Windows 11ユーザーの中には、「VBSのメモリ整合性を有効化できない」という問題に直面している方がいるでしょう。この問題は、主に互換性のないドライバーやシステム設定が原因で発生します。この記事では、VBSのメモリ整合性を有効化できない場合の解決方法を詳しく解説します。
メモリ整合性が有効化できない原因
結論!メモリ整合性が有効化できない原因は、互換性のないドライバーや特定のシステム設定によるものです。
VBSのメモリ整合性が有効化できない主な原因は次の通りです。
ここがポイント!
- 互換性のないドライバー: 一部のドライバーは、仮想化ベースのセキュリティ(VBS)やハイパーバイザーで保護されたコードインテグリティ(HVCI)と互換性がありません。互換性のないドライバーがインストールされていると、メモリ整合性を有効にすることができません。
- システム設定: BIOSでハードウェア仮想化が無効になっている場合や、システムがセキュアブートをサポートしていない場合も、メモリ整合性の有効化に問題が発生します。
メモリ整合性を有効にするための手順
以下の手順で、メモリ整合性を有効化するための対策を行います。
- 互換性のあるドライバーの確認MicrosoftのCLIツール「hvciscan」をダウンロードし、互換性のあるドライバーを確認します。
- hvciscanをダウンロードし、システムディスクの直下に保存します。
- PowerShellを管理者権限で開き、以下のコマンドを実行します:
./hvciscan_amd64.exe
- 出力結果を確認し、互換性のないドライバーを特定します。
- 互換性のないドライバーの削除Driver Store Explorerを使用して、互換性のないドライバーを削除します。
- Driver Store Explorerをダウンロードし、起動します。
- 互換性のないドライバーを探し、チェックを入れて削除します。
- デバイスマネージャーでドライバーが正しく削除されていることを確認します。
- システム設定の確認と変更BIOSでハードウェア仮想化を有効にし、セキュアブートが有効であることを確認します。
- BIOS設定に入り、ハードウェア仮想化(Intel VT-xやAMD-V)が有効になっていることを確認します。
- セキュアブートが有効になっていることを確認します。
- レジストリの編集レジストリエディタを使用して、メモリ整合性を手動で有効にします。
- Windowsキー + Rを押し、「regedit」と入力してレジストリエディタを開きます。
- 次のキーに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\DeviceGuard\Scenarios\HypervisorEnforcedCodeIntegrity
- 「Enabled」の値を「1」に設定します。
- システムを再起動します。
メモリ整合性の有効化でのトラブル対処法
メモリ整合性の有効化に問題が発生した場合、以下の対処法を試してください。
ここがポイント!
- 互換性のないドライバーを削除後に再インストールする。
- BIOS設定を再度確認し、必要なオプションが有効になっているか確認する。
- システムの復元ポイントを作成し、問題発生前の状態に戻す。
よくある質問(FAQ)
hvciscanの実行時にエラーが発生しました。どうすればいいですか?
PowerShellを管理者権限で実行していることを確認し、ツールの最新バージョンを使用していることを確認してください。また、システムの再起動を試みてください。
ドライバーを削除しても問題が解決しません。どうすればいいですか?
BIOS設定を再度確認し、必要なオプションが有効になっているか確認してください。また、他の互換性のないドライバーが残っていないか確認してください。
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