Excel VBAでメッセージボックスに選択肢を表示し、処理を分岐させる方法

Excel VBAを使って、ユーザーにメッセージボックスで選択肢を提示し、その選択に応じて処理を分岐させる方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。パソコンやスマホの操作に不安がある方でも、安心して理解できるように進めていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

メッセージボックスとは？

Excelのイメージ

まず、メッセージボックスとは、プログラムの実行中にユーザーにメッセージを表示し、何らかのアクションを促すための小さなウィンドウのことです。例えば、「保存しますか？」と尋ねるダイアログボックスがそれにあたります。

Excel VBAでは、このメッセージボックスを簡単に表示することができます。以下のコードをVBAエディタに入力してみましょう。

Sub メッセージボックスの例()

    MsgBox "処理を続けますか？", vbYesNo, "確認"

End Sub

このコードを実行すると、「処理を続けますか？」というメッセージとともに、「はい」と「いいえ」のボタンが表示されるメッセージボックスが現れます。

メッセージボックスには、表示するボタンの種類を指定することができます。代表的なものは以下の通りです。

ここがポイント！

これらのボタンを指定することで、ユーザーに選択肢を提供することができます。

また、ユーザーがどのボタンをクリックしたかを判定するためには、メッセージボックスの返り値を利用します。例えば、以下のように記述します。

Sub メッセージボックスの判定()

    Dim res As VbMsgBoxResult

    res = MsgBox("処理を続けますか？", vbYesNo, "確認")

If res = vbYes Then MsgBox "処理を続けます。" Else MsgBox "処理を中止します。" End If End Sub

このコードでは、「はい」がクリックされた場合に「処理を続けます。」と表示し、「いいえ」がクリックされた場合に「処理を中止します。」と表示します。

実際の業務でよく使われる例として、ファイルを削除する際の確認メッセージを表示する方法を紹介します。

Sub ファイル削除の確認()

    Dim res As VbMsgBoxResult

    res = MsgBox("本当にこのファイルを削除しますか？", vbYesNo + vbExclamation, "確認")

If res = vbYes Then MsgBox "ファイルを削除しました。" Else MsgBox "ファイルの削除を中止しました。" End If End Sub

このコードでは、削除の確認を行い、「はい」がクリックされた場合に削除処理を実行し、「いいえ」がクリックされた場合に処理を中止します。

はい、可能です。例えば、「OK」と「キャンセル」のボタンを表示するには、以下のように記述します。

Sub OKCancelの例()

    Dim res As VbMsgBoxResult

    res = MsgBox("処理を続けますか？", vbOKCancel, "確認")

If res = vbOK Then MsgBox "処理を続けます。" Else MsgBox "処理を中止します。" End If End Sub

はい、可能です。アイコンを変更するには、以下のように記述します。

Sub アイコンの変更()

    MsgBox "処理を続けますか？", vbYesNo + vbInformation, "確認"

End Sub

このコードでは、情報アイコンが表示されます。アイコンの種類には、vbCritical（エラーアイコン）、vbExclamation（警告アイコン）、vbInformation（情報アイコン）などがあります。

はい、可能です。デフォルトボタンを変更するには、以下のように記述します。

Sub デフォルトボタンの変更()

    MsgBox "処理を続けますか？", vbYesNo + vbDefaultButton2, "確認"

End Sub

このコードでは、「いいえ」ボタンがデフォルトで選択されます。

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Excel VBAのメッセージボックスを活用することで、ユーザーに選択肢を提示し、処理を柔軟に分岐させることができます。業務の効率化やユーザーインターフェースの向上に役立つ機能ですので、ぜひ積極的に活用してみてください。

他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。