Excelを使っていると、特定の条件に合ったデータを探す場面がよくありますよね。特に、複数の条件を組み合わせて検索したいとき、XLOOKUP関数がとても便利です。今回は、初心者の方でもわかりやすく、XLOOKUP関数を使って複数の条件でデータを検索する方法をご紹介します。
XLOOKUP関数とは？
Excelのイメージ
XLOOKUP関数は、Excelでデータを検索するための強力な関数です。従来のVLOOKUP関数と比べて、より柔軟で使いやすくなっています。基本的な構文は以下の通りです。
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り値範囲, , , )
* 検索値探したい値
* 検索範囲検索する範囲
* 戻り値範囲検索値に対応する戻り値の範囲
* 見つからない場合見つからなかった場合に返す値（省略可）
* 一致モード一致の種類（省略可）
* 検索モード検索の方向（省略可）
複数条件での検索方法
複数の条件を組み合わせて検索する方法には、主に2つのアプローチがあります。
論理積（AND）を使う方法
複数の条件すべてに一致するデータを検索する場合、論理積（AND）を使います。具体的には、各条件を比較して得られるTRUE/FALSEの配列を掛け算して、1（TRUE）のみを検索します。
=XLOOKUP(1, (条件1の範囲=条件1の値)*(条件2の範囲=条件2の値), 戻り値範囲)
例えば、「商品名が「リンゴ」で、地域が「東部」のデータを検索したい場合」の式は以下のようになります。
=XLOOKUP(1, (商品名の範囲="リンゴ")*(地域の範囲="東部"), 戻り値範囲)
この方法は、すべての条件に一致するデータを正確に検索できます。
論理和（OR）を使う方法
複数の条件のいずれかに一致するデータを検索する場合、論理和（OR）を使います。具体的には、各条件を比較して得られるTRUE/FALSEの配列を足し算して、1以上の値を検索します。
=XLOOKUP(1, (条件1の範囲=条件1の値)+(条件2の範囲=条件2の値), 戻り値範囲)
例えば、「商品名が「リンゴ」または「バナナ」のデータを検索したい場合」の式は以下のようになります。
=XLOOKUP(1, (商品名の範囲="リンゴ")+(商品名の範囲="バナナ"), 戻り値範囲)
この方法は、いずれかの条件に一致するデータを柔軟に検索できます。
実際の例で試してみよう
例えば、以下のようなデータがあるとします。
| 商品名 | 地域 | 価格 |
|---|---|---|
| リンゴ | 東部 | 100 |
| バナナ | 西部 | 150 |
| リンゴ | 西部 | 120 |
このデータから、「商品名が「リンゴ」で、地域が「東部」の価格」を検索したい場合、以下の式を使用します。
=XLOOKUP(1, (="リンゴ")*(B2:B4="東部"), C2:C4)
結果として、「100」が返されます。
また、「商品名が「リンゴ」または「バナナ」の価格」を検索したい場合、以下の式を使用します。
=XLOOKUP(1, (="リンゴ")+(="バナナ"), C2:C4)
結果として、「100」が返されます。
よくある質問
Q1: 複数の条件が一致するデータが複数ある場合、どうなりますか？
XLOOKUP関数は、最初に一致したデータを返します。複数の一致するデータがある場合、最初のデータのみが返されます。
Q2: XLOOKUP関数は、どのバージョンのExcelで使用できますか？
XLOOKUP関数は、Excel 365およびExcel 2021以降のバージョンで使用できます。古いバージョンでは使用できません。
Q3: 複数条件での検索を簡単にする方法はありますか？
複数条件での検索を簡単にするために、条件を組み合わせた補助列を作成し、その列を検索対象とする方法があります。これにより、複雑な式を避けることができます。
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まとめ
XLOOKUP関数を使うことで、複数の条件を組み合わせてデータを柔軟に検索することができます。ANDやORの論理を活用することで、より複雑な条件にも対応可能です。実際の業務で役立つ場面が多いので、ぜひ試してみてください。
他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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