Excelでプルダウンリストから複数選択を可能にする方法

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皆さん、こんにちは!

今日は、Excelでプルダウンリストから複数の項目を選択する方法についてお話しします。

Excelを使っていて、「プルダウンリストから複数の選択肢を選びたい!」と思ったことはありませんか?

実は、標準のプルダウンリストでは一度に一つの項目しか選べません。

しかし、工夫次第で複数選択を実現することができます。今回は、その方法を初心者の方にもわかりやすく解説します。

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プルダウンリストとは?

まず、プルダウンリストについて簡単におさらいしましょう。

プルダウンリストとは、セルをクリックするとあらかじめ設定した選択肢が一覧で表示され、その中から選ぶことでデータ入力を効率化し、入力ミスを防ぐことができる機能です。例えば、アンケートフォームで「好きな果物」を選ぶ際に、リンゴ、バナナ、オレンジなどの選択肢をプルダウンリストで提供することで、入力者は簡単に選択できます。

標準のプルダウンリストの制限

しかし、標準のプルダウンリストでは、一度に一つの項目しか選択できません。複数の項目を選択したい場合、別の方法を検討する必要があります。

複数選択を実現する方法

複数選択を実現するための主な方法は以下の2つです:

  1. チェックボックスを使用する方法
  2. マクロを使用してプルダウンリストを拡張する方法

それでは、それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

方法1:チェックボックスを使用する

チェックボックスを使用することで、複数の項目を選択することができます。以下の手順で設定してみましょう。

  1. Excelの「開発」タブを有効にします。もし「開発」タブが表示されていない場合は、「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」で「開発」にチェックを入れてください。
  2. 「開発」タブの「挿入」から「フォームコントロール」の「チェックボックス」を選択します。
  3. チェックボックスを挿入したいセルの近くをクリックして配置します。
  4. チェックボックスのラベルをダブルクリックして、適切な名前(例:「リンゴ」)に変更します。
  5. チェックボックスを右クリックし、「コントロールの書式設定」を選択します。
  6. 「コントロール」タブの「リンクするセル」に、チェックの状態を反映させたいセルを指定します。例えば、B2セルに「TRUE」や「FALSE」が表示されるように設定します。
  7. 同様の手順で、他の選択肢についてもチェックボックスを配置し、リンクするセルを設定します。

この方法では、各チェックボックスの状態(チェックあり/なし)が指定したセルに反映されます。これにより、複数の項目を選択することが可能になります。

方法2:マクロを使用してプルダウンリストを拡張する

もう一つの方法は、マクロを使用してプルダウンリストで複数選択を可能にする方法です。これは少し高度な方法ですが、以下の手順で設定できます。

  1. Alt + F11キーを押して、VBAエディターを開きます。
  2. 左側のプロジェクトエクスプローラーで、対象のワークシートをダブルクリックします。
  3. 表示されたコードウィンドウに、以下のコードを貼り付けます。
/* VBAコード */
Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
Dim rngDV As Range
Dim oldVal As String
Dim newVal As String
Dim i As Long
On Error Resume Next
Set rngDV = Cells.SpecialCells(xlCellTypeAllValidation)
On Error GoTo exitHandler
If rngDV Is Nothing Then GoTo exitHandler
If Intersect(Target, rngDV) Is Nothing Then
Else
Application.EnableEvents = False
newVal = Target.Value
Application.Undo
oldVal = Target.Value
Target.Value = newVal
If oldVal <> "" Then
If newVal <> "" Then
Target.Value = oldVal & ", " & newVal
Else
Target.Value = oldVal
End If
End If
End If
exitHandler:
Application.EnableEvents = True
Exit Sub
End Sub
  1. コードを貼り付けたら、VBAエディターを閉じます。
  2. これで、データの入力規則で設定したプルダウンリストで複数の項目を選択することが可能になります。選択した項目はカンマで区切られてセルに表示されます。

この方法では、プルダウンリストから選択するたびに、選択した項目がセルに追加されていきます。より高度な設定が必要ですが、プルダウンリストの形式を維持しつつ複数選択を実現できます。

よくある質問や疑問

Q1: プルダウンリストで複数選択をする際の注意点は?

マクロを使用する方法では、Excelのセキュリティ設定によってはマクロが無効化されている場合があります。マクロを有効にする設定を確認してください。また、マクロを使用する際は、ファイルをマクロ対応形式(.xlsm)で保存する必要があります。

Q2: チェックボックスを使用する方法のデメリットは?

チェックボックスを多数配置すると、シートが煩雑になり、管理が大変になりますのでご注意を。

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