初心者でもできる！Googleスプレッドシートのピボットテーブルで計算フィールドを活用する方法

Googleスプレッドシートのピボットテーブルで「計算フィールド」を使うと、売上単価や利益率など、集計データをもっと深く分析できます。でも、初めて使うときはちょっと難しそうに感じるかもしれません。そこで、今回は初心者の方でもわかりやすいように、計算フィールドの基本から実際の活用例まで、ステップ・バイ・ステップでご紹介します。

計算フィールドとは？
計算フィールドの使い方
計算フィールドの活用例
計算フィールド使用時の注意点
よくある質問や疑問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

計算フィールドとは？

Googleスプレッドシートのイメージ

計算フィールドは、ピボットテーブルの中で新たな計算を追加できる機能です。例えば、売上金額を数量で割って「単価」を求めたり、売上から原価を引いて「利益」を計算したりできます。

ここがポイント！

売上金額 ÷ 数量 = 単価
売上金額 – 原価 = 利益
（今年の売上 – 昨年の売上） ÷ 昨年の売上 = 成長率

これらの計算をピボットテーブル内で直接行えるので、集計結果をさらに詳しく分析できます。

計算フィールドの使い方

計算フィールドを追加する手順は以下の通りです。

ピボットテーブル内のセルを選択します。
右側に表示される「ピボットテーブルエディタ」で、「値」のセクションにある「追加」をクリックし、「計算フィールド」を選択します。
表示されたフィールドに、計算式を入力します。
「集計」の横にある「SUM」や「カスタム」を選択し、必要に応じて設定を変更します。
右下の「追加」をクリックすると、新しい計算フィールドが表示されます。

例えば、「売上金額」と「数量」の列がある場合、計算フィールドに「=’売上金額’/’数量’」と入力すれば、単価が計算されます。

計算フィールドの活用例

計算フィールドを使うと、さまざまな分析が可能になります。

利益率の計算売上から原価を引いた利益を、売上で割ることで利益率を求められます。
成長率の計算今年の売上と昨年の売上を比較して、成長率を算出できます。
在庫回転率の計算入庫数と出庫数を使って、在庫の回転率を計算できます。

これらの計算をピボットテーブル内で行うことで、データの可視化や分析がより効果的に行えます。

計算フィールド使用時の注意点

計算フィールドを使用する際には、いくつかの注意点があります。

他の計算フィールドを参照できない計算フィールド内で他の計算フィールドを直接参照することはできません。元データに必要な列がすべて揃っている状態で使用することが基本です。
フィールド名のスペルや記号に注意フィールド名は正確に記述する必要があります。全角スペースや誤字があるとエラーになるため、注意が必要です。
ゼロ割りに注意計算式でゼロで割るとエラーになります。IF関数を使ってゼロ割りを防ぐことができます。

例えば、ゼロ割りを防ぐためには以下のような式を使用します。

=IF('数量'=0, 0, '売上金額'/'数量')

これにより、数量がゼロの場合でもエラーを回避できます。