に初期化されてしまいます。すべての写真、メッセージ、連絡先が一瞬で消え去るのです。2つ目は「iPhoneは使用できません」もしくは「セキュリティロックアウト」という画面が表示されるケースです。この時点ではまだデータは残っていますが、端末を再び使えるようにするには初期化が必要になります。
ここで重要なのは、iOS 15.2以降とそれ以前のバージョンで表示されるメッセージが異なるという点です。iOS 16以降では「iPhone Unavailable(iPhoneは使用できません)」、さらに新しいバージョンでは「Security Lockout(セキュリティロックアウト)」と表示されますが、いずれも意味することは同じです。
データを失わずに復旧できる唯一の方法
ここで朗報があります。iOS 17以降を搭載したiPhoneでは、パスコードを変更してから72時間以内であれば、古いパスコードを使って端末のロックを解除できるという新機能が追加されました。これはAppleが2023年秋にリリースした機能で、「パスコードを変えたはいいけど、新しいのを忘れてしまった」という状況を救済するために設計されています。
この機能を使う手順はとてもシンプルです。まずパスコードを数回間違えて「iPhoneは使用できません」の画面を表示させます。すると画面右下に「パスコードをお忘れですか?」というリンクが現れます。そこをタップし、「以前のパスコードを入力」を選択すると、変更前のパスコードを入力する画面に進みます。古いパスコードが正しければ、その場で新しいパスコードを設定し直すことができます。
この方法の素晴らしい点は、端末を初期化することなく、すべてのデータをそのまま維持できることです。写真も連絡先もアプリもすべて無傷です。ただし注意点があります。この猶予期間は72時間(3日間)しかありません。それを過ぎると古いパスコードは完全に無効化されてしまいます。また、セキュリティ上の理由から自分で「今すぐ以前のパスコードを期限切れにする」こともできます。誰かにパスコードを知られてしまった可能性がある場合は、設定アプリからこの操作を行うことをお勧めします。
パソコンなしでiPhoneを復旧する方法
パソコンを持っていない方や、外出先でトラブルに遭遇した方でも諦める必要はありません。iOS 15.2以降のiPhoneには、端末単体で初期化を実行できる機能が備わっています。この方法を使えば、MacやWindowsパソコンに接続することなく、iPhoneを工場出荷状態に戻すことができます。
具体的な手順を説明します。まずパスコードを複数回間違えて、「iPhoneは使用できません」または「セキュリティロックアウト」の画面を表示させます。画面の下部に「iPhoneを消去」または「デバイスをリセット」というオプションが表示されるはずです。このボタンをタップすると、Apple IDのパスワード入力を求められます。正しいパスワードを入力すると、Apple IDからのサインアウトが行われ、続いてiPhoneの完全消去が始まります。処理が完了すると「こんにちは」の初期設定画面が表示され、iPhoneを新品のように設定し直すことができます。
ただし、この方法にはいくつかの前提条件があります。まずiPhoneがWi-Fiまたはモバイルデータ通信に接続されている必要があります。また「探す」機能が事前に有効化されていることも必須です。さらに、Apple IDのパスワードを覚えていなければこの方法は使えません。これらの条件を満たさない場合は、後述するパソコンを使った方法を試す必要があります。
パソコンを使ったリカバリーモードでの復旧手順
Apple IDを忘れてしまった場合や、「探す」機能をオフにしていた場合は、MacまたはWindowsパソコンを使ったリカバリーモードでの復旧が最終手段となります。この方法は少し手間がかかりますが、どんな状況でもiPhoneへのアクセスを取り戻すことができます。
2026年現在、WindowsパソコンではiTunesではなく「Appleデバイス」という新しいアプリを使うことが推奨されています。Microsoft Storeから無料でダウンロードできます。Macをお使いの方は、macOS Catalina以降であればFinderを使用します。
リカバリーモードに入る方法
リカバリーモードへの入り方は、お使いのiPhoneのモデルによって異なります。Face IDを搭載したiPhone(iPhone 8以降、iPhone SE第2世代以降)の場合は、次の手順を踏みます。まずiPhoneの電源を完全にオフにします。音量を上げるボタンを素早く押して放し、続いて音量を下げるボタンを素早く押して放します。その後、サイドボタン(電源ボタン)を押し続けます。Appleロゴが表示されても手を離さず、リカバリーモードの画面(パソコンとケーブルのアイコン)が表示されるまで押し続けてください。
iPhone 7および7 Plusの場合は、電源ボタンと音量を下げるボタンを同時に長押しします。Appleロゴが表示されても手を離さず、リカバリーモード画面が出るまで押し続けてください。iPhone 6s以前やiPhone SE第1世代の場合は、電源ボタンとホームボタンを同時に長押しします。
復元プロセスの実行
リカバリーモードに入ったら、iPhoneをUSBケーブルでパソコンに接続します。FinderまたはAppleデバイスアプリがiPhoneを認識すると、「アップデートまたは復元が必要なiPhoneに問題があります」というメッセージが表示されます。ここで「復元」を選択してください。これにより最新のiOSがダウンロードされ、iPhoneが工場出荷状態にリセットされます。ダウンロードには15分以上かかることがあり、途中でリカバリーモードが解除された場合は、最初からやり直す必要があります。
復元が完了すると「こんにちは」画面が表示され、iPhoneを新しいデバイスとして設定するか、バックアップから復元するかを選択できます。事前にiCloudバックアップを取っていた場合は、ここでデータを復元できます。
iCloudの「探す」機能を使ったリモート初期化
別のデバイス(友人のiPhoneやパソコン)にアクセスできる場合は、iCloudの「探す」機能を使ってリモートでiPhoneを初期化することも可能です。この方法は、iPhoneが手元にない場合や、物理的なボタン操作が難しい場合に特に有効です。
ブラウザでiCloud.comにアクセスし、ロックされたiPhoneと同じApple IDでサインインします。ダッシュボードから「探す」を選択し、「すべてのデバイス」から対象のiPhoneを選びます。デバイスの詳細画面で「iPhoneを消去」をクリックすると、リモートで初期化コマンドが送信されます。iPhoneがインターネットに接続されていれば、しばらくすると消去が実行されます。
なお、この機能を使うためには、事前にiPhoneで「探す」機能が有効になっている必要があります。また、eSIMをお使いの方でiOS 16以前を使用している場合は、初期化後にeSIMの再設定が必要になることがあるため、事前にキャリアに確認することをお勧めします。
携帯ショップや修理店に持ち込んでも解決できない理由
「専門店に持っていけば何とかなるのでは」と考える方も多いですが、残念ながら携帯ショップや修理店ではパスコードのロック解除は対応できません。これはAppleのセキュリティ設計が意図したものであり、店舗側の技術力の問題ではないのです。
考えてみてください。もし修理店が簡単にパスコードを解除できてしまうなら、盗まれたiPhoneから誰でもデータを抜き取れることになります。Appleはこのような事態を防ぐため、パスコードロックを端末のハードウェアレベルで保護しています。したがって、どの店舗に持ち込んでも「初期化するしかありません」という回答になるのです。
ネット上には「パスコードを解除できる」と謳うソフトウェアやサービスが存在しますが、その多くは実際には端末を初期化しているだけです。また、悪意のあるソフトウェアをダウンロードさせようとする詐欺サイトも存在するため、十分に注意してください。正しいパスコードを入力する以外に、データを保持したままロックを解除する方法は存在しないというのがAppleの公式見解です。
バックアップでデータを守る予防策
ここまで読んでお気づきの通り、パスコードを忘れた場合のほとんどの解決策は「初期化」を伴います。つまり、事前のバックアップがなければ、大切なデータを永久に失う可能性があるということです。だからこそ、日頃からのバックアップ習慣が非常に重要なのです。
iCloudバックアップの設定方法
最も手軽なのはiCloudバックアップです。一度設定すれば、iPhoneがWi-Fiに接続され、電源に繋がっている状態で自動的にバックアップが作成されます。設定アプリを開き、画面上部の自分の名前をタップします。「iCloud」を選択し、「iCloudバックアップ」に進んで、スイッチをオンにするだけです。これで毎晩寝ている間に、あなたのデータがクラウドに保存されます。
ただし、無料のiCloudストレージは5GBしかありません。写真やビデオが多い方はすぐに容量が足りなくなるでしょう。その場合は有料プランへのアップグレードを検討してください。50GBプランなら月額130円、200GBなら月額400円です。大切な思い出を守る保険料と考えれば、決して高い金額ではありません。
パソコンへのローカルバックアップ
クラウドに頼りたくない方や、大量のデータをお持ちの方は、パソコンへのローカルバックアップも検討してください。MacのFinderまたはWindowsのAppleデバイスアプリを使えば、iPhoneのすべてのデータをパソコンのハードディスクに保存できます。特に「暗号化バックアップ」を有効にすると、パスワードやヘルスケアデータなど、通常のバックアップでは含まれない機密情報も保存されます。
2026年最新のiOSセキュリティアップデート情報
Appleは2026年1月26日にiOS 26.2.1をリリースしました。このアップデートには新型AirTag 2のサポートに加え、いくつかのセキュリティ修正が含まれています。特に注目すべきは、Face ID登録後のバックアップ復元時にパスコードがすぐに要求されない問題の修正です。これはセキュリティホールとして悪用される可能性があったため、速やかなアップデートが推奨されています。
また、iOS 26.3のベータ版では「バックグラウンドセキュリティ改善」という新機能のテストが行われています。これは従来の「緊急セキュリティ対応」をさらに進化させたもので、再起動なしでセキュリティパッチを適用できるようになる見込みです。セキュリティの観点から、常に最新のiOSを維持することを強くお勧めします。
情シス経験者が教える「現場で本当に起きる」パスコードトラブル事例集
10年以上企業のIT部門で働いてきた経験から言わせてもらうと、パスコードのトラブルは「忘れた」だけじゃないんです。むしろ「忘れた」以外のケースのほうが厄介で、解決に時間がかかることが多い。ここでは、他のサイトではなかなか見つからない「リアルな現場で実際に起きるトラブル」とその解決法を共有します。
子どもが勝手にパスコードを変更してしまった問題
これは本当によくあるケースです。親のiPhoneを子どもに渡して動画を見せていたら、いつの間にか設定画面に入り込んでパスコードを変えてしまっていた。しかも子ども自身も何を入力したか覚えていない。こうなると最悪なのは、iOS 17以降の「72時間以内なら古いパスコードで解除」機能も使えないということです。なぜなら変更したのが子どもで、古いパスコードを知っているのは親だけど、新しいパスコードがわからないから「パスコードをお忘れですか?」の画面にたどり着けないのです。
この場合の対処法は、まず落ち着いて子どもに「何を押したか」を聞いてみることです。意外と「1111」や「0000」、あるいは同じ数字の連打(「2222」など)を入力していることが多いです。子どもは複雑なパターンより、単純な繰り返しを好む傾向があります。5回までは試行できるので、まずは単純なパターンから試してみてください。
酔った勢いでパスコードを変更した翌朝の絶望
笑い事じゃなく、これは本当に多いんです。「セキュリティを強化しよう」と深夜に思い立ち、複雑なパスコードに変更したはいいものの、翌朝には完全に記憶から消えている。情シス部門には「昨夜パスコード変えたんですけど、何に変えたか覚えてないんです…」という相談が定期的に舞い込んできます。
この場合、iOS 17以降なら72時間の猶予期間が命綱になります。ただし重要なのは、パスコードを間違えすぎてロック時間が長くなる前に行動することです。朝起きてすぐに「あれ?」と思ったら、無駄に何度も試さず、まずは「パスコードをお忘れですか?」から古いパスコードで復旧を試みてください。酔った状態で変更したパスコードを思い出そうとするより、はるかに確実です。
画面が割れてパスコード入力ができない緊急事態
落としてディスプレイが割れ、タッチが効かなくなった。でもデータは取り出したい。Face IDも再起動後は使えない。この状況、実は意外と救いがあります。
まず試すべきは、Lightning端子(またはUSB-C端子)に外付けキーボードを接続することです。USB-Aタイプのキーボードなら、Apple純正のLightning – USBカメラアダプタ(またはUSB-Cの場合はUSB-Cアダプタ)を使えば接続できます。パスコード入力画面で数字キーを押せば、画面タッチなしでも入力可能です。ただし、この方法は事前に端末がパソコンと「信頼」関係を結んでいる必要があることに注意してください。
もう一つの方法は、VoiceOverを活用することです。「Hey Siri、VoiceOverをオンにして」と話しかければ、画面読み上げ機能が起動します。VoiceOverがオンの状態では、画面のどこをタップしても「そこに何があるか」を読み上げてくれるので、割れた画面の「まだ反応する部分」を探しながら、数字を一つずつ選択(シングルタップで選択、ダブルタップで入力)してパスコードを入力できます。
スクリーンタイムパスコードという別の地雷
パスコード問題で見落とされがちなのが、スクリーンタイムパスコードの存在です。これはiPhoneのロック画面を解除するパスコードとは完全に別物で、多くの人が「設定した覚えがない」と言い張るやつです。実際には、機能制限を設定したときや、家族共有の設定時に何気なく設定していることが多いんですね。
スクリーンタイムパスコードを忘れた場合の正攻法
スクリーンタイムパスコードを忘れた場合、基本的にはApple IDを使ってリセットできます。設定アプリから「スクリーンタイム」を開き、「スクリーンタイム・パスコードを変更」をタップし、もう一度「スクリーンタイム・パスコードを変更」をタップします。ここで「パスコードをお忘れですか?」というリンクが表示されるので、スクリーンタイムを最初に設定したときのApple IDでサインインすれば、新しいパスコードを設定できます。
ここで多くの人が躓くのは、「スクリーンタイム設定時のApple ID」が現在サインインしているApple IDと異なる場合です。例えば、お子さんのiPhoneで親がスクリーンタイムを設定した場合、親のApple IDが必要になります。また、ファミリー共有を使っている場合は、ファミリー共有の管理者のデバイスからしかリセットできないこともあります。
「パスコードをお忘れですか?」が表示されない問題
設定画面には「パスコードをお忘れですか?」のリンクが見当たらない。これは以下のケースで起こりえます。まず、スクリーンタイム設定時にApple IDによる復旧オプションをスキップした場合。次に、ファミリー共有で管理されているアカウントの場合(この場合は管理者のデバイスから操作が必要)。そして、MDM(モバイルデバイス管理)プロファイルがインストールされている会社支給端末の場合です。
MDMで管理されている端末の場合は、会社のIT部門に相談してください。個人端末でどうしても解決できない場合は、残念ながら端末の完全初期化しか方法がありません。初期化後にバックアップから復元すると、スクリーンタイム設定も復元される可能性があるため、「新しいiPhoneとして設定」を選び、iCloudから写真やアプリを個別に同期し直す方法が確実です。
Apple Watchでロック解除できる便利機能を活用しよう
Face IDを搭載したiPhoneをお使いで、Apple Watchも持っているなら、ぜひ設定しておきたいのが「Apple Watchでロック解除」機能です。マスク着用時やサングラス装着時にパスコード入力なしでiPhoneを解除できるため、日常的なストレスが大幅に軽減されます。
設定方法と動作条件
設定は簡単です。iPhoneの設定アプリから「Face IDとパスコード」を開き、パスコードを入力して進みます。下にスクロールすると「Apple Watchでロック解除」というセクションがあり、ペアリング済みのApple Watchの名前が表示されています。そのスイッチをオンにするだけです。
ただし、この機能が動作するためにはいくつかの条件があります。Apple Watch側でパスコードが設定されていること、「手首検出」がオンになっていること、Apple Watchが手首に装着されてロック解除された状態であること、そしてiPhoneとApple Watchが近くにあることです。また、この機能はあくまでiPhoneのロック解除専用で、Apple PayやApp Storeの購入認証には使えないことに注意してください。
トラブルシューティング機能がグレーアウトしている場合
「Apple Watchでロック解除」のスイッチがグレーアウトして操作できない場合は、Apple Watchのソフトウェアが古い可能性があります。iPhoneでWatchアプリを開き、「一般」→「ソフトウェア・アップデート」からwatchOSを最新版に更新してください。また、iPhoneとApple Watchが同じApple IDでサインインしていることも確認しましょう。それでも解決しない場合は、Apple Watchでパスコードを一度オフにしてから再度オンにすると、機能が有効化されることがあります。
リカバリーモードとDFUモードの使い分け
パスコード問題の解決でパソコンを使う場合、「リカバリーモード」と「DFUモード」という2つの復旧手段があることを知っておくと役立ちます。多くの場合はリカバリーモードで十分ですが、DFUモードが必要になる状況もあるのです。
リカバリーモードとは何か
リカバリーモードは、iPhoneがiTunes(またはFinder、Appleデバイスアプリ)と通信し、iOSの再インストールを可能にするモードです。このモードではiBootと呼ばれるブートローダーが動作しており、Appleが署名した正規のファームウェアのみインストールできます。画面には「パソコンに接続してください」を示すアイコンが表示されるため、成功したかどうかが一目でわかります。通常のソフトウェアトラブルやパスコード忘れの対処には、このリカバリーモードで十分対応できます。
DFUモードが必要になるケース
DFU(Device Firmware Update)モードは、より低レベルでの復旧を可能にする特殊なモードです。リカバリーモードと違い、ブートローダーを経由せずにファームウェアを直接書き換えることができます。DFUモードに入ると画面は完全に真っ暗なままで、何も表示されません。
DFUモードが必要になるのは、リカバリーモードで復元しようとしてもエラーが出る場合、iPhoneがリカバリーモードに入れない(ボタン操作に反応しない)場合、ブートローダー自体が破損している疑いがある場合などです。ただし、DFUモードは一般ユーザーが使う必要はほとんどなく、最後の手段として覚えておく程度で十分です。
DFUモードへの入り方(iPhone 8以降)
どうしてもDFUモードが必要な場合の手順を説明します。まずiPhoneをパソコンに接続し、FinderまたはAppleデバイスアプリを開きます。音量を上げるボタンを素早く押して放し、音量を下げるボタンを素早く押して放します。次にサイドボタンを画面が真っ暗になるまで長押しします。画面が暗くなったら、サイドボタンを押したまま音量を下げるボタンも同時に押し続けます。5秒経ったらサイドボタンだけを放し、音量を下げるボタンはさらに10秒押し続けます。画面が真っ暗なまま、パソコン側で「リカバリーモードのiPhoneを検出しました」と表示されればDFUモード成功です。Appleロゴが表示されてしまったら失敗なので、最初からやり直してください。
パスワード管理の新常識忘れない仕組みを作る
結局のところ、パスコードトラブルの根本的な解決策は「忘れない仕組み」を作ることです。情シス経験者として断言しますが、「覚えておこう」という意志の力に頼るのは最悪の戦略です。人間は忘れる生き物ですから。
iCloudキーチェーンを正しく活用する
AppleデバイスユーザーならまずiCloudキーチェーンを活用しましょう。これはAppleが提供する無料のパスワード管理機能で、Webサイトやアプリのパスワード、クレジットカード情報、Wi-Fiパスワードなどを安全に保存し、すべてのAppleデバイス間で同期できます。設定アプリから自分の名前をタップし、「iCloud」→「パスワードとキーチェーン」でオンにできます。
ただし、iPhoneのロック画面パスコード自体はiCloudキーチェーンに保存できないことに注意してください。これはセキュリティ上の理由からです。パスコードだけは別の方法で管理する必要があります。
パスコード専用の安全な記録方法
パスコードを記録するなら、以下の方法がおすすめです。紙に書いて自宅の金庫や鍵付きの引き出しに保管する(アナログだが確実)。信頼できるパスワード管理アプリ(1Password、Bitwardenなど)のセキュアノート機能に記録する(ただしそのアプリにアクセスできる別デバイスが必要)。家族や信頼できる人と共有しておく(特に高齢の親御さんのiPhoneの場合は重要)。
絶対にやってはいけないのは、iPhoneのメモアプリにパスコードを保存することです。ロックされたら見れなくなりますからね。また、パスコードをSMSやLINEで自分宛に送るのも危険です。これらのメッセージは通知としてロック画面に表示される可能性があり、第三者に見られるリスクがあります。
VoiceOverが突然オンになった時の対処法
これは情シス部門に寄せられる問い合わせで意外と多いケースです。iPhoneを触っていたら突然画面が読み上げられ始め、普通にタップしてもパスコードが入力できなくなった。これはVoiceOverという視覚障害者向けのアクセシビリティ機能が有効になった状態です。トリプルクリック(サイドボタンまたはホームボタンを3回素早く押す)で誤って起動してしまうことがあります。
VoiceOverがオンの状態でのパスコード入力方法
VoiceOverがオンの状態では、通常のタップ操作が効きません。代わりに、1回タップで項目を選択し、ダブルタップで決定(入力)するという操作になります。パスコード画面で数字の「1」をタップすると「いち」と読み上げられますが、まだ入力されていません。そこでもう一度素早くダブルタップすると、「1」が入力されます。この要領で6桁のパスコードをすべて入力してください。
VoiceOverをオフにする方法
ロック解除後、VoiceOverをオフにするには、「Hey Siri、VoiceOverをオフにして」と話しかけるのが最も簡単です。Siriが使えない場合は、設定アプリ(VoiceOver操作でダブルタップして開く)→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」と進み、スイッチをダブルタップしてオフにします。
今後の誤操作を防ぐため、設定アプリの「アクセシビリティ」→「ショートカット」で、サイドボタン(またはホームボタン)のトリプルクリックに割り当てる機能を変更するか、「なし」に設定しておくと安心です。
企業端末(MDM管理下)のパスコードトラブル
会社から支給されたiPhoneでパスコードトラブルが発生した場合、個人所有の端末とは対処法が異なります。MDM(モバイルデバイス管理)で管理されている端末には、特別な制限やリモートでの操作が可能なことを知っておいてください。
MDM管理端末の特徴
MDMプロファイルがインストールされている端末では、IT部門がリモートでパスコードのリセット、端末のロック、データの消去などを実行できます。つまり、パスコードを忘れた場合でも、自分で初期化する前にまずIT部門に連絡するのが正解です。IT部門側でパスコードをリセットし、新しいパスコードを設定するよう促すことができる場合があります。
また、MDM管理下の端末では、パスコードの複雑さ(桁数や英数字混在の要否)が強制されていることがあります。6桁のパスコードを設定しようとしても、ポリシーで8桁以上を求められる場合があるので、入力ミスではないか確認してみてください。
退職時・端末返却時の注意点
会社を退職する際や端末を返却する際に、パスコードがわからなくなっているケースも多いです。この場合、IT部門がMDM経由でリモートワイプ(遠隔初期化)を実行できるため、個人情報が残る心配はありません。ただし、個人のApple IDでサインインしていた場合は、サインアウトしてから返却するようにしてください。サインアウトせずに返却すると、アクティベーションロックの問題で端末が再利用できなくなる可能性があります。
復元後に「古いパスコードを入力してください」と言われる問題
iPhoneを初期化してバックアップから復元した後、「以前のパスコードを入力してください」という画面が表示されることがあります。これはiCloudのエンドツーエンド暗号化データを復元するために必要なもので、パスワードやヘルスケアデータなどの機密情報を保護するための仕組みです。
古いパスコードがどうしても思い出せない場合
この画面で「忘れた」をタップすると、「承認できない」というオプションが表示されます。これを選択すると、エンドツーエンド暗号化データのリセットが行われます。リセットされるのはiCloudに保存されていた暗号化データ(パスワード、ヘルスケアデータ、Homeデータ、メッセージなど)で、端末上にローカルで保存されていたデータには影響しません。
ただし、iCloudキーチェーンに保存していたパスワードは失われる可能性があるため、他のAppleデバイス(Mac、iPadなど)でiCloudキーチェーンにアクセスできる場合は、事前に重要なパスワードをメモしておくことをおすすめします。
緊急SOS機能との関係性
iPhone 8以降のモデルでは、サイドボタンと音量ボタンを同時に長押しすると「緊急SOS」画面が表示されます。この機能は命を守るために重要ですが、パスコードとの関係で知っておくべきことがあります。
緊急SOS画面が表示された後、キャンセルしてもiPhoneはFace IDやTouch IDによるロック解除を一時的に無効化します。これは「強制的にFace IDを使わされる」状況を防ぐための安全機能です。つまり、緊急SOS画面を表示させた後は、必ずパスコードの入力が必要になります。パスコードを覚えていない状態でうっかり緊急SOS画面を出してしまうと、Face IDでのロック解除ができなくなるので注意してください。
英数字パスコードへの変更で安全性を高める
6桁の数字パスコードでは心もとない、でも長い数字の羅列は覚えられない。そんな方には英数字混在のカスタムパスコードがおすすめです。自分にとって意味のある英単語やフレーズを使えば、数字の羅列よりも記憶に残りやすく、かつセキュリティも高まります。
英数字パスコードの設定方法
設定アプリから「Face IDとパスコード」(またはTouch IDとパスコード)を開き、現在のパスコードを入力します。「パスコードを変更」をタップし、現在のパスコードを再度入力した後、「パスコードオプション」をタップします。ここで「カスタムの英数字コード」を選択すると、アルファベットと数字を組み合わせたパスワードを設定できます。
例えば「iPhone2026」のような、自分には意味があるが他人には推測しにくいフレーズを設定すると良いでしょう。ただし、あまりに複雑にしすぎると入力が面倒になり、結局は覚えられなくなるので、バランスが重要です。
ぶっちゃけこうした方がいい!
さて、ここまで様々なパスコードトラブルとその解決策を解説してきましたが、正直なところを言わせてください。情シス10年以上やってきて、何百件ものパスコードトラブルに対応してきた経験から断言します。
結論として、「忘れないようにする」努力より「忘れても大丈夫な仕組み」を作る方が100倍大事です。
具体的に何をすべきか。まず、iCloudバックアップは絶対にオンにしておいてください。50GBで月額130円、200GBでも月額400円です。パスコードを忘れて初期化することになっても、バックアップがあれば写真も連絡先もアプリもすべて復元できます。この安心感は月額数百円では買えません。
次に、パスコードは紙に書いて自宅の安全な場所に保管してください。「デジタル時代に紙?」と思うかもしれませんが、iPhoneがロックされているときにアクセスできる記録方法として、紙は最強です。家の鍵のスペアキーを作るのと同じ感覚で、パスコードのバックアップを物理的に用意しておくのです。
そして、iOS 17以降をお使いの方は、パスコードを変更したら72時間は古いパスコードを覚えておくようにしてください。新しいパスコードが本当に定着するまでの保険期間です。72時間経過して「ちゃんと覚えられているな」と確認できたら、設定から古いパスコードを手動で期限切れにすればOKです。
最後に、Apple Watchをお持ちの方は「Apple Watchでロック解除」を設定しておきましょう。マスク着用時や急いでいるときのストレスが激減しますし、万が一パスコードが曖昧になっても、Apple Watchでとりあえずロック解除してから設定で確認する、という逃げ道ができます。
ぶっちゃけ、パスコードトラブルで一番多いのは「面倒だから後回しにした結果、取り返しがつかなくなる」パターンです。この記事を読んでいる今この瞬間に、iCloudバックアップの設定を確認し、パスコードをどこかに書き留めてください。5分で終わる作業が、将来の何時間もの絶望と大量のデータ損失を防いでくれます。予防に勝る治療なし。これが10年以上現場で見てきた私の、偽らざる結論です。
iPhoneのパスワードを忘れたらもうおしまいなの?に関する疑問解決
パスコードを10回間違えると本当にデータは消えてしまうの?
「データを消去」設定がオンになっている場合のみ、10回目の誤入力で自動的に初期化されます。この設定がオフになっていれば、「セキュリティロックアウト」画面が表示されるだけでデータ自体は残っています。ただし、その後ロックを解除するには初期化が必要になるため、結果的にはデータを失う可能性が高いです。設定アプリの「Face IDとパスコード」から現在の設定を確認できます。
ロック時間は放置すれば自動的に解除されるの?
いいえ、時間が経過しても自動的にロックが解除されることはありません。たとえば「1時間後にやり直してください」と表示された場合、1時間後に再び正しいパスコードを入力するチャンスが与えられるだけです。パスコードを完全に忘れてしまった場合は、いくら待ってもロックは解除されません。初期化による対処が必要になります。
Face IDやTouch IDを設定していれば安心?
生体認証は非常に便利ですが、万能ではありません。iPhoneを再起動した直後、48時間以上ロック解除していない場合、5回連続で生体認証に失敗した場合などは、必ずパスコードの入力が求められます。つまり、生体認証を設定していても、パスコードを完全に忘れてしまうとロックアウトされる可能性があります。パスコードは安全な場所にメモしておくことをお勧めします。
中古で購入したiPhoneがロックされていた場合はどうすればいい?
前の持ち主のApple IDでアクティベーションロックがかかっている場合は、非常に厄介です。この場合、前の持ち主に連絡してロックを解除してもらうか、購入時のレシートなど所有権を証明する書類を持ってApple Storeに相談する必要があります。正規の方法以外でアクティベーションロックを解除することはできません。中古iPhone購入時は、必ず前の持ち主がApple IDからサインアウトし、「iPhoneを探す」をオフにしていることを確認してから受け取りましょう。
パスコードのリセットにお金はかかるの?
自分で初期化を行う場合、費用は一切かかりません。iCloudを使った方法も、パソコンを使ったリカバリーモードも、すべて無料で実行できます。ただし、Apple Storeに持ち込んで対応してもらう場合や、専門業者にデータ復旧を依頼する場合は費用が発生することがあります。また、iCloudバックアップのストレージ容量が足りない場合は、有料プランへのアップグレードが必要になるケースもあります。
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まとめ
iPhoneのパスワード(パスコード)を忘れてしまうと、一見絶望的な状況に思えるかもしれません。しかし、この記事でご紹介した通り、適切な対処法を知っていれば、必ずiPhoneへのアクセスを取り戻すことができます。
最も重要なポイントをおさらいしましょう。iOS 17以降で最近パスコードを変更した場合は、72時間以内なら古いパスコードで解除できます。パソコンがなくても、Apple IDさえ覚えていればiPhone単体で初期化が可能です。そしてどんな状況でも、リカバリーモードを使えば必ず復旧できます。
ただし、初期化するとデータは失われます。だからこそ、今すぐiCloudバックアップの設定を確認してください。万が一に備えて、定期的にバックアップを取る習慣をつけておけば、パスコードを忘れても大切なデータを守ることができます。
最後に、パスコードは「忘れないようにする」のが最善の対策です。紙にメモして安全な場所に保管する、パスワード管理アプリを活用するなど、自分に合った方法でパスコードを管理しましょう。iPhoneは私たちの大切な思い出や情報を預かる存在です。その門番であるパスコードを、しっかりと管理していきましょう。






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