Googleスプレッドシートを使っていると、データが見つからないときに「#N/A」というエラーが表示されることがあります。これは、例えばVLOOKUP関数で検索した値が見つからない場合などに発生します。見た目が気になるだけでなく、他の計算にも影響を与えることがあります。今回は、この「#N/A」エラーを上手に扱う方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
「#N/A」エラーって何？
Googleスプレッドシートのイメージ
「#N/A」は「Not Available」の略で、「該当するデータがない」という意味です。例えば、商品コードを入力して商品名を検索する際、そのコードがリストに存在しないと「#N/A」が表示されます。
「#N/A」エラーを非表示にする方法
「#N/A」エラーをそのままにしておくと、見た目が悪くなるだけでなく、他の計算にも影響を与えることがあります。そこで、エラーを非表示にする方法をいくつかご紹介します。
IFNA関数を使う
IFNA関数は、指定した値が「#N/A」エラーの場合に、代わりに指定した値を表示する関数です。例えば、VLOOKUP関数と組み合わせて使うと、該当するデータがない場合に「該当なし」と表示できます。
使用例:
=IFNA(VLOOKUP(, B2:C10, 2, FALSE), "該当なし")
この式では、の値をB2\:C10の範囲で検索し、2列目の値を返します。もし該当するデータがない場合、「該当なし」と表示されます。
IFERROR関数を使う
IFERROR関数は、指定した式がエラーの場合に、代わりに指定した値を表示する関数です。IFNA関数と似ていますが、IFERROR関数は「#N/A」以外のエラーにも対応しています。
使用例:
=IFERROR(VLOOKUP(, B2:C10, 2, FALSE), "エラー")
この式では、VLOOKUP関数でエラーが発生した場合、「エラー」と表示されます。
ISNA関数を使う
ISNA関数は、指定した値が「#N/A」エラーかどうかを判定する関数です。これをIF関数と組み合わせて使うことで、エラー時に特定の処理を行うことができます。
使用例:
=IF(ISNA(VLOOKUP(, B2:C10, 2, FALSE)), "該当なし", VLOOKUP(, B2:C10, 2, FALSE))
この式では、VLOOKUP関数で「#N/A」エラーが発生した場合、「該当なし」と表示されます。
「#N/A」エラーをグラフに影響させない方法
データ分析を行う際、「#N/A」エラーが含まれているとグラフの描画に支障をきたすことがあります。以下の方法で、エラーを非表示にしてグラフを正しく表示できます。
使用例:
=IF(ISNA(VLOOKUP(1001, B10, 2, FALSE)), NA(), VLOOKUP(1001, B10, 2, FALSE))
この式では、VLOOKUP関数で「#N/A」エラーが発生した場合、NA()関数を使用してエラーを非表示にし、グラフに影響を与えにくくします。
「#N/A」エラーを除外して集計する方法
SUMやAVERAGE関数を使うとき、「#N/A」エラーが含まれていると計算ができません。これを防ぐには、IFNA関数を併用してエラーを除外します。
使用例:
=SUM(IFNA(, 0))
この式では、\:の範囲で「#N/A」エラーが発生した場合、0として処理し、正しく合計を求めることができます。
よくある質問
Q1: IFNA関数とIFERROR関数の違いは何ですか？
IFNA関数は「#N/A」エラーのみを処理しますが、IFERROR関数は「#N/A」以外のエラーも処理します。IFERROR関数を使うと、他のエラーもまとめて処理できますが、意図しないエラーを見逃す可能性があるため、注意が必要です。
Q2: VLOOKUP関数で「#N/A」エラーが表示されるのはなぜですか？
VLOOKUP関数で検索キーに一致するデータが範囲内に存在しない場合、「#N/A」エラーが表示されます。データが正しく入力されているか、範囲が正しいかを確認してください。
Q3: グラフに「#N/A」エラーを表示させない方法はありますか？
はい、IF関数とNA()関数を組み合わせて使用することで、「#N/A」エラーをグラフに表示させないようにできます。
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まとめ
「#N/A」エラーは、データが見つからない場合に表示されるものですが、見た目を整えることで、より使いやすいスプレッドシートを作成できます。IFNA関数やIFERROR関数、ISNA関数などを上手に活用して、エラーを適切に処理しましょう。
他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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