GoogleスプレッドシートのQUERY関数は、データを抽出・集計・分析するための強力なツールです。しかし、初心者の方にとっては、使い方が少し難しく感じるかもしれません。そこで、今回は初心者の方でも安心して使えるように、QUERY関数の応用テクニックをわかりやすく解説します。
QUERY関数の基本構文をおさらい
QUERY関数の基本的な構文は以下の通りです。
=QUERY(データ範囲, クエリ, )
データ範囲抽出したいデータの範囲を指定します。
クエリどのような条件でデータを抽出するかを指定します。
見出し行数(省略可)データ範囲の上部に見出し行が何行あるかを指定します。
例えば、からC10の範囲から、B列の値が100以上の行を抽出する場合、以下のように記述します。
=QUERY(C10, "SELECT A, B, C WHERE B >= 100", 1)
応用テクニック1セル参照を使って条件を動的に変更
条件をセル参照で指定することで、クエリを動的に変更できます。例えば、D1セルに入力された値を条件として使用する場合、以下のように記述します。
=QUERY(C10, "SELECT A, B, C WHERE B >= " & D1, 1)
これにより、D1セルの値を変更するだけで、抽出されるデータが変わります。
応用テクニック2文字列の部分一致でデータを抽出
文字列の部分一致でデータを抽出するには、`CONTAINS`句を使用します。例えば、B列に「打ち合わせ」という文字列が含まれる行を抽出する場合、以下のように記述します。
=QUERY(C10, "SELECT A, B, C WHERE B CONTAINS '打ち合わせ'", 1)
また、`LIKE`句を使用すると、より柔軟なパターンマッチングが可能です。
=QUERY(C10, "SELECT A, B, C WHERE B LIKE '%打ち合わせ%'", 1)
これにより、「打ち合わせ」を含むすべての行を抽出できます。
応用テクニック3複数の条件でデータを抽出
複数の条件でデータを抽出するには、`AND`や`OR`を使用します。例えば、B列が100以上かつC列が「完了」の行を抽出する場合、以下のように記述します。
=QUERY(C10, "SELECT A, B, C WHERE B >= 100 AND C = '完了'", 1)
また、`OR`を使用すると、いずれかの条件を満たす行を抽出できます。
=QUERY(C10, "SELECT A, B, C WHERE B >= 100 OR C = '完了'", 1)
応用テクニック4集計関数を使ってデータを集計
集計関数を使用すると、データを集計することができます。例えば、B列の値の合計を求める場合、以下のように記述します。
=QUERY(C10, "SELECT SUM(B)", 1)
また、`GROUP BY`句を使用すると、特定の列でグループ化して集計できます。
=QUERY(C10, "SELECT A, SUM(B) GROUP BY A", 1)
これにより、A列ごとのB列の合計を求めることができます。
よくある質問
Q1: QUERY関数でエラーが出る場合、どうすれば良いですか?
エラーが出る場合、以下の点を確認してください。
* クエリ内の文字列はシングルクォーテーションで囲む必要があります。
* 数値や日付の比較は、適切な形式で記述してください。
* 見出し行数を正しく指定してください。
Q2: QUERY関数で日付を比較するにはどうすれば良いですか?
日付を比較するには、`DATE`関数を使用します。例えば、2025年8月1日以降のデータを抽出する場合、以下のように記述します。
=QUERY(C10, "SELECT A, B, C WHERE C >= DATE '2025-08-01'", 1)
Q3: QUERY関数で複数の列を同時に抽出するにはどうすれば良いですか?
複数の列を同時に抽出するには、`SELECT`句で列をカンマ区切りで指定します。例えば、A列とB列を同時に抽出する場合、以下のように記述します。
=QUERY(C10, "SELECT A, B", 1)
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まとめ
QUERY関数は、Googleスプレッドシートでデータを効率的に抽出・集計・分析するための強力なツールです。初心者の方でも、基本的な使い方をマスターすれば、さまざまなデータ操作が可能になります。ぜひ、今回紹介した応用テクニックを活用して、業務の効率化やデータ分析に役立ててください。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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