皆さん、こんにちは！今日は、Excelでデータ分析をさらに一歩進めるためのDAX関数についてお話しします。名前だけ聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、実はExcelの関数に似ていて、使いこなすととても便利なんです。今回は、初心者の方でも理解しやすいように、基本から応用までを一緒に学んでいきましょう。
DAX関数とは何か？
Excelのイメージ
まず、DAXとはData Analysis Expressionsの略で、ExcelのPower PivotやPower BIで使用される数式言語です。これを使うことで、データモデル内のテーブルや列に対して高度な計算やクエリを実行できます。例えば、売上データから特定の期間の合計や平均を簡単に算出することが可能です。
計算列とメジャーの違い
DAXを使う上で、計算列とメジャーという2つの概念を理解することが重要です。
計算列とは？
計算列は、既存のテーブルに新しい列を追加し、各行ごとに計算を行います。例えば、売上データに税金を加えた「税込売上」を計算列として追加することができます。これは各行に対して計算が行われ、結果が保存されます。
メジャーとは？
一方、メジャーは集計や分析の際に使用される計算式で、フィルターやコンテキストに応じて動的に結果が変わります。例えば、全体の売上合計や平均を求める際に使用します。メジャーはデータが表示されるときに計算が実行され、結果は保存されません。
初心者向けの基本的なDAX関数
では、具体的にどのようなDAX関数があるのか、基本的なものをいくつか紹介します。
SUM関数
特定の列の数値を合計する関数です。例えば、売上金額の合計を求める場合、以下のように記述します。
DAX
TotalSales = SUM(Sales[SalesAmount])
AVERAGE関数
特定の列の平均値を計算します。例えば、平均売上を求める場合、以下のようになります。
DAX
AverageSales = AVERAGE(Sales[SalesAmount])
IF関数
条件に応じて異なる結果を返す関数です。例えば、売上金額が100万円以上の場合は「High」、それ以外は「Low」と表示する場合、以下のように記述します。
DAX
SalesCategory = IF(Sales[SalesAmount] >= 1000000, "High", "Low")
CALCULATE関数
特定の条件下で計算を行う際に使用します。例えば、特定の地域の売上合計を求める場合、以下のように記述します。
DAX
RegionalSales = CALCULATE(SUM(Sales[SalesAmount]), Sales[Region] = "East")
実践DAX関数を使ってみよう
では、実際にDAX関数を使ってみましょう。例えば、売上データから「前年同期比」を計算したいとします。以下の手順で進めてみましょう。
- まず、売上データが含まれるテーブルを用意します。
- 次に、前年の売上を計算するために、CALCULATE関数とDATEADD関数を組み合わせて使用します。
- 最後に、現在の売上と前年の売上を比較して、成長率を計算します。
具体的なDAX式は以下のようになります。
DAX
PreviousYearSales = CALCULATE(SUM(Sales[SalesAmount]), DATEADD(Sales[Date], -1, YEAR))
SalesGrowth = DIVIDE(SUM(Sales[SalesAmount]) - [PreviousYearSales], [PreviousYearSales], 0)
このように、DAX関数を組み合わせることで、複雑な計算も簡単に行うことができます。
よくある質問や疑問
DAX関数はExcelの通常の関数とどう違うのですか？
DAX関数は、Excelの通常の関数と似ていますが、データモデル全体に対して操作を行う点が異なります。これにより、複数のテーブル間の関係を考慮した高度な計算が可能となります。
計算列とメジャーはどのように使い分ければよいですか？
計算列は各行ごとに計算結果を保存するため、データの前処理や新しい属性の作成に適しています。一方、メジャーは集計や分析時に動的に計算を行うため、レポートやダッシュボードでの集計値の表示に適しています。
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まとめ
いかがでしたか？DAX関数を活用することで、Excelでのデータ分析がより強力になります。最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的な関数から始めて徐々に慣れていきましょう。他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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