皆さん、Excelで数値の合計を求める際に、エラーが含まれていて困った経験はありませんか？例えば、SUM関数を使って合計を出そうとしたとき、データの中にエラー値があると、計算結果もエラーになってしまいます。今回は、そんな時に役立つ、エラーを無視して合計を求める方法をご紹介します。
エラーが合計に影響する理由
まず、なぜエラーが合計に影響するのかを理解しましょう。通常、SUM関数は指定した範囲内の数値を合計します。しかし、その範囲内にエラー値（例えば、#DIV/0!や#N/Aなど）が含まれていると、SUM関数は正しく動作せず、結果としてエラーを返してしまいます。これは、SUM関数がエラーを処理できないためです。
エラーを無視して合計を求める方法
では、エラーを無視して合計を求めるにはどうすれば良いのでしょうか？以下にいくつかの方法をご紹介します。
1. IFERROR関数とSUM関数を組み合わせる方法
この方法では、IFERROR関数を使ってエラーを0に置き換え、その後SUM関数で合計を求めます。手順は以下の通りです。
- 合計を表示させたいセルを選択します。
- =SUM(IFERROR(範囲,0)) と入力します。
- 入力後、Ctrl + Shift + Enterキーを同時に押して、配列数式として確定します。
例えば、A1からA10までの範囲でエラーを無視して合計を求める場合、=SUM(IFERROR(A1:A10,0)) と入力し、Ctrl + Shift + Enterキーを押します。これにより、エラーを0として扱い、正しい合計を求めることができます。
2. AGGREGATE関数を使用する方法
AGGREGATE関数は、エラーを無視して集計を行うことができる便利な関数です。使用方法は以下の通りです。
- 合計を表示させたいセルを選択します。
- =AGGREGATE(9,6,範囲) と入力します。
- Enterキーを押して確定します。
ここで、9は「SUM（合計）」を意味し、6は「エラー値を無視する」オプションを示しています。例えば、B1からB10までの範囲でエラーを無視して合計を求める場合、=AGGREGATE(9,6,B1:B10) と入力します。これにより、エラーを無視して合計を計算できます。
3. SUMIF関数を使用する方法
SUMIF関数を使って、特定の条件を満たすセルだけを合計することも可能です。エラー以外の数値を合計するには、以下の手順を行います。
- 合計を表示させたいセルを選択します。
- =SUMIF(範囲,”<>#N/A”) と入力します。
- Enterキーを押して確定します。
例えば、C1からC10までの範囲で#N/Aエラーを無視して合計を求める場合、=SUMIF(C1:C10,”<>#N/A”) と入力します。これにより、#N/A以外の数値を合計できます。
よくある質問や疑問
SUM関数でエラーを無視する方法は他にもありますか？
はい、他にも方法があります。例えば、IF関数とISERROR関数を組み合わせて、エラーを検出し、エラーの場合は0を返すように設定することも可能です。ただし、これらの方法は少し複雑になるため、今回ご紹介した方法がより簡単で効果的です。
AGGREGATE関数はどのバージョンのExcelで使用できますか？
AGGREGATE関数は、Excel 2010以降のバージョンで使用可能です。古いバージョンのExcelをご利用の場合は、IFERROR関数やSUMIF関数を使用する方法を検討してください。
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まとめ
いかがでしたか？今回は、Excelでエラーを無視して合計を求める方法をご紹介しました。エラーが含まれていても、適切な関数を使うことで正しい合計を求めることができます。ぜひ、日々の業務で活用してみてください。他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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