ExcelのIF関数は、条件に応じて異なる結果を返す非常に便利な機能です。例えば、「売上が100万円以上ならボーナス支給、未満なら支給なし」といった判断を自動で行うことができます。今回は、初心者の方にもわかりやすく、IF関数の基本から応用までを解説します。
IF関数とは？
Excelのイメージ
IF関数は、指定した条件が「真（True）」か「偽（False）」かを判定し、それぞれに応じた結果を返す関数です。基本的な構文は以下の通りです。
＝IF(条件式, 真の場合の値, 偽の場合の値)
例えば、セルの値が70以上なら「合格」、未満なら「不合格」と表示する場合、以下のように入力します。
＝IF(>=70, "合格", "不合格")
このように、IF関数を使うことで、条件に応じた処理を簡単に実行できます。
IF関数の使い方の例
以下に、IF関数を使った具体的な例をいくつか紹介します。
例1: 学生の成績判定
セルに学生の点数が入力されているとします。点数が80点以上なら「優」、70点以上なら「良」、60点以上なら「可」、それ未満なら「不可」と判定する場合、以下のように入力します。
＝IF(>=80, "優", IF(>=70, "良", IF(>=60, "可", "不可")))
このように、IF関数を入れ子にすることで、複数の条件を判定できます。
例2: 売上によるボーナス計算
セルB1に売上金額が入力されているとします。売上が100万円以上ならボーナス10万円、50万円以上100万円未満なら5万円、それ未満なら0円とする場合、以下のように入力します。
＝IF(B1>=1000000, 100000, IF(B1>=500000, 50000, 0))
このように、IF関数を使うことで、売上に応じたボーナス額を自動で計算できます。
IF関数の応用: 複数の条件を組み合わせる
IF関数は、AND関数やOR関数と組み合わせることで、より複雑な条件を設定することができます。
AND関数との組み合わせ
AND関数は、複数の条件がすべて「真」である場合に「真」を返します。例えば、セルが70点以上かつセルB1が出席率80%以上の場合に「合格」と判定する場合、以下のように入力します。
＝IF(AND(>=70, B1>=80), "合格", "不合格")
OR関数との組み合わせ
OR関数は、複数の条件のうち、いずれかが「真」であれば「真」を返します。例えば、セルが70点以上またはセルB1が出席率80%以上の場合に「合格」と判定する場合、以下のように入力します。
＝IF(OR(>=70, B1>=80), "合格", "不合格")
このように、AND関数やOR関数を組み合わせることで、複雑な条件判定が可能になります。
IF関数とIFS関数の違い
IF関数は条件が複数ある場合、入れ子にして使用しますが、IFS関数を使うと、より簡潔に記述できます。IFS関数は、Excel 2019以降のバージョンで使用可能です。
例えば、先ほどの学生の成績判定をIFS関数で書くと、以下のようになります。
＝IFS(>=80, "優", >=70, "良", >=60, "可", TRUE, "不可")
IFS関数を使うことで、条件と結果をペアで指定でき、可読性が向上します。
よくある質問や疑問
Q1: IF関数で文字列を比較する場合の注意点はありますか？
セルに「はい」と入力されている場合に「合格」と表示し、それ以外の場合に「不合格」と表示する場合、以下のように入力します。
＝IF(="はい", "合格", "不合格")
文字列を比較する際は、全角・半角やスペースの有無など、正確に一致する必要があります。
Q2: IF関数の結果を他のセルに表示させることはできますか？
はい、可能です。例えば、セルC1に「合格」と表示させる場合、以下のように入力します。
＝IF(>=70, "合格", "不合格")
このように、IF関数の結果を他のセルに表示させることができます。
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まとめ
IF関数は、条件に応じて異なる結果を返す非常に便利な関数です。基本的な使い方から応用までを理解することで、日々の業務やデータ分析に役立てることができます。他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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