知られざるExcel関数「文字列操作」の完全ガイド｜初心者でもできる実務活用術

Excelを使っていると、「このデータをどう整形すればいいんだろう？」と悩むこと、ありますよね。特に、住所や名前、日付、金額などのデータを扱うとき、文字列の加工が必要になる場面が多いものです。そんなときに活躍するのが、Excelの「文字列操作関数」です。

本記事では、初心者でもすぐに使える、実務で役立つ文字列操作関数を厳選してご紹介します。これらの関数をマスターすれば、データ整理やレポート作成が格段に効率化されますよ。

Excelの文字列操作関数とは？

Excelのイメージ

Excelには、文字列を加工するための関数が豊富に用意されています。これらの関数を使うことで、以下のような作業が簡単に行えます

これらの関数を使いこなすことで、データの整形や集計がスムーズに行えるようになります。

実務で使える！主要な文字列操作関数とその活用法

以下に、よく使われる文字列操作関数とその活用例をご紹介します。

LEN関数・LENB関数

LEN関数は、文字列の文字数を返します。例えば、セルA1に「山田太郎」と入力されている場合、=LEN(A1) は 5 を返します。

LENB関数は、バイト数を返します。全角文字は2バイト、半角文字は1バイトとしてカウントされます。例えば、セルA1に「山田太郎」と入力されている場合、=LENB(A1) は 10 を返します。

これらの関数は、文字列の長さを調べる際に便利です。

LEFT関数・RIGHT関数・MID関数

LEFT関数は、文字列の先頭から指定した文字数分を抽出します。例えば、=LEFT(“山田太郎”, 2) は「山田」を返します。

RIGHT関数は、文字列の末尾から指定した文字数分を抽出します。例えば、=RIGHT(“山田太郎”, 2) は「太郎」を返します。

MID関数は、文字列の指定した位置から指定した文字数分を抽出します。例えば、=MID(“山田太郎”, 3, 2) は「田太」を返します。

これらの関数は、文字列から特定の部分を抽出する際に役立ちます。

FIND関数・SEARCH関数

FIND関数は、指定した文字列が最初に現れる位置を返します。例えば、=FIND(“太”, “山田太郎”) は 3 を返します。

SEARCH関数は、FIND関数と似ていますが、大文字と小文字を区別しません。例えば、=SEARCH(“太”, “山田太郎”) も 3 を返します。

これらの関数は、文字列内で特定の文字がどこにあるかを調べる際に便利です。

SUBSTITUTE関数・REPLACE関数

SUBSTITUTE関数は、文字列中の指定した文字を別の文字に置換します。例えば、=SUBSTITUTE(“山田太郎”, “太”, “次”) は「山次太郎」を返します。

REPLACE関数は、文字列の指定した位置から指定した文字数分を別の文字に置換します。例えば、=REPLACE(“山田太郎”, 3, 2, “次”) は「山次郎」を返します。

これらの関数は、文字列の一部を置換する際に役立ちます。

TEXT関数

TEXT関数は、数値や日付を指定した書式で文字列に変換します。例えば、=TEXT(1234.56, “#,##0.00”) は「1,234.56」を返します。

この関数は、数値や日付を見やすい形式で表示したいときに便利です。

CONCATENATE関数・TEXTJOIN関数

CONCATENATE関数は、複数の文字列を結合します。例えば、=CONCATENATE(“山田”, “太郎”) は「山田太郎」を返します。

TEXTJOIN関数は、複数の文字列を指定した区切り文字で結合します。例えば、=TEXTJOIN(“-“, TRUE, “2025”, “07”, “03”) は「2025-07-03」を返します。

これらの関数は、複数の文字列を結合する際に役立ちます。

UPPER関数・LOWER関数・PROPER関数

UPPER関数は、文字列をすべて大文字に変換します。例えば、=UPPER(“山田太郎”) は「山田太郎」を返します。

LOWER関数は、文字列をすべて小文字に変換します。例えば、=LOWER(“山田太郎”) は「山田太郎」を返します。

PROPER関数は、文字列の各単語の先頭を大文字に変換します。例えば、=PROPER(“山田太郎”) は「山田太郎」を返します。

これらの関数は、文字列の大文字・小文字を変換する際に便利です。

Excel 関数 文字列に関する疑問解決

Q1: 文字列の途中から特定の文字を抽出したい

A1セルに「山田太郎」という名前があり、姓「山田」を抽出したい場合、以下のように関数を組み合わせます

\=LEFT(A1, FIND(“太”, A1) – 1)

この式は、A1セルの文字列から「太」の位置を検索し、その前の部分を抽出します。

Q2: 文字列の前後の空白を削除したい

セルA1に「　山田太郎　」という文字列があり、前後の空白を削除したい場合、以下のようにTRIM関数を使用します

\=TRIM(A1)

この関数は、文字列の前後の不要な空白を削除します。

Q3: 数値を通貨形式で表示したい

セルA1に「1234567.89」という数値があり、これを「¥1,234,567.89」のように通貨形式で表示したい場合、以下のようにTEXT関数を使用します

\=TEXT(A1, “¥#,##0.00”)

この関数は、数値を指定した通貨形式で文字列に変換します。

Q4: 複数のセルの文字列を結合したい

セルA1に「山田」、B1に「太郎」と入力されている場合、これらを「山田太郎」と結合したい場合、以下のようにTEXTJOIN関数を使用します

\=TEXTJOIN(“”, TRUE, A1, B1)

この関数は、指定した区切り文字で複数の文字列を結合します。

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まとめ

Excelの文字列操作関数を使いこなすことで、データの整形や集計が格段に効率化されます。特に、住所や名前、日付、金額などのデータを扱う際には、これらの関数が非常に役立ちます。ぜひ、これらの関数を活用して、日々の業務をよりスムーズに進めてください。