「WordをGoogleドキュメントにしたら、レイアウトがぐちゃぐちゃ…」「フォントが勝手に変わって、行数もズレて、提出前に泣きそう」――これ、めちゃくちゃあるあるです。しかも厄介なのが、あなたの操作ミスというよりWordとGoogleドキュメントの“設計の違い”が原因で起きやすいこと。
でも安心して。ポイントさえ押さえれば、ズレはかなりの確率で回避できます。この記事では「Googleドキュメント Word から」で検索して来た人が最短で直して、再発も防げるように、原因→診断→対処→仕上げまでをストーリーでまとめます。読後には「もう変換が怖くない」状態にして帰します。
まず知っておくべきズレるのはあなたのせいじゃない
Googleドキュメントのイメージ
WordとGoogleドキュメントは“同じ文書ソフト”ではない
Wordは、細かいレイアウト再現（段組、禁則、行間、スタイル、フォント置換の挙動など）に強い「組版寄り」のアプリです。一方、Googleドキュメントは、共同編集や軽快さを優先した「クラウド寄り」の設計。
そのため、Wordで綺麗に整っていた文書ほど、変換時に見た目の差分が目立ちやすいんです。
よくある“変換できない/崩れる”3つの症状
ここで、あなたの症状がどれに近いかチェックしてください。原因の当たりが付くと、直すのが一気に早くなります。
- フォントが変わってレイアウトが崩れるため、見出しや本文の幅・高さが変わって段落がズレます。
- 改行位置や行数が変わるため、ページまたぎや図表の位置が想定外になります。
- 文字化けするため、記号や特殊文字、機種依存文字が別の表示になります。
最短ルートGoogleドキュメントへの基本変換（まずはここ）
基本は“アップロード→Googleドキュメントで開く”
まず大前提として、いきなり細かい調整をする前に、正しい手順で変換します。ここがズレていると、後の調整が全部ムダになりがちです。
手順（Windows・Mac共通）
次の流れでやればOKです。操作はシンプルですが、ポイントは「Googleドキュメントとして開く」ところ。
- GoogleドライブにWordファイルをアップロードします。
- アップロードしたファイルを開き、Googleドキュメント形式で開く操作を行います。
- 表示を確認し、ズレ方（フォント/行数/文字化け）を特定します。
- 必要に応じて本記事の対処法（フォント・余白・何もしない戦略）を選びます。
- 納品や共有の形式に合わせて保存し直します。
原因別に一撃変換ズレを直す3つの対処法
対処法①まずは“フォント調整”が最強（ズレの8割に効く）
レイアウトがズレる最大要因は、実はフォント置換です。Wordで使っていたフォントがGoogleドキュメント側で完全一致しないと、似たフォントに置き換えられ、文字幅が変わって行がズレます。
ここでおすすめなのが、元の文章にもある通り「ヒラギノ丸ゴ ProN」または「ヒラギノ明朝 ProN」など、両方で扱いやすいフォントに寄せること（特にMac環境で効果を感じやすいです）。
さらに効く実践テクがあります。フォントを変える前に、次を意識してください。
まず「見出しだけ」「本文だけ」と部分的にフォントが混ざっていないか確認します。混在していると、変換後に段落ごとにズレ方が違う地獄になります。文書全体でフォントを統一すると、ズレが“まとめて収束”します。
対処法②余白調整で“1行の文字数”をコントロールする
「行数が変わる」「改行位置がズレる」タイプは、余白が効きます。理由はシンプルで、Googleドキュメントでは1行あたりの文字数や行数を直接指定できないため、横幅（＝余白）を変えて擬似的に文字数を寄せるのが現実的だからです。
たとえば、Wordで“ちょうどいい位置”で折り返していた文章が、Googleドキュメントで数文字多く入ってしまうと、その下の段落が連鎖的に押し出されます。余白を少し狭めたり広げたりして、折り返し位置を近づけると、全体が整います。
ここでありがちな失敗は、いきなり大きく余白を変えること。おすすめは「左右を少しだけ動かす→数段落確認→また少し動かす」という刻み調整。ズレは小さな差が積み上がって起きるので、調整も小さく刻むと迷子になりません。
対処法③あえて“何も調整しない”が正解のケース
意外ですが、これが一番大事な判断です。
あとでGoogleドキュメントからWordへ再変換する予定があるなら、下手にフォントや余白をいじらない方がいい場合があります。なぜなら、Googleドキュメント上での調整は、Wordに戻したときに「Word側で元の設定に戻る」こともあれば、「別のズレを生む」こともあるから。
つまり、あなたのゴールが「Googleドキュメントで完成させる」のか「一時的に共有・閲覧するだけ」なのかで、最適解が変わります。
ズレを防ぐ“作り方”変換前にやると勝てる下準備
変換に強い文書は“整え方”が違う
ここからが、60点→100点に上げるための本題です。直すだけじゃなく、次からズレにくくする。
Word文書を「変換に強くする」コツは、見た目を手作業で整えるのではなく、ルール（スタイル）で整えることです。たとえば、見出しのサイズを毎回手で変えるのではなく、見出しスタイルを使う。箇条書きも、スペース連打で作らない。こうすると、Googleドキュメント側が解釈しやすくなり、崩れ方が小さくなります。
変換前チェックで“事故”を先に潰す
次の3つだけでもやると、変換後の修正時間が激減します（ここでのポイントは“やりすぎない”こと）。
- フォントは文書全体で統一し、見出し・本文・注釈で混在させないようにします。
- 改行でレイアウトを作らないようにし、段落設定やスタイルで整えます。
- 特殊記号や機種依存文字を減らすことで、文字化けの地雷を踏みにくくします。
文字化けが起きるときの考え方と直し方
文字化けは“フォント問題”と“文字そのもの”問題に分かれる
文字化けは、単にフォントが変わっただけで起きる場合もあれば、入力されている文字が環境依存で、Googleドキュメント側が再現できない場合もあります。
見分け方は簡単で、「同じ文字が全部同じように化ける」なら環境依存の可能性が高いです。逆に、段落ごとに症状が違うならフォント混在の可能性が高いです。
再発防止のコツは“置き換えで逃がす”
どうしても化ける記号は、見た目が近い一般的な記号に置き換えるのが現実解です。たとえば、丸数字や特殊な矢印、機種依存の装飾記号など。
「見た目にこだわりたい」気持ちは分かりますが、共同編集や共有の安定性を優先するなら、ここは割り切った方が強いです。
GoogleドキュメントWordからに関する疑問解決
Q. 変換したらフォントが勝手に変わるのはなぜ？
A. Wordで使っているフォントが、Googleドキュメント側で同じ名前・同じ仕様として扱えないと、近いフォントに自動置換されます。置換されると文字幅が変わり、結果としてレイアウトがズレます。まずは文書全体のフォント統一と、互換性の高いフォントへの寄せが効果的です。
Q. 行数や改行位置が合わないとき、何から直すべき？
A. いきなり文章をいじるより、まず余白で1行の文字数を寄せるのがおすすめです。Googleドキュメントは行数指定ができないため、横幅調整が一番コスパ良く効きます。次にフォント統一、その次に段落設定の順が失敗しにくいです。
Q. 仕事で提出用なのにズレる…最短で安全に整える方法は？
A. ゴールを「Googleドキュメント上で完成」にするなら、フォント統一→余白微調整の順で整えるのが最短です。一方で「いずれWordに戻す」なら、むやみにいじらず、共有用途だけに割り切る（＝何も調整しない戦略）も有効です。提出形式によって最適解が変わります。
Q. 画像や表がズレるのはどう考えればいい？
A. 画像や表は、本文よりも“固定位置”の再現が難しく、変換差分が出やすいです。まずは本文のフォントと余白を固めてから、最後に画像・表の位置を整える方が手戻りが減ります。先に画像を直すと、本文のズレでまた動いて二度手間になります。
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まとめ
WordをGoogleドキュメントに変換して崩れるのは、あなたのせいではなく仕様の違いで起きやすい現象です。最短で直すなら、まず基本手順で開き直し、ズレのタイプを見極めて、フォント調整と余白調整を順に当てていくのが王道です。そして、将来Wordに戻す予定があるなら、あえて何も調整しない判断も“正解”になり得ます。結論として、変換は「直し方」より先に「目的」を決めると一気に楽になります。
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