Excel 2019を使っていると、「XLOOKUP」という便利な関数が使えないことに気づくかもしれません。特に、これまでVLOOKUPやINDEX/MATCHを使っていた方にとっては、XLOOKUPの導入が待ち遠しいところです。しかし、Excel 2019ではXLOOKUPが利用できないため、代わりに使える方法をご紹介します。
なぜExcel 2019ではXLOOKUPが使えないのか?
Excel 2019は、Microsoft 365のようなサブスクリプション型のExcelとは異なり、購入時に提供される機能が固定されています。XLOOKUPはExcel 2021以降のバージョンで新たに追加された関数であり、Excel 2019には含まれていません。Microsoftの公式サポートページでも、XLOOKUPはExcel 2016およびExcel 2019では利用できないと明記されています 。
Excel 2019でXLOOKUPの代わりに使える関数とは?
XLOOKUPが使えない場合でも、代替手段として以下の関数を組み合わせて使用することができます。
INDEXとMATCHを組み合わせる方法
INDEXとMATCHを組み合わせることで、XLOOKUPと同様の検索機能を実現できます。例えば、以下のような式を使用します
excel
=IFERROR(INDEX(戻り値の範囲, MATCH(検索値, 検索範囲, 0)), "見つかりません")
この式では、MATCH関数で検索値の位置を特定し、その位置をINDEX関数に渡して対応する戻り値を取得します。IFERROR関数を使用することで、検索値が見つからなかった場合にエラーメッセージを表示せず、代わりに「見つかりません」と表示できます。
VLOOKUPを使用する方法
VLOOKUP関数もXLOOKUPの代替として使用できます。ただし、VLOOKUPは検索範囲の左端の列でしか検索できないため、検索する列と戻り値の列の位置関係に注意が必要です。以下のような式を使用します
excel
=IFERROR(VLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り値の列番号, FALSE), "見つかりません")
この式では、検索値を検索範囲の左端の列で検索し、対応する戻り値を指定した列番号から取得します。IFERROR関数を使用することで、検索値が見つからなかった場合にエラーメッセージを表示せず、代わりに「見つかりません」と表示できます。
初心者でもできる!XLOOKUPの代替関数を使ってみよう
実際にExcel 2019でXLOOKUPの代替関数を使用してみましょう。以下の手順で、INDEXとMATCHを組み合わせた検索式を作成してみます。
- Excelを開き、検索したいデータが入力されているシートを選択します。
- 検索値を入力するセルを選択します。
- 以下の式を入力します
excel
=IFERROR(INDEX(戻り値の範囲, MATCH(検索値, 検索範囲, 0)), "見つかりません")
- 式を入力したセルに、検索値に対応する戻り値が表示されることを確認します。
- 検索値を変更すると、対応する戻り値も自動的に更新されます。
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