ExcelのFILTER関数であいまい検索を実現する方法

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皆さん、Excelでデータを扱う際に、「特定の文字を含むデータだけを抽出したい」と思ったことはありませんか?例えば、「商品名に『プレミアム』と入っている商品だけを一覧にしたい」といったケースです。今回は、そんな「あいまい検索」をExcelのFILTER関数で実現する方法をご紹介します。

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FILTER関数とは?

Excelのイメージ

Excelのイメージ

まず、FILTER関数について簡単におさらいしましょう。FILTER関数は、指定した条件に合致するデータを抽出するための関数です。基本的な使い方は以下の通りです。


=FILTER(配列, 条件, [空の場合])

配列フィルタリングしたいデータ範囲
条件抽出したい条件
空の場合条件に合致するデータがない場合に表示する値(省略可能)

例えば、商品リストから在庫が50個以上の商品を抽出したい場合、以下のように使用します。


=FILTER(A2:C100, B2:B100 >= 50, "該当なし")

FILTER関数でのあいまい検索の課題

しかし、FILTER関数には一つの制約があります。それは、ワイルドカード(*や?)が使用できないという点です。つまり、「商品名に『プレミアム』を含む商品を抽出したい」と思っても、直接的には実現できません。

FIND関数と組み合わせてあいまい検索を実現する

そこで、FIND関数を組み合わせることで、この課題を解決します。FIND関数は、指定した文字列がセル内のどの位置にあるかを返す関数です。具体的な使い方は以下の通りです。


=FIND(検索文字列, 対象文字列)

例えば、セルA1に「プレミアム商品」と入力されている場合、


=FIND("プレミアム", A1)

とすると、結果は1(「プレミアム」が1文字目にある)となります。一方、「プレミアム」が含まれていない場合はエラーを返します。

この特性を利用して、FILTER関数と組み合わせることで、あいまい検索を実現します。

具体的な手順

1. データ範囲を選択するまず、フィルタリングしたいデータ範囲を指定します。例えば、商品リスト全体がC100にあるとします。

2. FIND関数で条件を設定する次に、FIND関数を使って、特定の文字列が含まれているかを判定します。例えば、「プレミアム」を含む商品名を抽出したい場合、以下のように設定します。


FIND("プレミアム", A100)

3. IFERROR関数でエラー処理を行うFIND関数は、検索文字列が見つからない場合にエラーを返すため、IFERROR関数を使ってエラーを0に置き換えます。


IFERROR(FIND("プレミアム", A100), 0)

4. FILTER関数でデータを抽出する最後に、上記の条件を使ってFILTER関数でデータを抽出します。


=FILTER(C100, IFERROR(FIND("プレミアム", A100), 0) > 0, "該当なし")

このようにすることで、「プレミアム」を含む商品だけを抽出することができます。

COUNTIFS関数を利用した別の方法

もう一つの方法として、COUNTIFS関数を利用する方法があります。COUNTIFS関数は、複数の条件に合致するセルの数を数える関数ですが、これを応用してあいまい検索を実現します。

具体的な手順

1. データ範囲を選択するフィルタリングしたいデータ範囲を指定します。

2. COUNTIFS関数で条件を設定するCOUNTIFS関数を使って、特定の文字列を含むかどうかを判定します。例えば、「プレミアム」を含む商品名を抽出したい場合、以下のように設定します。


COUNTIFS(A100, "*プレミアム*")

3. FILTER関数でデータを抽出する最後に、上記の条件を使ってFILTER関数でデータを抽出します。


=FILTER(C100, COUNTIFS(A100, "*プレミアム*"), "該当なし")

この方法でも、特定の文字列を含むデータを抽出することが可能です。

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まとめ

今回は、ExcelのFILTER関数であいまい検索を実現する方法をご紹介しました。直接的にはワイルドカードが使用できないFILTER関数ですが、FIND関数やCOUNTIFS関数を組み合わせることで、柔軟なデータ抽出が可能となります。ぜひ、日々の業務で活用してみてください。

他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。

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