日々の業務で「新しいデータが入力されたら、別のシートに自動で転記したい」といった場面、ありませんか？そんな時に活躍するのが、Google Apps Script（GAS）を使った自動化です。今回は、初心者の方でもわかりやすく、スプレッドシートで行が追加された際に自動で処理を実行する方法をご紹介します。
GASとは？
Googleスプレッドシートのイメージ
Google Apps Script（GAS）は、Googleのサービスを自動化するためのプログラミング言語です。JavaScriptをベースにしており、Google スプレッドシートやGmail、Google カレンダーなどの操作を自動化できます。例えば、スプレッドシートに新しい行が追加されたら、自動で別のシートにそのデータを転記する、といったことが可能になります。
行が追加されたら自動で処理を実行する方法
2.1. トリガーを設定する
GASでは、特定の条件で自動的に処理を実行する「トリガー」を設定できます。行が追加された際に自動で処理を実行するには、「onEdit」トリガーを使用します。このトリガーは、シートが編集されるたびに自動で呼び出されます。
2.2. コードを記述する
以下のコードは、スプレッドシートの「Sheet1」に新しい行が追加された際、そのデータを「Sheet2」に転記する例です。
javascript
function onEdit(e) {
var sheet = e.source.getSheetByName('Sheet1');
var targetSheet = e.source.getSheetByName('Sheet2');
// 編集された行のデータを取得
var row = e.range.getRow();
var data = sheet.getRange(row, 1, 1, sheet.getLastColumn()).getValues();
// Sheet2の最終行にデータを追加
targetSheet.appendRow(data);
}
このコードをGASエディタに貼り付けて保存すれば、Sheet1に新しい行が追加されるたびに、そのデータがSheet2に転記されます。
注意点とポイント
- トリガーの設定onEditトリガーは、手動での編集に対してのみ反応します。スクリプトや外部からのデータ入力には反応しません。
- データの整合性転記先のシート（この例ではSheet2）に既に同じデータが存在しないか確認する処理を追加することで、重複を防げます。
- エラーハンドリング予期しないエラーが発生した際の処理（try-catch文など）を組み込むことで、スクリプトの信頼性が向上します。
よくある質問や疑問
Q1: onEditトリガーはどのような場合に発動しますか？
onEditトリガーは、ユーザーがシートを手動で編集した際に発動します。スクリプトや外部からの変更には反応しません。
Q2: 転記先のシートに既に同じデータがある場合、重複を防ぐ方法はありますか？
転記前に転記先のシートを検索し、同じデータが存在しないか確認する処理を追加することで、重複を防げます。
Q3: 自動で処理を実行するには、どのようにトリガーを設定しますか？
GASエディタの「編集」メニューから「現在のプロジェクトのトリガー」を選択し、新しいトリガーを追加することで設定できます。
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まとめ
Google Apps Scriptを活用すれば、スプレッドシートの行が追加されるたびに自動で処理を実行することが可能です。これにより、手動でのデータ転記作業を削減し、業務の効率化が図れます。初心者の方でも、少しずつ学びながら自動化の世界に足を踏み入れてみてください。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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