「さっきまで普通だったのに、なぜか改行だらけになってる……」そんな経験、ありませんか? Googleドキュメントで文章を書いていると、ある日とつぜん行間がスカスカになったり、コピペしたら改行が倍に増えたり、見えない何かに邪魔されてレイアウトが崩壊したり。とくに納品直前や共同編集中にこの現象が起きると、もう本当に泣きたくなりますよね。
じつはこの問題、世界中のGoogleドキュメントユーザーが頭を抱えている「あるある」なんです。英語圏のGoogleコミュニティでも「random huge spaces between lines(行間に謎の巨大スペースが出る)」という報告が絶えません。原因は単純なようで奥が深く、改行コードの違い、段落設定の罠、セクション区切りの暴走など、複数の要素が絡み合っています。
この記事では、Googleドキュメントで改行が異常に増えるすべての原因を洗い出し、初心者でも迷わず実行できる解決策を7つに整理しました。さらに2026年2月時点の最新情報として、Gemini AIを活用した書式整理の方法にも触れています。この記事を読めば、改行トラブルに振り回される時間をゼロにできます。
- Googleドキュメントの改行が異常に増える5つの根本原因と、それぞれの見分け方を完全網羅
- 「検索と置換」「印刷されない文字の表示」「GAS」など7つの具体的な修正手順を初心者向けに解説
- 2026年最新のGemini AI機能やセクション区切り対策など、他の記事では見つからない上級テクニックも紹介
- そもそもGoogleドキュメントには「3種類の改行」が存在する
- Googleドキュメントで改行が異常に増える5つの原因を完全解剖
- 改行が異常に増えたときの7つの確実な直し方
- スマホでGoogleドキュメントの改行トラブルを防ぐためのポイント
- 改行トラブルを未然に防ぐための5つのベストプラクティス
- 情シス歴10年超のプロが教える「現場で本当に起きる」改行トラブルと対処の実際
- GASで改行トラブルを根絶する「実戦向き」スクリプト集
- 現場で頻発する「あるある」改行トラブルと体験ベースの解決法
- replaceText()の落とし穴を知っておこう
- WordとGoogleドキュメントを行き来する環境で改行崩壊を防ぐルールブック
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- Googleドキュメントで改行が異常に増えることに関する疑問解決
- 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい!どうしたらいい?
- まとめ
そもそもGoogleドキュメントには「3種類の改行」が存在する
改行トラブルを解決するうえで、まず理解しておきたいのがGoogleドキュメントには3つの異なる改行があるという事実です。これを知らないまま対処しようとすると、まるでモグラたたきのように次々と問題が湧いてきます。ここをしっかり押さえるだけで、トラブルの8割は予防できるといっても過言ではありません。
段落改行(Enterキー)の正体
もっとも一般的な改行が、Enterキーを押したときに挿入される「段落改行」です。Googleドキュメントでは、Enterを押すと「新しい段落」が始まります。つまり、ただの改行ではなく段落の区切りとして処理されるわけです。HTMLでいえば
<p>
タグが閉じて新しい
<p>
タグが始まるイメージですね。
ここが最大の落とし穴で、Googleドキュメントの初期設定では「段落の後にスペースを追加」がオンになっていることがあります。この設定が有効だと、Enterを押すたびに段落と段落のあいだに余白が追加され、見た目には「改行が2行分になった」ように見えてしまいます。「あれ、改行が異常に増えた?」と感じる原因の大半が、じつはこの段落スペースの設定なんです。
行内改行(Shift+Enter)の特徴
2つ目がShift+Enterで挿入される「行内改行」です。これは段落を変えずに、同じ段落の中で行だけを変える操作です。段落スペースが追加されないため、行間は通常どおりのまま。詩やアドレスの記述など、段落を分けたくないけれど改行はしたい場面で重宝します。
ただし問題は、この行内改行がGoogleドキュメントの「検索と置換」機能では正規表現
\n
でヒットしないケースがあることです。
\n
は段落改行にマッチしますが、行内改行(キャリッジリターン
\r
に相当する場合がある)は別扱いになることがあり、一括削除しようとしても取りこぼしが発生します。これが「検索と置換で消したのに、まだ謎の改行が残ってる」という現象の正体です。
見えない区切り(セクション区切り・列区切り)の恐怖
3つ目が、もっとも厄介なセクション区切りと列区切りです。Googleドキュメントで2列表示や3列表示を設定すると、自動的にセクション区切りが挿入されます。そして恐ろしいことに、列表示を解除しても、このセクション区切りは消えずに残り続けます。
目に見えないこの「亡霊」が文書内に居座ると、再度列表示を設定したときにレイアウトが崩壊したり、意味不明な空白行が出現したりします。Backspaceで消そうとしても、隣の文字が消えるだけでセクション区切り本体にはびくともしません。まさに「見えざる敵」との戦いです。
Googleドキュメントで改行が異常に増える5つの原因を完全解剖
改行の種類がわかったところで、「なぜ改行が異常に増えるのか」その具体的な原因を掘り下げていきましょう。原因を正確に特定できれば、対処法も自然と見えてきます。
原因1段落スペース設定が有効になっている
繰り返しになりますが、もっとも多い原因がこれです。「表示形式」→「行間隔と段落の間隔」を開いたとき、「段落の前にスペースを追加」や「段落の後にスペースを追加」にチェックが入っていると、Enterを押すたびに余白が生まれます。とくにGoogleドキュメントの新規作成時にデフォルトでオンになっている場合があるため、知らずに使い続けている人がとても多いんです。
原因2コピペ時に元の書式が持ち込まれる
WebページやWord文書、PDFからテキストをコピーしてGoogleドキュメントに貼り付けると、元の書式情報が一緒にくっついてきます。行間設定、フォントサイズ、段落前後のマージンなど、見えない書式データが改行の見た目を狂わせるのです。とくにWordからの貼り付けは要注意で、Wordの段落スペース設定がそのままGoogleドキュメントに反映されてしまうことがあります。
原因3段落改行と行内改行が混在している
Enter(段落改行)とShift+Enter(行内改行)が文書内に混在すると、行間がバラバラになります。段落改行には段落スペースが追加されるけれど、行内改行には追加されない。この差が「ある場所だけ行間が広い」「特定の箇所だけ詰まっている」という不規則な見た目を生み出します。
原因4セクション区切りの残骸がある
列表示(2列・3列レイアウト)を一度でも使ったことがあるドキュメントでは、セクション区切りが目に見えない形で残っている可能性があります。これが原因で、何もないはずの場所に空白行が表示されたり、改行を消そうとしても消えなかったりします。共同編集しているドキュメントでは、ほかの人が列表示を使った痕跡が残っていることもあるため、自分では覚えがないのに改行が増えるという不思議な現象が起きます。
原因5他のアプリとの連携で改行コードが変わる
Googleドキュメントからnoteやブログ、WordPressなどにテキストを貼り付ける際、あるいはその逆の操作をする際に、改行コードの変換が起きることがあります。Googleドキュメント内では段落改行だったものが、コピー先で行内改行に変わったり、逆に行内改行が段落改行に変換されたりします。とくにスマホ版のGoogleドキュメントとPC版のGoogleドキュメントのあいだでも、改行の扱いが微妙に異なるケースが報告されています。
改行が異常に増えたときの7つの確実な直し方
ここからは、実際に改行トラブルが発生したときの具体的な対処法を7つ紹介します。カンタンなものから順番に並べていますので、上から試してみてください。
直し方1段落スペースをオフにする
まず最初に試してほしいのが、段落スペースの設定変更です。手順はとてもシンプルです。
- 改行が気になるテキスト全体を選択する(
Ctrl+Aで全選択してもOK)
- メニューバーの「表示形式」をクリックする
- 「行間隔と段落の間隔」を選択する
- 「段落の前のスペースを削除」と「段落の後のスペースを削除」をそれぞれクリックする
これだけで、Enterキーで改行したときの余白がなくなり、行間が均等になります。体感としては、この操作だけで問題が解決するケースが全体の6割以上です。まずはここから試してみてください。
直し方2書式なしで貼り付ける
コピペが原因で改行が増えている場合は、書式なし貼り付けを使います。ショートカットキーは以下のとおりです。
| OS | ショートカットキー |
|---|---|
| Windows / ChromeOS |
Ctrl+Shift+V
|
| Mac |
Cmd+Shift+V
|
この方法で貼り付けると、元のテキストに含まれていたフォント、サイズ、行間、段落スペースなどの書式情報がすべて剥がされ、プレーンテキストとして挿入されます。すでに貼り付けてしまったテキストについては、全選択してから「表示形式」→「書式のクリア」(ショートカット
Ctrl+\
)を実行すれば、同じ効果が得られます。
直し方3「検索と置換」で余分な改行を一括削除する
余分な改行を手作業でひとつずつ消すのは、文書が長くなるほど非現実的です。そこで活用したいのが「検索と置換」の正規表現です。
-
Ctrl+Shift+H(Macは
Cmd+Shift+H)で「検索と置換」ダイアログを開く
- 「正規表現を使用する」にチェックを入れる
- 検索ボックスに
\n\nと入力する(連続する2つの改行を意味します)
- 置換ボックスに
\nと入力する(1つの改行に置き換える)
- 「すべて置換」をクリックする
この操作を改行が正常になるまで繰り返します。もしすべての改行を一気に消したい場合は、検索ボックスに
\n
だけを入力し、置換ボックスを空欄にして「すべて置換」を押してください。ただし段落の区切りもすべてなくなるため、必要な改行まで消えてしまう点には注意が必要です。必ず事前にバックアップを取ってから実行しましょう。
直し方4「印刷されない文字を表示」で見えない敵を可視化する
これは意外と知られていない、けれど非常に強力な機能です。メニューの「表示」→「印刷されない文字を表示」をクリックすると、通常は見えない改行記号やセクション区切り、列区切りがすべて青色の記号として表示されます。
段落改行は「¶」(ピルクロー記号)、行内改行は「↵」(曲がった矢印)、セクション区切りや列区切りはそれぞれテキストで表示されます。これらが見えるようになれば、どこに余計な要素が潜んでいるのか一目瞭然です。不要な区切りを見つけたら、その前後の段落記号ごと選択してDeleteキーで削除しましょう。
この機能は2023年1月にGoogleが正式に実装したもので、それ以前は「Show」というアドオンに頼る必要がありました。いまではネイティブ機能として使えるので、改行トラブルに悩んだらまずこの機能をオンにするのを習慣にしてください。
直し方5セクション区切りを正しく削除する
「印刷されない文字を表示」でセクション区切りが見つかった場合、その削除方法にはコツがあります。単純にBackspaceを押しても消えないことが多いので、以下の手順を試してください。
- セクション区切りの直後にある文字の前にカーソルを置く
- 一度Enterキーを押して、正規の改行(段落記号)を挿入する
- 挿入した段落記号からセクション区切りまでの範囲を選択する
- Deleteキーで削除する
やや面倒な手順ですが、これがもっとも確実な方法です。セクション区切りは「文字」ではなく「書式要素」なので、テキスト操作だけでは消しにくいのです。どうしてもうまくいかない場合は、最終手段として全テキストをコピーし、新しいドキュメントに書式なしで貼り付けるという方法もあります。書式はすべて失われますが、セクション区切りの残骸も含めてきれいさっぱりなくなります。
直し方6GAS(Google Apps Script)で改行を一括処理する
大量の改行を手作業で処理するのがつらい、あるいは定期的に同じ作業が発生するという場合は、GAS(Google Apps Script)を使った自動化がおすすめです。GASはGoogleドキュメントに標準搭載されているプログラミング環境で、メニューの「拡張機能」→「Apps Script」から開けます。
たとえば、ドキュメント内のすべての空白段落を一括削除するスクリプトは以下のとおりです。
function removeEmptyParagraphs() {
var doc = DocumentApp.getActiveDocument();
var body = doc.getBody();
var paragraphs = body.getParagraphs();
for (var i = paragraphs.length - 1; i >= 0; i--) {
if (paragraphs.getText().trim() === '') {
body.removeChild(paragraphs);
}
}
}
このスクリプトは、ドキュメント内の段落をひとつずつ確認し、テキストが空(改行だけの行)であれば削除するという処理です。末尾から逆順にチェックすることで、削除によるインデックスのズレを防いでいます。
また、行内改行(
\r
に相当する段落内改行)を削除したい場合は、各段落のテキストを1文字ずつチェックして
match(/\r/)
にヒットしたものを消すという方法が確実です。検索と置換では取りこぼしがちな「謎の改行」も、GASならしっかり捕捉できます。
プログラミングが苦手な方でも、上記のコードをコピーしてApps Scriptのエディタに貼り付け、実行ボタンを押すだけで動きます。ただし必ずバックアップを取ってから実行するようにしてください。
直し方72026年最新のGemini AI機能を活用する
2026年2月現在、GoogleドキュメントにはGemini AIが統合されており、書式の整理にも活用できるようになっています。Gemini搭載のGoogle Workspaceプラン(Business Standard以上)を利用している場合、ドキュメントのサイドパネルからGeminiに「この文書の余分な改行を整理して読みやすくしてください」と指示することで、AIが文書構造を分析し、適切な改行と段落分けを提案してくれます。
2026年2月にリリースされた音声要約機能も注目です。ドキュメント全体の音声サマリーを生成してくれるこの機能は、改行の乱れに直接対処するものではありませんが、「レイアウトが崩れた文書を音声で確認し、内容の整合性を保ったまま書き直す」というワークフローに役立ちます。また、Geminiの「Help me create」機能を使えば、既存のテキストをきれいな書式で再生成することも可能です。
さらに2026年2月13日には、GeminiによるGoogleドキュメントのアクセシビリティ強化アップデートが発表されました。スマートなコンテンツ構造の提案機能が含まれており、改行や段落の構造が不適切な箇所をAIが検出して修正案を出してくれる機能も将来的に期待できます。
スマホでGoogleドキュメントの改行トラブルを防ぐためのポイント
スマホ(iPhoneやAndroid)でGoogleドキュメントを編集する場合、PC版とはまた異なる改行の罠が待ち構えています。スマホ版ならではの注意点を押さえておきましょう。
スマホ版では段落改行と行内改行の区別がつきにくい
PC版のGoogleドキュメントでは「印刷されない文字を表示」機能を使って段落改行と行内改行を視覚的に区別できますが、スマホ版ではこの機能が使えません。さらに、段落前後のスペース設定が表示に反映されないケースもあるため、スマホで編集したときは「改行がちゃんと入っているか」が目視で判断しにくいのです。
対策としては、スマホでの編集は最小限に留め、書式の調整はPC版で行うのがベストです。どうしてもスマホで編集が必要な場合は、Android端末であれば「日本語(QWERTY)」キーボードに切り替えることでShiftキーが使えるようになり、Shift+Enterでの行内改行が可能になります。
スマホからのコピペで改行が倍増する問題
スマホ版のGoogleドキュメントからnoteやWordPressなどにコピペすると、段落改行が二重改行として処理され、行間が大きく開いてしまうことがあります。逆に、メモアプリからGoogleドキュメントにコピペしたときに改行が消えるケースも報告されています。
この問題の根本原因は、アプリごとに改行コードの扱いが異なることです。完全な解決は難しいのですが、コピペのあとに「検索と置換」で
\n\n
を
\n
に置換する作業を習慣化すれば、実用上は問題なく対処できます。
改行トラブルを未然に防ぐための5つのベストプラクティス
トラブルが起きてから対処するよりも、そもそもトラブルを起こさない運用ルールを決めておくほうがはるかに効率的です。ここでは、改行が異常に増えるのを防ぐための実践的なルールを紹介します。
新規ドキュメント作成時に段落スペースを確認する
新しいドキュメントを作成したら、テキストを入力する前に「表示形式」→「行間隔と段落の間隔」を開き、「段落の前にスペースを追加」と「段落の後にスペースを追加」のチェックを外しましょう。デフォルト設定は不定期に変わることがあるため、毎回確認するのが安全です。自分好みの設定にしたら「デフォルトのスタイルとして保存」すると、以降の新規ドキュメントにも反映されます。
コピペは必ず「書式なし」を基本にする
外部からテキストを持ってくるときは、
Ctrl+Shift+V
での書式なし貼り付けを徹底しましょう。書式付きで貼り付けてしまった場合は、すぐに
Ctrl+Z
で元に戻し、書式なしで貼り直すのが確実です。
共同編集のルールを事前に決めておく
複数人で編集するドキュメントでは、「列表示は使わない」「貼り付けは書式なしで行う」「見出しスタイルを統一する」といったルールを事前に共有しておくと、改行トラブルを大幅に減らせます。とくに列表示は、使った痕跡(セクション区切り)が残り続けるため、ほかの編集者に大きな影響を与えます。
定期的に「印刷されない文字を表示」で確認する
長文のドキュメントを編集しているときは、定期的に「表示」→「印刷されない文字を表示」をオンにして、意図しない区切りや改行が紛れ込んでいないかチェックしましょう。とくに他の人が編集した箇所は重点的に確認するのがおすすめです。
最終チェックはPDF出力で行う
ドキュメントの最終確認は、PDF形式でエクスポートして行うと見落としを防げます。PDF上で改行や行間がおかしくなっている箇所があれば、元のドキュメントに戻って修正する、というワークフローを取り入れてみてください。
情シス歴10年超のプロが教える「現場で本当に起きる」改行トラブルと対処の実際
ここからは、ネット上の一般的な解説記事では絶対に触れられない、企業の情報システム部門で10年以上にわたりGoogle Workspaceを運用管理してきた視点からのリアルな話をしていきます。個人で使っているぶんには「段落スペースをオフにすれば解決」で済むことが多いのですが、会社という組織でGoogleドキュメントを使うと、想像をはるかに超える「改行カオス」が日常的に発生するんです。
WordファイルをGoogleドキュメントで開いた瞬間に改行が崩壊する問題
情シスに寄せられる問い合わせのなかで、改行トラブルとしてダントツに多いのがこれです。取引先から受け取ったWordファイル(.docx)をGoogleドキュメントで開いたら、改行位置がめちゃくちゃになったというケース。原因は単純で、WordとGoogleドキュメントではレンダリングエンジン(文書を画面に描画する仕組み)がまったく違うからです。
とくに致命的なのがフォントの違いです。Wordで「游明朝」や「MS Pゴシック」を使っていると、Googleドキュメントにはそのフォントが存在しないため、自動的に別のフォント(多くの場合「Arial」系)に置換されます。フォントが変わると1文字あたりの幅が変わり、1行に収まる文字数が変わり、その結果として改行位置がすべてズレるわけです。さらに、Wordの段落設定(段落前後のスペース値、行間のポイント指定など)が微妙に異なる形で解釈されるため、改行が増えたように見えたり、逆に消えたように見えたりします。
現場で実際に効果があった対処法を共有します。Wordファイルを受け取ったら、Googleドライブにアップロードしたあと「Googleドキュメントとして開く」を選ぶ前に、まずWordファイルのまま内容を確認するのが鉄則です。Googleドライブ上ではWordファイルをプレビューできるので、元のレイアウトをスクリーンショットで保存しておき、Googleドキュメント変換後に見比べながら修正するのが結局いちばん確実でした。
もうひとつ、情シスとしてユーザーに徹底してもらったのが「共通フォントルール」です。社内でGoogleドキュメントを使う場合は「Noto Sans JP」か「Arial」だけを使うというルールを敷きました。この2つはGoogleドキュメントでもWordでも表示が安定するので、変換時の改行崩壊がほぼゼロになります。地味ですが、ルールを決めるだけで問い合わせが激減した実体験です。
共同編集で「誰かがレイアウトを破壊する」問題の現実的な対策
5人、10人で同じGoogleドキュメントを編集していると、ほぼ確実に起きるのが「誰かが書式を壊す」問題です。ある人がWordからコピペして書式ごと持ち込む、別の人が列表示を使ってセクション区切りを残す、さらに別の人がスマホから編集して段落改行と行内改行が混在する……。こうして文書は徐々に「改行カオス」に陥っていきます。
じつはこの問題、技術的な解決だけでは限界があります。私が現場で行き着いた結論は、「Googleドキュメントのテンプレートに段落スタイルをあらかじめ設定して配布する」というアプローチでした。具体的には、標準テキスト、見出し1〜3それぞれに行間隔・段落前後のスペースを0に設定し、フォントも固定したテンプレートをGoogle Workspaceの管理者機能で全社配布します。新しいドキュメントを作るときはこのテンプレートから始めるルールにすれば、書式のベースラインが統一され、改行トラブルが大幅に減ります。
テンプレートだけでは防げない「コピペ汚染」に対しては、ドキュメントの冒頭に注意書きを入れる方法も効果的でした。「このドキュメントに外部からテキストを貼り付ける場合は、必ずCtrl+Shift+V(書式なし貼り付け)を使ってください」と赤字で書いておくだけで、コピペ由来の改行崩れが体感で7割以上減ります。人間は目に見えるリマインダーに弱いものです。
GASで改行トラブルを根絶する「実戦向き」スクリプト集
ここでは、前半で紹介した基本的なGASに加えて、実際の業務で繰り返し使える実戦向きのスクリプトを複数紹介します。どれもコピーして貼り付けるだけで動くように設計していますが、実行前のバックアップは必ず取ってください。
スクリプト1全段落の書式を一括リセットする「書式統一スクリプト」
複数人で編集した結果、段落ごとに行間や段落スペースがバラバラになってしまったドキュメントを、一発で統一するスクリプトです。
function resetAllParagraphStyles() {
var doc = DocumentApp.getActiveDocument();
var body = doc.getBody();
var paragraphs = body.getParagraphs();
for (var i = 0; i < paragraphs.length; i++) {
var para = paragraphs;
para.setLineSpacing(1.15);
para.setSpacingBefore(0);
para.setSpacingAfter(0);
para.setIndentStart(0);
para.setIndentEnd(0);
para.setIndentFirstLine(0);
}
Logger.log('全' + paragraphs.length + '段落の書式をリセットしました');
}
このスクリプトのポイントは、行間隔(lineSpacing)を1.15に固定しつつ、段落前後のスペースを完全にゼロにしている点です。行間1.15はGoogleドキュメントのデフォルト値で、多くのビジネス文書で読みやすいとされる数値です。さらに、左右のインデントと1行目のインデントもゼロにリセットするので、誰かが勝手にインデントを入れた箇所も含めてフラットな状態に戻ります。
注意点として、見出しスタイル(H1〜H6)に設定されている段落もリセット対象になります。見出しだけは段落前後にスペースを残したい場合は、以下のように条件分岐を追加してください。
// 見出しの場合はスペースを残す分岐を追加する場合
var heading = para.getHeading();
if (heading === DocumentApp.ParagraphHeading.NORMAL) {
para.setSpacingBefore(0);
para.setSpacingAfter(0);
} else {
para.setSpacingBefore(12);
para.setSpacingAfter(4);
}
スクリプト2行内改行(\r)だけを狙い撃ちで削除する「謎の改行キラー」
検索と置換では取りこぼしがちな段落内改行(Shift+Enterで入る改行)だけを削除するスクリプトです。段落改行はそのままに、行内改行だけをピンポイントで消します。
function removeSoftLineBreaks() {
var doc = DocumentApp.getActiveDocument();
var body = doc.getBody();
var paragraphs = body.getParagraphs();
var removedCount = 0;
for (var i = 0; i < paragraphs.length; i++) {
var text = paragraphs.editAsText();
var content = text.getText();
var offset = 0;
for (var j = 0; j < content.length; j++) {
if (content.charCodeAt(j) === 13) {
text.deleteText(j - offset, j - offset);
offset++;
removedCount++;
}
}
}
Logger.log(removedCount + '個の行内改行を削除しました');
}
技術的な解説をすると、Googleドキュメントの内部では、段落改行は
\n
(文字コード10)として処理されますが、行内改行は
\r
(文字コード13)に変換されて保持されます。この仕様はGoogleの公式ドキュメントにも記載されており、「Paragraphs may not contain new-line characters. New-line characters (“\n”) are converted to line-break characters (“\r”).」と明記されています。
つまり、
charCodeAt(j) === 13
で判定することで、段落改行には一切触れず、行内改行だけをピンポイントで検出・削除できるわけです。これは検索と置換の
\n
では絶対に拾えない部分なので、GASを使う大きなアドバンテージです。
スクリプト3連続する空白段落をN行以内に制限する「改行整理スクリプト」
改行をすべて消すのではなく、「連続する空白行が2行以上あったら1行にまとめる」という実用的な処理です。段落の区切りとしての空白行は残しつつ、過剰な改行だけ削除できます。
function limitConsecutiveEmptyLines(maxEmpty) {
maxEmpty = maxEmpty || 1;
var doc = DocumentApp.getActiveDocument();
var body = doc.getBody();
var total = body.getNumChildren();
var emptyCount = 0;
var toRemove = ;
for (var i = 0; i < total; i++) {
var child = body.getChild(i);
if (child.getType() === DocumentApp.ElementType.PARAGRAPH) {
if (child.asParagraph().getText().trim() === '') {
emptyCount++;
if (emptyCount > maxEmpty) {
toRemove.push(i);
}
} else {
emptyCount = 0;
}
} else {
emptyCount = 0;
}
}
for (var k = toRemove.length - 1; k >= 0; k--) {
body.removeChild(body.getChild(toRemove));
}
Logger.log(toRemove.length + '個の過剰な空白行を削除しました');
}
引数の
maxEmpty
に数値を渡すと、連続空白行の許容数を変更できます。たとえば
limitConsecutiveEmptyLines(2)
とすれば「2行連続の空白行までは許容し、3行以上の連続空白を2行に揃える」動作になります。引数なしで実行すれば、デフォルトで1行までに制限されます。
削除対象のインデックスを配列に溜めておき、末尾から逆順に削除するのがこのスクリプトの重要なポイントです。先頭から削除すると、削除するたびにインデックスがズレて意図しない段落が消えてしまいます。この「逆順削除」パターンはGASで配列操作をするときの基本テクニックなので、覚えておくとほかの場面でも役立ちます。
スクリプト4ドキュメントの「改行診断レポート」を自動生成する
改行を修正する前に、「そもそもこのドキュメントにはどんな改行が何個あるのか」を診断するスクリプトです。問題の規模を把握してから対処するのが情シスの基本です。
function diagnoseParagraphs() {
var doc = DocumentApp.getActiveDocument();
var body = doc.getBody();
var paragraphs = body.getParagraphs();
var totalParas = paragraphs.length;
var emptyParas = 0;
var softBreaks = 0;
var headings = 0;
var irregularSpacing = 0;
for (var i = 0; i < totalParas; i++) {
var para = paragraphs;
var content = para.getText();
if (content.trim() === '') emptyParas++;
if (para.getHeading() !== DocumentApp.ParagraphHeading.NORMAL) headings++;
if (para.getSpacingBefore() > 0 || para.getSpacingAfter() > 0) irregularSpacing++;
for (var j = 0; j < content.length; j++) {
if (content.charCodeAt(j) === 13) softBreaks++;
}
}
var report = '===== 改行診断レポート =====' + '\\n'
+ '総段落数: ' + totalParas + '\\n'
+ '空白段落: ' + emptyParas + '\\n'
+ '行内改行(\\r): ' + softBreaks + '\\n'
+ '見出し段落: ' + headings + '\\n'
+ '段落スペースが設定されている段落: ' + irregularSpacing + '\\n'
+ '==============================';
Logger.log(report);
DocumentApp.getUi().alert(report);
}
実行すると、ダイアログボックスに診断結果が表示されます。空白段落が全体の20%を超えている場合は、前述の「改行整理スクリプト」で一括処理する価値があります。行内改行が10個以上見つかった場合は、「謎の改行キラー」の出番です。段落スペースが設定されている段落が多い場合は、「書式統一スクリプト」で一括リセットするのが効率的です。
まず診断してから処方する。このアプローチは医療でも情シスでも同じです。
スクリプト5指定URLのドキュメントをまとめて書式クリーンアップする「バッチ処理スクリプト」
社内で管理しているドキュメントが数十〜数百ファイルある場合、1つずつ開いて修正するのは非現実的です。このスクリプトは、GoogleドキュメントのIDを配列で指定し、複数ファイルの段落スペースを一括でゼロにするバッチ処理です。
function batchCleanDocuments() {
var docIds = [
'ここにドキュメントID_1を入れる',
'ここにドキュメントID_2を入れる',
'ここにドキュメントID_3を入れる'
];
for (var d = 0; d < docIds.length; d++) {
try {
var doc = DocumentApp.openById(docIds);
var body = doc.getBody();
var paragraphs = body.getParagraphs();
for (var i = 0; i < paragraphs.length; i++) {
paragraphs.setSpacingBefore(0);
paragraphs.setSpacingAfter(0);
}
doc.saveAndClose();
Logger.log('完了: ' + doc.getName());
} catch(e) {
Logger.log('エラー: ' + docIds + ' - ' + e.message);
}
}
}
ドキュメントIDは、GoogleドキュメントのURLの
/d/
と
/edit
のあいだにある英数字の文字列です。たとえば
https://docs.google.com/document/d/abc123XYZ/edit
なら、
abc123XYZ
がIDです。
try...catch
でエラーハンドリングしているので、権限がないドキュメントや削除済みのドキュメントが含まれていてもスクリプト全体が止まることはありません。
情シスの実務では、これをGoogle Apps Scriptのトリガー機能で週1回自動実行するように設定していました。全社テンプレートから作成されたドキュメントを対象に、毎週月曜の早朝に段落スペースを自動リセットすることで、「気づいたら改行が増えてた」問題を未然に防いでいたわけです。
現場で頻発する「あるある」改行トラブルと体験ベースの解決法
ここからは、ネットで調べてもなかなか見つからない、「実際にはこういう状況で困るんだよね」というリアルなシーンに絞って解決法を紹介していきます。
Googleドキュメントからメール本文にコピペすると改行が消える問題
Googleドキュメントで下書きしたメール文面を、Gmailやoutlookの本文にコピペすると、改行が全部消えて1つの塊になることがあります。とくにGmail以外のメールクライアントで頻発します。
原因は、GoogleドキュメントのコピーがHTML形式で行われるためです。メールクライアント側がそのHTMLを正しく解釈できないと、段落タグが無視されて改行が消えます。対策は2つあります。ひとつはGoogleドキュメント上でCtrl+Aで全選択してからCtrl+Cでコピーするのではなく、いったんメモ帳やテキストエディタに書式なしで貼り付けてから、そこからメール本文にコピペする方法。もうひとつは、Gmailを使っている場合はGoogleドキュメントのメニューから「ファイル」→「メール」→「このファイルをメールで送信」を使う方法です。後者はドキュメントの書式をきれいに保ったままメール本文として送信できるので、改行崩れが起きません。
PDF変換したら謎の空白ページが挟まる問題
Googleドキュメントを「ファイル」→「ダウンロード」→「PDFドキュメント」でPDF化すると、ページとページのあいだに空白ページが挟まることがあります。これ、情シスへの問い合わせで上位に入るくらい頻繁に起きます。
原因の多くはセクション区切りです。前半で解説したとおり、列表示を使った痕跡や、Wordファイルからの変換時に持ち込まれたセクション区切りが残っていると、PDF変換時にその区切りが「新しいページの開始」として解釈され、空白ページが挿入されてしまいます。
対処法としては、「印刷されない文字を表示」でセクション区切りを見つけて削除するのが根本的な解決策ですが、もっと手っ取り早い方法があります。「ファイル」→「ダウンロード」ではなく、「ファイル」→「印刷」→送信先を「PDFに保存」に変更してPDF化する方法です。印刷経由のPDF変換では、セクション区切りの影響を受けにくいため、空白ページが挟まる問題が解消されるケースが非常に多いです。
Googleドキュメントの表のなかで改行すると行の高さがおかしくなる問題
表(テーブル)のセル内でEnterを押して改行すると、そのセルだけ異様に行の高さが広がることがあります。とくにWordから変換した表で顕著です。
これはセル内の段落にも段落スペース設定が適用されるためです。セル内のテキストを選択して「表示形式」→「行間隔と段落の間隔」→「段落前後のスペースを削除」を実行すれば直りますが、セルが何十個もあると手作業では大変です。
こういう場合にこそGASの出番です。以下のスクリプトは、ドキュメント内のすべての表のすべてのセルの段落スペースをゼロにする処理です。
function fixTableCellSpacing() {
var doc = DocumentApp.getActiveDocument();
var body = doc.getBody();
var tables = body.getTables();
for (var t = 0; t < tables.length; t++) {
var table = tables;
for (var r = 0; r < table.getNumRows(); r++) {
var row = table.getRow(r);
for (var c = 0; c < row.getNumCells(); c++) {
var cell = row.getCell(c);
for (var p = 0; p < cell.getNumChildren(); p++) {
var child = cell.getChild(p);
if (child.getType() === DocumentApp.ElementType.PARAGRAPH) {
child.asParagraph().setSpacingBefore(0);
child.asParagraph().setSpacingAfter(0);
child.asParagraph().setLineSpacing(1.0);
}
}
}
}
}
Logger.log(tables.length + '個の表のセル内書式を修正しました');
}
表のなかの表(ネストされた表)には対応していませんが、通常の業務文書であればこれで十分カバーできます。行間を
1.0
(シングルスペース)にしているのは、表のセル内はテキストが密集しやすいため、本文より詰めたほうが見栄えがよくなるからです。
Googleドキュメントで「元に戻す」を押しすぎて改行設定ごと巻き戻る問題
改行を修正したあとに、文章の内容を少し戻そうとして
Ctrl+Z
を連打したら、せっかく直した改行設定まで巻き戻ってしまった。これ、本当によく起きます。Googleドキュメントの「元に戻す」は書式変更もアンドゥ対象に含むため、内容と書式を切り分けて戻すことができません。
これに対する根本的な解決策は「バージョン履歴の活用」です。「ファイル」→「変更履歴」→「変更履歴を表示」を開くと、時系列で変更内容が表示されます。ここで、「改行を修正した直後」のバージョンに名前を付けておくことで、内容を戻しすぎても改行が正常な状態に即座に復帰できます。
バージョンに名前を付けるのは、変更履歴画面で該当バージョンの「⋮」メニュー→「この版に名前を付ける」で可能です。「改行修正完了」などわかりやすい名前を付けておくと、いざというときに救われます。情シスとしては、この「名前付きバージョン」の運用を社内に浸透させるだけで、アンドゥ事故による書式崩れのサポート対応が激減しました。
replaceText()の落とし穴を知っておこう
GASで改行を操作するとき、多くの人が最初に試すのが
body.replaceText()
メソッドです。しかし、このメソッドにはネットの記事があまり触れない重大な制限がいくつかあります。知らずに使うと時間を大量に浪費するので、先に共有しておきます。
まず、
replaceText()
の置換後の値(第2引数)に改行コードを指定しても、それは段落改行ではなく行内改行(\r)として挿入されます。つまり「文字列を改行に置換する」処理を
replaceText('対象文字列', '\n')
で書いても、期待どおりの段落改行にはなりません。段落を本当に分割したい場合は、
replaceText()
ではなく、テキストの該当位置を
getText()
で特定してから
insertParagraph()
で新しい段落を挿入する必要があります。
もうひとつ、
replaceText()
は段落をまたぐ正規表現マッチングができません。Googleの公式ドキュメントにも「The regular expression pattern is matched against each text block contained in the current element」と記載されており、各段落(テキストブロック)単位でしかマッチしません。複数段落にまたがるパターンを一括置換したい場合は、
getText()
で全テキストを取得してJavaScriptの
replace()
メソッドで処理し、
setText()
で書き戻す方法を使いますが、この方法だと太字やリンクなどの書式情報がすべて消えます。書式を保持したまま複数段落をまたぐ置換をしたい場合は、Docs APIの
Update
を使う必要があり、難易度が一気に上がります。
これらの制限を理解したうえで、「単一段落内の文字列置換なら
replaceText()
で十分」「段落構造を変えるなら段落要素を直接操作する」「書式保持で複数段落を操作するならDocs APIを検討する」という使い分けを意識してください。
WordとGoogleドキュメントを行き来する環境で改行崩壊を防ぐルールブック
企業の現場では、取引先がWord派でこちらがGoogleドキュメント派、というケースが珍しくありません。ファイルを変換するたびに改行が崩れる地獄を避けるために、私が実際に社内で運用していたルールを公開します。
フォントは「Noto Sans JP」か「Arial」に統一する
前述のとおり、フォントの違いが改行崩壊のいちばんの原因です。「Noto Sans JP」はGoogleが開発したオープンソースフォントで、WindowsにもMacにもインストール可能です。Wordでも使えるので、GoogleドキュメントとWordの両方で同一フォントが使えます。社内の全端末にNoto Sans JPをインストールし、ドキュメントもメールもNoto Sans JPで統一したところ、変換時のレイアウト崩れが劇的に減りました。
行間は「1.15」、段落前後スペースは「0pt」を標準値にする
行間1.15はGoogleドキュメントのデフォルトであり、Wordのデフォルト(行間1.0〜1.08が多い)とも大きく乖離しません。段落前後のスペースを0ptに統一しておけば、EnterキーとShift+Enterの見た目の差がなくなるため、どちらで改行しても結果が同じになります。些細なことに思えるかもしれませんが、このルールだけで「改行を押したら行間が広くなった」という問い合わせがゼロになりました。
変換前に「印刷されない文字を表示」で最終チェックする
GoogleドキュメントをWord形式でダウンロードする前、またはWordファイルをGoogleドキュメントで開いたあとに、必ず「印刷されない文字を表示」をオンにして、意図しないセクション区切りや列区切りがないか確認するルールにしました。この5秒のチェックで、変換後に30分かけて書式を直す手間が省けます。
最終納品はPDFにする
取引先への最終納品物は、WordでもGoogleドキュメントでもなくPDFで渡すのがもっとも安全です。PDFならフォントの置換も改行のズレも起きません。「編集可能なファイルが必要」と言われた場合のみWordまたはGoogleドキュメントで渡し、それ以外はPDFを標準にするだけで、改行トラブルに関するサポート対応が8割減りました。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで、改行が異常に増える原因、7つの直し方、GASスクリプト5種、情シス視点の実務テクニック、Word変換のルールブックと、かなりの量を解説してきました。正直なところ、全部を完璧に覚える必要はありません。ぶっちゃけ、本当に効く対策は3つだけです。
ひとつ目。新しいドキュメントを作ったら、最初の1文字を入力する前に「表示形式」→「行間隔と段落の間隔」→「段落の後のスペースを削除」を押す。これだけで改行トラブルの6割がなくなります。面倒だと思うなら、先ほど紹介した「書式統一スクリプト」を1回実行するだけでもいい。なんなら自分用のテンプレートを1個作って、そこに段落スペース0の設定を仕込んでおけば、一生この問題で悩むことはなくなります。
ふたつ目。外部からテキストを貼り付けるときは、何も考えずにCtrl+Shift+V。普通のCtrl+Vは封印する。これを身体に叩き込む。書式が必要なら貼り付けたあとから設定すればいいだけで、最初から書式付きで貼り付けるメリットはほぼゼロです。むしろ「書式ごとコピペ」は改行カオスの最大の感染経路なので、ここを断つだけで問題の9割は防げます。
みっつ目。困ったら「表示」→「印刷されない文字を表示」をオンにする。これが改行トラブルにおけるX線検査です。目に見えない問題を見える化することで、原因特定にかかる時間が一瞬になります。セクション区切りなのか、行内改行なのか、段落スペースなのか。見えればわかる、わかれば直せる。この機能を知っているかどうかで、改行トラブルへの対応力がまるで変わります。
10年以上にわたって企業のGoogle Workspace環境を管理してきて、つくづく思うのは、改行トラブルは技術の問題ではなく「習慣の問題」だということです。段落スペースの設定、書式なし貼り付け、印刷されない文字の可視化。この3つを習慣にしてしまえば、GASを書く必要すらほとんどなくなります。GASは「すでに壊れたドキュメントを救済する道具」であって、予防策にはならないんですよね。
だからこそ、この記事を読んだあなたには、まず今日この瞬間から「Ctrl+Shift+V」を使い始めてほしい。たったそれだけの習慣が、あなたのGoogleドキュメントライフを劇的に変えてくれるはずです。これは大げさでもなんでもなく、10年の現場経験からの本音です。
Googleドキュメントで改行が異常に増えることに関する疑問解決
Shift+Enterと普通のEnterの違いは何ですか?
Enterキーは「段落改行」で、新しい段落を作ります。段落スペースの設定によっては、前後に余白が追加されます。一方、Shift+Enterは「行内改行」で、同じ段落の中で行だけを変えます。行間は通常の行間設定に従うため、余白は追加されません。改行は同じように見えますが、文書の構造としてはまったく別物です。「印刷されない文字を表示」をオンにすると、段落改行は「¶」、行内改行は「↵」の記号で区別できます。
コピペしたら改行が倍に増えてしまいました。どうすれば直せますか?
まず、該当するテキストを全選択し、「表示形式」→「書式のクリア」を実行してみてください。それでも直らない場合は、「検索と置換」(
Ctrl+Shift+H
)を開き、正規表現を有効にしたうえで検索欄に
\n\n
、置換欄に
\n
と入力して「すべて置換」を繰り返しましょう。最終手段としては、テキストをすべてコピーして新しいドキュメントに
Ctrl+Shift+V
で書式なし貼り付けする方法が確実です。
見えない改行や空白がBackspaceで消せません。どうしたらいいですか?
Backspaceで消せない見えない要素は、ほとんどの場合セクション区切りか列区切りです。「表示」→「印刷されない文字を表示」をオンにすると、これらの要素が可視化されます。セクション区切りを削除するには、その直後に一度Enterで改行を挿入し、挿入した改行からセクション区切りまでを範囲選択してDeleteキーで削除します。それでもダメなら、全テキストを新しいドキュメントに書式なしでコピーしましょう。
GASを使ったことがないのですが、プログラミング未経験でも大丈夫ですか?
大丈夫です。GASの実行に必要な操作は、メニューから「拡張機能」→「Apps Script」を開く、コードを貼り付ける、実行ボタンを押す、この3ステップだけです。本記事で紹介したコードはそのままコピーして使えます。ただし、実行前に必ずドキュメントのバックアップを取り、まずはテスト用のドキュメントで動作を確認してから本番のドキュメントに適用するようにしてください。
スマホ版のGoogleドキュメントで改行の種類を確認する方法はありますか?
残念ながら、2026年2月現在のスマホ版Googleドキュメントアプリには「印刷されない文字を表示」機能がありません。段落改行と行内改行を視覚的に区別する手段がないため、改行の種類を確認するにはPC版のGoogleドキュメントを使う必要があります。スマホでの編集は下書き程度に留め、書式の調整はPCで行うのが安全です。
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まとめ
Googleドキュメントで改行が異常に増える原因は、段落スペースの設定、コピペによる書式の持ち込み、段落改行と行内改行の混在、セクション区切りの残骸、そしてアプリ間の改行コードの違いという5つに集約されます。
対処法としては、まず段落スペースの設定を確認する。次に書式のクリアや書式なし貼り付けを試す。それでもダメなら「印刷されない文字を表示」で見えない要素を可視化する。大量処理が必要なら「検索と置換」の正規表現やGASを活用する。この順番で対応すれば、どんな改行トラブルもほぼ確実に解決できます。
2026年のいまは、Gemini AIによる文書構造の自動整理という新しい選択肢も加わりました。テクノロジーの進化を味方につけながら、改行トラブルに悩まされない快適なGoogleドキュメントライフを手に入れてください。まずは今日から、「印刷されない文字を表示」をオンにする習慣を始めてみてはいかがでしょうか。






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