初心者でもわかる！Excel VBAで印刷範囲を設定する方法

2025.07.19

Excelで作成したデータを印刷する際、「必要な部分だけをきれいに印刷したい」と思うことはありませんか？特に、毎回手動で印刷範囲を設定するのは手間がかかりますよね。そこで登場するのが、Excel VBA（Visual Basic for Applications）を使った自動化です。

今回は、初心者の方でもわかりやすいように、Excel VBAを使って印刷範囲を設定する方法を、実際の例を交えて解説します。これを覚えれば、毎回の印刷作業がぐっと楽になりますよ！

印刷範囲を設定する基本のコード
変数を使って柔軟に範囲を指定する方法
印刷範囲をクリアする方法
よくある質問
1. Q1: 印刷範囲を設定しても、印刷プレビューで範囲が反映されません。
2. Q2: 複数のシートの印刷範囲を一括で設定できますか？
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

印刷範囲を設定する基本のコード

Excelのイメージ

まずは、最も基本的な印刷範囲の設定方法からご紹介します。

VBAエディタを開く（Excelで「Alt + F11」）
「挿入」→「標準モジュール」を選択
以下のコードを貼り付けて実行

Sub 印刷範囲を設定する()

    ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = "D10"

End Sub

このコードを実行すると、アクティブなシートのからD10までの範囲が印刷範囲として設定されます。

変数を使って柔軟に範囲を指定する方法

次に、変数を使って印刷範囲を柔軟に設定する方法をご紹介します。これにより、データの量に応じて自動的に範囲を調整できます。

Sub 動的な印刷範囲を設定する()

    Dim 最終行 As Long

    Dim 最終列 As Long
    ' 最終行と最終列を取得

    最終行 = ActiveSheet.Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row

    最終列 = ActiveSheet.Cells(1, Columns.Count).End(xlToLeft).Column

' 印刷範囲を設定 ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = ActiveSheet.Range(Cells(1, 1), Cells(最終行, 最終列)).Address End Sub

このコードでは、データが入力されている最終行と最終列を自動で取得し、その範囲を印刷範囲として設定します。

印刷範囲をクリアする方法

不要な印刷範囲をクリアする方法も覚えておきましょう。これにより、次回の印刷時に不要な範囲が含まれないようにできます。

Sub 印刷範囲をクリアする()

    ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = ""

End Sub

このコードを実行すると、アクティブなシートの印刷範囲がクリアされます。

よくある質問

Q1: 印刷範囲を設定しても、印刷プレビューで範囲が反映されません。

印刷範囲を設定した後、印刷プレビューを表示して確認してみてください。それでも反映されない場合は、コードの実行順序やシートの状態を確認してみましょう。

Q2: 複数のシートの印刷範囲を一括で設定できますか？

はい、可能です。以下のコードで、複数のシートの印刷範囲を一括で設定できます。

Sub 複数シートの印刷範囲を設定する()

    Dim ws As Worksheet

    For Each ws In ActiveWorkbook.Sheets

        ws.PageSetup.PrintArea = "D10"

    Next ws

End Sub